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Chromebookでも指紋認証&高性能を使いたい人にオススメ!
Chromebookはグーグルが開発したChrome OSを搭載したノートPCだ。WindowsやMacではない、というのが最大の特徴。同じくグーグルが開発したスマホのAndroid向けアプリを利用できる。とにかくOSが軽く、電源を入れたらすぐに使えるようになる。強固なセキュリティーを備えているうえ、独自OSなので基本的にはユーザーによるウィルス対策は不要。そのままの環境で安全に使い続けられる。
Chromebookは2011年に登場し、2014年には国内でも販売されたのだが、あまり話題にならなかった。しかし、Chromebookは進化を続け、2018年頃から文教市場で導入が急速に進んでいる。2020年文部科学省が進めるGIGAスクールで、「児童生徒1人1台コンピュータ」を導入するというのも追い風になっている。
コンシューマ市場ももちろんターゲットにしており、2020年2月から、ネットだけでなくテレビでもChromebookのCMが流れたので、ご覧になった方も多いだろう。
台湾のPCメーカー・ASUSは2014年からChromebook市場に参入している。筆者も数ヵ月前に「Chromebook Flip C434」を購入して、仕事に活用している。
今回発売する「ASUS Chromebook Flip C436」はその後継モデルで、14インチのChromebookとなる。ディスプレーが360度回転するフリップタイプを採用しており、ディスプレーのベゼルが狭額タイプになっているのもポイント。本体サイズを小さくするためだけでなく、見た目もいい。
なんと、重さは1.15kgととても軽い。本体サイズは幅319.5×奥行き208×高さ13.76mmととても薄い。天板や底面、パームレストはマグネシウム合金製で剛性感はしっかりあるので、やわな感じはしない。
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インターフェースもきちんと揃えている。左側面にはUSB 3.1 Type-C、ヘッドホン端子、音量調節ボタン、電源ボタンを搭載。右側面にはUSB 3.1 Type-CとmicroSDカードリーダーを備える。なお、両側のUSB Type-C端子はPD充電にも対応する。
エルゴリフトヒンジで キーボードに傾斜がついてタイピングしやすい
キーボードは一般的な78キーボードだ。キーピッチはフルサイズで、キーストロークは1.2mm。タッチパッドは125×62mmと大きく操作しやすい。右上にはASUSのChromebookとしては初めて、指紋センサーを内蔵しているのも特徴だ。バックライトが付いており、暗いところでの入力でも便利。ただ、キーが銀色で白いLEDなので、明るいところだと文字が見えにくい。タッチタイピングできるなら問題ないが、色が異なる方がよかったかもしれない。
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エルゴリフトヒンジを採用しており、ディスプレーを開くとディスプレーの下部が3度ほど持ち上がるようになっている。キー入力しやすい角度が付いたうえ、底面からの廃熱が可能になり、冷却性能が向上するという。
ヒンジとサイドに4つのharman/kardon製スピーカーを搭載し、音質も上々。全方向性スピーカーなので没入感のあるサウンドを実現し、自宅で映画を見る際にもそのまま再生して楽しめそうだ。
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スタイラスペンが標準で付属しており、図を手書きしたり、絵を描いたりできる。スタイラスペンの筆圧検知は最大4096段階で、バッテリー駆動時間はなんと最大270日ももつ。スタイラスペンは本体横に磁石でくっつくので転がってしまう心配がない。このスタイラスペンの単体発売はいまのところ未定とのこと。
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ACアダプターもコンパクトで重量は実測で192g。バッグに入れておいても邪魔にならないサイズだ。しかし、「Chromebook Flip C436」のバッテリー駆動時間は最大約11.8時間と長い。フル充電にしておけば、ACアダプターなしでも1日保ちそうだ。
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Chromebook=低スペックではない CPUやストレージを選択可能
Chromebookは安価な分、性能が控えめな製品が多い中、「Chromebook Flip C436」はハイスペックだ。CPUは第10世代のインテルCore i7/i5/i3から選べて、メモリーは8GB/16GB、ストレージは128GB/256GB/512GBを用意している。無線LANは最新のWi-Fi 6に対応しており、最大2500Mbpsでの通信が可能だ。
実際に、操作していてもサクサク動く。そもそも、Chrome OSがWindowsよりもはるかに軽いので、同じスペックならChromebookの方が軽快に動作するのだ。
Androidのアプリが動作するので、WordやExcelなどのMicrosoft Officeや各種SNS、動画再生アプリ、パスワード管理アプリなどが利用できる。
最近はインストールするタイプのアプリより、ウェブサービスの方をメインに利用しているので、Chromeブラウザーがあれば事足りてしまう。
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スペックなりの価格になったが 魅力は価格ではなく性能にこそある
「Chromebook Flip C436 FA」の価格は、Core i7/メモリ16GB/ストレージ512GBのモデルで16万9800円(税込)。格安が売りだったこれまでのChromebookと異なり、通常のノートPCも買えそうな価格ではある。「Chromebook Flip C436」は、価格ではなくその性能が魅力なのだ。
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軽快に動作する薄型軽量ノートPCで、USB Type-C端子を備え、長時間駆動も可能。指紋認証センサーを搭載し、ディスプレーを開けばタブレット端末のように即使える利便性も見逃せない。デザインもいいし、マグネシウム合金製のボディーは高級感もある。
外に持ち運べる薄型軽量の大画面ノートは初めて、という人もASUSUの「あんしん保証」があるので心強いだろう。期間は1年間で、回数は1回までだが、加入料0円で故障原因一切不問で部品代の20%だけでサポートしてくれるのだ。落下はもちろん、水没でも落雷でもOK。改造や自然災害でもサポートしてくれるのは珍しい。
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WindowsやMacでなければならない、という理由がないのであれば、ぜひ新端末選びの候補に入れてみてはいかがだろうか? 何年も前にChromebookを使った時に、安かろう悪かろうと感じた人も最新モデルに触ってほしい。プライベートにビジネスに活躍してくれるメインマシンとして遜色のない仕上がりになっている。
筆者紹介─柳谷智宣
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1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・銀座で営業中。