24日、万博協会は3月に起きた「メタンガス」の爆発事故を受けて、メタンガスに関する開催期間中の安全対策について発表しました。
メタンガスは毒性はなく、空気よりも軽いために、本来であれば空気中に拡散します。しかし、屋内などでたまってしまうと爆発のリスクがあります。
そもそも、なぜ夢洲でメタンガスが発生するのか。
1970年代、大阪市ではゴミの処分場不足が課題となっていました。そこで家庭から出される大量の一般ゴミや粗大ゴミなどの最終処分場として埋め立てられたのが夢洲です。1983年、埋め立て中の夢洲を調査すると地中からガスが吹き出していることが分かりました。
建設現場で爆発事故 万博への子ども無料招待「延期」の声も
3月、万博会場西側の建設中のトイレで、溶接作業中にでた火花がメタンガスに引火して爆発する事故がありました。この事故でけが人はいませんでしたが、トイレおよそ100㎡が破損しました。
この事故を受けて会場の測定記録を調べ直したところ、パビリオン等の施設が集まる万博会場東側の4ヵ所で低濃度のメタンガスが検出されていたことが判明しました。
さらに24日新たに1ヵ所で検出されたことが分かりました。
一歩間違えれば大惨事となっていた事故に対して大阪府の教職員組合は、府内に住む4歳から高校生までの子供たちを万博に無料で招待する事業について、学校単位での招待事業の「中止」を訴えるなど、安全性への懸念が広がっていました。
来場者の安全を守るのが主催者の義務。信じて来て楽しんでほしい。
24日、万博協会は開催期間中の安全対策について発表ーーーーーーーーー
・ガス侵入の抑制
・侵入したガスの適切な換気
・ガス検知器の設置
・ガス濃度測定を継続的に実施
・博覧会協会HPにて測定値を毎日お知らせすることを検討
万博協会はーーーーーーーーーー
「メタンが出た=危険と言うことではない」
「来場者の安全を守るのが主催者の当然の義務開催の前提になるのでそこは信じて来て頂いて楽しんでください」
(『newsおかえり』2024年6月24日放送分より)
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