HPは米国時間の1月10日、ノートPC「HP Elite Dragonfly G2」や「HP Elite Dragonfly Max」のほか、ワイヤレスイヤホン「HP Elite Wireless Earbuds」など、複数の新製品を発表した。本記事では、現時点で判明している各新モデルの特徴やスペック、販売時期、国内での展開予定を紹介する。
HP Elite Dragonfly G2 HP Elite Dragonfly Max
「HP Elite Dragonfly G2」は、同社が2020年に発売したHP Elite Dragonflyの後継モデルで、5G、4G/LTE通信に対応する2 in 1タイプの13.3型ノートPC。第11世代のインテルCoreプロセッサーを搭載し、最小構成時で1kgを切る軽量設計が特徴。
スマートトラッカーのTileを内蔵。音響面は、オーディオメーカーのBang&Olufsenが監修している。
主なスペックは第11世代のCore i3/Core i5/Core i7(Uシリーズ)、8/16/32GBメモリー(LPDDR4)、最大2TBのSSD(PCIe NVMe M.2 SATA3)、13.3型10点マルチタッチディスプレー(1920×1080ドット/3840×2160ドット)など。
インターフェースはUSB 3.1(Gen1)端子×1、Thunderbolt 3端子×1、HDMI 1.4b端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)×1を搭載。nanoSIMスロットを設ける。
サイズはおよそ幅304.3×奥行き197.5×高さ16.1mm、重量は最小構成時で1kgを切る。
「HP Elite Dragonfly Max」はビデオ通話向けの機能を強化したモデルで、広指向性のマイクと、5メガピクセルのカメラを搭載する。主なスペックは第11世代のCore i5/Core i7(Uシリーズ)、16/32GBメモリー(LPDDR4)、最大2TBのSSD(PCIe NVMe M.2 SATA3)、13.3型10点マルチタッチディスプレー(1920×1080ドット)など。
インターフェースはUSB 3.1(Gen1)端子×1、Thunderbolt 3端子×1、HDMI 1.4b端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)×1を搭載。nanoSIMスロットを設ける。
サイズはおよそ幅304.3×奥行き197.5×高さ16.1mm、重量は最小構成時でおよそ1.13kg。
HP Elite Dragonfly G2、HP Elite Dragonfly Maxともに1月発売予定。
HP ENVY 14
「HP ENVY 14」は、14型の2 in 1ノートPC。第11世代のインテルCoreプロセッサーとGeForce GTX 1650 Ti Max-Q を搭載し、オプションで、WUXGA解像度(1920×1200ドット)のマルチタッチ対応IPSディスプレーも選択できる。
ディスプレーのアスペクト比は16:10で、アスペクト比16:9のモデルと比較して、およそ11%表示領域が増えているという。カラーキャリブレーションに対応し、内蔵する専用ツール「HP Display Control」で、ユーザーによるカスタマイズも可能。
また、最大で16.5時間というバッテリー駆動時間の長さも特徴だ。
主なスペックはWindows 10 Home(64bit)、Core i5-1135G7、GeForce GTX 1650 Ti(Max-Q Design)、16GBメモリー(DDR4-3200 SDRAM)、 256GB SSD(PCIe NVMe M.2)、14.0型ディスプレー(1920×1200ドット)など。
インターフェースはUSB 3.0(Type-A)端子×2、Thunderbolt 4(USB Type-C)端子×1、HDMI 2.0端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)×1を搭載。
サイズはおよそ幅313×奥行き224×高さ18mm、重量はおよそ1.6kg。
1月発売予定で、海外での販売価格は999ドルからになる見込み。
HP Elite Folio
HP Elite Folioは変形型の13.5型ノートPCで、同社は「スマートフォン、タブレット、PCをひとつのデバイスにまとめたもの」と説明する。
マグネシウム製のボディーを採用し、ヴィーガンレザー(動物の革を使わず、本革に近い質感を再現した合成皮革)のカバーを設ける。
プロセッサーにはクアルコムの「Snapdragon 8cx Gen 2 5G Compute Platform」を採用し、5G通信に対応する。
折りたたみ時は一般的なラップトップPCに近い外観となるが、ディスプレーユニットの半ばにヒンジを設けることで、トラックパッドとディスプレーのタッチのみで操作するモードや、タブレットモードで使用することが可能。スタイラス「HP Elite Slim Active Pen」にも対応する。
主なスペックはSnapdragon 8cx Gen 2 5G Compute Platform、最大16GBメモリー(LPDDR)、最大512GB SSD(NVMe M.2)、13.3型ディスプレー(1920×1200ドット)など。
インターフェースとして、USB 3.2(Type-C)端子×2、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)×1を搭載。nanoSIMスロットを設ける。
サイズはおよそ幅298.6×奥行き229.6×高さ15.95mmで、重量は最小構成時およそ1.29kg。2月発売予定。
HP Elite Wireless Earbuds
「HP Elite Wireless Earbuds」は完全独立型のワイヤレスイヤホン。複数の音響プリセットを内蔵し、ユーザーによる音質のカスタマイズにも対応する。
HP Elite Dragonfly Maxのオプションとして注文できるほか、単品での注文も可能になる予定だとする。
通信方式はBluetooth 5.0。ドライバーサイズは9.2mmで、再生可能周波数帯域は20〜18kHz。フル充電時間は公称120分。本体重量は8gで、ケースサイズはおよそ幅65×奥行き57×高さ29mm、ケース重量はおよそ66g。
4月発売予定で、海外での販売価格は199ドルになる見込み。
HP EliteBook 840 Aero G8
「HP EliteBook 840 Aero G8」はビジネス向けの14型ノートPC。第11世代のインテルCoreプロセッサーを搭載し、最小構成時で2.5ポンド(=およそ1.13kg)を切る軽量設計が特徴。
5G通信にも対応する。また、ボディーはマグネシウム合金製で、その内90%はリサイクル素材で作られているという。
主なスペックは第11世代のCore i5/Core i7、最大34GBメモリー(DDR4-3200)、最大2TBのSSD(M.2 PCIe)、14.0型ディスプレー(1920×1080ドット)など。
インターフェースはUSB 3.1(Type-A)端子×2、Thunderbolt(USB Type-C)端子×2、HDMI端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)×1を搭載。nanoSIMスロットを設ける。
サイズはおよそ幅323.6×奥行き214.7×高さ17.9mm、重量は最小構成時1.15kg。
3月発売予定。
HP M-Series FHD Monitors(M24f/M27f/M32f) HP E24u G4/HP E27u G4
「HP M-Series FHD Monitors」は、主に在宅勤務者やクリエイター向けとしてリリースされるPC用ディスプレー。
24型「M24f」、27型「M27f」、32型「M32f」の3タイプが用意され、sRGB規格を99%カバーする。 3月発売予定で、海外での販売価格は最安モデルで139ドルになる見込み。
モニターとしては、ノートPCへのUSB Type-C経由での給電機能を備える24型ディスプレー「HP E24u G4」と27型ディスプレー「HP E27u G4」も発表されている。
2月発売予定で、海外での販売価格はHP E24u G4が219ドル、HP E27u G4 USB-C Monitorsが339ドルになる見込み。
ワイヤレスマウスやPCバッグの新製も!
そのほか、ワイヤレスマウス「HP 635 Multi-Device Wireless Mouse(2月発売予定/海外での販売価格59.99ドル)」や、PCバッグ「HP Renew Travel 15.6-inch backpack」「HP Renew Travel 15.6-inch laptop bag(2月発売予定/海外での販売価格49ドルから)」も合わせて発表された。
なお、今回発表された製品の内、「HP Elite Dragonfly G2」と「HP ENVY 14」については、日本国内でも近日中の販売開始が決定しているという。
そのほかの製品について、発売時期や価格は海外発表時点のものであり、現時点で詳細は不明。また、一部製品のサイズや重量については、インチ/ポンド規格をミリ/キログラム規格に変換し、小数点第二位以下を四捨五入して紹介している。
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