ベイスターズが日本一に輝いた25年前に生誕したプレーヤー、いわゆる「1998年世代」がシーズン終盤も奮闘を続けている。彼らにプレーやチームへの思いを語ってもらう企画「1998 Generation」。救援陣の一員として存在感を着実に高めつつある石川達也投手(25)が、初ホールドの喜びや98年世代との交友を語った。
今のところ、キャンプの頃に思い描いていたイメージよりも結果が出ていると思います。シーズン当初はビハインドの展開が出番でしたが、同点や1点リードの場面で登板させてもらえるようになりました。いい場面を託してもらえるような信頼を積み重ねることができたのかなと思っています。
プロ初ホールドが付いた1日の広島戦(マツダ)は、今永さんのアクシデントを受けた緊急登板。肩をつくる時間もあまりないなかで秋山さんとの対戦でした。3ボールになってしまったので「ヒットでもいいや」くらいの気持ちで投げたらダブルプレーに。中継ぎが評価される数字はホールドだと思うので、白星よりもホールドの方が早く欲しかった。だからあの試合はめちゃくちゃうれしかったです。
投球で大事にしていることは
投球では、ゆったりとしたフォームからリリースだけ力を入れることを大事にしています。というのも、中日とのオープン戦で(細川)成也に「すごく速く見えた」と言われたんです。スピード自体は去年と大きく変わっていないはずなのに何で速く見えたんだろうと考えていくと、力まずにゆったりした動作から速い球がいけば、打者は差し込まれるんだろうな、と。最近はそれをより大胆にしてみようと取り組んでいます。
98年世代とは変わらず仲がいいです。今年は京セラドームでの開幕戦前日に、牧と入江と(山本)祐大と僕の4人で、祐大の実家のお店で決起集会をしたんです。それぞれ目標を話したり、同級生だけだからこその話ができたり、すごくいい時間でした。
チームは首位とゲーム差が離れていますが、誰一人諦めていませんし、ファンの皆さんと一緒に喜びたいので、何とか食らいついていきたいです。緊迫した場面で投げる心の準備はできています。
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