ベイスターズが日本一に輝いた25年前に生誕したプレーヤー、いわゆる「1998年世代」が、クライマックスシリーズ(CS)進出に向けて奮闘を続けている。彼らにプレーやチームへの思いを語ってもらう企画「1998 Generation」。スタメン出場も増えつつある知野直人内野手(24)が、プロ初の満塁本塁打の喜びや、牧とのあうんの呼吸を感じたプレーを明かした。
巨人戦(3日)で打ったプロ初の満塁ホームランは自分にとって大きな1本になったと思います。チャンスでの代打は、僕の記憶の限りでは初めてのこと。うれしい思いもありながら、冷静な気持ちで打席に入れたことがいい結果につながったと思います。
一方で、九回1死満塁の一打サヨナラの場面で空振り三振をしてしまった試合(13日、中日戦)もありました。自分なりには頭を整理して打席に入ったつもりでしたが、あやふやな部分もあったのかもしれません。
試合後に琢朗さん(石井チーフ打撃コーチ)や尚典さん(鈴木打撃コーチ)、そして宮崎さんからもアドバイスをいただきました。「相手としては1点を与えたら負けてしまうため、外野フライも打たれたくない場面。どういう球種が多い配球になるのかを冷静に考えてみよう」と。こうした反省も経験として今後に生かしたいです。
切磋琢磨してこそ喜び
98年世代は先輩たちから「お前ら仲いいな」と言われるくらい、いい関係が変わらないです。誰が打ってもうれしいですが、やっぱり同学年の牧や(山本)祐大が打つと一番うれしい。僕がホームランを打った時も2人ともすごく喜んでくれた。切磋琢磨(せっさたくま)しているからこそ、お互いが活躍した時のうれしさも大きくなるのだと思います。
僕がショートで牧と二遊間を組んだ試合で、センターに抜けそうな打球を僕が捕球し、牧にトスをして二塁でフォースアウトにしたプレーがありました。
牧は最初、僕が一塁に送球すると思っていたらしいのですが、もしかしたら二塁にくるかもしれないという予感もあったからとっさに反応できたそうです。日頃のコミュニケーションがプレーにつながったのかなと感じた瞬間でした。
やっぱり二遊間で牧と一緒になるのはいいなと感じましたし、その時のキャッチャーもちょうど祐大でした。いつかセンターラインを同級生で固められる形になれるといいなと思います。
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