cat_oa-zuuonline_issue_5d5a9c8d83a3 oa-zuuonline_0_5d5a9c8d83a3_今後ソフトバンクの株価はどうなる?売出価格1500円を突破できるのか? 5d5a9c8d83a3 5d5a9c8d83a3 今後ソフトバンクの株価はどうなる?売出価格1500円を突破できるのか? oa-zuuonline

今後ソフトバンクの株価はどうなる?売出価格1500円を突破できるのか?

2019年7月18日 20:00 ZUU online

2018年12月にソフトバンクグループの子会社としてIPOを行ったソフトバンクだが、これまで株価は売出価格1500円を一度も上回っていない。

しかし1200円台にまで下落した株価は、5月のヤフーの連結子会社化発表もあり上昇し、1400円台に到達しており、1500円まであと一歩の値位置にある。

売出価格1500円目前の水準での攻防が続くソフトバンク株について、これまでの値動きを振り返るとともに、株価動向を予想するポイントについて取りあげて解説していこう。

■ソフトバンクの最近の株価動向

ソフトバンクグループ<9984>の携帯電話子会社として、2018年12月19日にソフトバンク<9434>がIPOして半年以上が経過した。子会社上場とはいえ、時価総額5兆円超えの大型銘柄のIPOは大きな話題となった。しかし残念ながらソフトバンク株は売出価格1500円に対して、初値は1463円であった。更にほぼ初値天井となり、これまで一度も売出価格1500円を上回ることなく、売出価格で投資した投資家は全員が損をする結果を招いている(ソフトバンクのIPOは親会社ソフトバンクグループ保有株式の売出しのみで行われており、公募増資は行われていない)。

株価は3月には1200円台にまで下落したが、4月中旬以降の上昇により1400円台を回復した。未だ初値1463円の回復もなされていないが、初値そして売出価格1500円の回復が射程圏内にある。ソフトバンク株はIPO後約半年の低迷を経て、売出価格を上回るチャンスを得た状態だ。

● ●ソフトバンクの業績推移

ソフトバンクの業績は下記のように推移している。

2018年3月期 売上高3兆5826億3500万円、営業利益6379億3300万円、当期利益4007億4900万円

2019年3月期 売上高3兆7463億500万円、営業利益7194億5900万円、当期利益4307億7700万円

2020年3月期(予想)売上高 4兆8000億円、営業利益8900億円、当期利益4800億円

※当期利益→親会社の所有者に帰属する当期利益

2019年3月期は対前年同期比で増収増益を達成した。また2020年3月期もヤフー<4689>の連結子会社化の予定(詳細後述)を背景に、増収増益を見込んでいる。

ソフトバンクは、安定的な業績を背景に高配当を出すというストーリーでIPOを行い、実際に業績は安定的に推移中だ。また株価1400円での配当利回りは6.0%であり、5%を超える高い配当利回りを実現している。

■ヤフーの子会社化発表を機にソフトバンクの株価は大きな上昇を見せる

2018年12月のIPO後、4月には1200円台にまで下落したソフトバンク株だが、4月2日の1215円を底に株価は反転を開始し、4月半ばに1300円台を回復した。

更に5月9日には、株価は窓を開けて上昇し1400円台に到達。この背景には、ヤフーの連結子会社化を目指した株式の追加取得に関する発表である。

既にソフトバンクはヤフーの12.08%の株主シェアを有する株主であったが、株式の追加取得により44.64%の株主シェアとなり、ヤフーは連結子会社化される。これによりヤフーとの関係強化、またソフトバンクグループ内での資本構成の整理が進むとして、株式市場から同発表は評価されることになった。そして株価は5月14日には1450円にまで上昇し、その後も7月に至るまで1400円台を維持している。

ヤフー株の追加取得発表を機に、ソフトバンク株は初値及び売出価格の回復にあと一歩の水準にまで上昇した。また一過性の株価上昇ではなく、7月に入るまでその株価水準が維持されている。ただし5月以降、1400円台でのレンジ相場が継続中だともいえる。

■ソフトバンクの株価動向を予測するポイント

今後のソフトバンクの株価動向を予測するうえでは、下記3点がポイントになる。

① 売出価格1500円の存在

② 他携帯キャリアの株価及び株式市場全体の動向

③ 携帯電話業界を巡る業界動向

下記でそれぞれの内容について解説する。

● ●①売出価格1500円の存在

2018年12月に話題の銘柄としてIPOを行ったソフトバンクであるが、半年以上経過した今も、残念ながら売出価格1500円を一度として上回っていない。初値1463円がほぼ天井である。

5兆円を超える時価総額で、株式市場から2兆円を超える資金を吸収し大型IPOとなった同社は、多くの投資家が含み損を抱えたまま売出株を継続保有中だ。現在は1400円台での攻防が続いており、微損で決済を行う株主の撤退戦が続いている。今後初値1463円そして売出価格1500円を超えるタイミングで、若干の利益で売却を行う(いわゆる「やれやれ売り」)投資家が急増するだろう。

大型銘柄だけに多くの売却玉の出現が予想され、既に1400円台で株価の動きは停滞しているが、今後1500円に近づくにつれ、更に値動きが緩慢になる可能性がある。

今後のベストシナリオとしては、売出価格で購入し、含み損で身動きの取れなくなっていた投資家からの売り圧力が弱まるタイミングで、ソフトバンク株が上昇するというものだ。

一方で売出株を抱える投資家からの売り注文が長く続き、買い注文が息切れして、最終的に株価が下落する可能性も存在する。

ソフトバンク株が1400円台から上下どちらの方向に進むのか、現段階では予測が難しい。しかし売出価格1500円の存在により、次の値動きが発生する際は1500円が境といえよう。

● ●②携帯電話他社及び株式市場全体の動向

下記の線グラフは2019年1月4日を基点として、日経平均、ソフトバンク、NTTドコモ<9437>、KDDI<9433>4者の株価の値動きを積み上げたものである(変動幅を合わせるため、日経平均は値動きを1/10としている)。

本グラフからソフトバンク株の3月後半からの下落は、携帯キャリア銘柄全体の下落を背景としたものであったことが分かる。

また、ヤフー株の買い増しという発表がきっかけとなった、5月のソフトバンク株の上昇とともに、NTTドコモとKDDIの2社の株価も同様のタイミングで上昇している点に注目したい。

そして現在の1400円台回復後の停滞についても、NTTドコモ、KDDIの株価も同様に停滞の状態にある。

つまり時価総額6.8兆円のソフトバンク株は、その巨大さゆえ、類似会社及び全体の株式市場の流れにも大きく左右されるのだ。よって売出価格1500円を超えて更なる上昇を目指すためには、株式市場全体の上昇や携帯キャリア銘柄全体の上昇といった、周囲からの後押しを受ける必要がある、と上記グラフからは考えることができる。

● ●③携帯電話業界を巡る業界動向

携帯キャリア業界では、5G時代の幕開けを目前として、米中貿易摩擦を契機とするファーウェイ問題に揺れている状況だ。通信機器大手ファーウェイの排除を米国政府は各国に要請しており、国内キャリア3社も基地局などのファーウェイ排除を表明している。しかしながら5G網の構築には、ファーウェイの低コストの機器無しでは設備投資額が大幅に増加しそうだ。

また国内では、政府により携帯電話料金の引き下げの圧力が強まっており、携帯キャリア各社にとっては収益圧迫要因となっている。

つまり5Gへの投資を控え、ファーウェイ問題に加えて携帯電話料金引き下げという政府からの圧力という両者の存在が、ソフトバンク株をはじめ携帯キャリア株の株価の頭を抑えていると考えることもできるのだ。

■ソフトバンク株を買うには

ソフトバンク株の7月第一週最終日、5日金曜日の終値は、1444円であった。同社は100単元で取引される銘柄のため、投資のためには14万4000円の資金が必要である。

ソフトバンク株の購入に際し、手数料を抑えて購入できる各証券会社及びその手数料は下記となる。

・岡三オンライン証券 0円

・DMM.com証券(DMM株)104円

・ライブスター証券 104円

・GMOクリック証券 105円

・SBI証券 113円

・楽天証券 113円

※いずれも税込み価格

準大手証券会社・岡三証券グループの岡三オンライン証券は、約定代金20万円以下なら手数料無料で取引が可能であり、ソフトバンク株は手数料無料で売買が可能である。

岡三オンライン証券を除けば、大手ネット証券のSBI証券、楽天証券は113円。中堅のDMM株104円・ライブスター証券104円・GMOクリック証券105円となっており、中堅ネット証券の手数料が大手に比べ若干安い水準にある。

■まとめ

ソフトバンクは売出価格1500円で2018年12月にIPOを行ったものの、2019年6月まで一度も売出価格にタッチできない状況が継続中だ。しかし5月に1400円台に浮上し、現在1500円目前の水準で値動きが停滞している。

5月のヤフー株連結子会社化の発表を機にソフトバンク株は上昇したが、携帯キャリア銘柄という観点では、類似のタイミングでNTTドコモとKDDIも上昇している。またファーウェイ問題及び政府からの携帯電話料金引き下げ圧力もあり、5月中旬以降携帯キャリア銘柄全体が頭を押さえられ、伸び悩んでいる状態だ。

ソフトバンク株は、売出価格1500円前後を巡る攻防の後、上下どちらに大きく動くのか、次の値動きが注目される局面にあると考えらえる。(株価プレス 管理人)

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2022年7月5日 18:00 ZUU online

「投資を始めたいと思っているが、なかなかきっかけがなく、最初の一歩が踏み出せない」という人もいるだろう。そのような人は、各金融機関が展開しているお得な商品やキャンペーンがきっかけになるかもしれない。

そこで今回は、各金融機関が展開するお得な商品やキャンペーン、それらを有効活用する際の留意点を解説する。今から投資を始める人はもちろん、すでに投資をしている人にも有益な情報となるはずだ。

■お得な商品やキャンペーンを紹介

まずは、各金融機関がどのようなお得な商品やキャンペーンを行っているかをいくつか紹介する。それぞれについて詳しく見てみよう。

● ●1.金利や手数料などの条件が良くなる

一定の条件を満たすと、金利や手数料などが通常の条件よりも良くなるパターンだ。イメージしやすいのは、「○月○日から○月○日までの期間限定で新規口座開設すると、~~の金利が△%にアップする」や「為替手数料を0円にする、キャッシュバックする」といったものだ。

● ●2.プレゼントがもらえる

「○万円 (○万米ドル) を預入れる」など、一定の条件を満たすとプレゼントがもらえるパターンだ。どのようなものがもらえるかは金融機関によって異なるが、例えば大手百貨店のカタログギフト (その中から好きなものを選べる) がもらえたり、絶品グッズ (各地の名産品や企業こだわりの商品) がもらえたりする預金もある。

各地の名産品や企業のこだわり商品は、このような機会でないとなかなか巡り合えないので、ぜひ活用したいところだ。さまざまなラインアップが用意されているので、ウェブサイトを見ているだけでも検討する時間が楽しくなるだろう。

● ●3.現金がもらえる

一定の条件を満たすと、現金がもらえるパターンもある。例えば、「個人向け国債を購入すると、買付金額に応じた現金がもらえる」といったものだ。

他にも「キャンペーン期間中に○万円以上の投資信託を購入すると、特定の手数料△ヶ月分を現金プレゼントする」といったものもある。

■お得な取り組みを有効活用する際の留意点

投資を始めるなら、このような商品やキャンペーンをうまく活用したい。同じ金額を投資するとしても、これらをうまく活用すれば「実質的な利回り」の向上が期待できるからだ (1.の金利が優遇される場合は直接的に利回りが向上する) 。

例えば、A社で「1,000万円分の個人向け国債 (10年債) を購入すると、1万4,000円がもらえる」というキャンペーンを行っているとしよう。個人向け国債はどの金融機関で購入しても利率は変わらないので、何もキャンペーンを行っていないB社で1,000万円分の個人向け国債 (10年債) を購入する場合に比べると、A社で購入したほうが初年度の実質的な利回りは0.14%上がる。

プレゼントがもらえる場合も考え方は同じだ。そのプレゼントを自腹で購入する場合にかかる費用分が浮いた (=初年度の実質的な利回りが高まった) ことになる。特段の理由がなければ、各社のキャンペーン内容を把握した上で実質的な利回りを計算し、経済的合理性の高い金融機関で投資を行いたい。

ただしキャンペーンの適用条件が複雑な場合もあるため、自分に適用されるかどうかは事前にしっかり確認しよう。また、高金利やプレゼントに釣られて、商品が持つリスクを軽視して契約してしまうのは避けたい。ボーナス支給時期に、その資金を取り込む狙いで各社がキャンペーンを強化することも多い。特に大きなお金を動かすときは、商品自体のメリットとデメリットを正しく理解しておきたい。

■お得な商品やキャンペーンを活用して、賢く資産運用をしよう

ここまで、各金融機関が展開するお得な商品やキャンペーン、それらを有効活用する際の留意点を解説してきた。せっかく投資を始めるなら、それらを有効に活用して賢く資産運用をしてはいかがだろうか。

(提供:大和ネクスト銀行/ZUU online)

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cat_oa-zuuonline_issue_5d5a9c8d83a3 oa-zuuonline_0_qasvhn1pu8l0_新型ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4が日本上陸 qasvhn1pu8l0 qasvhn1pu8l0 新型ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4が日本上陸 oa-zuuonline

新型ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4が日本上陸

2022年7月5日 17:30 ZUU online

■往年のスーパーカーの車名を冠したランボルーニの新世代ハイブリッド・スーパースポーツ「カウンタックLPI800-4」が日本初披露。日本文化とのつながりを祝す東京でのロケ画像も公開

ランボルギーニ・ジャパンは2022年6月21日、昨年8月に発表された「カウンタックLPI800-4(Countach LPI800-4)」を日本で初披露。合わせて、6月23日には日本文化とのつながりを祝す東京でのロケ画像を公開した。



カウンタックLPI800-4は、カウンタックのデビュー50周年を記念して製作されたスペシャルモデルで、生産台数は限定112台。この台数は、初代カウンタックの開発時の社内プロジェクト名「LP112」に由来する。なお、車両価格は税抜きで200万ユーロ(約2億8000万円)からと公表されているが、生産分の112台はすべて完売。デリバリーの開始は本年第1四半期から実施しており、今回披露されたのはその日本導入モデルの1台だ。



改めてカウンタックLPI800-4の特徴を見ていこう。

基本骨格はカーボンファイバー製のモノコックに、アルミ製の前後サブフレームを組み合わせて構成。エクステリアは初代カウンタックのウエッジシェイプを再解釈し、シャープかつスタイリッシュな最新のエアロデザインを具現化する。前ヒンジのシザーズ式ドアや六角形のホイールアーチ、テレフォンスタイルのアロイホイール(前20インチ/後21インチ)、スリット状の“エラ”を持つエアスクープ、サイドとドアに配したNACAエアインテーク、低くて主張のあるボンネットライン、長方形のフロントグリルとヘッドライト、低く滑らかなラインを描くリアバンパーなど、随所に初代カウンタックのモチーフを取り入れたこともアピールポイントだ。



内包するインテリアも、初代カウンタックのモチーフを取り入れながら最新の技術要素を存分に採用したことが訴求点である。キャビン自体は低い着座位置で、かつスクエアな形状のコクピットで構成。ダッシュボードやドアトリム、コンフォートシートの表皮にはレザーを採用し、随所に四角形モチーフの幾何学的なステッチを配する。専用の8.4インチHDMIタッチスクリーンには、コネクティビティ機能とApple CarPlayを含めた操作が行える最新機構を組み込んだ。



パワートレインに関しては基本的に同社のシアンと共通で、ミッドシップ配置の6498cc・V型12気筒DOHCエンジン(最高出力780hp/8500rpm、最大トルク720Nm/6750rpm)に、ギアボックス内に組み込んだ最大34hp/35Nmを発生する48V電動モーター、そしてスーパーキャパシタで構成する。システム総出力は814hp。トランスミッションには7速ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)を組み合わせ、駆動機構には4WD(Haldex Gen.Ⅳ)を採用。性能面では、最高速度が355km/h、0→100km/h加速が2.8秒を実現している。



今回のジャパンプレミアでは、LPI800-4とともに、初代カウンタックの最終進化型であるLP5000クワトロバルボーレ(LP5000 Quattro Valvole)を展示する。

初代カウンタックは1971年開催のジュネーブ・ショーでプロトタイプが発表され、1973年開催の同ショーで生産型のカウンタックLP400を公開。以後、進化を果たしながら1990年まで生産される。今回展示されたLP5000クワトロバルボーレは、同時期の最大のライバルであるフェラーリ・テスタロッサに対抗すべく、1985年に市場デビュー。そのネーミングが示す通り、エンジンのヘッド機構はそれまでの2バルブから1気筒あたり吸気側2バルブ、排気側2バルブの4バルブ(計48バルブ)に刷新し、合わせてストロークを6mm伸ばして75.0mmとすることで排気量を5167ccにまで拡大する。また、プラグ配置が燃焼室の中央になったことで吸排気のレイアウトも見直され、燃料供給装置もサイドドラフトからダウンドラフトに変更。パワー&トルクは455hp/51.0kg・mを発生した。



初代カウンタックは、日本では1976年から1978年ごろにかけて流行した「スーパーカー」ブームを牽引する1台に位置づけられ、以後もコミックなどに登場して、日本のクルマ文化に巨歩を印する。こうした背景を重視したランボルギーニは、初披露のイベント後にLPI800-4を東京の街に連れ出し、東京タワーや浅草など代表的な観光地の前で撮影。カウンタックと日本文化とのつながりを改めて祝す画像に仕上げた。

Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER)

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cat_oa-zuuonline_issue_5d5a9c8d83a3 oa-zuuonline_0_31pbv1ujbr23_マツダが新型クロスオーバーSUV「CX-60」の受注を開始、発売は9月 31pbv1ujbr23 31pbv1ujbr23 マツダが新型クロスオーバーSUV「CX-60」の受注を開始、発売は9月 oa-zuuonline

マツダが新型クロスオーバーSUV「CX-60」の受注を開始、発売は9月

2022年7月5日 11:45 ZUU online

マツダのクロスオーバーSUVのラージ商品群第1弾「CX-60」の予約受注が6月24日よりスタート。パワーユニットにはブランド初のPHEV「e-SKYACTIV PHEV」や直6ディーゼルの48V MHEV「e-SKYACTIV D」など計4機種を採用。車両価格は299万2000円~626万4500円に設定


マツダは2022年6月22日、新型クロスオーバーSUV「CX-60」の予約受注を6月24日より開始すると発表した。発売はe-SKYACTIV Dモデルが本年9月、それ以外のモデルが本年12月を予定する。



車種展開は以下の通り。

■PHEV(e-SKYACTIV PHEV)

PHEV プレミアムモダン:4WD626万4500円

PHEVプレミアムスポーツ:4WD626万4500円

PHEVエクスクルーシブモダン:4WD584万6500円

PHEVエクスクルーシブスポーツ:4WD584万6500円

PHEV Sパッケージ:4WD539万円

■XDハイブリッド(e-SKYACTIV D)

XDハイブリッド プレミアムモダン:4WD547万2500円

XDハイブリッド プレミアムスポーツ:4WD547万2500円

XDハイブリッド エクスクルーシブモダン:4WD505万4500円

XDハイブリッド エクスクルーシブスポーツ:4WD505万4500円

■XD(SKYACTIV-D 3.3)

XD エクスクルーシブモード:2WD443万3000円/4WD465万8500円

XD Lパッケージ:2WD400万4000円/4WD422万9500円

XD Sパッケージ:2WD358万500円/4WD380万6000円

XD:2WD323万9500円/4WD346万5000円

■25S(SKYACTIV-G 2.5)

25S エクスクルーシブモード:2WD384万4500円/4WD407万円

25S Lパッケージ:2WD341万5500円/4WD364万1000円

25S Sパッケージ:2WD299万2000円/4WD321万7500円



今回予約受注を開始するCX-60は、マツダの新世代車体構造技術「SKYACTIVマルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」を、高出力化と環境性能を高次元で両立する縦置きパワーユニットに対応させて採用。特性としては、遅れなくクルマの反応を感じ取れるよう各操作部とシートの剛性機能を最適化、運転シーンに合わせて人がバランス保持できよう人に掛かる力をしっかり支えるシート、人間がバランス保持しやすい姿勢に車両姿勢をコントロール、車酔いのさらなる軽減などを目指した。













パワーユニットには、ブランド初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」を設定したことがトピック。システムは“SKYACTIV-G 2.5”2488cc直列4気筒DOHCガソリンエンジン+電気モーター+リチウムイオン電池で構成し、最高出力は323ps(238kW)/6000rpm、最大トルクは51.0kg・m(500Nm)/4000rpmを発生する(欧州仕様の数値。日本仕様の数値は現在申請中)。トランスミッションには、新開発のトルコンレス8速ATを採用した。



電動パワーユニットとしてはほかにも、新世代48Vマイルドハイブリッドシステムの「e-SKYACTIV-D」を用意。システムは“SKYACTIV-D”3283cc直列6気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン+モーター+リチウムイオン電池で構成し、最高出力は254ps(187kW)/3750rpm、最大トルクは56.1kg・m(550Nm)/1500~2400rpmを発生する。トランスミッションには、新開発のトルコンレス8速ATを採用した。



2機種の内燃機関をラインアップした点も見逃せない。1つは排気量アップによる高出力化とクリーンな排ガス性能を同時に実現した“SKYACTIV-D 3.3”3283cc直列6気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンで、最高出力は231ps(170kW)/4000~4200rpm、最大トルクは51.0kg・m(500Nm)/1500~3000rpmを発生。もう1つは軽快なパフォーマンスと優れた燃費性能を発揮する“SKYACTIV-G 2.5”2488cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジンで、最高出力は188ps(138kW)/6000rpm、最大トルクは25.5kg・m(250Nm)/ 3000rpmを発生する。トランスミッションには、いずれも新開発のトルコンレス8速ATを採用した。

駆動機構に関しては、マツダ初となる後輪駆動ベースの電子制御多板クラッチ式AWD「i-ACTIV AWD」を採用したことが訴求点。SKYACTIV-D 3.3とSKYACTIV-G 2.5には2WD(FR)も用意する。一方、シャシーでは前ダブルウィッシュボーン式/後マルチリンク式の懸架機構にロードスターで導入したキネマティック・ポスチャー・コントロール(KINEMATIC POSTURE CONTROL=KPC)を組み込み、コーナリング時にリア内輪に制動をかけることでロールを抑制して車両姿勢の安定化を図った。また、マツダ独自のドライブモードシステムであるMi-Driveには走行シーンに応じた5つのモード、日常ユースでバランスの取れた走りを提供するNORMAL MODE、よりダイナミックな走りを愉しむためのSPORT MODE、悪路での走破性を高めるOFF-ROAD MODE、キャリア搭載・トレーラー牽引時の安定性を高めるTOWING MODE、PHEVモデル向けのEV MODEを設定。さらに、ドライバーがブレーキを踏み続ける必要がある急な下り坂においてドライバーが任意に設定した車速を維持して安全な降坂走行をサポートするヒルディセントコントロールをマツダ車で初採用する。ほかにも、ドライバーの体格に合わせて理想的なドライビングポジションを自動調整するドライバーパーソナライゼーションシステムを新規に導入した。



エクステリアについては、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」のさらなる進化を果たし、“Noble Toughness”をテーマに、風格のある分厚いフロントフェイスとロングノーズ&ショートデッキによる力強く動きのある骨格、凛としたSUVらしい堂々たる存在感のなかに艶を感じるシンプルかつエレガントな面質表現などを創出する。ボディサイズは全長4740×全幅1890×全高1685mm、ホイールベース2870mm、トレッド前1640×後1645mm、最低地上高175~180mmに設定。ボディカラーには、匠塗TAKUMINURI の新色となるロジウムホワイトプレミアムメタリック、匠塗TAKUMINURI の継続色であるソウルレッドクリスタルメタリックとマシーングレープレミアムメタリックのほか、ソニックシルバーメタリック、ジェットブラックマイカ、プラチナクォーツメタリック、ディープクリスタルブルーマイカという計7色をラインアップした。



2列式シートで構成するインテリアも“Noble Toughness”をテーマに、骨格の強さを巧みに演出する。コクピットは幅広なインストルメントパネルやサイドルーバーからドアトリムへ連続する造形により、ワイドでリッチな空間を演出。また、コンソールは空間を前後に突き抜ける強い形状とすることで、強力なトランスミッションとその先にある縦置エンジンの存在を感じさせ、構造的な強さを表現した。12.3インチTFT画面のフル液晶メーター、12.3インチの大型センターディスプレイ、スモール商品群と比べて画面を3倍に拡大したアクティブ・ドライビング・ディスプレイで構成する最新のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を採用したことも訴求点。装備面では、幅950×長さ1021mmの大型パノラマサンルーフや前後ドアトリムのアンビエントライトなどを設定した。

内外装をプレミアムに仕立てた2種類の仕様、「プレミアムモダン」と「プレミアムスポーツ」をラインアップした点も、CX-60のアピールポイントだ。プレミアムモダンは都会的なセンスで作り上げたモデルで、外装ではシグネチャーウィング/サイドシグネチャー/ウィンドウ周りにメタルパーツを上品にあしらう。また、内装ではマツダの考えるジャパン・プレミアを表現。光の変化を感じさせる織物の上質さを追求し、ステッチには日本の掛縫い表現、トリム加装には心地よい乱れを感じさせる天然木素材を採用して、きめ細やかにしつらえる日本人の精神を表現した。一方、プレミアムスポーツは上品さと力強さを高度にバランスさせて作り上げたモデルで、外装にはシックかつ精悍なブラックカラーのパーツを随所に採用。また、内装にはキルティングを施したレガーヌとナッパレザーを配して独自の高級感を演出した。





内装の仕様に関しては、プレミアムモダンにピュアホワイトのナッパレザー表皮シートやルーセントクロスのインパネデコレーションパネル、プラチナサテンのインパネ加飾、本杢(メープル)のドアトリム加飾を、プレミアムスポーツにタンのナッパレザー/レガーヌ表皮シートやレガーヌのインパネデコレーションパネル、ガンメタリックのインパネ加飾、マットブラックヘアラインのドアトリム加飾を採用。また、エクスクルーシブモダンにはピュアホワイトのナッパレザー表皮シートや合成皮革のインパネデコレーションパネル、シルバーのインパネ加飾、インレイメタルウッドのドアトリム加飾を、エクスクルーシブスポーツにはブラックのナッパレザー表皮シートや合成皮革のインパネデコレーションパネル(コードバン調)、シルバーのインパネ加飾、メッシュメタルのドアトリム加飾を導入する。そして、エクスクルーシブモードにはブラックまたはピュアホワイトのナッパレザー表皮シートや合成皮革のインパネデコレーションパネル、シルバーのインパネ加飾、メッシュメタルまたはインレイメタルウッドのドアトリム加飾を、Lパッケージにはブラックまたはグレージュのレザー表皮シートや合成皮革のインパネデコレーションパネル(シュリンク調)、シルバーのインパネ加飾、メッシュメタルまたはインレイメタルウッドのドアトリム加飾を、SパッケージとXDにはブラックのクロス表皮シートや樹脂のインパネデコレーションパネル(ラギッドブラック)、シルバーのインパネ加飾、ラギッドブラックのドアトリム加飾を組み込んだ。











先進安全運転システムに関しては、ドライバーの発作・急病などの異常を検知し、事故の回避・事故の被害軽減を支援する「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を初採用。また、交差点右左折時の事故回避をアシストする機能など、マツダ初採用の先進安全技術(i-ACTIVSENSE)を複数搭載する。さらに、狭い場所でも周囲の状況を確認できるよう360°ビューモニターに加えて、シースルービューを設定した。

衝突安全技術の向上も図り、マルチロードパスや軸圧縮フレーム、骨格のストレート化になどによって、エンジン縦置レイアウトでありながらクラストップレベルの歩行者保護性能と前面衝突安全性能を実現。また、強度の異なる高張力鋼板を効率的に組み合せたBピラーを新たに組み込んで、製造時および走行時の温室効果ガスの低減を図りながら、側面衝突時の必要性能をアップさせた。

Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER)

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cat_oa-zuuonline_issue_5d5a9c8d83a3 oa-zuuonline_0_too5q893bzv1_コロナ前後で比較!在宅ワークの普及で人気の設備はどう変わった? too5q893bzv1 too5q893bzv1 コロナ前後で比較!在宅ワークの普及で人気の設備はどう変わった? oa-zuuonline

コロナ前後で比較!在宅ワークの普及で人気の設備はどう変わった?

2022年7月5日 10:20 ZUU online

コロナ禍で在宅ワークが普及し、人々のライフスタイルに大きな変化がありました。仕事でもプライベートでも、家で過ごす時間が増えたことによって、賃貸住宅に求められるものや人気の設備はどう変わったのでしょうか。

賃貸経営をするオーナーは中長期的なトレンドを見据えて、設備の導入や更新を行なっていく必要があります。本記事では、在宅ワークの普及によって賃貸住宅の人気設備がコロナ前後(2019年・2021年)でどう変わったのかを解説します。

■人気設備ランキングベスト5(2019年)

全国賃貸住宅新聞社が発表した、コロナ前の2019年における入居者に人気の設備ランキング(この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる)のベスト5は単身・ファミリー世帯でそれぞれ以下のようになっています。

【単身世帯】


今回順位設備前回順位
1位インターネット無料1位
2位エントランスのオートロック3位
3位宅配ボックス2位
4位浴室換気乾燥機5位
5位ホームセキュリティ8位


【ファミリー世帯】


今回順位設備前回順位
1位インターネット無料1位
2位追いだき機能2位
3位エントランスのオートロック3位
4位ホームセキュリティ6位
5位システムキッチン5位


単身・ファミリー世帯ともに「インターネット無料」が第1位となっており、4年連続(2016〜2019年)で首位をキープしているとのことです。

全国賃貸住宅新聞社の分析によれば、「インターネット回線は、連絡手段に加え、仕事や読書、エンターテインメントを楽しんだりと、日常生活に欠かせない存在だ」と述べられています。

■人気設備ランキングベスト5(2021年)

一方、コロナ後の2021年における入居者に人気の設備ランキング(この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる)のベスト5は単身・ファミリー世帯でそれぞれ以下のようになっています。

【単身世帯】


今回順位設備前回順位
1位インターネット無料1位
2位宅配ボックス3位
3位エントランスのオートロック2位
4位高速インターネット初
5位浴室換気乾燥機4位


【ファミリー世帯】


今回順位設備前回順位
1位インターネット無料1位
2位エントランスのオートロック3位
3位宅配ボックス2位
4位システムキッチン5位
5位追いだき機能4位


2019年の時点で単身・ファミリー世帯ともに第1位であった「インターネット無料」は2020年も第1位であったため、2016年から6年連続で首位を堅持しているということになります。

本アンケートに回答した管理会社からは、インターネット無料が導入されている物件は、周辺相場よりも家賃を3,000円ほど高く設定できるという声も上がっており、インターネットが無料で使えることの優位性が分かります。

2021年に初めて「高速インターネット」という項目がランクインしており、単身世帯では第4位、ファミリー世帯では第8位という結果でした。

ネットが無料であることだけではなく、高速であることも重視されるようになったという点はコロナ禍で生じた新たなトレンドの一つといえるでしょう。

■コロナ禍でニーズが増えた設備とは?

全国賃貸住宅新聞社が行った「コロナ禍(20年4月以降)でニーズが増えた設備」というアンケート調査で最も多かった回答のベスト5は以下の通りです。


順位設備
1位インターネット無料
2位高速インターネット
3位宅配ボックス
4位テレビモニター付きインターホン
5位遮音性の高い窓


上記ランキングにおいて特に注目に値するのは、「高速インターネット」および「遮音性の高い窓」でしょう。いずれもコロナ前の2019年の調査では単身・ファミリー世帯ともにランクインしておらず、コロナ禍において注目されるようになった設備であるといえます。

在宅ワークやリモート授業の急速な普及により、自宅でミーティングや授業に参加したり、仕事をしたりすることが定着したことから、ネット環境の質や遮音性が重視される傾向が強まったといえそうです。

交通量が多い道路や線路に面した物件を所有しているオーナーは特に、窓の遮音性を意識して設備のリニューアルを検討するのがいいかもしれません。

セキュリティの点からは、オートロックやホームセキュリティに加えてテレビモニター付きインターホンのニーズが増えています。自宅で過ごす時間が増えたことで来訪者を直接対応する可能性が高くなったことから、よりセキュリティが重視されるようになったという理由が考えられます。

セキュリティの問題は、女性の入居者が多い物件やファミリー向けの物件を所有しているオーナーにとって特に関係のあるテーマといえそうです。

■コロナ前後で人気の設備はどう変わった?

人気の設備について、コロナ前後の順位を改めて表で比較してみます。

【単身世帯】


2019年設備2021年設備
1位インターネット無料1位インターネット無料
2位エントランスのオートロック2位宅配ボックス
3位宅配ボックス3位エントランスのオートロック
4位浴室換気乾燥機4位高速インターネット
5位ホームセキュリティ5位浴室換気乾燥機


【ファミリー世帯】


2019年設備2021年設備
1位インターネット無料1位インターネット無料
2位追いだき機能2位エントランスのオートロック
3位エントランスのオートロック3位宅配ボックス
4位ホームセキュリティ4位システムキッチン
5位システムキッチン5位追いだき機能


結論として、ベスト5に大きな変化は起きていないといえます。

インターネット無料がいずれも首位であることや、単身世帯は宅配ボックス・浴室換気乾燥機、ファミリー世帯はシステムキッチン・追いだき機能を重視する傾向があることなどは、コロナ前後で大きく変化していないことが読み取れます。

コロナ前後で人々の生活様式に大きな変化があった中でも、普遍的にニーズの高い設備は単身・ファミリー世帯のそれぞれで存在するということです。

一方で、新たなトレンドが生じたというのも事実です。ネット環境の質に重きを置く世帯が単身を中心に増加しています。インターネット無料を導入していても、速度が遅いプランの場合は入居者からのニーズに応えきれないことも想定されるため、単身者向け物件では特に通信速度にも配慮するのが得策といえそうです。

■設備の導入時はコストパフォーマンスの視点を常に持とう

入居者からの人気が高い設備はコロナ前後で大きくは変化していませんが、働き方や自宅で過ごす時間の長さなどの変化によって新しいニーズが生まれています。随時時代の流れを読みながらより入居者に求められやすい設備を導入していくというのは、賃貸経営をするオーナーの非常に重要な仕事の一つです。

設備の導入を検討するにあたっては、「コストパフォーマンスに見合うか」という視点を常に持つようにしましょう。設備の導入にはコストがかかることから、以下2つの目的を達成できない場合にはコストをかけることに賃貸経営上のメリットがないといっても過言ではないためです。

・空室リスクを下げる

・家賃を上げる


空室率が高い原因が設備の導入状況ではない場合や設備を導入しても家賃上昇が見込めない場合などは、設備を導入するコストに見合うリターンを得られないこともあるでしょう。

周辺の競合物件の設備状況と空室率および家賃の関係性を吟味して、「その物件においてその設備を導入する必要性が本当にあるか」ということを経営者としての目線で判断することが重要です。

(提供=Incomepress/ZUU online)

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インフレ率は年内2%台で推移、23年度は0%台に鈍化へ

2022年7月2日 15:00 ZUU online

この記事は2022年6月24日に「きんざいOnline:週刊金融財政事情」で公開された「インフレ率は年内2%台で推移、23年度は0%台に鈍化へ」を一部編集し、転載したものです。


2022年4月から、「物価」をテーマにさまざまな論点について解説してきた。今回は3カ月間の締めくくりとして、消費者物価指数の先行きについて展望する。

資源高・円安を受けて、コア消費者物価指数(生鮮食品を除く総合。以下、コアCPI)は2022年4月に、消費増税の影響を除けば13年半ぶりとなる前年比2%台の伸びに達した。食料品を中心に幅広い品目が値上がりすることで、2022年内のコアCPIの前年比伸び率は2%台での推移が続くだろう。

しかし、足元の物価上昇は賃金の伸びを伴っておらず、こうしたコストプッシュ型のインフレには持続性がない。コアCPIの伸び率は、昨年の通信料値下げの影響がすべて剥落する第4四半期(10~12月期)にピーク(2.4%)となり、その後は海外経済の減速(財需要の一服)等を受けて、商品価格が徐々に低下するとともに鈍化していく見通しだ(図表1)。



日本では、値上げを行わないことが「ノルム(社会的規範)」として企業・消費者の間に定着している。現状として、企業・家計はこのノルムから脱却できていない(本連載で紹介したプライベートブランドの価格据え置き戦略はその一例である)。原油価格や通信料といった要因で物価が一時的に変動することはあっても、こうした構造は簡単には変わらないだろう。

輸入物価高騰の影響が一服する2023年後半には、コアCPIの伸び率は再び0%台まで鈍化するとみる。その頃には再び「なぜ日本の物価は上がらないのか」という議論が浮上するかもしれない。

ただし、日本銀行の「生活意識に関するアンケート調査」(2022年3月調査)で、「家計が財・サービスを選ぶ際に重視すること(今後1年間)」を見ると、「価格が安い」(回答者割合51.7%)がトップに上がる一方で、安全性(同43.8%)、耐久性(同40.4%)、といった品質面も重視していることが分かる(図表2)。

価格競争が厳しいのは事実だが、付加価値の高い財・サービスを提供できれば、それに見合った価格設定を行える余地はある。家計の購買意欲を高めるような商品を提供できるか、企業の創意工夫が試されるだろう。





みずほリサーチ&テクノロジーズ 上席主任エコノミスト/酒井 才介
週刊金融財政事情 2022年6月28日号

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cat_oa-zuuonline_issue_5d5a9c8d83a3 oa-zuuonline_0_9d8ypbzlo2lz_都心オフィス過剰供給は回避も、テレワークが需要を左右 9d8ypbzlo2lz 9d8ypbzlo2lz 都心オフィス過剰供給は回避も、テレワークが需要を左右 oa-zuuonline

都心オフィス過剰供給は回避も、テレワークが需要を左右

2022年7月1日 15:00 ZUU online

この記事は2022年6月24日に「きんざいOnline:週刊金融財政事情」で公開された「都心オフィス過剰供給は回避も、テレワークが需要を左右」を一部編集し、転載したものです。


これまで市場では、2023年は東京で大型オフィスビルの竣工が集中し、オフィス床の供給過多が生じる可能性が指摘されていた。東京都心5区で来年竣工が予定されていた大型ビルの延床総面積は約252万平方メートルで、2004年以降で最多。賃貸床が供給過多となり空室率が上昇すれば、募集賃料を引き下げてテナント誘致を図るため、市況の悪化につながる。

しかし、この懸念は杞憂に終わりそうだ。計画後ずれの公表などで来年の竣工予定面積が従前値から約2割減り、2023~2026年の4年間に分散することが当社のその後の調査で判明した(図表)。年平均面積は、過去20年の平均を約5%上回る程度の水準にとどまる見通しだ。



一方、オフィス需要の先行きは不透明だ。コロナ禍は落ち着きを見せ始めたが、感染対策とは異なる背景からオフィスの在り方を見直す動きがあり、その広がり次第では都心で需要規模の縮小が生じる。一般に、オフィススペースの見直しは賃貸借契約の満了時期に向けて行われる。そのため、大型ビルに見られる3~5年など比較的長期の定期借家を含め、契約周期が一巡するまでの数年間、見直しが続く可能性がある。

2022年5月には、ホンダが国内全部署で出社を原則とした一方、三菱ケミカルホールディングスは一部部署を対象に完全テレワーク制度を恒久化し、出社不要の選択肢を固めたと報道された。ITや専門サービス業などはテレワークとの親和性が高く、オフィスの縮小事例が相次いでいるが、大手製造業でもオフィス見直しにつながる動きが出てきた。

今後は、自席を設けないフリーアドレス制で、テレワークと出社を併用するハイブリッドワークが一般化していくと考えられる。市場では増床事例も報じられているが、総じて中小の成長業種の動きに伴うもので、大手の減床と比べて面積は小規模だ。

テレワークに移行してオフィス縮小を図ることは、企業にとって働き方改革とオフィス費用削減の一石二鳥となり、従業員エンゲージメントを高める効果もある。オフィスワークの実態として、出社の意義があるような創造的な業務や組織文化の企業、機微に触れる対面交渉などはごく一部で、日常の事務や定常的な営業などは出社の必然性が低いのではないか。

自然災害やテロ・戦乱に対するリスク管理や事業継続性の観点からも、都心オフィスに人が集まることを見直す動きが進むだろう。こうした点を総合的かつ合理的に考え、「脱オフィス」に向かう企業が今後どの程度続くかで、都心オフィス需要の先行きが決まるだろう。

都市未来総合研究所 常務研究理事/平山 重雄
週刊金融財政事情 2022年6月28日号

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cat_oa-zuuonline_issue_5d5a9c8d83a3 oa-zuuonline_0_e253455dvvrn_ルノー・アルカナは最新ハイブリッド技術F1由来のドッグクラッチ採用ミッション搭載 e253455dvvrn e253455dvvrn ルノー・アルカナは最新ハイブリッド技術F1由来のドッグクラッチ採用ミッション搭載 oa-zuuonline

ルノー・アルカナは最新ハイブリッド技術F1由来のドッグクラッチ採用ミッション搭載

2022年6月30日 17:30 ZUU online

■ルノー・アルカナR.S.ラインE-TECHハイブリッド 価格:429万円 試乗記



■アルカナはルノーの最新ハイブリッド技術を結集。F1由来のドッグクラッチ採用ミッション搭載

ルノーのブランニューモデル、アルカナの日本導入がスタートした。アルカナは、「CMF」と名付けられた最新の設計思想で作られたクーペSUVである。

CMFは、前後のアンダーボディやエンジン部分などの各モジュールを組み合わせる手法で、さまざまなサイズや異なるボディタイプ間での部品の共用化を図る仕組み。ルノーと日産、そして三菱自動車も加えた3者のアライアンスが採用する。

アルカナの欧州仕様は、1.6リッター直4自然吸気エンジン+モーターのフルハイブリッドと、1.3リッター直3ターボ+モーターのマイルドハイブリッドの2種。日本仕様は、「E-TECHハイブリッド」と命名されたフルハイブリッドだ。

「ルノー独自開発」と紹介されるシステムはシリーズ式ハイブリッドをベースとしながら、エンジン出力を直接駆動輪に伝えるモードを備えたもの。その点ではホンダや三菱がすでに採用する方式と近い。ルノーの特徴は、エンジン側に4速、モーター側に2速の変速機を備える点にある。走行速度に応じた幅広い領域で、効率に優れたエンジン回転数を選択できるのが強みだ。







■街乗りはEV感覚。気持ちのいい走りを実現。燃費もなかなか優秀だ

実際のテストドライブでも、まずモーターの出力でスルスルと加速をした後、気づかぬ間にエンジンが始動。そちらが主体の走行になっている印象を受けた。

変速時のショックは気にならず、エンジン回転数と車速がリンクしないラバーバンド感も薄い。ただし変速機は「4速AT」相当ゆえ、変速時のステップ比は大きい。上り勾配などで変速が繰り返されるビジー感が表れる場面もあった。この点だけはちょっと気になった。

メインモーター出力は36kW(49ps)。スペック的にはパワフルではないが、街乗りシーンのほとんどをEV走行で賄うのに不足を感じなかった。これは2速のトランスミッションを上手く活用できているためと考えられる。

速度が高まりエンジンが始動しても、そのノイズをロードノイズなど暗騒音に紛れこます制御にも感心した。

アルカナはクーペ調のデザインながら、居住性は大人4名でのクルージングに問題なし。少々タイヤ踏面が硬い感触に「フランス車ならばもう少ししなやかな乗り味がほしい」というユーザーがいるかもしれないが、日本でも持て余さないサイズ感を含め、その商品力はなかなか高い。

WLTCモードで22.8km/リッターという燃費を含め、魅力的なモデルである。



















■ルノー・アルカナ主要諸元と主要装備



グレード=R.S.ラインEテックハイブリッド

価格=マルチモードAT 429万円

全長×全幅×全高=4570×1820×1580mm

ホイールベース=2720mm

トレッド=フロント1550×リア1560mm

最低地上高=200mm

車重=1470kg

エンジン=1597cc直4DOHC16V(無鉛プレミアム仕様)

最高出力=69kW(94ps)/5600rpm

最大トルク=148Nm(15.1kgm)/3600rpm

メインモーター最高出力=36kW(49ps)/1677〜6000rpm

メインモーター最大トルク=205Nm(20kgm)/200〜1677rpm

サブモーター最高出力=15kW(2ps)/2865〜10000rpm

サブモーター最大トルク=50Nm(5.1kgm)/200〜2865rpm

駆動用バッテリー総電力量=1.2kWh

WLTCモード燃費=22.8km/リッター(燃料タンク容量50リッター)

(WLTC市街地/郊外/高速道路:19.6/24.1/23.5km/リッター)

サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム

ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク

タイヤ&ホイール=215/55R18+アルミ

駆動方式=FF

乗車定員=5名

最小回転半径=5.5m

主要装備:アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)/レーンセンタリングアシスト/アクティブエマージェンシーブレーキ/360度カメラ/前後+サイドパーキングセンサー/ブラインドスポットワーニング/オートハイビーム/トラフィックサインレコグニション/リアクロストラフィックアラート/前席&サイド&カーテンエアバッグ/LEDヘッドライト/プライバシーガラス/18インチアルミ/10.2インチフルデジタルインパネ/本革巻きステアリング/ステアリングヒーター/レザー&スエード調シート/前席電動調節機能&シートヒーター/アルミペダル/7㌅マルチメディア(スマートフォンミラーリング機能付き)/オートAC/アンビエントライト/自動防眩式ルームミラー/LEDマップ&ルームランプ/ルノーマルチセンス(走行モード切り替え)/オートライト/フロント雨滴感知式ワイパー/電子制御ドッグクラッチマルチモードAT

ボディカラー:オランジュバレンシアメタリック

※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万4130円

撮影協力/マースガーデンウッド御殿場



Writer:河村康彦 Photo:小久保昭彦

(提供:CAR and DRIVER)

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cat_oa-zuuonline_issue_5d5a9c8d83a3 oa-zuuonline_0_49kvbzr96e11_不動産投資型クラウドファンディングとは? REITや現物不動産投資との違い、注目サービスを解説 49kvbzr96e11 49kvbzr96e11 不動産投資型クラウドファンディングとは? REITや現物不動産投資との違い、注目サービスを解説 oa-zuuonline

不動産投資型クラウドファンディングとは? REITや現物不動産投資との違い、注目サービスを解説

2022年6月30日 17:00 ZUU online

不動産投資型クラウドファンディングが、いま新しい投資手法として注目されている。これまでの一般的な不動産投資では、数千万円単位など、まとまった初期費用が必要だったが、この手法では1口1万円など手ごろな金額で投資ができる。さらに、ネット上で完結できるのも画期的だ。

本稿の前半では、不動産投資型クラウドファンディングの特徴やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントなどをわかりやすく解説する。後半では、注目の不動産投資型クラウドファンディングのプラットフォーム5選を紹介する。あなたの投資対象となりうるか、ぜひ参考にしてほしい。

不動産投資型クラウドファンディングが注目されている。1口1万円程度から不動産投資が可能で、ネット上で完結できるのも画期的だ。この不動産投資型クラウドファンディングの特徴やメリット・デメリット、REITや現物の不動産投資との違いについて、解説する。

■不動産投資型クラウドファンディングとは

はじめに、不動産投資型クラウドファンディングの基本について確認してみよう。

● ●不動産投資型クラウドファンディングの3つの特徴

不動産投資型クラウドファンディングとは、インターネット上で数多くの投資家から資金を募り、それを元手に運用会社が収益物件の運用を行う仕組みのことだ。

不動産投資型クラウドファンディングには、実際にマンションやアパートを経営する現物不動産投資にはない、次の3つの特徴がある。

▽不動産投資型クラウドファンディングの主な3つの特徴

・1口1万円など少額から不動産投資ができる

・入居者との契約、物件の管理修繕などの手間がかからない

・インターネット上で取引を完結できる

手軽かつスピーディに投資ができる不動産投資型クラウドファンディングは、とくに次のタイプの人たちと相性がよいと考えられる。

▽不動産投資型クラウドファンディングが向いている人の特徴

・不動産投資の初心者

・まとまった資金を用意しにくい人

・物件探しや管理をする時間がない人

● ● 不動産投資型クラウドファンディングで運用される物件

不動産投資型クラウドファンディングで運用される物件で目立つのは、東京23区や首都圏の区分マンションである。

この他、一棟物件、保育所、宿泊施設などでファンドが組成されることもある。中には、空き家再生物件、保護犬・猫の共生グループホーム、ロケット工場などを運用するファンドを募集しているプラットフォームもある。

● ●不動産投資型クラウドファンディングでリターンを得られるまでのフロー

不動産投資型クラウドファンディングでリターンを得られるまでのフローを見てみよう。

▽不動産投資型クラウドファンディングでリターンを得るまでのフロー


  1. ファンドが組成される(物件情報が公開される)
  2. プラットフォーム上でファンドへの投資募集が始まる
  3. 目標額に達するとファンドが成立する
  4. 投資家が投資資金の決済を行う
  5. 物件が運用される
  6. 家賃収入や売却益を元手に投資家に分配がされる
  7. 運用が終わると投資家に元本が返される

上記のフローを補足すると、ファンドが組成されて投資家が申し込みをしても、目標額に達しなければ不成立に終わってしまうケースもある。その場合、投資することができず、運用も行われず、当然ながらリターンも得られない。

また、不動産投資型クラウドファンディングには、他の投資と同様、リスクがあることにも注意したい。リターンが確定しているわけではなく、元本が100%保証されているわけでもない。

リスクを軽減するには、投資家が次の3つを意識することが大事だ。

▽不動産投資型クラウドファンディングのリスクを軽減するポイント

・不動産投資型クラウドファンディングの仕組みを理解する

・その上で、信頼性のあるプラットフォームを選ぶ

・さらに、安定運用できそうなファンドを選ぶ

■現物不動産投資、REITと不動産投資型クラウドファンディングの違い

他の不動産投資の手法である現物不動産やREITと比較すると、不動産投資型クラウドファンディングの特徴がより理解しやすくなる。確認していこう。

● ●現物不動産投資の特徴と不動産投資型クラウドファンディングとの違い

▽現物不動産への投資の特徴とメリット・デメリット


項目内容
現物不動産投資の特徴収益物件を経営してリターンを稼ぐ
メリットまとまった額のリターンを得やすい
デメリット購入、運用、売却の手間がかかる


現物不動産投資の仕組みは、マンションやアパートなどの収益物件を購入して、それを 貸し出すことで家賃収入を得るものだ。現物不動産投資とクラウドファンディングの違いは、次の3つが挙げられる。

・不動産投資型クラウドファンディングの違い1:現物不動産投資は投資金額が多い

現物不動産投資は、収益物件を購入するのにまとまった額の投資金額が必要だ。初期費用がどれくらいになるかは、物件の種類や立地による。たとえば、首都圏であれば、区分マンションなら数千万円単位、一棟物件なら億円単位になることが多い。

投資金額が多いということは、まとまった額のリターンを得やすいということでもある。ローンを利用した場合、完済後にキャッシュフローを確保しやすい。

一方、不動産投資型クラウドファンディングの場合、投資金額は1口1万円のケースが多い。そのため、まとまった初期費用を用意できない人、気軽に投資をしたい人などと相性がよい。ただし、投資金額が少ない分、リターンの額も小さくなるのは言うまでもない。

・不動産投資型クラウドファンディングとの違い2:現物不動産投資は入居者や物件の管理が必要

現物不動産投資では、物件の取得後に入居者や物件の管理が必要になる。具体的には、入居者募集、契約手続き、クレーム対応、家賃管理などである。これらの管理業務は、専門業者へのアウトソース(コストが発生)、またはオーナー自身で自主管理しなければならない。

不動産投資型クラウドファンディングであれば、そもそも入居者や物件の管理も含めた物件の運用計画として、ファンドが組成される。そのため、出資者が投資物件の管理について、検討する必要はない。

・不動産投資型クラウドファンディングとの違い3:現物不動産投資は出口戦略が必要

現物不動産投資では、取得した物件を売却することで最終的な収支が確定する。この売却の過程を出口戦略と言うが、成立させるまでには買い手を探したり、売買価格を交渉したりといった手間がかかる。

一方、不動産投資型クラウドファンディングは、それぞれの投資家で出口戦略を考えなくてもよい。売却が必要になっても、運営会社がすべて実施してくれるからだ。

● ●REITへの投資の特徴と不動産投資型クラウドファンディングとの違い

▽REITへの投資の特徴とメリット・デメリット


項目内容
REITへの投資の特徴証券取引所で売買できる
メリット売買が手軽にできる
デメリット1株あたりの価格が高い


REIT(不動産投資信託)」とは、上場株式のように証券取引所で売買しながら不動産に投資できる金融商品である。その仕組み自体は不動産投資型クラウドファンディングと似ている面もある。共通点は次の2つだ。

▽REITと不動産投資型クラウドファンディングの共通点

投資家から資金を集め、それを元手に不動産を運用する

家賃収入と売却差益がリターンの源泉になる

REITの大きな特徴は、銘柄ごとに投資テーマがあることだ。そのときどきで有利なテーマを選ぶことでリターンを得やすくなる。主なテーマには次のようなものがある。

▽REITの投資対象となる主なテーマ

・オフィス

・商業施設

・物流施設

・ホテル

・住居

・上記を組み合わせた複合型や総合型 など

REITと不動産投資型クラウドファンディングへの投資の違いとしては、次の3つが挙げられる。

・不動産投資型クラウドファンディングとの違い1:REITは1株あたりの価格が割高

不動産投資型クラウドファンディングでは、投資金額を1口あたり1万円に設定するファンドが多い(一部、1口10万円などのケースも)。これに対して、REITは1株あたり数十万円~50万円前後の銘柄が多い(一部、10万円以下のケースもある)。

【参考】JPX日本取引所グループ | REIT一覧(価格情報)

この傾向を考えると、投資金額を抑えたい人は、不動産投資型クラウドファンディングのほうが合っている。

・不動産投資型クラウドファンディングとの違い2:REITは日々の値動きがある

REITの投資口価格とは、株式で言うところの株価のことである。この投資口価格は株価と同様、市場取引によって日々変わる。売却差益を得るチャンスがある反面、売却差損が発生するリスクがあるのだ。

不動産投資型クラウドファンディングの場合、運用が不調で利回りが低下するリスクはあるものの、日々の値動きはない。株価暴落のような局面でも、影響はほぼないだろう。

・不動産投資型クラウドファンディングとの違い3: REITは現金化しやすい

REITは株式市場で取引されているため、売却すればすぐに現金化が可能だ。一方、不動産投資型クラウドファンディングは、中途解約できないケースが大半のため、流動性が低いというデメリットがある。

■不動産投資をクラウドファンディングで投資を行うメリットとリスク

ここであらためて不動産投資型クラウドファンディングのメリットとリスクを整理してみたい。メリットとリスクの両方を理解して、「投資をするか否か」を判断することが大事だ。

● ●不動産投資型クラウドファンディングのメリット1:不動産投資を少額で始められる

現物不動産投資なら千万単位・億単位、REITなら数十万円以上の初期投資が求められるケースがほとんどだ。不動産投資型クラウドファンディングであれば、1口1万円など少なめの投資金額で始められる。

● ●不動産投資型クラウドファンディングのメリット2:物件の運用や売却の手間がかからない

不動産投資型クラウドファンディングは、収益物件の購入、運用、売却の手間がかからない。不動産投資の経験のない人や多忙な人にも向いていると言えるだろう。

● ●不動産投資型クラウドファンディングのメリット3:日々の価格変動リスクがない

不動産投資型クラウドファンディングの権利は、REITのように市場で取引されているわけではないため、日々の価格変動リスクが基本的にない。

続いては、不動産投資型クラウドファンディングのリスクとも言える、デメリットを見てみよう。

● ●不動産投資型クラウドファンディングのデメリット1:元本割れリスクもある

不動産投資型クラウドファンディングは価格変動がないからといって、元本割れリスクがないということではない。運用が不調なら他の投資と同様、元本割れする可能性もある。

● ●不動産投資型クラウドファンディングのデメリット2:中途解約できないファンドが多い

流動性が低いこと、これも不動産投資型クラウドファンディングのデメリットの1つだ。運用開始後、中途解約できないプラットフォームやファンドが大半である。ただし、中途解約できるケースも一部あるので確認しよう。

● ●不動産投資型クラウドファンディングのデメリット3:どれを選べばよいか判断しにくい

不動産投資型クラウドファンディングへの注目の高まりと共に、新しいプラットフォームが次々に生まれている。投資初心者が、その中から自分に合うのはどれか、リスクが低いのはどれか、などを判断するのは難しい面もある。

■不動産投資型クラウドファンディングの選び方と着目点

不動産投資型クラウドファンディングに投資をするなら、ファンドの紹介と募集を行うプラットフォームに登録、会員となり、それから、そこで取り扱うファンドを選ばねばならない。

投資できるファンドは、プラットフォームごとに異なるため、プラットフォーム選び、そしてファンド選びには注意が必要だ。投資のリスクを軽減するために、プラットフォーム選び、ファンド選びのポイントを解説しよう。

● ●チェックポイント1:運営会社の信頼性や実績に問題はないか

不動産投資型クラウドファンディングをはじめて利用する人は、収益物件の内容や利回りに目がいきがちではないだろうか。しかし、大切な資金を預けることを考えると、まずはプラットフォームの運営会社の信頼性を確認することが大事である。チェックポイントは下記の通りだ。

▽不動産投資型クラウドファンディングのプラットフォーム運営会社チェックポイント

・設立年

・資本金

・事業内容

・売上や経常利益の推移

・その他、財務情報

運営会社が上場会社なら 公式サイトのIR情報をチェックすれば、経営状況を細かくチェックできる。非上場企業でも情報公開に積極的で、その内容に不安のない運営会社を選びたい。

● ●チェックポイント2:不動産業界での実績が豊富にあるか

不動産投資型クラウドファンディングのプラットフォームサービスを提供する会社は、不動産関連の事業をしているケースがほとんどだ。不動産業界での実績があるほど、確度の高い物件の購入、運用、売却が期待できる。

なお、ここで言う不動産業界での実績とは、自社物件の販売数、仲介件数、管理物件の件数や平均入居率などである。

● ●チェックポイント3:運用期間が自身に合っているか

不動産投資型クラウドファンディングのファンドの大半は、運用期間を数カ月~数年程度に設定している。中途解約ができないプラットフォームが多いため、運用期間に問題がないかのチェックも重要だ。

もし、元本が必要になる可能性があるなら、数カ月~半年など運用期間が短めのファンドを選ぶことをおすすめしたい。長めに運用してリターンをしっかり得たいなら、運用期間が年単位のファンドを選ぶのがよいだろう。

● ●チェックポイント4:プラットフォームの運用資産残高がどれくらいあるか

不動産投資型クラウドファンディングにおける運用資産残高とは、そのプラットフォームが投資家から預かっているお金のことだ。運用資産残高が多いということは、より多くの投資家がそのサービスに信頼を寄せている証である。

● ●チェックポイント5:運用する物件の築年数と所在地は問題ないか

ファンドの募集条件には、収益物件の基本情報が載っている。主な項目は次の通りだ。

▽ファンドの募集条件で確認したい主なポイント

・物件の種類

・築年数

・所在地

・敷地面積

・構造 など

これらのうち、とくに注目したいのは築年数と所在地だ。運用期間が長いファンドではより重要となる。なぜなら、築年数が古かったり、立地が悪かったりすると空室リスクが高まるからだ。

● ●チェックポイント6:募集金額の設定はどれくらいか

不動産投資型クラウドファンディングにおける募集金額とは、ファンドごとに設定された、調達資金の目標額のことである。たとえば、募集金額5,000万円であれば、 調達額が5,000万円に達しなかった場合、そのファンドは不成立となる。

一般的に、この募集金額が高いほど、投資家が参加できる確率が高まる。不動産投資型クラウドファンディングにはいくつかの参加方法があるが、たとえば先着方式の場合、募集金額が大きいほど参加人数が増えやすい。また、抽選方式の場合で考えても、募集金額が高いほど当選確率が高まりやすい。

● ●チェックポイント7:出資方式と出資割合はどう設定されているか

不動産投資型クラウドファンディングでは大半のファンドで「優先劣後方式」が採用されている。これは収益物件の売却時に損失が発生した場合、運営会社が優先的に損失を負担する仕組みなどである。

運営会社の劣後出資割合が高いほど、元本割れリスクが少なくなる。ただし劣後出資割合は、プラットフォームやファンドによって異なるため、比較しながらファンドを選別することが重要である。

一般的には、事業者の出資割合が20%以上のファンドを選ぶとリスクが回避しやすいと言われる。

● ●チェックポイント8:匿名組合型か任意組合型か

不動産投資型クラウドファンディングで取り扱うファンドには、匿名組合型と任意組合型の2種類がある。両者の違いは次の通りだ。

▽不動産投資型クラウドファンディングのファンドにおける2つのスキーム


匿名組合型任意組合型
物件の所有権事業者投資家が主体
相続税の節税節税効果はない評価額が圧縮できる
出資額1口1万円など1口10万円、100万円など
※1口1万円などもある
運用期間短期中心中長期中心
分配金の課税区分雑所得不動産所得


匿名組合型の分配金は課税区分が雑所得となり、給与所得以外の所得が20万円以下なら確定申告は不要だ。匿名組合型は少額・短期運用のファンドで採用されることが多いため、会社員などが投資している場合、確定申告不要のケースがほとんどだろう。

一方、任意組合型は高額・中長期運用で、物件の所有権が投資家主体になるのが基本だ。そのため、現物不動産のように相続税の節税効果がある。

注目したい不動産投資型クラウドファンディング5選


不動産投資型クラウドファンディングを実際に選ぶ際は、複数のプラットフォームを比較することが大事だ。一例として、上場企業や知名度のある企業などが運営するプラットフォームを厳選したのでご参照いただきたい。

▽注目の不動産投資型クラウドファンディングのプラットフォーム


プラットフォーム名特徴期待利回り
大家どっとこむ多種多様なファンドを用意する3.5%~10%
CREAL情報の透明度にこだわる3.8~5.5%
Jointoα全国各地のファンドを運用する3.2%~3.8%
利回りくん個性的なテーマのファンドが多い4%~5.5%
Rimple独自コインで投資ができる2.8%~5%

※期待利回りは2022年1~6月募集案件に基づく編集部調べ


● ●注目の不動産投資型クラウドファンディング1:大家どっとこむ





・運営企業の信頼性は?

大家どっとこむは、東証スタンダード上場のミライノベートのグループ企業、グローベルスが運営する不動産投資型クラウドファンディングだ。同社は、自社ブランドの一戸建てや賃貸マンション・アパートの販売、飲食店・商業施設の開発を手がける。

・プラットフォームの特徴は?

大家どっとこむの特徴は、ファンドの種類がバラエティ豊かだということだ。億円単位の一棟物件のファンドがあるかと思えば、1,000万円を切る区分マンションのファンドもある。また、立地も東京都心をはじめ、さいたまや横浜などの首都圏、地方物件など幅広い。

さらに募集方式も、先着、抽選、比例配分とファンドによって異なる。こういった特徴から、次にどんなファンドが発表されるのだろう?という楽しみがある。多種多様なスタイルの不動産投資型クラウドファンディングを体験したい人に向きのプラットフォームと言えるだろう。

▽大家どっとこむの基本情報


運営会社名株式会社グローベルス
最小投資金額1口1万円、2万円、10万円など
期待利回り3.5%~10%
(2022年1月~6月募集案件の場合)
運用期間2カ月~12カ月
(2022年1~6月募集案件の場合)
投資対象首都圏の区分マンション、アパートなど
参加方法先着、抽選、比例配分
公式サイトhttps://cf-ooya.com/



● ●注目の不動産投資型クラウドファンディング2: CREAL (クリアル)





・運営会社の信頼性は?

CREALは2022年4月、ベンチャー企業が中心の東証グロース市場に上場した、株式会社クリアルが運営する不動産投資型クラウドファンディングだ。公開初日の株価が公開価格を一時70%以上、上回ったことからも注目度の高さが伺える。

これまでクリアルは約350億円の資金残高を運用しているが、過去に元本割れは0件と発表している(2022年4月時点)。これは、物件を厳選していることを示すデータと言えそうだ。

・プラットフォームの特徴は?

CREALの大きな特徴は、1口1万円から投資できることだ。ファンドごとに収益物件のマーケット情報(エリアの人口推移や世帯数)やリスクを丁寧に説明していることから、初心者も使いやすいプラットフォームである。

また、空室リスクを回避するために、マスターリース契約物件が中心なのも安心材料だ(一部物件は適用外)。

▽CREALの基本情報



運営会社名株式会社クリアル
最小投資金額1口1万円
期待利回り3.8~5.5%
(2022年1~6月募集案件の場合)
運用期間3ヵ月 ~24カ月
(2022年1~6月募集案件の場合)
投資対象首都圏マンション、保育所、宿泊施設など
参加方法先着方式
公式サイトhttps://creal.jp/



● ●注目の不動産投資型クラウドファンディング3:Jointoα (ジョイントアルファ)





・運営企業の信頼性は?

Jointoαは、1964年創業、東証スタンダード上場の不動産会社である穴吹興産が運営するプラットフォームだ。不動産投資型クラウドファンディングといえば、ベンチャー企業が展開するものが目立つなか、老舗企業が展開するのは珍しい。

穴吹興産は、マンション分譲、一戸建ての請負、不動産仲介など多岐にわたる事業を展開している。その1つがJointoαだ。同社の直近の売上高は1,047億円超であり(2021年6月期)、運営会社の破綻などトラブルリスクを軽減したい人は候補の1つになるだろう。

・プラットフォームの特徴は?

Jointoαのファンドの中心はマンションだが、首都圏をはじめ、近畿、中四国、九州、北海道など広域で展開しているのが特徴的だ。そのため、大災害リスクを軽減するため、多様なエリアに投資したい人と相性がよいかもしれない。

Jointoαのもう1つの特徴は、1口10万円からという投資金額の設定である。他のプラットフォームは1口1万円の設定が多く、一線を画している。ある程度まとまった金額を投資してリターンを得ていきたい人と相性がよいだろう。

▽Jointoαの基本情報



運営会社名穴吹興産株式会社
最小投資金額1口10万円
期待利回り3.2%~3.8%
(2022年1月~6月募集案件の場合)
運用期間6カ月
(2022年1~6月募集案件の場合)
投資対象全国主要都市のマンションが中心
参加方法抽選方式
公式サイトhttps://join-to.jp/



● ●注目の不動産投資型クラウドファンディング4:利回りくん





・運営企業の信頼性は?

利回くんは、シーラホールディングス傘下の株式会社SYLAが運営する不動産投資型クラウドファンディンだ。同ホールディングスは、メディア露出度の高い杉本宏之氏が会長を務める。

同社の事業の柱は、自社マンション開発・販売、賃貸物件の管理業務だ。直近の売上高は約124億円と右肩上がり傾向で、管理物件の平均入居率はここ10年98%~99%台と安定している。

・プラットフォームの特徴は?

利回りくんは、わくわくしながら投資がしたい、そんな人と相性がよいファンドである。一般的な不動産投資型クラウドファンディングにとらわれない、「社会・地域・夢などの応援」をコンセプトにしたファンドを取り扱うプラットフォームだからだ。

利回りくんも、1口1万円から投資できる。2022年1月~6月に募集開始になったファンドを見ると、利回りは4%~5%台と比較的高めの設定だ。

▽利回りくんの基本情報



運営会社名株式会社SYLA
最小投資金額1口1万円
期待利回り4%~5.5%
(2022年1月~6月募集案件の場合)
運用期間6カ月~10年
(2022年1~6月募集案件の場合)
投資対象時代性のあるテーマの物件が中心
参加方法先着方式・抽選方式(ファンドによる)
公式サイトhttps://rimawarikun.com/



● ●注目の不動産投資型クラウドファンディング5:Rimple(リンプル)





・運営会社の信頼性は?

Rimpleは、東証プライム市場上場のプロパティエージェントが運営する不動産投資型クラウドファンディングだ。同社は、不動産分野のDXを推進することで知られる。グループ社員の約4割をIT人材が占めるという、新しいタイプの不動産会社だ。

同社の売上高は約352億円(営業利益約22億円)、創業以来19期連続で増収増益を達成している。運営企業の安定感を重視する個人投資家と相性がよいだろう。

※売上高、業績は2022年3月時点

・プラットフォームの特徴は?

Rimpleの最大の特徴は、ショッピングなどで貯めた他社のポイントを活用して、不動産投資型クラウドファンディングに投資できることだ。その流れは、他社ポイントをRimpleで使えるリアルエステートコインに交換し、「1コイン=1円」としてファンドに投資するというものだ。

▽Rimpleで使えるポイントとリアルエステートコインの仕組み





現在、リアルエステートコインに交換できるポイント例は下記の通りだ。

▽リアルエステートコインに交換できる主なポイント例

・セゾンポイント

・ハピタス

・モッピー

・プレミアム優待クラブポイント

これらのポイントの所有者であれば、ポイントを活用して不動産投資型クラウドファンディングをするのも一案だ。

▽Rimpleの基本情報


運営会社名プロパティエージェント株式会社
最小投資金額1口1万円
期待利回り2.8 %~5%
(2022年1~6月募集案件)
運用期間6ヶ月
(2022年1~6月募集案件)
投資対象東京23区マンションが中心
参加方法抽選方式
公式サイトhttps://funding.propertyagent.co.jp/


■まとめ:他の不動産投資との違いを理解し、プラットフォームを慎重に選んで投資をしよう

本稿の前半では不動産投資型クラウドファンディングの基本、後半では注目の不動産投資型クラウドファンディングのサービスプラットフォームを紹介した。

投資を検討中の人は、不動産投資型クラウドファンディングの仕組みを理解し、他の投資形態(現物不動産やREITなど)との違いを把握することが大事だ。これにより、リスクを軽減できたり、自身との相性を判断できたりする。

実際に投資する際は、本稿の「不動産投資型クラウドファンディングの選び方と着目点」などを参考にしながら、リスクの少ないプラットフォームやファンドを選んでほしい。

また、不動産投資型クラウドファンディングの注目の高まりから今後、悪徳業者や詐欺グループが出てくることも予想される。リターンだけに目を奪われないよう意識することが最大のリスク回避策である。

外部リンク

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米株式市場の調整が進めば日経平均2万4,300円台も

2022年6月30日 15:00 ZUU online

この記事は2022年6月24日に「きんざいOnline:週刊金融財政事情」で公開された「米株式市場の調整が進めば日経平均2万4,300円台も」を一部編集し、転載したものです。


米国では、市場の想定を上回る大幅な物価上昇を背景に、金融政策のタカ派化が急速に進展している。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、想定以上に激しい物価上昇を抑えるべく、2022年6月の0.75%利上げに続き、2022年7月も強力な金融引き締めを講じる姿勢を明確にしている。

こうしたFRBの姿勢を見た市場では景気後退懸念が一段と強まり、NYダウは2022年6月16日に節目の3万ドルを割り込んだ。米株式市場の調整を受けて、日経平均株価も一時2万6,000円を割り込んだ。

これまで日本の株式相場が下落する主因は、利益成長が一時的に鈍化するリスクを反映したバリュエーション調整だった。足元の下落ではそこから一歩進んで、景気悪化懸念と企業業績の下振れを意識し始めた可能性がある。

物価の上昇基調が持続することを反映して生産コストが上昇せざるを得ないことに加え、実質賃金が頭打ちとなるなか、消費活動が抑制されるといった需要への影響を考えると、業績は上振れよりも下振れが意識されやすい。

しかし、QUICKの調査では、2022年度のコンセンサス予想(TOPIXベース、除く金融)は、2022年6月20日現在で売上高が前年度比+6.7%、営業利益が同+11.9%、経常利益が同+2.2%、当期純利益が同+1.7%と決して悪くはない。

これは、日本経済が内需を中心に回復が期待されることと、円安がネット(正味)で業績にプラス効果を生み出す可能性があることを反映しているためと思われる。

確かに外部環境の激変や生産コストの上昇はリスク要因だが、日本の企業業績はそれほど打たれ弱いのだろうか。日本は、人流も含め経済活動の活発化はこれからで、日本企業の自己資本利益率(ROE)も着実に改善している。バリュエーション面からは、非常に割安感が強まっていることも事実だ。

TOPIXの12カ月先予想PER(株価収益率)は、足元で11.9倍だ。2000年1月以降の平均から1標準偏差を引いた「下値水準のメド」である11.1倍に近い割安な水準にある(図表)。

ただし、景気後退への懸念から米株式市場で調整が進めば、この水準を下回る可能性がある。その場合は、TOPIXでは1,720ポイント、日経平均株価に引き直すと2万4,300円台を試すこととなろう。

こうした影響を受けつつも、日本株式市場は相対的に米国株よりも堅調で、前述したようにバリュエーションも下限に近付いている。加えて、中国景気に明るい兆しが見え始めている点は、業績にとってはプラスだ。景気回復はバリュー度の高い日本株には優位に作用する。日本株式市場は調整一巡後のリバウンドが期待できよう。





三井住友DSアセットマネジメント チーフストラテジスト/石山 仁
週刊金融財政事情 2022年6月28日号

外部リンク