シャープは4月22日、AQUOSシリーズのテレビラインアップを更新した。新製品は6シリーズ全13モデル。一覧は下記の通り。
AQUOS 8K:
DW1シリーズ(60型/70型、予想実売38.5/49.5万円前後)
AQUOS OLED:
DS1シリーズ(55型/65型、予想実売34.1万/49.5万円前後)
DQ1シリーズ(55型/65型、予想実売30.8万/46.2万円前後)
AQUOS 4K:
DN1シリーズ(55型~70型、予想実売19.8万~31.9万円前後)
DN2シリーズ(50型、予想実売17.1万円前後)
DL1シリーズ(50型/65型、予想実売14.3万/20.9万円前後)
発売は5月22日から順次。最後のAQUOS 8Kの投入は6月12日を予定している。
また、2001年1月11日の1号機発売以来、20年が経ったことを記念して、55型以上のテレビや4Kレコーダーを購入したユーザーに対して、最大7万5000円のJCBギフトカードをプレゼントする「AQUOS 20周年キャンペーン」も実施する。8月9日までに購入し、8月31日16:59までに申し込んだ人が対象。
1. 対象のテレビを購入した場合:
スクラッチ式くじで、1等 50,000円 2等 30,000円 3等 10,000円 4等 5,000円のいずれかが当たる。
すでにシャープ製の液晶テレビ/有機ELテレビを持っている場合は、追加で10,000円
4Kレコーダーとセットで購入した場合は、追加で15,000円
2.対象の4Kレコーダーを購入した場合
一律5,000円
Android TVを引き続き採用
エコポイント終了から10年が経過しており、その買い替えを狙う。10年前は40型以上が約3割だったに対して、現在では約6割、さらに52型以上が約3割と大画面需要が高まっており、部屋のサイズに合わせて、5インチ刻みで50型以上の画面の大きさが選べる提案をする。また、巣ごもり需要の増加に合わせて、YouTubeなどネットコンテンツ再生や家電連携ができるAndroid TV、COCORO VISION機能を訴求していく。
電源待機状態からワンボタンで、、NetflixやYouTubeなどのアプリを起動できる「アプリダイレクトボタン」に加え、テレビ内蔵マイクやリモコンのGoogle アシスタントボタンから呼び出せる音声操作などはその一例だ。
8Kテレビの価格は4Kの有機ELテレビ並みに下がっており、USBおよびHDMIによる8K60p入力、YouTubeの8K30p再生など、8Kの高解像度動画の訴求も引き続き進める。
映像処理エンジンMedalistが Z2/S2に進化
高画質を得るため、AQUOS 8Kは「Medalist Z2」、AQUOS OLED/4Kは「Medalist S2」を搭載する。放送はもちろんネット動画を高速かつ高精細に再生するため、CPU処理性能を1.6倍、GPU性能を1.6倍、選局スピードを1.2倍に高速化した(昨年3月発売の8T-C60CX1との比較)また、スマートアクティブこのラストというダイナミックレンジ拡張機能を備え、明暗の表現力を高めた。
さらにAQUOS 8KのDW1は、シーン別にLEDバックライトをエリア制御して輝度自体のダイナミックレンジを調節する「メガコントラスト」機能を持つ。Medalist Z2の「精細感復元」(全フレームの解析でノイズを低減)、「リアリティ復元」(全フレームの解析で、輪郭を予測)と組み合わせて、高精細な8Kパネルの性能を引き出す。
有機ELパネル採用のAQUOS OLED DS1シリーズでは、独自設計の放熱板を採用することによる高輝度化(S-Brightパネル)に加え、有機ELパネルに合った明るさとコントラストに調節する制御技術(Sparkling Drive Plus)を搭載する。
壁掛け/壁寄せ設置に配慮して、全モデルがスピーカーをフロントに向ける構造とした(FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS)。また、ライブコンテンツに合わせたサウンドモード(音楽ライブ)も追加している。
AQUOS 4Kでは、強みであり、周囲の映りこみが少ない「低反射N-Blackパネル」採用のほか70型でも左右に30度稼働する回転式スタンドを採用している。
録画機能としては、2番組同時録画と4K裏録に対応。また、録画した番組を時短で楽しめる1.5倍の早見早聞き再生、おまかせオートチャプター機能、4Kパネル向けに見やすくなった4Kクリア番組表などを備える。
HEVCエンコーダー内蔵で画質を落とさず長時間録画
合わせて、4K録画に対応した「AQUOS 4Kレコーダー」も発表。チューナー数(4K×2/2K×3または4K×2/2K×2)とHDD容量(1TB~4TB)の違いで6モデルを用意している。
全モデルが4K UltraHD Blu-rayの再生に対応。新映像処理エンジンの「Medalist BD」を搭載。HEVCエンコーダーを内蔵する。
地上デジタル放送(MPEG-2)の映像は17Mbpsのビットレートだが、これでは50GBのBD-Rに6時間強しか記録ができず、1時間ドラマ10話分(約10時間)を収めるのは難しい。そのためにMPEG-4 AVC(H.264)でビットレートを10Mbpsに落とすと画質が劣化していた。しかし、MPEG-4 HEVC(H.265)であれば、元の映像と遜色ないクオリティでデータ容量を抑えることができる。お気に入りの番組をアーカイブ化する際の実用性を高めた形だ。
2K映像を4Kにアップコンバートする処理(5upコンバーターPRO)も改善。5upとは、解像度(2K→4K)、輝度(SDR→HDR10)、フレームレート(30p→60p)、階調性(8bit→10bitまたは12bit)、色域(BT.709→BT.2020)の5つの軸で映像を高画質化する機能だ。また、地上デジタル放送をHDR10に変換するOLEDモードも用意している。プロジェクターなどとの接続を考慮し、音声出力のみのHDMI端子も持つ。
コンテンツの内容をつかみやすくするための「タイトルプレビュー」は、サムネイル一覧から黄色ボタンを押すことで起動。番組の最初から3/4のうち、キーとなるシーンを10ヵ所ピックアップし、それぞれ5秒再生しスキップ、5秒再生してスキップを繰り返す。合計1分でその番組の概要が分かるというものだ。
また、録画リストは指定したジャンルのサムネイルだけ目立たせる(ほかはグレーにする)ことで見たい番組を探しやすくしている。
発売は6月10日から順次。4K×2/2K×2チューナー搭載で3TBの「4B-C30DW3」、1TBの「4B-C10DW3」は少し遅れて6月20日発売。
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