せっかく温泉旅行をするなら、“間違いない”宿を選びたい! フードジャーナリストが心酔する旅館・ホテルを公開! 行きたい宿が見つかったら、ぜひ、ブックマークして。
フードジャーナリスト・小松宏子さんが“お料理”で選ぶ3軒
目指して行きたい、その地ならではの旬の食材が食べられる宿をチョイス
旅の大きな楽しみは、その地ならではの食材をいただくこと。今回選んだ湯宿はいずれも、足を運ばなければ決して食べられない、特別の美味を出してくださいます。新潟岩室温泉のゆめやでは洗練された日本海の幸とピカピカのコシヒカリ。石川県のあらやでは、特別な網で捕獲する皇室にも献上するという献上鴨。城崎温泉の西村屋は、いうまでもなく冬場の松葉蟹。いずれも食のデスティネーションとなる宿です。(フードジャーナリスト・小松宏子さん)
アットホームなおもてなしと、手塩にかけたお料理に癒やされる
手入れの行き届いた庭を望む、数寄屋造りの部屋が落ち着く著莪の里 ゆめやは、お料理が美味しいことでも評判です。「女将の武藤真由さんのつかず離れずの接客が、まず素晴らしいのです。料理長と共に考えるというお料理は、地の素材を素直に生かしたものばかり。子持ちのはたはたの塩焼きを初めていただいたのはこちら。その時の感激は忘れません」
著莪の里 ゆめや<新潟県 岩室温泉>
美肌効果も期待できる、弱アルカリ泉。柔らかなお湯の露天風呂で、身も心も癒やされて。
著莪の里 ゆめや<新潟県 岩室温泉>
新潟県新潟市西蒲区岩室温泉905-1
tel. 0256-82-5151
¥30,000~[1室2名利用時の1名料金、2食付き、税・サ別]
冬の味覚の王様・松葉蟹を味わいに行く
松葉蟹の名産地・城崎温泉の中でも、西村屋本館が別格な宿であることは、荘厳な門構えに表れています。大正時代の名建築を肌で感じるのはそれだけで勉強に。夕食では、朝、揚がったばかりの極上の松葉蟹を刺し身、ゆで、焼きとさまざまに堪能できます。「大変な人気ですから予約はお早めに」
西村屋本館<兵庫県 城崎温泉>
中庭を見ながらのんびりお湯を楽しめる「尚の湯」。また、城崎温泉は“7つの湯巡り”でも有名な温泉地。浴衣に下駄履きで、温泉街に繰り出すのも粋。
西村屋本館<兵庫県 城崎温泉>
兵庫県豊岡市城崎町湯島469
tel.0796-32-4895
¥52,000~[1室2名利用時の1名料金、2食付き、税・サ別]※夕食が「本生かにづくし」(~3月20日まで)の価格。
北陸の美味と館主の美意識に酔いしれて
食通魯山人が逗留したことでも知られるあらや滔々庵。玄関を入ってすぐの屏風をはじめ、館内にはゆかりの作品がいくつも飾られています。「お料理も大変素晴らしく、冬場の献上鴨やずわい蟹を趣味のいい器でいただけば、まさに口福。お酒はもちろん石川県の銘酒を合わせて」
Photo : YASUO KUBOTA[studio BOW]
あらや滔々庵<石川県 山代温泉>
山代随一の湯量を誇る温泉。湯船にヒノキ、壁板にヒバを用いた大浴場「瑠璃光」は、お湯の香りと共に気の香りにも癒されます。
あらや滔々庵<石川県 山代温泉>
石川県加賀市山代温泉18-119
tel.0761-77-0010
¥36,780~[1室2名利用時の1名料金、2食付き、税・サ込み]
from 25ans March Issue 2019