LGエレクトロニクスはドイツ・ベルリンにて9月5日(現地時間)、「FutureTalk」のイベントとブースを公開。イベントでは「LG ThinQ」の新デバイス、ブースでは8K OLEDと8K液晶テレビ、さらにゲーミングPCモニターの「UltraGear 1millisecond IPS NVIDIA G-SYNC gaming monitors」が披露された。
スマート家電と連携する「Vision Sensor」と スマートミラー型の「LG ThinQ Fit」
FutureTalkというイベントの中心は「LG ThinQ」によるパーソナライズにより、家、モバイル、自動車といった領域を、自宅のようにリラックスできる空間にしていく未来。
そんな流れのなかで初披露されたアイテムが「Intelligent Processor AI」を搭載した「Vision Sensor」だ。
これはLGによる衣類ケア家電であるLG stylerに取り付けるセンサーで、LG styler内部に取り付けると衣類を撮影して、クラウドに送信。クラウド経由で衣服の素材を判別する「VISION PACK」という機能を利用できるようになる。
もう一つの初披露のアイテムが「LG ThinQ Fit」。カメラを内蔵した縦型ディスプレーのようなスマートミラーのコンセプトで、3Dカメラで人の体をスキャンして体型を測定、アバターを元に洋服を選ぶことができる。服の寸法も正確に登録されており、箇所ごとにきついかゆるいかを緑から赤の色で判別でき、最適なサイズを選べる。
イベントで上映されたスクリーンではスマホ画面で表示している様子も上映されており、オンラインの通販等に向けたソリューションとしても考えられそうだ。
8K OLED、8K液晶テレビも欧米で発売間近
LGブースでは、AV家電ではLGは世界初の8K有機ELテレビである88インチLG SIGNATURE OLED 8K TV「88Z9」と、8K液晶テレビであるLG 8K NanoCell TV「75SM99」を披露。アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランスで発売すると発表した。
8K液晶で新モデルの8K NanoCell TVは、LGのNano Displayテクノロジー搭載により純度の高い色再現、8Kに最適化された全面直下型LEDバックライト「Full Array Local Dimming Proテクノロジー」で高コントラストを実現している。
欧米ではサムスンが既に昨年より8Kテレビを販売しているが、LGが改めて強調しているのが8Kテレビのなかでの高画質だ。
LGは画質基準としてInformation Display Measurements Standard(ICDM)によるInformation Display Measurements Standard (IDMS)を強調し、展示された実機でカメラを通してコントラスト変調(CM)を測定。ICDMの基準では画像の最小CM値が25%、テキストは50%が基準値だが、LGの発売するLG SIGNATURE OLED 8KとLG 8K NanoCell TVの両方が90%の範囲のCM値を達成。実際に視聴できる画質として8K解像度を実現しているとしている。
1月にCESで発表された、巻取り式の有機ELテレビ「The LG SIGNATURE OLED TV R」も出展しており、LG製テレビのハイエンドのバリエーションが訴求されていた。
ゲーミングモニター「UltraGear 1millisecond IPS NVIDIA G-SYNC gaming monitors」
LGはPCゲーミングモニター「UltraGear 1millisecond IPS NVIDIA G-SYNC gaming monitors」として「27GN750」「27GL850」「38GL950G」を出展。ストイックなゲーマー向けに特別設計したモデルで、欧州、北米で2019年第4四半期に発売される。
PCゲーマー特化のモニターとして調整されたシリーズで、「27GN750」はフルHD解像度グレートゥーグレー(GTG)モニターで最速のリフレッシュレート240HzにHDR信号のHDR10のサポートと、NVIDIA G-SYNC、Adaptive-Syncによる高速応答を実現し、99%のDCI-P3色空間をカバー。
「27GL850」はQHD(2560×1440ドット)でリフレッシュレート144Hz駆動、「38GL950G」はシネマスクリーン仕様のWQHD+ (3840×1600ドット)で、リフレッシュレートは175Hzへのオーバークロックに対応。「38GL950G」は「VESA DisplayHDR 400」にも対応している。
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