cat_oa-zuuonline_issue_5589f6ce2234 oa-zuuonline_0_5589f6ce2234_KLab・真田哲弥CEO 経営者としての再出発のきっかけになった1年 真田哲弥(KLab CEO) 5589f6ce2234

KLab・真田哲弥CEO 経営者としての再出発のきっかけになった1年 真田哲弥(KLab CEO)

2018年12月21日 17:45 ZUU online

■33歳で経験した初めての会社員生活

創業2年で売上げ5億円超を成し遂げた学生起業家として名を馳せた真田氏は、その後も起業を繰り返し、現在はゲーム事業を中心とする東証1部上場のIT企業・KLabを率いている。しかし、その間にたどった道のりは平坦ではなかった。苦難の中、人生が変わった出来事とは?


大学を中退し、単身上京してから、ダイヤルQ2で情報を配信するビジネスを立ち上げました。創業2年目で40億円くらいの売上げになりましたが、悪質業者が参入したことで市場が荒れ、破綻に追い込まれてしまいました。

個人で17億円もの債務を抱えることになったのですが、親の家や土地を担保に借入れをしていたので、自己破産をすると親が路頭に迷ってしまう。そこで、債務減免交渉をしながら、自営に近い形で複数の会社を経営したり、売却したりして、返済していきました。

そんな中、1995年に『Windows95』が発売され、「これからはインターネットの時代だ」と言われるようになりました。翌年にはヤフー、翌々年には楽天が創業しています。

私もインターネットを使ったビジネスアイデアを書き出していましたが、アイデアはいくらあっても、それを実現する方法がわかりませんでした。本を読んでも、技術的なことがわからない。

そこで、「勉強するには、インターネットの最先端を行く会社に入るしかない」と思い、債務も1,000万円以下になって完済の目処が見えていたので、アクセスの入社面接を受けることにしました。33歳のときです。

それまで私は、社長しかやったことがありませんでしたから、初めての会社員生活です。

当時のアクセスは社員数が40~50人のベンチャーで、私が初めての文系社員でした。他は皆、エンジニアです。

アクセスに在籍したのは、結局1年ほどでした。その間ほとんど会社に泊まり、ほとんど寝ず、とにかく勉強をして、営業として走り回りました。

技術がまったくわからなかったのに、CPUベンダーに対して「我が社のTCP/IPは他社よりもここが優れています」なんていう専門的な話をするようになったのですから、今から振り返ると、自分でも驚きますね(笑)。

iモードのシステム全体を受注したり、携帯電話端末の各メーカーを束ねるプロジェクトマネジメントをしたりするうちに、インターネットのインフラが整えば、次はコンテンツが求められると考えるようになりました。

そこで、社長にコンテンツ事業を始める提案をしたものの、エンジニアの会社なのでOKが出ず、独立を決意したのです。

とはいえ、私はまだ債務が残っていて、クレジットカードも作れない状態でしたから、資金を用意してくれる人と、社長になってくれる人が必要でした。

誰かいないかと探していると、友人の結婚式で10年ぶりくらいに会った堀(主知ロバート)さんが、その両方を引き受けてくれました。そうして創業したのが、サイバードでした。

私が今、こうしてIT企業を経営できているのは、すべてアクセスで学ばせていただいたおかげです。まさに、ターニング・ポイントとなった1年でした。

真田哲弥(さなだ・てつや)KLab〔株〕代表取締役会長兼社長 CEO
1964年、大阪府生まれ。関西学院大学在学中にマイライセンス(〔株〕リョーマ)を起業。大学中退後、〔株〕ダイヤルキューネットワークを設立。その後、〔株〕アクセス(現・〔株〕ACCESS)勤務を経て、98年に堀主知ロバート氏らとともに〔株〕サイバードを設立。2000年に、そのR&D部門として〔株〕ケイ・ラボラトリー(現・KLab〔株〕)を設立し、代表取締役社長CEOに就任。(『THE21オンライン』2018年9月号より)

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cat_oa-zuuonline_issue_5589f6ce2234 oa-zuuonline_0_bea560b79105_【羊飼いのFX突撃取材】中国の旧正月を控えて株中心にポジション調整が始まっている状況 bea560b79105

【羊飼いのFX突撃取材】中国の旧正月を控えて株中心にポジション調整が始まっている状況

2020年1月22日 13:05 ZUU online

2020年1月22日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

■現在の為替相場の傾向や相場観

昨日21日(火)のNY市場では米国株が下落。新型ウィルスの感染が米国でも報告され、経済への影響が懸念されたことが要因。コロナウィルスの感染は拡大しており、広東州と北京で新たに6件の症状が確認され、死者数は6人に増大。最高値更新が続いていたパラジウムも影響は避けられず、成長懸念で8月以来の大幅安となった。

■現在の為替相場の戦略やスタンス

リスクオフのマーケットの中、米ドル/円は110.00円割れ。110.30円からは本邦輸出企業のドル売り注文が待っている模様。一方、ドルを買い遅れた本邦企業が米ドル/円の109.80円レベルからドル買いをいれており、下げ止まり。コロナ拡大によるリスクオフ懸念という報道が目立つが、中国の旧正月を控えて株中心にポジション調整が始まっている状況。この調整局面での下落でクロス円中心に押し目買いスタンスで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー

「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。http://kissfx.com/

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cat_oa-zuuonline_issue_5589f6ce2234 oa-zuuonline_0_bc6966280674_【完全版】独立、副業にも使える 40代で生き残りたいなら「この資格」を取れ! bc6966280674

【完全版】独立、副業にも使える 40代で生き残りたいなら「この資格」を取れ!

2020年1月22日 10:18 ZUU online

■あなたの仕事に活かせる資格は?

資格取得に関心があっても、どの資格が本当に自分のキャリアに活かせるかわからない方もいるだろう。そこで、600以上の資格を持つ資格コンサルタントの鈴木秀明氏と、50代から資格を取り始め、90を超える資格を取得している資格評論家の高島徹治氏に、資格を取る意義と、お勧めの資格をうかがった。

■資格は時代を映す鏡――先駆者になれるチャンス

今は、資格を取ればすぐに儲かるという時代ではありません。とはいえ、資格は様々な場面で活かすことができます。

勉強したことが仕事の役に立ったり、資格を箔づけやキャラづけに利用したりすることもできます。大事なことは、活かし方を考えたうえで資格を取ることです。

新しい分野の資格に挑戦し、その分野での先駆者になることは、今の時代ならではの資格の活かし方と言えるでしょう。資格は「時代を映す鏡」ですから、新しい制度や技術が生まれると、それに対応する資格が新設されるという現象が起きています。

例えば、マイナンバー制度に対応した「マイナンバー実務検定」や、3Dプリンターやドローンなど新技術に関する検定が誕生しています。こうした新しい資格に挑戦して、他者に先駆けるだけで、その分野の専門家として活躍する道が拓ける可能性があります。

自分の仕事に直結する資格だけでなく、自分の仕事や業界とは関係のない資格に挑戦してみるのもいいでしょう。取引先やパートナーの業界に関連する資格の勉強を通して、業界知識を学んでおけば、交渉ごとを有利に進めることができます。

例えば、IT業務を外注する際に、ITに関する知識があれば、見積もり価格の妥当性を判断できますし、発注作業もスムーズに進められるでしょう。

また、資格やスキルは、組み合わせ次第で新たな価値を生み出すことがあります。

現在の仕事と直接関係しない分野の資格にあえて挑戦することで、「うちの業界ではこれが常識だけど、他では違うのか」と自分の仕事を客観視したり、「この業界のやり方をうちの業界に持ち込んだら、イノベーションが起こせるかも」と新たなアイデアにつなげたりすることができるかもしれません。(鈴木氏)

■会社に左右されない、生き方の軸を持てる

資格を取ることの意義は、それによって会社の論理とは異なる生き方の軸を持てることです。

会社に人生を預けてしまうと、自分の能力が正しく評価されるとは限らないうえに、意に沿わない異動やリストラなどで、人生を左右されかねません。

しかし、1つでも資格を持っていれば、気持ちに余裕が生まれます。今すぐ会社を辞めなくても、その分野の専門家になった気分になり、自分に自信が生まれます。

それによって、将来への不安も和らぐのです。もちろん、その分野の専門家として独立する道も拓けます。

とはいえ、資格初心者にとって、数ある資格から何を選べばいいのかは悩むところでしょう。そこで私が資格初心者に勧めたいのは、次の3つです。

TOEIC500点、日商簿記検定3級、ITパスポート。

この3つの資格を取得すれば、ビジネスで必要とされるスキルをひと通り身につけることができます。3つすべてを網羅している人は少ないからこそ、社内でも一目置かれます。

「英語は強いけれど、簿記は弱い」「簿記は得意だけれど、ITは苦手」という人が大半ではないでしょうか。この次のステップとして、中級資格に挑戦するとよいでしょう。

まずは、どれか1つでもいいので、始めてみましょう。挑戦の証である資格は「自信」という大きな資産になりますし、資格の勉強を通して新たな知識を得ることも、楽しいものです。(高島氏)

■企画・マーケティング職

マーケティングから販売促進、店舗運営、IT化への対応、ビッグデータの活用にあたって必要な統計学、社会の動きを先読みする時事力まで、企画・マーケティング職に求められる知識やノウハウが身につく資格を紹介。

● 統計検定

統計学の知識や活用力を評価する試験です。どちらかというと「理論寄り」で、統計学の基本的な用語や概念を理解したり、事例問題を解きながら統計分析の手法を学んだり、統計学の理論をじっくり学びたい人に向いています。研究者や医師、会社員など様々な職業の人が受験をしています。(鈴木氏)

● ビジネス統計スペシャリスト

データ分析の技能を評価する資格で、統計スペシャリストの人材ニーズの高まりを受けて2015年に誕生しました。エクセルを用いて統計処理する実務的なスキルが身につきます。試験では、コンピューターを使ってエクセルを操作し、データ分析結果をもとに解答する実践的な問題が出されます。(鈴木氏)

● ウェブ解析士

ウェブ解析とは、アクセス解析のデータを活用して、ウェブマーケティングの効果を最大化することです。ウェブ解析士は、ウェブ解析の知識やノウハウを身につけ、実務に役立てることを目指した資格です。インターネット広告がマーケティングや販促の主流になった今、ウェブ解析は重要なスキルです。(鈴木氏)

● マーケティング・ビジネス実務検定R

マーケティングに関する知識やノウハウを総合的に学べます。試験ではケーススタディをもとに出題されるので、具体的な事例をもとに戦略や施策を考える訓練にもなります。理論だけでなく、仕事ですぐ役立つ実務知識や時事情報が習得できます。(鈴木氏)

● ネットマーケティング検定

ウェブやSNSなどインターネットの特性を生かしたマーケティングの知識やノウハウが身につく資格です。試験では、インターネット広告の種類や特徴、検索エンジン対策のノウハウなども出題されるので、実践的な知識を学べます。(鈴木氏)

● 日経TEST

日本経済新聞社主催による、時事や経済をテーマとする検定試験です。様々な業界の最新動向から社会・国際情勢まで、幅広い内容から出題されます。問題を解きながら、「この業界ではこんな動きがあるのか」といった学びやビジネスのアイデアを得られる内容です。企画職にお勧めです。(鈴木氏)

● リテールマーケティング(販売士)検定

販売促進の企画立案や売り場作り、接客技術、在庫管理に至るまで、店舗運営に関わる専門知識やノウハウについて学べます。流通業界唯一の公的資格で、1級や2級ともなれば高度な専門知識を習得できるので、社内評価にも有利に働くでしょう。(高島氏)

■管理職・人事職

管理職向けには、会社の数字を読んで判断する力、部下のモチベーション管理やメンタルヘルスケアを学べる資格をリストアップ。また、労務・人事向けには、2019年4月から本格的に進められている「働き方改革」に対応できるような資格を紹介。

● 中小企業診断士

企業経営全般にわたる幅広い知識を身につけるのに最適な資格。気軽に目指すには若干ハードルが高いですが、ビジネスに活用できる各種スキルを幅広く網羅していて、評価も高い資格なので、組織で上を目指すなら取っておきたい資格です。2~3年かけても狙う価値はあります。(鈴木氏)

経済・財務・法務・人事など幅広い分野の知識が必要とされ、そのうちの1つか2つは必ず自分の仕事と重なるため、40歳以降のビジネスパーソンに親和性の高い資格と言えます。社内で役立つだけでなく、独立する場合にも、この資格を持っているだけで「信用」が違います。(高島氏)

● メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルスケアでは最も代表的な検定です。試験は、人事労務管理スタッフや経営幹部向けの「Ⅰ種」、管理職向けの「Ⅱ種」、一般社員向けの「Ⅲ種」に分かれています。管理職は、部門内のメンタルヘルスケア対策に焦点を当てた「Ⅱ種」取得を目指したいところです。(鈴木氏)

● ビジネス会計検定

財務諸表を読むスキルを評価する検定です。会計知識ゼロの人が、会計知識の勘どころを体系的に学ぶなら、簿記検定よりもこちらが入り口としてお勧めです。会社の数字を読む力を磨くには、2級を目指したいところ。数字を根拠にプレゼンなどができれば、説得力が増すことは間違いなしです。(鈴木氏)

● 公認モチベーション・マネジャー

モチベーション管理のノウハウが学べる資格として、近年注目されています。㈱リンクアンドモチベーションと東京未来大学によって共同開発された様々な理論や手法を学ぶことができます。実践的かつ濃い内容なので、組織のマネジメントのみならず、個人のモチベーションアップにも役立つでしょう。(鈴木氏)

● ビジネス心理検定

ビジネスで成功するための「心の科学」を実務に応用するための検定試験。チームのモチベーション向上や組織文化の改革など、組織マネジメントに役立つ心理学の知識を学べます。マネジメントだけでなく、営業やマーケティングに役立つ心理学的な手法も学べるので、営業力の強化にもうってつけです。(鈴木氏)

● 社会保険労務士

「働き方改革」に直結する労務管理や社会保険に関する資格です。「働き方改革」に伴い労働基準法が改正され、遵守しない企業には罰則が課せられます。この改正をしっかり職場に根づかせる役割を担うのがこの資格者です。業務独占資格なので、独立したい人は持っていると有利です。(高島氏)

● 第一種衛生管理者

労働災害を防ぎ、快適な職場環境を整えるのが衛生管理者の仕事です。近年、衛生管理者が遵守すべき労働安全衛生法関係の改正が頻繁です。メンタルヘルス関係の改正もあり、ストレスチェックの実施が企業の義務となりました。これらを実施するうえで、衛生管理者としての知識が役に立ちます。(高島氏)

● ワークルール検定

働くときに必要な決まりやルールを学べる検定です。まだ認知度は低いですが、厚生労働省の後援によるお墨つきがあります。「正社員はもちろん、パート、アルバイト、学生、派遣社員、そして管理職まで、様々な立場の人が職場で役立つ法律知識を身につけられる」ことがウリです。(高島氏)

■経理職・事務職

経理職向けには、会計分野の代表的な資格から、ワンランク上を目指すためのIR関連資格やグローバル会計に対応した資格まで取り上げる。事務職では、事務作業の効率化に役立つパソコンスキルや、職場で重宝されるオフィスに関する資格をピックアップ。

● 日商簿記検定

簿記は、企業の経営活動を記録する技能のこと。会計分野で代表的な資格といえば、簿記検定です。経理職はもちろん、ビジネスマンの教養としてもぜひおさえておきたい資格です。これまでに2,600万人以上が受験しており、知名度やネームバリューが高いので、取っておいて損はないでしょう。(鈴木氏)

● 財務報告実務検定

上場企業に義務づけられているIR活動に関連して、連結財務諸表の作成および開示能力を高め、各種開示書類に関する専門的な知識について学ぶことができます。日商簿記検定の合格後に、目指してみるのも良いでしょう。経理のスペシャリストを目指す人向けの、アドバンスな内容です。(鈴木氏)

● BATIC(国際会計検定)

英語による会計取引と、その応用的な知識である国際会計理論の理解度を問う検定です。ビジネスシーンに必要な英語力と、IFRS(国際会計基準)による会計スキルの両方が身につきます。日本で国際的な会計基準への統合が進む中、国際会計スキルを持つ人材のニーズが高まっています。(高島氏)

● マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィスのアプリケーションの実践的なスキルを問う試験です。ワードやエクセルの実務スキルを向上したい人に向いています。日常業務では限定的な機能しか使用していない人には、発展的な機能や使い方について知るきっかけにもなります。(鈴木氏)

● VBA エキスパート

MOSのアドバンス版で、マイクロソフトのエクセルやアクセスにおいて使われるプログラミング言語「VBA」の活用法を学べます。簡単なプログラムを組んで作業を高速化・自動化したり、人力では難しい処理を実装したりできるので、職場で重宝されるスキルです。(鈴木氏)

● 賞状技法士、毛筆書写技能検定

筆できれいな文字を書く技能を磨くことができる資格です。賞状や目録、得意先への挨拶状や案内状、年賀状など、毛筆が求められる場面できれいな文字が書けると社内でも重宝されます。毛筆書写技能検定では、筆順や部首の名称など漢字についての知識も学べます。(鈴木氏)

■資格のプロが語る資格を仕事に結びつける意外な方法とは?

数多くの資格を取得し、資格コンサルタントとして活躍する高島氏と鈴木氏に、自身の資格の活かし方についてうかがった。

高島氏は、経営していた編集プロダクションを後輩に譲った53歳のとき、老化防止を兼ねて資格を取り始めた。資格をもとに事務所を開設し、実務家として生きる選択肢もあったが、高島氏はそうしなかった。

その代わり、「私には執筆という武器があったので、資格と結びつけて資格評論家という新しい仕事を始めました」(高島氏)と振り返る。

一方、学生時代から趣味で資格を取り始めた鈴木氏は、現在、600以上の資格を持つ。「私の場合は、コレクターやゲーム感覚で取り組んでいます。資格を数多く持っているという唯一無二の特性を活かして、仕事につなげています」(鈴木氏)と話す。

サラリーマン時代の飛び込み営業では、「様々な業界の知識を身につけていたので、どんな企業に行っても普通に話ができることが大きな武器になりました」(鈴木氏)。資格の活かし方は人それぞれ。あなたも自分なりの活かし方を考えてみてほしい。

■営業・海外勤務

営業職向けには、コミュニケーションスキルを測る資格や、雑談のネタになる趣味系の資格、接待やおもてなしに役立つ資格を厳選。海外勤務では、英語などの語学スキルの他、海外に住むにあたり知っておきたい各国の歴史や文化、しきたりに精通できる資格も紹介。

● コミュニケーション検定

机上の勉強でコミュニケーションスキルがどのくらい身につくのか疑問に思う人もいるかもしれませんが、ビジネスにおける様々なコミュニケーションの具体的な事例から、適切な対応や考え方が学べるようになっています。初級と上級があり、上級には面接試験が課されています。(鈴木氏)

● 観光特産士検定

全国の特産品・郷土料理・伝統工芸品や、それに関連する観光知識を測る検定です。知る人ぞ知る名産や隠れた名所を知ることができるので、贈答品を送る際にも、相手にゆかりのある気の利いた品物を選ぶことができるようになります。ちょっとした気遣いで差をつけられるのでお勧め。(鈴木氏)

● ウイスキー検定、日本ビール検定、唎酒師

接待や雑談に役立つ資格として、趣味系の資格はお勧めです。取引先の担当者や、お近づきになりたい社内の上司や役員などの趣味を把握しておき、それに関する検定を受けて知識を仕入れておくと、会話が弾むこと間違いなしです。ウイスキーやビールなどの知識は教養にもなります。(鈴木氏)

● 英語以外の外国語、中国語検定HSK(漢語水平考試)、中国語検定試験(中検)など

「英語が多少できる」くらいの人は珍しくないので、まわりと差別化するためにも、英語以外の外国語のスキルを磨いてはどうでしょう。自分を「ひと味違った人材」としてアピールできます。(鈴木氏)

中国語検定HSKは、中国政府公認の中国語資格であり、一方の中国語検定試験は、日本中国語検定協会が主催しています。今や「中国がしゃっくりをすれば、日本は胃が痛む」と言われるほど、密接な関係にある日本と中国。中国語の重要性が増すにしたがい、語学検定の受験者も年々増えています。(高島氏)

● TOEICR

日本人だけで年間約250万人が受験するテストで、英語で聞く・読む能力を測るListening & Reading Testと、英語で話す・書く能力を測るSpeaking & WritingTestがあります。受験者が圧倒的に多いのは前者です。日本人が苦手な「話す・書く能力」を磨くためにも、後者にもぜひ挑戦してみてください。(高島氏)

● TOEFL iBTRテスト

英語圏の大学や大学院に留学する際に必要なテストですが、ビジネスパーソンも受験できます。そのスコアは約130カ国で英語能力の証明として使われており、"国際標準の英語"がウリ。試験はパソコンを通じて英語のみで行なわれる。TOEICだけでなく、TOEFLにも挑戦してみてはどうでしょうか。(高島氏)

● 国際知識検定

アジアを中心とした各国の歴史文化や経済などの知識が学べる検定です。国ごとに分かれていて、インドネシア検定、タイ検定、ベトナム検定、韓国検定、ロシア検定、台湾検定、マレーシア検定と、国旗の試験区分があります。子供の受験者が多いのが特徴ですが、勉強する内容は大人にも役立ちます。(鈴木氏)

● マナー・プロトコール検定

プロトコール(国際儀礼)に関する知識を問う内容で、海外のテーブルマナーや宗教に応じた対応、国旗の扱い方など国際的なマナー知識を学べます。海外出張が多い人や、海外の顧客を接待する機会の多い人はぜひ身につけておきたい知識です。(鈴木氏)

■独立系・副業

"士業"と呼ばれる手堅い資格から、高い専門性を身につけて即戦力で勝負するための資格、最近話題の新技術やインターネットに関わる今ならではの資格まで、独立・副業に活かせる資格を紹介。

● 行政書士

基本業務は、官公庁へ提出する書類の作成や提出ですが、その書類が広範にわたることから、非常に汎用性の高い資格です。自分の得意分野に応じた仕事領域を設定すれば、オリジナリティを発揮できます。最近では、家系図の作成で軽く年収1,000万円を稼ぎ出した人もいます。(高島氏)

● 翻訳実務検定、全国通訳案内士

プロ翻訳者デビューを可能にする「翻訳実務士」の認定資格。海外向け製品説明書の英訳など幅広いニーズがあり、副業に適しています。また、訪日外国人を日本各地に案内する「全国通訳案内士」は、語学力だけでなく、日本の地理・歴史・一般常識など幅広い知識が要求されます。「民間外交官」として活躍が期待されています。(高島氏)

● フォトマスター検定

カメラの機能や仕組みを理解し、写真撮影の実践的な知識と能力を身につけることができます。旅行で写真を撮るのが好きで、基本を学んでみたい人にお勧め。イベントや発表会、商品の撮影や、インターネット上での写真素材の販売など、副業で収入を得る道も拓けます。(鈴木氏)

● Webライティング能力検定R

企業サイトやSNSなどのWebライティングスキルを学べます。紙媒体の文章とWeb用の文章は違うので、Web用に訴求力・信頼性の高い文章が書けるというのは、今の時代において価値の高いビジネススキルといえます。Webライターの仕事は副業にも向いています。(鈴木氏)

● 無線航空従事者試験(ドローン検定)

昨今、急激に普及し始めた無人航空機(ドローン)。ドローンの安全な活用に必要な知識を身につけることができます。今後、様々な分野での活用が広がっていく技術なので、ドローン操縦者としての資格を取得することでビジネスの可能性も広がりそうです。(鈴木氏)

● マンション管理士

マンション管理士は、専門的知識を生かして住人や管理組合の相談に応じ、円滑なマンション管理のサポートを行ない、マンション管理の適正化に貢献しています。この資格を取れば、マンション管理の専門家として独立開業することも可能です。(高島氏)

● 調理師

調理資格でなくても業務として調理できますが、免許を取得すれば料理人としての箔がつきます。免許の取得には、調理師学校を卒業するか、飲食店などで2年以上の実務経験を積んだのち、調理師試験に合格するかの2つの方法があります。(高島氏)

■資格は何歳からでも挑戦できる!

50代になってから資格を取り始めたという高島氏。年齢を重ねると記憶力が落ち、資格の勉強には不利なのではと思いがちだが、「記憶力なんてそれほど落ちませんよ。やる気があれば70代でも大丈夫」(高島氏)と話す。ちなみに、昨年の行政書士試験では、合格者の最年長は77歳で、2名いたという。資格試験の挑戦に年齢は関係ないようだ。

■IT職

IT職向けには、ITの基礎知識を習得したい初心者から、アドバンスなスキルを身につけたい中級者・上級者まで各レベルに合った資格を紹介。

● 基本情報技術者

IT全般について、ITパスポート試験より専門的な知識や、プログラミング言語の知識が問われます。中級者もしくはITエンジニア向けの資格で、国家資格「情報処理技術者試験」のレベル2です。ITエンジニア以外の人でも、ビジネスパーソンならこれくらいのIT知識は持っておきたいところです。(鈴木氏)

IT業界で生きていくには初歩的な資格です。ただ、業界外や情報部門以外の職場でこの資格を持てば、簡単なプログラムが組めるということなので、一目置かれ、頼りにされる存在になれます。業務を依頼する側の企業で、「ITのわかる発注者」として活躍できます。(高島氏)

● I T パスポート

国家資格「情報処理技術者試験」の資格群の中のレベル1に位置づけられていて、IT全般に関する基本知識をひと通り学びたいIT初心者に適した資格です。「ITを経営にどう活用するか」という視点で作られているので、法務や会計など経営全般の知識も学べます。(高島氏)

● 情報処理安全確保支援士

サイバーセキュリティ対策を推進する人材の育成を目的としている国家資格です。サイバーセキュリティ分野の高度な知識・技能を習得できます。サイバーセキュリティ対策の重要性が高まる中、セキュリティの専門家としての活躍が期待されています。(高島氏)

■仕事にもプライベートにも役立つ+αのお勧め資格

● ファイナンシャル・プランニング技能検定

資産運用のアドバイスができる能力を認定する資格です。2級なら難易度はそれほど高くなく、1年ほどで取得できます。お金に関する幅広い知識が身につくので、仕事でもプライベートでも役に立ちます。1級になるとプロフェッショナルなレベルで、評価も高まります。(高島氏)

● 世界遺産検定

世界遺産とその背景にある歴史や文化を学ぶことで、国際的な教養が身につきます。旅行がさらに楽しくなるのはもちろん、旅行業界で評価される資格でもあるため、趣味と実益を兼ねた検定試験です。文部科学省が後援しています。(鈴木氏)

● 色彩検定、カラーコーディネーター検定

感覚だけで捉えがちな「色彩」を理論的・体系的に学ぶことで、普段の暮らしを豊かにするだけでなく、仕事でも差がつきます。接客やビジネスツールに色を活用できる他、企画制作やデザインの専門職へのキャリアアップも夢ではありません。(高島氏)

● 家電製品アドバイザー

最先端の家電の知識に加え、省資源・省エネルギーなど地球環境問題もテーマとして扱っているため、家電販売員として仕事をしていなくても勉強になる資格です。この資格の取得を人事評価と連動させている大手家電量販店もあります。(鈴木氏)

● アロマテラピー検定

アロマテラピーとは、植物から抽出した香り成分「精油」を使って、心と身体の健康に役立てていく自然療法。基礎知識を習得することで、家庭内だけでなく、ビジネスシーンや医療・介護など様々な場面でアロマテラピーを安全に楽しく活用することができるようになります。(高島氏)

● 家庭料理技能検定

食生活に関する正しい知識を身につけて、味や見た目、栄養バランスを考えた料理で食生活の充実と健康的な暮らしに活かすことができます。料理のプロとして独立を目指すような人よりも、家庭料理の腕を上げて食生活を豊かにしたい人に向いています。(高島氏)

● 京都・観光文化検定

京都の歴史や文化、神社・寺院、祭りや行事、工芸、暮らしなど幅広い角度から"京都通"の度合いを認定する検定試験です。「ご当地検定」のはしりで、試験のレベルも3級から1級まであり、受験者は総計で10万人を超えます。(高島氏)

鈴木秀明(すずき・ひであき)

資格コンサルタント/All About「資格」ガイド

1981年、富山県生まれ。東京大学理学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。これまでに取得した資格は、中小企業診断士、行政書士、気象予報士、証券アナリストなど660以上。著書に、『10年後に生き残る最強の勉強術』(クロスメディア・パブリッシング)、『効率よく短期集中で覚えられる7日間勉強法』(ダイヤモンド社)など。

高島徹治(たかしま・てつじ)

資格コンサルタント

1937年、東京都生まれ。早稲田大学中退後、週刊誌記者、編集プロダクション社長を経て、53歳の頃から資格にチャレンジ。社会保険労務士、中小企業診断士等90を超える資格を取得。現在は資格コンサルタント・能力開発コンサルタントとして活動、講演やテレビ出演等でも活躍。『40歳からは「この資格」をとりなさい』(中公新書ラクレ)をはじめ、著書多数。(『THE21オンライン』2019年11月24日 公開)

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売れる営業マンが、売れる営業マンを育てられない根本的な理由

2020年1月21日 20:30 ZUU online

■無意識で行っていることは教えようがない

かつては成績優秀だった営業マンが、次第に部下を教えるリーダーの立場に変わることはごく普通のこと。もちろん、過去の栄光をそのままに、指導者としても優秀な人も大勢いるだろう。ただその一方で、部下指導では思っていたような成果が出ずに悩んでいる人もいる。じつはそのような人のなかには、過去にトップ営業の称号を持っていた人が多い。いったい、なぜなのか?

※本稿は、渡瀬謙著『トップ営業を生み出す 最強の教え方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

■売るのが上手な人ほど教えるのが下手!?

「なぜだ、こんなはずではなかったのに……」

はっきりいって自信はあった。現役時代は売れていてトップ営業になったこともあった。その実績を買われて課長にまでなった。売り方はわかっているつもりだ。

しかし、なぜか部下が育たない。自分が知っていることは出し惜しみすることなく100%伝えてきた。売れずに悩んでいるメンバーには親身になって相談に乗っている。同行営業をしながら手取り足取り教えても、結果が出ない。自分の教え方が悪いのか、それとも部下が営業に向いてないのか?いずれにしてもこれ以上どうやって教えたらいいんだ!

スポーツの世界でよくいわれている「名選手は名監督にあらず」というのは、ビジネスの世界でも同じことがいえます。現役時代は天才と呼ばれた人でも、指導者の立場になると期待外れの結果しか出せないタイプ。

その原因のひとつが「無意識」の行動です。どんなに優秀な人でも、自分が無意識にやっていることは人に伝えられません。それがどれほど大切なことだとしても、自覚していないものは教えようがないからです。

そもそも天才というのは、自分の感覚で自然に正しい行動ができる人のことです。新人のうちからバンバン売ってくる営業マンは、人に教わる前から正しい売り方ができてしまっているのです。まわりから見るとどうやって売っているのかわからないし、当人でさえもなぜ売れるのか説明ができません。むしろ、「なぜみんなは売れないんだろう?」などと首をかしげていたりします。ちなみに天才度が高い人ほど、無意識エリアが広いといえます。

そうして、説明がつかずに結果を出す人を「あいつは天才だから」という言葉で納得しようとしているのが実際のところです。

■無意識を見える化すれば「売れる理由」が明確になる

私も営業マン時代、売れている先輩たちにこんな質問をしたことがあります。

「どうしたらそんなに売れるんですか?」

すると、

「そんなのは、お客さまと仲よくなればいいんだよ」

「雑談だけで売れるよ」

「お客さまの話をよく聞くことだね」

こんな感じの答えしか返ってきませんでした。どれも納得するには至りません。それだけじゃ売れないでしょうと心のなかで思っていました。

でも当時の先輩たちは、私に意地悪をして教えないようにしていたわけではありません。むしろやさしく教えようとしてくれていたのです。

ただ、本当のキモの部分を彼らは無意識にやっていたので、それを言葉にできずにいました。おそらく教える側ももどかしかったと思います。もっと説得力のある話をして部下の私が大いに納得する姿を見たかったのでしょう。

それは、伝え方が下手なわけではありません。自覚していない部分を教えようとしても、そもそも無理だったのです。

もしあなたが部下を教えているときに、このもどかしさを感じているなら、それは無意識の部分を思うように教えられないからだと想像します。

自分がなぜ売れていたのか?営業するにあたってのポイントはどこか?

その答えを見つけるには、無意識領域を見える化することです。売れている営業マンに共通する「売れる理由」を明らかにすることで、わかりやすい言葉で説明することが可能になります。

渡瀬 謙(わたせ・けん)

サイレントセールストレーナー

〔有〕ピクトワークス代表取締役。〔株〕リクルート(現・〔株〕リクルートホールディングス)で異色な「無口な営業スタイル」で入社10カ月目で営業達成率全国トップになる。1994年に独立し、内向型で売れずに悩む営業マンの育成を専門に、全国でセミナーや講演などを行なう。500件以上の営業指導経験から、独自の教育法やトーク立案、営業マニュアル作成にも定評がある。『「内向型の自分を変えたい」と思ったら読む本』(大和出版)、『本音を引き出す「3つの質問」』(日本経済新聞出版社)、『トップセールスが絶対言わない営業の言葉』(日本実業出版社)、『超一流の相手にしゃべらせる雑談術』(PHP研究所)など、著書多数。(『THE21オンライン』2019年11月27日 公開)

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SG会田アンダースロー: マーケットは金融緩和効果の自動的な拡大を過小評価

2020年1月21日 19:20 ZUU online

シンカー:グローバルな景気持ち直しのシナリオを維持しながら、財政政策の緩和に伴う金融緩和効果の自律的な拡大が、2%の物価目標の達成へのモメンタムを強くするまで、フォワードガイダンスの下、日銀は辛抱強く金融政策の緩和バイアスを維持しようとしている。フォワードガイダンスでは、事実上、今年の夏の東京オリンピック後の一時的な景気下押し圧力の不確実性が後退するまで、緩和バイアスが維持されることを示唆しているとみられる。日銀は、FEDの利下げ局面が終わって再利上げ見通しが生まれ始めるとみられる局面まで、辛抱強く緩和バイアスを維持することを示し、ビハインド・ザ・カーブになることで、円高圧力がいずれは円安圧力に転じる期待をマーケットに織り込ませようとしているのだろう。堅調な内需を背景とした設備投資をはじめとした企業活動の拡大による企業貯蓄率の低下と合わせて、財政政策が緊縮から緩和に転じたことで、消滅していたネットの資金需要(企業貯蓄率+財政収支)が復活するとみられる。ネットの資金需要が復活することは、マネーが循環・拡大、そして家計への富の流入が強くなることを意味する。そして、日銀が追加金融緩和をせず、現行の緩和政策を維持しているだけで、ネットの資金需要をマネタイズして働くことになる金融緩和の効果も自動的に強くなり、円安・株高・物価上昇の後押しになるとみられる。マーケットは金融緩和効果の自動的な拡大を過小評価していると考える。

1月20・21日の日銀金融政策決定会合では、「2%の物価安定の目標の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで」、目標からの短期的なオーバーシュートの許容とマネタリーベースの拡大方針を含む「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続し、日銀当座預金の政策金利残高の金利を?0.1%、長期金利の誘導目標を0.0%程度とする政策の現状維持を決定した(7対2)。「物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれる惧れに注意が必要な間、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している」とのフォワードガイダンスにも変更はなかった。政策スタンスは引き続き緩和バイアスが維持された。

日銀は、日本経済が内需を中心にアベノミクス前と比較して海外景気の減速に対して著しく頑強になってきていると判断している。1月の展望レポートでは、「海外経済の減速や自然災害などの影響から輸出・生産や企業マインド面に弱めの動きがみられるものの、所得から支出への前向きの循環メカニズムが働くもとで、基調としては緩やかに拡大している」と判断が維持された。需要超過の領域に入りながら景気が引き続き上向いていることを示す「拡大」という景気判断が維持されている。そして、先行きは「海外経済の減速の影響が続くものの、国内需要への波及は限定的となり、拡大基調が続くとみられる」と判断している。米中貿易紛争やBREXITなどの不透明要因が和らいできたことと、政府の経済対策の効果などを織り込み、前回の「拡大基調が続く」から小幅に判断を引き上げたとみられる。そして、「国内需要は、足もとでは消費税率引き上げや自然災害の影響などから減少しているものの、きわめて緩和的な金融環境や積極的な政府支出などを背景に、企業・家計の両部門において所得から支出への前向きの循環メカニズムが持続するもとで、増加基調をたどると考えられる」と判断している。これらの判断が、国内需要の下振れのリスクが大きくなっていると変更された場合、フォワードガイダンスに示唆される追加金融緩和が実施されるとみられる。

メインシナリオとしては、実際には海外景気の持ち直しがいずれ進み、消費税率引き上げの影響も雇用・所得環境の一段の改善と政府の経済対策の効果により限定的で、日銀が追加金融緩和に追い込まれることはないと予想する。日銀は、「海外経済は、各国のマクロ経済政策の効果発現やグローバルなITサイクルの好転などに伴う製造業部門の持ち直しを背景に成長率を高め、総じてみれば緩やかに成長していくとみられる」と判断している。グローバルな景気持ち直しのシナリオを維持しながら、財政政策の緩和に伴う金融緩和効果の自律的な拡大が、2%の物価目標の達成へのモメンタムを強くするまで、フォワードガイダンスの下、日銀は辛抱強く金融政策の緩和バイアスを維持しようとしている。フォワードガイダンスでは、事実上、今年の夏の東京オリンピック後の一時的な景気下押し圧力の不確実性が後退するまで、緩和バイアスが維持されることを示唆しているとみられる。日銀は、FEDの利下げ局面が終わって再利上げ見通しが生まれ始めるとみられる局面まで、辛抱強く緩和バイアスを維持することを示し、ビハインド・ザ・カーブになることで、円高圧力がいずれは円安圧力に転じる期待をマーケットに織り込ませようとしているのだろう。

日銀が本格的な追加金融緩和に踏み切らず、現行の緩和政策を維持しようとしているのは、財政政策の緩和による自動的な金融緩和効果の拡大への期待もあるだろう。政府は財政支出13.2兆円を含む新たな経済対策の実施を決定した。重要なのは経済対策の規模よりも、政府が「景気は緩やかに回復している」という判断の下で経済対策を実施する決断をしたという意志である。政府は、昨年の夏に、プライマリーバランスの黒字化目標を2020年度から2025年度に先送りした。安倍首相の自民党総裁の任期末は2021年度である。2021年度までは財政を拡大してでもデフレを完全脱却し、前回の参議院選挙でのキーワードであった「強い経済」を安倍政権のレガシーとして残し、2022年度以降に次の内閣で景気過熱を抑制するために財政再建路線に転換するというシナリオだ。即ち、1%程度の潜在成長率なみの成長速度を最低限維持し、需要超過幅を縮小させないことが、期限内のデフレ完全脱却のために政府の至上命題になっているとみられる。もし、経済対策の効果が小さく、潜在成長率を下回るリスクがある場合は、引き続き「景気は緩やかに回復している」という判断の下でも、秋の臨時国会でもう一回の経済対策が実施される可能性は高い。

12月の日銀短観では設備投資や非製造業の業況感が堅調で、内需の頑強さが示された。堅調な内需を背景とした設備投資をはじめとした企業活動の拡大による企業貯蓄率の低下と合わせて、財政政策が緊縮から緩和に転じたことで、消滅していたネットの資金需要(企業貯蓄率+財政収支)が復活するとみられる。ネットの資金需要が復活することは、マネーが循環・拡大、そして家計への富の流入が強くなることを意味する。そして、日銀が追加金融緩和をせず、現行の緩和政策を維持しているだけで、ネットの資金需要をマネタイズして働くことになる金融緩和の効果も自動的に強くなり、円安・株高・物価上昇の後押しになるとみられる。マーケットは金融緩和効果の自動的な拡大を過小評価していると考える。

SGの2020年度の実質GDP成長率の予想は+1.1%と、経済対策を織り込み切れていないとみられるマーケットコンセンサス(+0.5%程度)よりかなり高い。政府の今回の経済対策を既に織り込んでいたためである。日銀は+0.7%と予想していたが、1月の展望レポートでは+0.9%へ上方修正された。政府は+1.4%と新たに予想している。デフレ完全脱却への政府の意志を重要視しているSGの2021年度の実質GDP成長率の予想は+1.5%と、日銀の+1.1%(前回の展望レポートでは+1.0%)よりかなり高い。しかし、海外経済の持ち直しと更なる経済対策の可能性を含む政府の意志がより明確になる中で、日銀の予想は、2020年後半には上方修正されると考える。2021年度には、設備投資サイクルの一段の上昇などで企業貯蓄率が正常なマイナスに転じ、総需要を追加的に破壊する力が一掃され、政府のデフレ脱却宣言とともに、日銀はまず長期金利の誘導目標を引き上げていくと考える。

ソシエテ・ジェネラル証券株式会社 調査部

チーフエコノミスト

会田卓司

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老後に向けての副業。会社員のかたわら、個人事業主の顔を持つメリットとは ?

2020年1月21日 17:40 ZUU online

金融庁の報告書で「老後に資産2,000万円が必要」と公表されたことは、社会の大きな不安を煽る結果となり、政府が慌てて火消しに奔走することになった。国民の間で老後資金の不安は解消されていないのが現状だ。将来に備えるために、副業を検討している方もいるだろう。本業のかたわら、個人事業主の顔を持つメリットについてみていこう。

副業の確定申告、経費を除いて20万円以下は不要

人生100年時代を迎えつつある中で、セカンドキャリアに向けての副業に注目が集まっている。インターネット上で受発注をするクラウドワークなどのプラットフォームが発達し、老後に備えた資金準備の選択肢として副業スタートを後押しする環境は徐々に整ってきている。副業に関わる具体的な手続きを知っていくことで、そのハードルは決して高くないことが分かるだろう。

プラスアルファの収入がもたらされた時に、税金の負担が増えてしまうかどうかは気になるところ。会社員で本業の給与に対して源泉徴収がされているケースにおいては、副業で稼いだ所得から経費を差し引いた額が20万円以下であれば確定申告は不要、さらなる税負担も発生しない。この場合、税務の手続きは不要となるが、副業そのものを禁止している会社もあるため、その点には注意が必要だ。

副業の収入が20万円を超えると想定される場合には、控除のメリットを受けられる手続きを検討するのが得策である。具体的には、まず、開業届けを事業開始から1ヵ月以内に管轄の税務署に提出する。開業届自体には、特段の提出の義務付けや未提出に対する罰則はないが、この提出によって税の軽減メリットが得られる青色申告が利用できるようになる。

青色申告では、所得を得るための取引を簿記の原則に沿って記帳し、それに基づき貸借対照表と損益計算書を確定申告書とともに提出する。これによって、所得から最高で65万円を控除することができ、各種税金の節税に繋がる。簿記の記帳など、会社員にとっては初めてのことで煩わしい印象を受けるかもしれないが、会計ソフトを使用すれば簡単に作成することができる。

確定申告はオンラインで完結 無料相談窓口も充実

副業をスタートして、はじめは週末などの空き時間を利用していたが、徐々に軌道に乗り、ある程度の収入が得られるようになったならば確定申告が必要になる。目安は上述のように、経費を除いて20万円以上の所得があった場合となる。

そのため、所得を得るのにかかった経費の領収書はきちんと保管しておかなければならない。会社員の場合、医療費の控除や住宅ローン控除などの手続きがなければ、税金は給与から自動的に差し引かれているため確定申告の必要がない人がほとんどだ。会社員にはあまり馴染みのない確定申告だが、確定申告手続きの簡素化を図るため国税庁が2004年からe-Tax (イータックス:国税電子申告・納税システム) 制度を導入、オンラインでも手続きができるようになっている。

無料の確定申告ソフトも充実してきている。例えば、こうした会計ソフトと経費を支払ったクレジットカードを連携させると、自動的に帳簿をつけてくれる機能など、個人事業主としての事務作業を軽減するサポートにもなる。

オンラインで簡単に手続きができたとしても、正確に確定申告ができているのか心配な人は、確定申告のシーズンに開催される各税務署や税理士による無料相談を利用してみるとよいだろう。これを機会に豊かな老後生活を目指して、気になっていた副業がある人は第一歩を踏み出してみてはどうだろうか。

(提供:大和ネクスト銀行/ZUU online)

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cat_oa-zuuonline_issue_5589f6ce2234 oa-zuuonline_0_679af1febc1d_【羊飼いのFX突撃取材】今週は下値が固まり、じり高継続のイメージ 679af1febc1d

【羊飼いのFX突撃取材】今週は下値が固まり、じり高継続のイメージ

2020年1月21日 15:10 ZUU online

2020年1月21日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

■現在の為替相場の傾向や相場観

現状、ドル売り材料や、米中貿易交渉の第二弾は進まないのではといった思惑などが色々ある中で、実際、米ドル/円は下がらない。短期勢が売っても下がらず、買戻しを余儀なくされたため、110円台に上がってきた感じだ。本日21日(火)も110円台で揉み合った後、109円台に下がったものの、109.80円付近までの下落。この動きをみるとおそらく109.70~109.80円にかけて買いオーダーが入っているのだろう。そして109.70円を割るとストップをつけて109.50円まで下落し、またそこからさらにストップをひっかければ109円台前半へと向かうことも考えられる。しかし、全体的に考えると今週は下値が固まり、じり高継続のイメージだ。

■現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは109.00~110.85円。現状は110.30円が直近高値だが、110.50円を超えてくるとストップがあり一瞬跳ねるだろう。また110円台後半にはレジスタンスもあるため、111円へ勢いよく上がるようなイメージはない。戦略としては引き付けて押し目買いで入り、買い回転しつつ様子を見たい。

小林芳彦

1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー

「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。http://kissfx.com/

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cat_oa-zuuonline_issue_5589f6ce2234 oa-zuuonline_0_10144fb97543_【羊飼いのFX突撃取材】色々不確定な要素がもろもろある混在している状況だ 10144fb97543

【羊飼いのFX突撃取材】色々不確定な要素がもろもろある混在している状況だ

2020年1月21日 14:40 ZUU online

2020年1月21日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

■現在の為替相場の傾向や相場観

年始にイランのスレイマニ司令官殺害という事件があり、リスクオフとなったが、その後、米中貿易交渉の第一段階の合意がなされたことで、リスクオン的状態となった。しかし、現在は中国の春節(旧正月)を前に中国の新型コロナウィルスの影響も取り沙汰されるようになってきた。こういった形で、現状はこれといった強い材料はなく、色々不確定な要素がもろもろある混在している状況だ。

■現在の為替相場の戦略やスタンス

現在、ゴールドとスイスフランが市場から評価されている。中国の新型コロナウィルスが今後どのような猛威を振るうかわからないこともあり、為替市場ではリスクオフの備えとして、スイスフランを買う動きが強まる可能性がある。ユーロ/スイスフランは現在、1.0738フランという直近の安値に位置しているが、ここから1.0600フラン方向へのさらなる下落を想定している。

志摩力男

慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー

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cat_oa-zuuonline_issue_5589f6ce2234 oa-zuuonline_0_d0a26aa3db1f_日経平均は今日も小動きか!? 金融政策決定会合で動きが出るか!? 日々是相場-朝刊- d0a26aa3db1f

日経平均は今日も小動きか!? 金融政策決定会合で動きが出るか!? 日々是相場-朝刊-

2020年1月21日 12:00 ZUU online

24,000円台固めとなるかどうかというところですが、まだまだ積極的に買い上がるというほど業績に期待できるわけでもなく、いったんは下値を試す動きもあると思われます。24,000を割り込むと一気に23,800円水準まで下落となるのでしょうし、下値の節目である23,500円を試すこともあるのだと思います。

さすがにブリヂストン(5108)など売られすぎ銘柄は底固さが見られます。まだ上値を買い上がるということでもないのでしょうが、底固さが確認されたものから戻るということでしょう。底値圏で保ち合いとなっている、ラウンドワン(4680)などもそろそろ底入れとなってきそうですし、みずほ(8411)など銀行株も底入れとなった感じです。日本水産(1332)や森永乳業(2264)などは割安感もあるのですが、まだ下値を探る動きが続きそうです。

ラウンドワン(4680)は底値圏での保ち合いのなかで25日移動平均線や基準線を抜けてきました。遅行線が日々線を抜けてくればさらに底入れ感が強まるものと思われます。

本日の日経平均 の予想レンジ

23,900円 ~ 24,100円

為替の予想レンジ

1ドル=109.80円 ~ 110.20円

著者:清水 洋介

(提供:Investing.comより)

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cat_oa-zuuonline_issue_5589f6ce2234 oa-zuuonline_0_5dc66178ffed_10年値上がり続けたテック銘柄、2020年には買うべきか? 5dc66178ffed

10年値上がり続けたテック銘柄、2020年には買うべきか?

2020年1月20日 21:15 ZUU online

過去10年間に渡って、テクノロジーセクターは値を上げて取引されてきた。ナスダック100の時価総額は2009年からの10年間で、約7兆ドル跳ね上がった。また、2019年は過去10年間で最高のパフォーマンスを記録した年であった。

一方で、投資家はテクノロジーセクターのファンダメンタルズに疑問を抱き始めている。

2019年、アップル (NASDAQ:AAPL)の株価は約2倍、マイクロソフト (NASDAQ:MSFT)は約60%高、フェイスブック (NASDAQ:FB)は約50%高となった。

テクノロジー銘柄は景気後退に弱く、景気循環がピークを迎えたことが懸念され始めている。また、株価が割高である場合、ボラティリティはさらに高まるだろう。ナスダックの平均PERは34倍となっており、割高である。

とはいえ、長期投資家にとってテクノロジーセクターにはまだまだ収益機会がある。投資期間を5年から10年で考える投資家にとって、堅実なテクノロジー銘柄への投資は、今からでも遅くはない。

■テクノロジーセクターの古株

テクノロジーセクターにおける古株の中で、2019年に史上最高値を記録したマイクロソフトがお勧めである。2020年の焦点は、拡大するクラウドコンピューティング市場で、同社がアルファベット (NASDAQ:GOOGL)やアマゾン・ドット・コム (NASDAQ:AMZN)とどのように競合し、どのような結果を残すかである。

我々は、クラウド事業が同社の成長ドライバーになると見ている。米国防総省のJEDI、つまり防衛基盤整備のための共同事業において、同社は100億ドル規模の契約を結んだ。

また、マイクロソフトの魅力として、高配当な点が挙げられる。配当を開始した2004年以降、現在の配当額は4倍以上に膨れ上がっている。現在の年間配当利回りは1.29%、四半期配当額は0.51ドルとなっている。

他方、2019年のアップルは約86%高となり、テクノロジーセクターでアウトパフォームした。アップルは長期投資に最適な銘柄と言える。

2020年秋発売予定の5G対応アイフォンを受け、株価はさらに値上がる可能性がある。

2020年上期には、低価格アイフォンの発売も控えている。

また、約15億人のユーザー数とエアーポッズやアップルウォッチなどの革新的な製品が、同社の成長ドライバーとなっている。

■総括

今後1年間を、完全に予測することは不可能である。しかし、数多くの資産クラスで10年ぶり高値を記録した2019年を、再び繰り返すことはないだろう。不確実性が高まる中で、堅実な大企業への投資は、悪くない選択肢である。

著者:ハリス・アンワル

(提供:Investing.comより)

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