生理前に心身の不調をもたらすPMS。イライラやむくみなどPMSのツライ症状を少しでもやわらげる方法ってあるの? そんな疑問に専門家がアンサー。
答えてくれたのは...
漢方薬剤師 前沢敬子先生
漢方アドバイザー・バイタルセラピスト。製薬会社の研究職を経て漢方薬剤師に。漢方カウンセリングルーム 「Kaon」にて心と体に寄り添ったアドバイスを行っている。
Q PMSをやわらげる生活習慣とは?(30歳・公務員)
A「漢方薬で長期的なケア、即効性ならツボ押しでつらい症状から解放」前沢敬子先生
「漢方では“気(生命エネルギー)”“血(血液)”“水(体液)”の巡りをよくすることが健康の秘訣とされています。PMSは気血水の巡りが悪くなることで起こる症状。巡りをよくする効果的な方法は体も心も温める入浴。39℃くらいのぬるめの湯船にゆっくりつかって。時間がなければせめて足浴だけでも。長期的なケアとして漢方薬を取り入れるのもおすすめ。イライラが止まらないというときは血行を促進し、自律神経を整える加味逍遥散。むくみには血行を促進し水分代謝を高める当帰 芍薬散が効果的。即効性なら右のツボ押しをぜひ試してみて」
PMSのツライ症状をやわらげるツボ BEST3!
婦人科系の万能ツボといわれるのが「三陰交」。内くるぶしから指4本分上のすねの骨のきわに当たる部分。冷えやむくみにも効果的。
イライラや腰痛、不眠の改善には「太衝」。足の親指と第二指の骨の合わせ目から少し手前の位置。親指で上からしっかりと押して。
起きられない、やる気が出ないといった症状に効果的なツボ「湧泉」。 足の指を曲げてくぼんだ位置。ゴルフボールを足で踏んでもOK。
生理ちゃんとは…
月イチでやってくる生理を擬人化し、大ヒットとなった“生理ちゃん”。嫌われながらも、女性たちにやさしく寄り添う姿に思わず笑い、ときにホロリ。『月刊コミックビーム』(KADOKAWA)にて連載中。年内には実写映画も公開予定。待望の新刊『生理ちゃん 2日目』は7月12日発売予定。
漫画/小山 健 監修/高尾美穂〈イーク表参道〉 取材・文/堀 朋子