男女間において、食事の「奢る・奢られる」問題や、選ぶお店の客単価の男女の意識の差異は、付き合う前も付き合った後も、関係性を継続させるためのキーポイントになる。
特に「初デート」でどの店を選ぶかは結構重要だ。金銭感覚が合った人と出会えることは、結婚を考える上で大事な要素の一つになる。
今回、恋愛婚活ラボはマッチングアプリ「Dine(ダイン)」に登録している20~40代の未婚男女を対象に、独自調査を実施。その結果、初デートで行きたいお店は男女で「1,500円」の価格意識の差があることが判明した。
男性は「年齢」と選ぶお店が比例。女性は20代前半が高単価のお店を選ぶ傾向に
初デートで行きたいお店、男女で「1,500円」の価格意識の差
マッチングアプリ「Dine」において、「初デート」で行きたいお店の客単価を調査したところ、男性が平均4,600円、女性が平均6,100円と、男女で「1,500円」の価格意識の差があることがわかった。
未婚男性の意見を聞くと、「あまりに高いお店だと相手も気を遣ってしまう可能性があるため、初デートの場合はあまり金額が高くないお店を選ぶ(24歳男性)」、「飲食代は、こちらが負担するので、身の程にあった店でのデートを心掛けている(38歳男性)」という声があることから、男性は自分が女性にご馳走することを考慮して、女性よりも安いお店を選ぶ傾向にあるのかもしれない。
一方、女性が6,000円以上のお店を選ぶ理由として、「男性にご馳走してもらえるならいいお店に行きたい」ということが挙げられる。
初デートで行きたいお店No.1は男女とも「焼肉」
マッチングアプリ「Dine」で、マッチングした男女が初デートとして予約依頼をしているお店を調査したところ、東京では上位10店舗中、「焼肉」が3割を占め、人気No.1という結果となった。
また、実際に初デートのお店として予約依頼があったお店の平均客単価は「4,600円」だった。これは、男性が希望する初デートのお店の希望単価と一致しており、なおかつ10店舗中6店舗は、“女性が希望する人気のお店”がランクインしていた。
【1】の通り、初デートで女性が希望するお店の平均客単価は6,000円だったが、その中でも、なるべく安いお店が折衷案として選ばれている一方、お店のジャンルは、女性の希望がしっかりと反映されているようだ。
さらに、未婚男女に「ディナーデートのお店選びで重視すること」をインタビューすると、「雰囲気を重視する。落ち着いて話ができるかどうかが大事(35歳男性)」、「おしゃれな居酒屋のようなカジュアルだけれど綺麗めなお店に行きたい(28歳女性)」という声があり、男女共に「料理の味」よりも「お店の雰囲気」を重視していることがわかった。
1対1で会うデートでは、料理の美味しさよりも、相手と恋愛モードになるためにお店の雰囲気が重要なのかもしれない。
「男性年収3,000万以上」と「女性年収400万以下」が一致
マッチングアプリ「Dine」において、未婚男女が初デートで選ぶお店の単価と年収の相関を調査したところ、男性の選ぶお店の単価は年収に比例して4,000円〜6,300円までゆるやかに上がっていくということがわかった。
一方、女性は年収に関係なく、単価6,000円前後のお店を選んでおり、「年収3,000万円以上」の男性と「年収400万円以上」の女性の選ぶお店の平均客単価がほぼ一致している。
男性は「年齢」と選ぶお店が比例し、女性は20代前半が高単価のお店を選ぶ傾向に
マッチングアプリ「Dine」において、未婚男女が初デートで選ぶお店の平均客単価と年齢の相関を調査したところ、男性の選ぶお店の平均単価は「年齢」に比例して4,000円〜5,000円までゆるやかに上がっていくということがわかった。
一方女性は、20代前半と40代が「6,000円以上」の高単価のお店を選ぶ傾向にあるようだ。この結果については、20代前半の女性は、マッチングアプリを使用する目的が「美味しいご飯屋さんでのデート」であることなのに比べ、20代後半以降は「婚活」を意識しているからと考えられる。
未婚女性の意見を聞くと、「選んだお店の金額でその人の金銭感覚が自分と合うかチェックします(24歳女性)」「ある程度料金が高いお店がいいですね。お互いに普段着ではなく、オシャレな服が似合うお店がいいです(41歳女性)」という声があった。
まとめ
男女でお店単価の意識差があるのは、女性は雰囲気や味重視、男性は雰囲気・味に加え「自分がご馳走する」という観点も、お店を選択する上で考慮されるためだと考えられる。また、焼肉デートは少し「高級感」も出しつつ男性のお腹も満たせる“ちょうど良いジャンル”なのかもしれない。
男性は年齢と比例して、デートに行くお店の単価も上がるが、女性は若いほうがお店の客単価が高い場所を希望する傾向にある。この結果については、20代前半の女性は、マッチングアプリを使用する目的が「美味しいご飯屋さんでのデート」であることに比べ、20代後半以降は「婚活」を意識しているからと考えられる。
構成/ino