日本代表「侍ジャパン」の強化試合を終えた横浜DeNAの牧秀悟内野手(24)が13日、横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」での秋季練習に合流した。代表では全4試合に中軸で先発出場して本塁打もマーク。「貴重な経験ができた。アピールができたかなと思う」と自信を深めた。
トッププレーヤーたちとの交流が何よりの刺激になった。史上最年少の三冠王・村上(ヤクルト)とは技術論を交わしたといい、「しっかりとまとまった自分の考えがあるのがすごい。試合をしていてもすごく存在感がある」と、1学年下のスラッガーの風格に舌を巻いた。
国際試合は未知の投手との対戦になるが、「いろんな投手への対応は得意な部分なのかな」と、その適性を豪州戦で発揮。今季レギュラーシーズンでは機会がなかった一塁の守備も「感覚はちょっと鈍っているところはあったけど、意外とすんなりできた」と不安を全く感じさせなかった。
20日まで予定されている秋季練習では疲労回復に努めながら、ウエートトレーニングを中心に取り組む。「今年よりいい成績を残すために休むところはしっかり休んで、12月、1月は自分を見つめ直していきたい」と来季への土台を築く。
来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への思いは言うまでもない。「もちろん選ばれたい。自分の準備をしっかりして、選ばれたときに万全でいけるようにやっていくだけ」
「連続三冠王阻止」鈴木コーチ指令
横浜DeNAの鈴木尚典打撃コーチ(50)が、牧秀悟内野手(24)にヤクルト・村上の連続三冠王ストップを託した。「彼(牧)も打撃のタイトルを取れる選手。村上選手の三冠王を阻止できるのは彼だと思っている」と、タイトル奪取に太鼓判を押した。
牧は2年目の今季、出場した全135試合で4番を任され、打率2割9分1厘、24本塁打、87打点をマーク。打点は村上に次いでセ・リーグ2位タイだった。鈴木打撃コーチは「十分な働きはしてくれたと思う。ただ、彼はまだまだ伸びている途中。来年も今年以上に上がっていく選手だと思っている」とさらなる成長を求めている。
同コーチの言葉を伝えられた牧は「今年は差をつけられてしまった。自分の打撃をもう一回見つめ直して準備していきたい。来年もやはり打点というのはこだわっていきたい」と打点王に照準を合わせている。
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