毎日忙しい『サンキュ!』読者を癒やすイケメン!「仮面ライダービルド」では主演、映画「ぐらんぶる」では裸のシーン満載の弾けた大学生役を熱演。イケメンなだけじゃない、さわやかではっちゃけた魅力の犬飼貴丈さんの素顔に迫ります!
<プロフィール>
犬飼貴丈(いぬかいあつひろ)さん
94年6月13日生まれ、26歳、徳島県出身。12年に第25回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。17年に「仮面ライダービルド」で桐生戦兎/仮面ライダービルド役でテレビドラマ初主演を務める。18年「獣になれない私たち」(日本テレビ系)などに出演。20年に映画「ぐらんぶる」に竜星涼とW主演した。
理想の結婚相手は"自分を正してくれる"お互いを高め合える人です
「仮面ライダービルド」で"ライダーファン"のハートをつかみ、順調に俳優として活躍中の犬飼貴丈さん。明るく人懐こい印象だが、思慮深い一面がある。
「最近になって、自分ってどんな人間なのかわからなくなってきたんです。人といる時間が長いので、そのときのほうがひとりでいるときよりも自分らしいのかも。大人になってあきらめを覚えて、他人に対して多くを望まなくなったので、人と接することに肩の力が抜けたのかもしれません」。
高校生のころは活発で、夏休みは友人の家を転々として家にあまり帰らなかったという犬飼さんだが、26歳になった今は、オフは自宅のソファに座ってずっと麦焼酎のソーダ割りを飲みながらアニメを観ていることが多いそう。「『放課後ていぼう日誌』という釣りにハマる女の子の話が面白かったです。最近はアニソンの『ロマンティックあげるよ』をエンドレスで聴いています」。
マイペースに見える犬飼さんも、俳優になりたてのころは悩んだことも多かった。「大学受験をしなかったので、ジュノンボーイのコンテストを就職活動のような気持ちで受けたんです。受かってから、本当に俳優をやりたい人たちとの覚悟の差に苦しみました」。
そんな犬飼さんに訪れた転機が「仮面ライダービルド」の主役だ。「仮面ライダーの現場って、監督さんやスタッフさんたちが演技について教えてくれて、できるようにしてくれるんですよ。撮影期間も1年間と長かったので、そこでこの業界で生きていきたいという思いが強くなりました。でもそのあと、別の現場ではもう演技ができるのは当たり前、という感じでだれも助けてくれないので、自分なりの演技というのを模索してきました」。
今年の7月に公開された映画「ぐらんぶる」では竜星涼さんとW主演を務めた。「仮面ライダー、朝ドラ出演ときて、王道のイケメン俳優ルートを歩いていたはずなのに、くせ者の役が増えてきました(笑)。『ぐらんぶる』はテンションの高い役だったので撮影中はずっとトランス状態になっていて、自分の殻を破ることができたと思います」。
成長した犬飼さんが次に挑むのはこの10月から放送されるドラマ「24JAPAN」(テレビ朝日系)だ。大ヒットしたアメリカのオリジナル版を忠実に日本版にリメイクした本作でも、一筋縄ではいかない悪役を演じる。「僕自身とは正反対すぎてむずかしいので、地元にいるやんちゃな友人や昔のかっこつけていたころの自分のだるそうな、かかとを擦って歩く歩き方なんかを思い出しながら演じています(笑)。ずっと緊迫しているストーリーなんですが、現場は明るくて、日本のドラマに新しい風を吹かせるつもりでやっています!」。
話を聞けば聞くほど、しんのある人柄が見えてくる。その土台をつくったのは子どものころのご家族の教育も関係しているようだ。「割と厳しくしつけられました。徒競走で3位だったときも1位でなかったことで怒られたり。でも夏休みは徳島県にある自然に囲まれた祖父母の家でのんびり過ごしていて、今でもそれはいい思い出ですね」。
20代後半ということで、まわりで結婚する人も少しずつ出てきた。「理想の結婚相手は自分を正してくれる人です。悪いところを指摘してくれて自分も相手に直してほしいところは言えるような、お互いを高め合える関係になりたい。あとディズニーが好きなので一緒に行ってくれる人がいいな」。
プーさんが好きだという犬飼さんは映画「プーと大人になった僕」で大好きなシーンがある。「大人になったクリストファー・ロビンにプーさんが『君がそんなに頑張っている仕事って僕が持っているこの赤い風船よりも大事なものなのかい?』って聞くんですけど、そのころ、仕事詰めで余裕のなかった自分と重なって。今でもキリキリしそうになったときは思い出すようにしているんです」。大人として、自分の足でキャリアを築いている最中の犬飼さんが、この先どんな姿を見せてくれるのか、期待が高まる。
off shot!
スタジオにあった小物のビデオカメラを構えておどける姿がお茶目!撮影中降りだした大雨に大きな目を丸くして見入っている姿がキュートでした。
シャツ(アバハウス グレイ)¥5,500/アバハウス渋谷パルコ店 パンツ(イオリ)¥18,000/ティーニー ランチ
参照:『サンキュ!』2020年11月号「サンキュ!BOY FRIEND」より。
掲載している情報は2020年9月現在のものです。
撮影/高橋那月 取材・文/藤坂美樹 編集/サンキュ!編集部