エリザベス女王の妹、マーガレット王女は、映画『ローマの休日』のモデルとも言われる、美しく、自由奔放な女性。離婚歴のある侍従武官のピーター・タウンゼントと恋に落ち、王族としての義務と愛する人との思いに引き裂かれました。結ばれることはありませんでしたが、後世まで語り継がれることになった、ふたりの恋愛秘話をご紹介します。
1.ピーター・タウンゼントと出会ったとき、マーガレット王女はまだ10代だった
いくつかの情報によると、タウンゼント氏が初めてバッキンガム宮殿で14歳のマーガレット王女に出会った後、王女の父であるジョージ6世に呼ばれ、侍従武官として働かないかと聞かれたそう。後にタウンゼント氏が語ったところによると、マーガレット王女は「誰もが14歳の少女に期待する程度で、特筆すべき事はなかった」とのこと。ふたりの恋は8年後の1952年、マーガレット王女の父親が亡くなった直後に始まったそうで、彼女は22歳になっていたそう
2.タウンゼント氏はマーガレット王女の16歳上だったけれど、それが破局の理由ではなかった
ふたりの恋が始まるはるか以前、インドで公務員として働いていたタウンゼント氏。イギリスに帰ると、短い婚約期間を経てセシル・ローズマリー・ポールと結婚したそう。夫妻には2人の息子がいたけれど、妻セシルの浮気が発覚した1952年11月、タウンゼント氏は離婚を申請。結局、この離婚歴があったことによって、イギリス国教会と議会はふたりの結婚に反対し、ついに結ばれなかったのだとか。
3.タウンゼント氏はマーガレット王女のユーモアセンスや持って生まれた美しさに惹かれた
「彼女はまれに見る、強烈な美しさを持った少女で、それは彼女の背が低くてほっそりとした体つきや大きな青紫色の目、寛容で繊細なくちびる、桃のようになめらかな頬などに現れていました」と語ったとされるタウンゼント氏。「彼女は相手を大笑いさせると同時に深く心を動かすことができました」。
翻訳/mayuko akimoto Photo Getty Images From TOWN&COUNTRY