バッファローは6月4日、次世代無線LAN規格Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応するWi-Fiルーター3モデルを新たに発表した。今回発表したのは、エントリーモデルの「WSR-1800AX4シリーズ」、プレミアムモデルの「WSR-5400AX6シリーズ」、ハイパフォーマンスモデルの「WXR-5700AX7S」。
「WSR-1800AX4シリーズ」と「WSR-5400AX6シリーズ」は7月上旬から、「WXR-5700AX7S」は8月下旬から発売予定。
バッファローは、2000年にWi-Fiブランド「AirStation(エアステーション)」の展開を開始してから、今年で20周年となる。同社では18年連続で無線LANルーターの販売台数1位(※バッファロー調べ)を記録しているとのこと。Wi-Fi 6対応ルーターは、2019年にフラグシップモデルとして「WXR-5950AX12」を発売している。
今回発売するのは、フラッグシップモデルに次ぐグレード別の製品で、これらが発売されることにより、用途や予算によってユーザーの製品選択の幅が広がることになる。
ゲーミングユーザーも意識した「WXR-5700AX7S」
「WXR-5700AX7S」は、フラッグシップモデルから1万円以上価格を抑えながら、フラッグシップモデル同様の10Gbps対応WANポートを搭載するハイパフォーマンスモデル。高速の光回線を利用していれば、有線LAN+無線LANの最大スループットをフル活用できる。
転送速度は、5GHzが4ストリームで最大4803Mbps、2.4GHzが3ストリームで最大860Mbps。3軸外付けアンテナを採用しており、向きを調整することで、任意の方向への電波強度を高められる。
LANポートは最大1Gbps×4を搭載。カバーエリアは4LDKで、接続台数は32台まで。フラッグシップモデルが搭載している10GbpsのLANポートは搭載していないが、オンラインゲームなどをプレイするにも十分なスペックを誇る。希望小売価格は2万8000円前後。
家族での使用を想定 テレワークにもオススメの「WSR-5400AX6シリーズ」
「WSR-5400AX6シリーズ」は、同社のWi-Fi 6ルーターでもメインストリームになることが想定されているプレミアムモデル。5GHz 4ストリーム、2.4GHz 2ストリームに対応し、それぞれ最大4803Mbps、最大573Mbpsの伝送速度を実現している。
アンテナ内蔵のスリムデザインを採用し、カラーもシャンパンゴールド/マットブラックの2色を用意。Wi-Fiが家全体にいきわたるよう、家の中心に置いてもらうことを想定し、インテリアとしてのデザインにこだわったほか、壁掛けにも対応するなど設置しやすい設計になっている。
カバーエリアは4LDK、接続台数は30台まで対応しており、WANポートは最大1Gbps ×1、LANポートは最大1Gbps×4を搭載。テレワークや自宅学習も含め、家族でPC・スマホを接続して利用するといったシーンにも適している。希望小売価格は1万6500円前後。
Wi-Fi 6対応のスマホユーザーにオススメな 「WSR-1800AX4シリーズ」
エントリーモデルの「WSR-1800AX4シリーズ」は、主にWi-Fi 6対応のスマホユーザーに向けた製品。5GHzバンド幅が80MHzのため、PCで160MHzの利用はできないが、スマホでは80MHzが最大のため、スマホユーザーには十分な性能でコスパが高いモデルになる。
転送速度は5GHzが2ストリームで最大1201Mbps、2.4GHzが2ストリームで最大573Mbps。カバーエリアは3LDKで、接続台数は12台まで。カラーはホワイトとブラックの2色。WANポートは最大1Gbps×1、LANポートは最大1Gbps×4を搭載している。希望小売価格は9000円前後。
同社がオンラインで行なった製品発表会では、今回発表した3製品と、従来のWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)世代の同クラス製品とを比較するスピードテストを実施。それぞれ、「WXR-5700AX7S」では約3.3倍、「WSR-5400AX6シリーズ」では約2.1倍、「WSR-1800AX4シリーズ」では約1.4倍の速度を記録したという。
また、実生活での利用シーンを想定し、同社の保有するモデルハウスで、家族3人で生活している中でのテレワーク状況を再現してのテストを実施。ビデオ会議の接続安定性を、「WSR-5400AX6シリーズ」とWi-Fi 5モデルで比べたところ、安定性に大きな差が生じたとのこと。
なお、同社ではWi-Fi 6の特長について紹介する特設ページ「Start! Wi-Fi 6」を公開しており、前世代のWi-Fi 5に比べて、どういった利点があるのかなども紹介している。Wi-Fi 6では転送速度の向上だけでなく、他端末での接続における快適性、安定性を向上させる機能を持っており、これからWi-Fi 6を導入したいと考えている人などもチェックしてみるといいだろう。
同社では、1年以内に国内Wi-Fiルーター販売台数の過半数を、Wi-Fi 6対応モデルにすることを目標にしているという。
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WXR-5700AX7S 製品ページ WSR-5400AX6シリーズ 製品ページ WSR-1800AX4シリーズ 製品ページ