■連載/綿谷さちこのクレカの強化書
QRコード決済サービスとひと口に言っても、アプリの使い勝手は様々。中でも筆者が気に入っているのが『PayPay』アプリだ。その理由は遊び心があるから。実はトップ画面のカード状のスペースのデザインは、「きせかえ」というメニューで変更することができる。そのデザインは今では80種類にも増え、季節や気分に応じて変更できるのが楽しい。
カード状のQRコード表示スペースは「きせかえ」メニューでデザインを変更できる。
「きせかえ」メニューはトップメニューの「もっと見る」を開くと表示される。
そんな『PayPay』アプリに新たな魅力を発見した。筆者が「気が利いている!」と感心したメニューについて紹介しよう。
「おトク」メニューであといくら得できるかがズバリわかる!
現在、『PayPay』では対象の飲食店で利用すると、40%戻ってくるキャンペーンを実施中。これは全国6500店舗以上の有名外食チェーンや21万台以上の自動販売機の支払いを、銀行口座からチャージした「PayPay残高」で行なうと、1回500円相当を上限に、40%の「PayPayボーナス」をバックしてくれるというもの。2月29日までの期間中に利用すると、1500円相当が得できる。
有名外食チェーンで40%戻ってくるキャンペーン。
対象店舗は吉野家、松屋、すき家、はなまるうどん、日高屋、サンマルクカフェ、サーティーワン アイスクリーム、コカ・コーラの自動販売機のCoke ONと、利用しやすいものばかり。飲食業では利益率が低いことから、QRコード決済がなかなか浸透していなかったが、今回、これだけの有名外食チェーンが『PayPay』に対応したのは嬉しい限り。「積極的に利用しなくては!」と、早速、最寄りのサンマルクカフェに向かった。
チョコクロでお馴染みのサンマルクカフェ。この日はチョコクロが売り切れだった。残念!
サンマルクカフェではいちごパフェとコーヒーをオーダー。
お得になるとわかっていると、つい余分にオーダーしがち。この時もいちごパフェ390円を頼んでしまい、コーヒー(S)200円と合わせて、消費税を加えて649円を支払った。しかしこのうち259円がキャンペーンで戻ってきた。「なんてお得なの!」と「取引履歴」を見ながら満足感に浸っている時に、ふと『PayPay』アプリのトップ画面にある「おトク」というメニューに気が付いた。
649円の支払いで259円も戻ってくるなんてお得!
今まで開いたことがなかった「おトク」メニューをタップしてみると、このページには、開催中のキャンペーン情報が記載されていた。そして今回の40%還元キャンペーンページを開いてみると、キャンペーン内容と共に、「付与上限額まで残り1,241円」と記載されていたのだ。最近のキャンペーンは上限のあるものが多く、使い過ぎないよう計算するのが面倒だと思っていたが、あとどれだけ得できるかが、明確に表示されている。「なんて便利なんだ!」。
開催中のキャンペーンがズラリ。
キャンペーンの付与上限額まであといくら得できるかを表示。
「ワクワク」マーク付きで地図上で対象店舗がわかりやすい
『PayPay』が使えるお店は、「近くのお店」をタップすると、最寄りの加盟店が地図上に表示される。実はこの地図表示にもひと工夫あって、今回の対象店舗にはアイコンに「ワクワク」マークが付いている。しかも「おトク」タブをオンにして絞り込み機能を使い、「飲食40%」を選択すると、今回のキャンペーン対象店舗だけが絞り込める。「実に分かりやすい!」。
通常の地図表示。今回のキャンペーン対象店舗には「ワクワク」マークが付いている。
「おトク」タブをオンにし、「飲食40%」を選択すると対象店舗のみに絞り込める。
アプリの使い勝手も日進月歩で、いろいろと進化しているのだと改めて感じた。「今度からは使い慣れたアプリでも、いろいろ操作してみなくては!」。
今回のキャンペーンでは、対象店舗各社が、おすすめ商品を提案してくれている。例えば、吉野家では「ねぎだく牛丼並盛」499円が実質300円になり、はなまるうどんでは「ぶっかけ(小)」319円が実質192円といった具合だ。
キャンペーン対象店舗のおすすめメニュー。全部試すと1248円相当得できる。
対象店舗が探しやすく、付与上限の残り金額もよくわかるので、上限ギリギリまで得するべく、各社のおすすめメニューを食べ歩こうと考えている。
取材・文/綿谷禎子