Xperia 5は、ドコモのスマホお返しプログラムや、auのかえトクプログラム適用で5万円台半ばという価格、サイズ感&スペックは今でも申し分なく、5Gのエリアが広がるまで運用するのにちょうどいい端末だ。今回は、そんなXperia 5が欲しくなる魅力を紹介する。
Xperia 5の魅力 その1 唯一無二の21:9縦長ディスプレー
Xperia 5は、16:9よりも縦長な21:9のディスプレーが特徴だ。このアスペクト比を採用しているのは、5G端末を含めてもXperiaしかない。6.1型有機ELを搭載し、サイズは約68mm×158mm×8.2mm(最厚部約9.1mm)。縦長のため、似たサイズの16:9端末よりも幅は細く、ケースを装備してもグリップしやすい。縦長画面時の情報量の多さもあり、この形状はアリと感じる人は多いハズだ。カラバリはブラック、グレー、ブルー、レッドの4種類。カラーのイメージそのままとは異なる雰囲気があるため、実機のチェックを推奨する。
主な操作系は右側面に集中している。上からボリュームボタン、指紋認証センサー、電源/スリープボタン、カメラキーの4つ。それらに加えて、サイドセンスと呼ばれる操作があり、縦長の端末でもあまり持ち直しをしなくても済むようになっている。サイドセンスについては後述する。ちなみに指紋認証センサーは、右手で持った場合は親指、左手で持った場合は人さし指がちょうどいい位置にきやすい。
OSはAndroid 10。Xperia 5の特徴的な機能を見ていくと、21:9マルチウィンドウとGame enhancer、サイドセンスがある。21:9マルチウィンドウは縦画面状態で画面を2分割するものだが、縦長である特徴を活かした機能で、たとえば動画サービスとブラウザーを表示した場合、動画は横画面、ブラウザーは縦画面にすると、ブラウザー側は16:9に収まる。一般的な16:9のスマホよりも地図を見ながら検索といったことがやりやすい。また、マルチウィンドウで動作する縦画面のゲームプレー時にも効果的だ。攻略動画を見ながら遊べるし、だらだらと動画を見ながら遊ぶにも適している。
Xperia 5の魅力 その2 ゲーム以外でも役立つゲーミング機能
Game enhancerはゲームの邪魔になる要素を一時的に制限できたり、画面を録画できたりするもの。とはいえ、今となってはゲーミング機能としてとくに珍しいものはない(ボイスチェンジャーなどはゲーム実況などで便利だが)。ただ、下記のサイドセンスやカメラキーの無効化をゲーム単位で設定できるため、ゲームアプリをインストールしたら設定を把握しておきたい。
ちなみにGame enhancerという名前に反して、ゲームアプリ以外も登録可能だったりする。Google Playストアも登録可能なので、登録制限はないに近い。そのため、ブラウザー操作を録画してみたり、特定のアプリだけ省電力で動作させたりする目的にも使える。
Xperia 5の魅力 その3 独自機能「サイドセンス」が便利
サイドセンスは、縦持ち時、画面の両端をダブルタップしたり、スライドしたりすると呼び出せる片手操作補助機能だ。初期状態では画面端をダブルタップでサイドセンスメニューが開く。これはランチャーでアプリを自由に登録可能だ。また、21:9マルチウィンドウやステータスパネルにある機能の設置もできる。これを設定しておくと21:9であっても本体を持ち直す回数が激減するため、入手したら真っ先にチェックしてもいいくらいだ。縦長のXperia 5を片手で操作できるようになる。
Xperia 5の魅力 その4 1世代前のCPUだって問題なく使える
ベンチマークを見ていく。SoCはSnapdragon 855を搭載し、メモリーは6GB。1世代前のSoCで5Gにも対応しないが、ほとんどのシーンで問題らしい問題と遭遇することはないだろう。ゲームプレーについても同様で、描写で困ることはない結果だ。どちらかといえば、Xperia 5のみで動画編集をしつつ、画像加工も並行してしようとするとメモリが足りなくなるのが気になる点だ。
Xperia 5の魅力 その5 やっぱり綺麗な3眼カメラ
Xperia 5はトリプルカメラを搭載し、すべて約1220万画素でそれぞれ超広角(16mm/F2.4)、標準(26mm/F1.6)、望遠(52mm/F2.4)という構成。手ぶれ補正は26mmと52mmに搭載されており、16mmには手ぶれ補正はなく、またフォーカスも固定だ。描写は日中、曇空、夜間とも良好。室内についてはホワイトをキレイに取ろうとする傾向が強く、ご飯写真については光源の影響を受けがちだ。その点以外は扱いやすいカメラであるため、便利に感じやすいだろう。
【まとめ】価格もファームも熟れて食べ頃のスマホ
Xperia 5は狙い目だ。店頭での価格も下落傾向であり、5G対応エリアの拡大及び対応サービス増加まで4G環境でいいのであれば、サイズもスペックもXperia 5はほどよい。性能についてもSnapdragon 855は2020年6月時点でも十分であり、ゲームから動画編集まで、ストレスを感じることはまずない。ややストレージ容量が少ない(64GB)のが気になるが、それはmicroSDカードで補える。
予算を抑えつつ、なるべく新しい端末に変更したいのであれば、あえて高価な5G端末は避けて半年前のハイエンド、Xperia 5をチョイスすることをオススメしたい。
「Xperia 5」の主なスペック メーカー ソニーモバイル ディスプレー 6.1型有機EL(21:9) 画面解像度 1080×2520ドット サイズ 約68×158×8.2mm 重量 約164g CPU Snapdragon 855
2.8GHz+2.4GHz
+1.7GHz(オクタコア) 内蔵メモリー 6GB 内蔵ストレージ 64GB 外部ストレージ microSDXC(最大512GB) OS Android 9 VoLTE ○(HD+) 無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) カメラ アウト:約1220万画素(F値1.6)
+約1220万画素(超広角、F値2.4)
+約1220万画素(望遠、F値2.4)
/イン:約800万画素(F値2.0) バッテリー容量 3000mAh FeliCa/NFC ○/○ ワンセグ/フルセグ ○/○ 防水/防塵 ○/○ 生体認証 ○(指紋) USB端子 Type-C Qi × カラバリ ブラック、グレー、ブルー、レッド ■関連サイト
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