cat_oa-wwdjapan_issue_de2382834213 oa-wwdjapan_0_de2382834213_美容室「シマ」に23年間勤務した人気美容師が独立し新サロン「ネスト」をオープン 木下優樹菜やエリーローズからも支持 de2382834213 de2382834213 美容室「シマ」に23年間勤務した人気美容師が独立し新サロン「ネスト」をオープン 木下優樹菜やエリーローズからも支持 oa-wwdjapan

美容室「シマ」に23年間勤務した人気美容師が独立し新サロン「ネスト」をオープン 木下優樹菜やエリーローズからも支持

2019年1月30日 22:00 WWDジャパン

小野坂崇「ネスト」代表 PHOTO : CHIE FUKAMI

 人気美容室「シマ(SHIMA)」に23年間勤務し、木下優樹菜やエリーローズ、浦浜アリサといった女優やモデルの顧客も多い美容師の小野坂崇氏が独立し、新たに東京・青山に「ネスト(NEST)」をオープンした。

 スタッフは小野坂「ネスト」代表とアシスタント1人の2人で、座席も5席という小規模でスタートした。「まず目の前のお客さまに満足していただけるようにとの思いから。ゆくゆくは人も増やしていく予定だ」。

 サロン名の「ネスト」は小野坂代表が好きだったアーティストのダッシュ・スノウ(Dash Snow)の作品集から名付けた。「『シマ』で培ってきたトレンドサロンの在り方と自分らしいエレガントさをミックスした“トーキョーエレガント”をコンセプトに、若い人だけでなく、トレンドに敏感な大人の女性にヘアスタイルを楽しんでもらえるようなサロンにしていきたい」と小野坂代表は語る。

 独立後も「ネスト」は「シマ」のグループサロンとして関係を続けていく。小野坂代表は「美容師が独立する際の新しい形を作っていきたい。独立してもこれまで在籍してきた『シマ』とのつながりを続けていけるのはとてもうれしいことだし、新しい試み。これからも協力をしていきながら、お互いに刺激し合えるような関係が理想」と語る。

■NEST

時間:月・木・金曜日 11:00〜20:00 / 土・日・祝日 10:00〜19:00

定休日:火・水曜日

住所:東京都港区北青山3-5-2 PVB AOYAMA 7階

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cat_oa-wwdjapan_issue_de2382834213 oa-wwdjapan_0_83c7cc59031e_新手のブーツインはスラックスやゆる系パンツで! 着やせと引き締め効果にも期待 83c7cc59031e 83c7cc59031e 新手のブーツインはスラックスやゆる系パンツで! 着やせと引き締め効果にも期待 oa-wwdjapan

新手のブーツインはスラックスやゆる系パンツで! 着やせと引き締め効果にも期待

2021年1月24日 20:00 WWDジャパン

 この冬、本格的に着用率が高まってきたロングブーツ。防寒とおしゃれをダブルでかなえてくれる重宝アイテムです。以前「大本命ロングブーツの迎え方!」で紹介したように、フェミニンなスカートと合わせるスタイリングが広く支持されていますが、さらに一歩踏み込んだ着こなしと言えるのが、スーツをばらしたようなスラックスや、ゆったりした量感のパンツを使ったブーツインです。これまで一般的だった細身パンツに代わる新しいコーディネートです。

 メンズルックで見かけるようなスタイリングが、ウィメンズでもスリリングなアレンジを好むファッショニスタの間でじわじわと広がってきました。目新しいところでは、ゴツめのコンバットブーツやエンジニア風ブーツとの相性を試す動きが出ています。メンズ風パンツとロングブーツの組み合わせには、意外なケミストリーがありました。

ワーク系パンツをブーツイン たっぷりの量感で着やせ効果も

 1枚目は、シャツ×パンツのワーク系セットアップで、パンツの裾をロングブーツにインしたスタイル。オーバーサイズのスリーブレスジャケットを重ねて、タフに見えすぎないようなさじ加減にしています。爪先のとがったポインテッドトーと細いヒールでたおやかさとシャープな印象も引き出しました。パンツのゆとりとブーツのタイト具合の“落差”が着やせ効果を発揮しています。

 2枚目の写真は、ベージュのスラックス風パンツを、クリーム色のロングブーツに収めました。“きちんと感”が漂うセンタープレスのパンツに軽やかなライトアウターを重ね、羽織り物のゆるっとしたシルエットが程よい抜け感をまとわせています。ロングアウターを重ねることで、レッグラインをぼかしてくれる相乗効果も期待できます。

白パンツでさわやかさをアピール 全体をクールに引き締めて

 冬の装いはダークカラーが多くなりがちなだけに、白パンツを投入すれば、さわやかさが引き立ちます。きれいめに見えるので、大人世代にも人気です。白パンツとロングブーツを合わせれば、白の清らかさが一段と引き立ちます。

 これまでの細身パンツのブーツインでは、足全体に細さを印象づけるテクニックが基本でした。でも、たっぷりしたシルエットのパンツでは、膝上あたりを少したるませて、履き口にボリュームをこしらえるのがポイント。ムートンアウターでリラックスした雰囲気を帯びながらも、全体がクールに決まりました。

 2枚目の写真のボトムスは、ルームウエア風の楽ちんニットパンツ。ところが、パイソン柄のロングブーツを合わせると、このようにスパイシーでキリッと引き締まります。部屋着のまま外に出るときに使える着こなし術です。ハイネックとアウターも白でそろえて、コージーな雰囲気に。アクセントの赤バッグとパイソン柄のブーツの存在感を強調しています。

パンツスーツの堅さをオフ “はずし”技でデイリー仕様に

 パンツスーツは2020-21年秋冬シーズンのトレンドアイテムでしたが、パンツの裾をロングブーツにインすると、まとまりすぎのイメージを崩す効果が生まれます。おしゃれ上級者が好んで用いる“はずし”技です。目の覚めるようなブルースーツの正統派スタイリングにコンバットブーツを合わせることで、あえて違和感を持ち込みました。トップスも黒でタイトに見せつつ、ブーツと色を合わせました。同系色のブルーのバッグでさらに統一感を出して、スーツのカッチリとしたイメージを崩す巧みなアレンジです。

 2枚目の写真左側のパンツスーツがかしこまって見えないのは、パンツをインした白ロングブーツのおかげ。トップスもそろったスリーピースの装いは、全身をワントーンで整えたいときに便利なトレンドアイテムです。目を引く白ブーツとのコンビネーションは、スリーピースの“かっちり感”を薄めて、代わりにエレガントさを添えてくれます。

 これまでのブーツインは、細身のパンツが主流でしたが、ゆるめのパンツやスラックスとロングブーツを合わせれば、ブーツ主体で“ジェンダーぼかし”コーデを組み立てることができます。色や柄のバリエーションが一段と広がっているだけに、ブーツが主役のコーデを生かして、手持ちの服から別の表情を引き出しやすくなってきました。着やせ効果やムードずらしなどのメリットもあり、ブーツルックのバリエーションをさらに広げられそうです。


ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:

多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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“絶対セールをしない”化粧品ブランドが続々とアウトレットに出店 化粧品の廃棄ロスはどう減らす? エディターズレター(2020年11月27日配信分)

2021年1月24日 18:00 WWDジャパン



※この記事は2020年11月27日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから


“絶対セールをしない”化粧品ブランドが続々とアウトレットに出店 化粧品の廃棄ロスはどう減らす?

 最近、ビューティブランドのアウトレット出店が目立ちます。コスメキッチンが御殿場アウトレットに出店を発表したほか、ロート製薬やロレアルはアスクルのロハコと提携し、小売店からの返品製品をアウトレット価格で販売しています。また以前からエスティ ローダーやロレアル、ボタニストもアウトレット業態をかかえ、プラザもアウトレット店でコスメを売っています。

 ようやく、ビューティブランドもアウトレットに前向きになった印象です。ご存知の通り化粧品は基本的にセールをしないスタンスを貫き通してきました。スキンケアなどの定番品が多い化粧品はシーズンごとに製品が全て入れ替わるわけではないため、“売り切り”という概念があまりなく、さらに値引きしてしまうと定価で売れないという懸念があるのは十分理解できます。ただ、ファッションと違って化粧品には消費期限があります。化粧品のほとんどは、未開封で3年の品質が確保されて設計されており(それを満たさない場合は消費期限を明記する必要がある)、店頭には消費期限まで1年を切った製品は返品・廃棄されることが多いそうです。

 先日ロート製薬の方を取材した際、「箱も中身も綺麗に保管されている完璧な製品が返品され、大量に処分されていく姿を見るのが、汗水流しながら作ったメーカーとして胸が痛む思いだった」とおっしゃっていたのが印象的でした。だから少しでも廃棄ロスをなくすために、返品された製品でも品質の安全が確保できるものは、ロハコのアウトレットに卸すことを決めたそうです。それを聞いた時、「素晴らしい!」と、心の底から思いました。

 ファッションは、某ラグジュアリーブランドが製品を大量に償却処分して炎上したり、一部のファストファッションブランドも問題になったりしますが、化粧品も大量に廃棄されていることにはなかなか注目が集まらないような気がします。なぜでしょう?また、食品の廃棄ロスがメディアでも何度も取り上げられ、大きな社会問題になっていますよね。食品まで消費期限は短くなくとも、“生モノ”であることには違いがありません。となると、化粧品も廃棄ロスは大きな問題だと思いませんか?

 アウトレットに出すとブランドイメージが下がる、定価で買ってくれなくなる、そんな心配もあるのは分かりますが、今の消費者はむしろ肯定的に捉えるのではないでしょうか?海外ではエスティ ローダーがノードストロムのオフプライス業態「ノーダストロム ラック」に製品を卸したり、多くのビューティブランドがオフプライスストアやアウトレットに出店しています。だからといって消費者はセフォラや百貨店で買わなくなっているわけではありません。定価で買う人は定価で買いますし、アウトレットに出したからイメージが崩れるとも思いません。これまで頑なに値引きをしない、アウトレットに出さないスタンスが多かった化粧品ブランドですが、少しでも廃棄ロスを減らせるならアウトレットへの進出はとてもポジティブなニュースなのではないでしょうか?



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メラニア・トランプ前米大統領夫人のスタイリストが明かす 4年間の思い出あれこれ

2021年1月24日 16:00 WWDジャパン

 長年にわたり「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」のクリエイティブ・ディレクターを務めた後、メラニア・トランプ(Melania Trump)前米大統領夫人のスタイリストを担ったエルヴェ・ピエール(Herve Pierre)にインタビューを実施した。ピエールはヒートアップした米大統領選をはじめとする政治的な話題には一切言及せず、純粋なスタイリストとしての経験を熱心に語った。

 初仕事はトランプ前大統領の就任式で着用するドレスのデザインだった。「夫人と初めて会った4日後にドレスのデザインを依頼された。納品まで12日ほどしかなく、細かい要望は教えてもらえなかったために完全に手探りの状態で制作した」。

 4年間を振り返り、「ファーストレディーのスタイリストは予想外だったが、とても光栄だった。大統領夫人のスタイリストはジェームズ・ボンド(James Bond)のようにとてもミステリアスで秘密主義的な役割だ。スタイリストはメディアがまだ知らない州訪問の予定なども把握しているから、情報を漏らさないことが重要だ。常に訪問先の文化や国に適した衣装を選ぶことを心がけていたし、それが難しい場合にはTPOに見合う服装や見栄えのよさに気を遣っていた」と語った。

 スタイリストの経験がデザイナーの仕事にどのような影響を与えたかを問うと、「トランプ政権でのスタイリスト経験とデザイナーの仕事は分けて考えてきた。18年にパンタナーのニコラ・カイト(Nicolas Caito)と『アトリエ カイト フォー エルヴェ ピエール(Atelier Caito for Herve Pierre)』も立ち上げたこともあり、なおさらだ」と、明確なコメントは避けるにとどまった。

 またピエールは、政治的な思想とファッションを別個に考える姿勢を絶賛してもいる。「前ファースト・レディーのミシェル・オバマ(Michelle Obama)は14年に、当時のフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領との夕食会で私がデザインした『キャロリーナ へレラ』のドレスを着用した。政治的なメッセージをドレスで表現することもあるとは思うが、コレクションやブランドの場合はどうだろうか?例えばマイケル・コースは、カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領が米『ヴォーグ(VOGUE)』2月号のデジタル版の表紙で着用したパウダーブルーのスーツをデザインしているが、メラニア夫人も『マイケル・コース(MICHAEL KORS)』が好きで何度も着用している。米『WWD』の読者にも民主党支持者と共和党支持者の両方がいるだろう。結局のところ、読者が求めているのは情報やリポートであって、“特定のブランドを買わないように”などと言うことはできないだろう?それは私たちも同じだ」と語った。

ファーストレディーのスタイリストの心得とは?

 後任のスタイリストには“有意義な”情報を提供したいと話すピエールは、「大統領夫人とはいえ、華やかな日もあれば通院の日もある。単にセミフォーマルやカクテルパーティー向けの衣装を探せばいいというわけではない。ファースト・レディーのワードローブは多岐に渡る。とてもクリエイティブな仕事だ。デザイナーの私にとってスタイリングは未知の領域であったため、その都度学びが必要だった。メラニア夫人に『私はスタイリストではない』と伝えると彼女は、『私もファーストレディーじゃないわ。これから一緒に学んでいきましょう』と言ったんだ」と回想した。

 また、大統領夫人のスタイリストは時に間違いを犯すこともあるという。「ジル・バイデン(Jill Biden)米大統領夫人のスタイリストは、彼女がスピーチをする際に『背景は何色ですか?』と聞かなければならないだろう。ドレスが綺麗なだけでは不十分で、カメラ越しの美しさも考慮する必要がある。公人の写真は永遠に残るため、写真映りをよくすることが重要だ。この件に関して、私は毎回上出来だったとは言えない」とコメントした。

 衣装選びはメラニア夫人と一緒に行っていたといい、「夫人のセンスはとても素晴らしい。日頃からさまざまな服装のカメラ映りについて話し合っていた。写真はインスタグラムなどで一人歩きするため、とても大事なことだ」と語った。

 メラニア夫人は普段は「マイケル・コース」や「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」、重要なシーンでは「ディオール(DIOR)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」といったブランドを着用していた。

 メラニア夫人といえば、2018年にテキサス州の移民児童収容施設を訪問した際に、「私は全然気にしないけど、あなたは?(I really don’t care, do u?)」の文字がプリントされた「ザラ(ZARA)」の39.99ドル(約4100円)のジャケットを着用して公の場に姿を現したことで大きな波紋を呼んだ。不法移民に対するトランプ政権の強硬策で親と引き離された子どもたちがいたこともあり、こうした夫人の行動は大々的な批判を浴びたが、スタイリストのピエールはこの件に関しては無関係であったという。「最初に見た時はフォトショップで加工されたものかと思った」。

 インスタグラム(INSTAGRAM)上での政治への関心は、オバマ政権下で勢いを増した。トランプ政権下でもその勢いが衰えることはなく、こうした状況はジル夫人と彼女のスタイリストに引き継がれることになる。ピエールはこの4年間で議論されてきた問題についてのコメントは拒否しながらも、「新しいスタイリストは民族性や象徴性、人びとが特定のスタイルをどのように受け取るか、などについて慎重に検討する必要があることを知っておくべきだ」とコメントした。

 またピエールは、19年にバッキンガム宮殿で行われたエリザベス女王(Queen Elizabeth II)主催の晩餐会でメラニア夫人が着用した「ディオール」の白いノースリーブのドレスなど、公式の場で着用された衣装を適切に整理して保管するための手伝いも行った。保存にあたってのボックスやガイドラインはスミソニアン博物館が提供したという。

 メラニア夫人のライフスタイルはこれから大きく変わることになるが、ピエールは今後も夫人と仕事をしつつ、「アトリエ カイト フォー エルヴェ ピエール」でもフルタイムで働く予定だという。

 ピエールは政治的な話題にこそ触れなかったが、お気に入りのルックをたずねると、「ネイビーのアクセントが印象的な『ドルチェ&ガッバーナ』の白いドレスに、私がデザインした白い大きなつば付きハットを着用した夫人はとても美しかった」とコメントした。

 また、17年の就任式で着用した「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のパウダーブルーのカスタムスーツや、11月の大統領選で着用した「グッチ(GUCCI)」のプリントドレスに小さなケリーバッグを合わせたスタイルも非常にシックであったし、最後の演説で着用した「ドルチェ&ガッバーナ」のスーツは、暴力を糾弾し、自身の考えを述べる場に相応しいものであったと述懐する。

 ソーシャルメディアで反発が起きた際の対処法については、「私はもう50歳を超えているから、ツイッター(TWITTER)もフェイズブック(FACEBOOK)もやっていない。SNSにとらわれて心配したり、時間を無駄にすることもないから大いに助かっている。私が利用しているのはインスタグラムだけで、9月以降は投稿していない。正直なところ、SNSがあまり得意ではないんだ。誰かから『ツイッターがあなたの話題で持ちきりだ』と言われても、『そうか(笑)』と返して終わりさ」と語った。

 スタイリスト就任当初にケネディ政権下でホワイトハウス報道官を務めたピエール・サリンジャー(Pierre Salinger)の回顧録を読んだという。自身の体験について出版の予定があるかを尋ねると、「今のところ予定はない。もしかしたらいつか、80歳になった頃に書くかもしれないがね」と笑いながら答えた。

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豪華な衣装が話題のネトフリドラマ「ブリジャートン家」 登場人物が21年春夏コレクションを着るとしたら?

2021年1月24日 14:00 WWDジャパン

 ネットフリックス(NETFLIX)の人気時代ドラマ「ブリジャートン家(Bridgerton)」が、ファンタジックで豪華な衣装も話題となり大ヒットを記録している。

 「ブリジャートン家」の衣装は238人の職人によって特注で製作されており、21年春夏シーズンのトレンドが衣装にも反映されている。同シーズンでは多くのブランドがチュールや花柄、重厚な装飾を施すなどしたロマンチックで華やかなコレクションを発表しており、1813年が舞台の「ブリジャートン家」のお洒落な登場人物たちにもぴったりな雰囲気がある。

 そこで今回は「ブリジャートン家」の人びとが21年春夏プレタポルテ・コレクションを着るとしたら?と、勝手にベストルックを選んでみた。着用すれば、現代の「ブリジャートン家」になれるかも?

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ウィズコロナで進化する幸せ産業 「オン」が開始した100%リサイクル可能なシューズのサブスクって?

2021年1月24日 12:00 WWDジャパン

 2021年のキーワードは「共感」「共存」「共栄」になると思っている。所有する代わりに一定額を払って最新モデルをリースできる服やバッグのサブスクリプションサービスはすでにあったが、このコロナ禍で無制限に利用できる動画配信や雑誌購読、自由に受講できるオンラインレッスンのヨガなどのサブスクは急増した。在宅時間が増えたことで需要が高まったのだろう。

 月額1000円で毎日1個、好きな味のマカロンを選べるという「ダロワイヨ(DALLOYAU)」のサブスク「マイ マカ(MY MACA)」にもはっとした。お得という以上に日々の小さな幸せと、その都度の支払いが不要という気軽さがうれしい。体重を気にしなければ、すぐにでも申し込みたいくらいだ。ドリンクが飲み放題になるサブスクを導入した飲食店も増えている。客はなじみの店を応援する気分になれ、店にとっては一定の顧客をキープできるメリットがある。

 そんな中、ランニング業界初のシューズのサブスクも登場した。しかもそのシューズは機能に優れているだけでなく、100%リサイクル可能だというのだ。スイスのスポーツブランド「オン(ON)」が開発した持続可能なモデル“サイクロン(CYCLON)”が1カ月3380円で継続的に送られるサービスで、履きつぶしたシューズは焼却されず、常に循環していく。新しいシューズが届いたその箱で今まで履いたものを返却すると、その素材を使った新たな1足が製造され、誰かへと発送される。このモデルは常に自分の傍らにあるけれど、永遠に所有することはできないシューズなのだ。

 ランニングシューズ“サイクロン”は種子が食用油として活用されているトウゴマから得たバイオベース素材で、ソールは軽量かつ耐久性に優れている。幾何学模様の編み目のあるアッパー素材はオーガニックな無染色。かつ一枚の生地で作られているため縫製にも無駄がない。柔軟性や通気性など、ランニングシューズとしての機能性はもちろん、シンプルを極めた無駄のないデザインもまた、コーディネート自在でタウンユースしやすい。

 さらには「オン」は既存の流通が抱える問題にも挑んでいる。製造技術だけでなく流通でもサステナブルな循環を目指し、このサブスクでは基準を満たすまでは配送されないこともあると明記している。シューズの製造過程で発生する二酸化炭素(CO2)総排出量の2~5%が配送過程にあることから、最小需要量を満たす地域のみに発送し、コンテナの中にシューズが数足のみという事態を避ける。つまり、一定の需要がないと発送しないという選択に踏み切った。自分たちが住むエリアに賛同者が集まらないとスムーズな配送は見込めないのだ。

 かつ、21年秋のサブスクサービスのスタートに向けて、賛同者には進捗がシェアされる。このサービスを利用する人は消費者ではなく、このプロジェクトを共に推進させる協働者となる。サイトを見るとその迫力あるメッセージに、「共に改革を起こそうぞ!」という気概のようなものを感じる。

 2010年に「ランニングの世界を変える」という大きな目標を掲げ、スイス・チューリヒの一角でスタートしたスポーツブランド「オン」は、その成長も革新的だった。トップアスリートやエンジニア、それぞれの視点をもつ3人の共同創業者により開発されたシューズはトライアスリートやトレイルランナーなど、ハードな競技に挑むアスリートに支持され、16年のリオ五輪ではトライアスロン女子銀メダリストが着用。10年後の今では55カ国を超えるエリアで、700万人以上のランナーに愛されている。20年にはテニス選手、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)も新製品の開発に参画した。

 15年にオン・ジャパンが設立され、ランナー仲間の間で浸透し始めたとき、私自身は、すぐにでも走り出せ、街でも浮かないモデル“クラウド(CLOUD)”をヘビロテするようになった。ブランドマークが目立つシューズしかなかった当時、全てブラックで統一し、小さな「オン」のロゴマークと5ミリ角くらいの小さなスイスの国旗だけが入ったミニマルなデザインは画期的だったのだ。

 裸足のような感覚で足の裏を自在に動かせる「オン」の“クラウド”は、なぜか空手や総合格闘技など格闘系アスリートにも支持されている。体と向き合う機会の多い層に響くのだろう。ちなみに駒田博紀オン・ジャパン代表もアイアンマンレースを完走するトライアスリートであり空手家だ。

 「共感」し、つながっていないけれど、緩やかにつながる誰かと「共存」し、共に「共栄」を目指す。リサイクル可能な循環を築く“サイクロン”のサブスクはそんなコミュニティーとなるのだろう。履くとスイッチが入るようなシューズ、というブランド名のごとく、共に一歩踏み出すことで、新しい世界へのスイッチが「オン」になることを願ってやまない。


間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

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「トゥー フェイスド」からゲーム機やジャムサンドをイメージしたパレット 色移りしにくいマットファンデも誕生

2021年1月24日 10:00 WWDジャパン

 「トゥー フェイスド(TOO FACED)」は2月1日、ミニアイシャドウパレット2種を発売する。レトロなゲーム機デザインのパレット“レッツ プレイ ミニ アイシャドウ パレット”(3800円)はオレンジを効かせたブラウン系のカラーやピンクトーンをそろえる。 マット・シマー・メタリックの3種の異なる質感で日常使いからイベントまで幅広いシーンのメイクが可能だ。ジャムサンドをイメージしたパレットは“ザッツ マイ ジャム!ミニ アイシャドウパレット”(3800円)は“THATʼS MY JAM(私のお気に入りソング)”にかけて、聴くとハッピーになるお気に入りの曲のようにプレイフルなカラーをラインアップ。パープルやピンク、ブラウンなどの8つのカラーがセットになっており、さらにブルーベリージャムのような甘い香りが特徴だ。

 同日にはバレンタイン限定のミニアイシャドウパレット“ビー マイ ラヴァー ミニ アイシャドウ パレット”(3800円)も発売する。ピンクやパープルをベースにしたグラマラスなカラーとベーシックにつかえるマットカラーが8色入ったパレットで、キュートからラブリー、セクシーまでさまざまな目元を演出する。香りはバレンタインにもぴったりなローズになっている。

 さらに3月5日には、人気のベースメイクシリーズ“ボーン ディス ウェイ”から、さらに色移りしにくく高密着なマットファンデーション“ボーン ディス ウェイ アンディテクタブル 24H マット ファンデーション”(全12色、各5000円)が登場する(1月22日に公式ECで先行発売)。高いカバー力を誇りながら素肌のような自然な仕上がりを兼ね備えた処方で、まるでフィルター加工したかのような滑らかな肌に仕上げる。色移りや崩れもしにくく、美しい仕上がりが24時間持続する。ウオータープルーフでマスクにも移りにくい処方だ。

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「LV」や「オム プリッセ」、国内ショー初開催の「カラー」まで常連ブランドに感動 編集長&若手記者2人のパリメンズ10選

2021年1月23日 23:00 WWDジャパン

川井康平「WWDJAPAN.com」記者(以下、川井):ミラノ・メンズ・ファッション・ウィークに続き、パリメンズがスタートしました。70以上のブランドが新作を発表します。今回は、2、3日目の厳選10ブランドを振り返ります。僕は、初めての対談です。お手柔らかにお願い致します。

村上要「WWDJAPAN.com」編集長(以下、村上):川井さん、ようこそ!!リアルにパリメンズを取材していた時は、旅費などの都合もあって2人体制でした。それがデジタルシフトして前回は4人、そして今回は川井さんも加わって5人。着実に広がっていますね。みんなが参加できるのは、改めてデジタルの魅力なんだと感じます。

式典のような豪華な演出

川井:台湾人デザイナーのアンガス・チャンが2015年に開始したブランド「アンガス チャン(ANGUS CHIANG)」は、映画祭のようにファンやメディアが取り囲むレッドカーペットを舞台にショーを開催。それをデジタル配信しましたね。モデルは台湾の俳優やアーティストで、イベント感満載でした。中国語は分かりませんが、インタビュアーはセレブにルックの感想を聞いていたのでしょうか。計30分は、ちょっと長かったですね(笑)。

村上:確かに言葉の壁は大きかったけれど、アイデア賞!ってカンジ。もちろん英語の字幕があればベターでしたが、僕は案外、楽しく見続けることができました。映画祭の華やかさはファッションにも通じるし、「台湾では、こんな芸能人が活躍しているんだ」っていう発見も面白かった。とはいえ、舞台をレッドカーペットに設定しちゃうと、メンズはスーツ、ウィメンズはドレスばかりになっちゃうね。いつもはパーカやショートパンツ、スニーカーとかいっぱい出てくるのに(笑)。ネオンカラーのピカピカスーツにパールを加えたアクセサリー一辺倒になっちゃったのは、勿体無い。フィナーレに登場したデザイナーはGジャンにデニムだったけど、レッドカーペットの上でも違和感ありませんでした。音楽関係のセレブには、カジュアルウエアを着せちゃえばよかったのに。

デザイナー本人によるコレクション解説

川井:ジョナサン・アンダーソン本人がコレクションを手に取り、解説してくれました。デザイナー本人がインスピレーション源やディテール、新型コロナウイルスが世界的に蔓延している中での制作過程など、なかなか知る機会がないことを話してくれるのは嬉しいですね。ファッションフォトグラファーのユルゲン・テラー(Juergen Teller )が撮影した写真をポスターにしているのも印象的でした。

村上:ジェンダーの境界はほとんど消滅、タイムレスなジャケットやコートも増え、ジョナサンが目指す「普遍的なアイテムを、いろんな人間が着ることで、個性を表現する」というゴールに近づいている印象です。大昔、ロンドンメンズで“ちょうちんブルマー”のメンズを見た時は、衝撃的すぎて記憶に深く深く刻み込んだけれど、21-22年秋冬でパフスリーブのコットンジャージードレスを着たメンズモデルを見ても驚かなくなっている(笑)。自分の感覚も大きく変化しているんだな、って思いました。気になったキーワードは、「Reinforce Wardrobe」。直訳すれば「ワードローブを豊かにする」って意味かな?「自分の手持ちに最新コレクションを加えて、少しずつ自分らしいワードローブを作る」という感覚は、サステナブルという価値観が台頭する今、すごく共感できます。「ちょっとだけイマドキ」な洋服をプラスし続ける消費、は、今シーズンのキーワードになりそうです。

世界を目指す意気込みとエネルギーを体現

川井:「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」は、日本文化の美的理念の1つ“幽玄”がテーマでした。ショー会場は、国会議事堂など、日本を象徴する建築物の家具や室内装飾を手掛ける三越製作所。ファーストルックを飾ったモデルはTikTokで人気に火が付いた19歳の大平修蔵さんですね。ちなみに現在、フォロワーは300万人を超えています。音楽はDJのリカックス(Licaxxx)が手掛けていて、日本のブランドが世界を目指す意気込みやエネルギーを感じました。

村上:着物風なパターンで侘び寂びさえ感じさせるウエアと、リカックスさんの打ち込み系テクノ、モノづくりの現場という融合が「ヨシオ クボ」っぽいですね。トレンチコートの後ろに「MODERNITYSTIC&BLENDING YUGEN」っていうメッセージがありました。「幽玄にこだわりつつ、融合するのがモダニティ」って意味でしょうか?作務衣風のアウターをナイロンポケットや止水ファスナーなどでアップデートするなど、言葉通り、良さを活かしつつ少しだけ手を加えて今の時代に馴染むものに仕上げるというのは、三越製作所などが行ってきたモノづくりの理想形ですね。

「強さ」が滲み出るプリーツウエア

川井:個人的に「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」は大好きなブランドですが、ルックはもちろん、映像も素晴らしかったです。冒頭に登場するプリーツ加工マシンの機械音をBGMにモノトーンのルックが交錯しながら歩いたり、躍動感たっぷりに踊りだったり、空気を含ませるとアイテムが映えますね。「Never Change, Ever Change(変わらないもの、変わるもの)」のテーマ通り、クラシックな装いの中に、プリーツ加工の短めのベストやジャケットなどひねりのあるアイテムを加えており、めちゃくちゃタイプでした。

村上:側から見る限り「この子のワードローブは、4割くらい『オム プリッセ』なんじゃないか?」と思わずにはいられない川井さんとしては、随分あっさりまとめましたね(笑)。もっと愛を語れば良いのに。簡潔にまとめるのが「オム プリッセ」らしいとも言えるけれど(笑)。「Never Change, Ever Change」というテーマは、プリーツそのもののハナシなんじゃないか?って思いました。あらゆる意味で機能的だからプリーツを探求する姿勢は「Never Change」だけれど、プリーツの入れ方とかは「Ever Change」みたいな。最近は全面プリーツ、じゃないアイテムも増えているしね。パリでのリアルの頃から、「オム プリッセ」の得意技と言えばカラフルなプリーツウエアをまとったモデルが表現する躍動感でしたが、今シーズンは見せ方を大きく変えてきましたね。「ポップ」な印象は薄れたけれど、「強さ」が滲みます。正直、洋服自体はそんなに大変身したワケじゃないのにね。改めて「オム プリッセ」やプリーツウエアの多面性を感じました。この服、本当に誰もが、自分らしく着られますよね。余談ですが、月刊誌「WWDビューティ」の2020年10月号の表紙を飾ってくれた「レコ」の内田聡一郎さんが、撮影の時「オム プリッセ」を着ていたんです。ご本人のほんわかした雰囲気とすごくマッチしていたのが印象的でした。なんとなく若い世代は、川井さんのように「オム プリッセ」のミニマルな感じを引き出すコーディネートが多い印象だったので、さすが内田さんって思ったのです。川井さんもたまには、モノトーン以外の「オム プリッセ」に挑戦すれば良いのに。

「コンバース」とのコラボスニーカー登場

川井:「リック・オウエンス(RICK OWENS)」は、ゴシックな会場と時折映る湖畔がダークかつリアルさを演出、さらにBGMのGOHSTMANE(ゴーストメイン)の“HELLRAP”が雰囲気を盛り上げていましたね。ルックの足元は「リック・オウエンス」のセカンドライン「ダークシャドウ(DRKSHDW)」と「コンバース(CONVERSE)」のコラボスニーカーが登場。「ダークシャドウ」だとキャンバススニーカーの“ラモーンズ (RAMONES)”が有名ですが、厚底にスクエアトーとトレンドの要素も取り入れた今作は、ブランドのファンではない僕も「欲しい!」と思いました。

村上:意地悪なくらい、横向きと背面しか見せてくれませんね(笑)。他のブランドは“ド正面”からクローズアップしてくれるのに、リック様のど正面ルックはまぁまぁ「引き」の画面で、何度か別のモデルに遮られてしまいます。でも、良きコレクションでした。いつも通りの迫力は損ねず、川井さんの欲しいモノリストに食い込んだスニーカーやサーマル風のニットタンク、リアルなレザー&ムートンと、ボリュームあるダウンは、みんなが「カッコいい」って感じそう。

民族衣装を取り入れて世界の文化を表現

川井:雪山でシンガーソングライターのソール・ウィリアムズ(Saul Williams)がまるで語り掛けるように、詩を朗読しながら歩いてくるシーンから始まった「ルイ・ヴィトン」。語勢は徐々に熱を帯び、それと同時に次々ルックが登場する演出でした。後半にはラッパーのヤシーンベイ(YASIIN BEY)が踊りながらラップを熱唱。音楽的視点で見てもただただ格好良くて、ドゥーラグを巻いたダンサーなどヒップホップの要素も強かったです。メゾンブランドのアプローチの手数や規模が顕著に表れますね。食い入るように見てしまいました。

村上:結構ギリギリまで「リアルショーを検討していた」と伝えられていますが、「構想数カ月」レベルの壮大な映像作品に仕上げましたね。規模感にも関わらずの、スピード感。さすがは「仕事が早い」、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)です。ここ数年、ヴァージルはフォーマルウエアを極めようとシフトチェンジしている印象ですが、今シーズンが一番スキかも。ドゥーラグを思わせるストール風リボンのハットやシンプルなスニーカーとのコーディネート、ちょっぴりキャッチーなストライプのシャツ&タイ、時折加えるプリーツスカートなど、王道のフォーマルにストリートの遊び心をちょっぴり加えた感じ。革命的な新しさではないけれど、誰もが頑張り過ぎずに楽しめる感じがします。2021年秋冬プレのテーマ、「ニューノーマル時代の適合性」を今シーズンも大切にしています。映像の主役が、クリアチェーン付きのモノグラムのトランクケースなのは、ヴァージルとメゾンの良好な関係を物語っているようでした。ショーピースでしょうがエンパイヤステートビルや凱旋門が“そのまんま”洋服になっていましたね(笑)。今シーズンの招待状は木製の飛行機で、それを収めた箱には「COCKPIT VOICE RECORDER」の言葉が記されていたのですが、納得です(笑)。こういうご時世だから着陸はできなかったかもしれないけれど、空から世界を一周して目に飛び込んでくる風景、湧き上がる感情をコレクションに詰め込んだのかな?チルデンニット風のファーのプルオーバーからデニムのセットアップ、カウボーイ風のゴツいベルトとウエスタンブーツ、サリーのように体に巻きつけたロングストールまで、今シーズンは世界の民族衣装的なスタイルも見え隠れしていました。個人的には、“モノグラム”の飛行機バッグに目が釘付けでした(笑)。

日常の中に感じる希望

川井:「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」はスマートフォンで視聴することを想定してか、縦長で動画を制作。動画自体はルックを見せるための動画内容はいたってシンプルでしたが、足元に溜まるワイドパンツやサックスブルーのオーバーサイズシャツ、ジャケットと同素材のニットのショート丈のパンツなど、アイテムの色味やレイヤードのバランス感がとても美しかったです。

村上:カメラがモデルを下からあおる場所に置かれていたせいか、全体のプロポーションバランスがちょっぴり分かりづらくて損している気がするね。その分、上半身のボリューム感と、ハイウエストパンツのスラッとした感じは印象に残ります。特に気に入ったのは、シャツかな。スエットを重ね着したシャツドレスや、スカーフをトロンプルイユしたオーバーサイズは、気負わずに楽しめそう。ドリスでは比較的珍しいパステルカラーのプルオーバーは、可愛らしい。背景は、朝から昼、夜に変わって、また朝を迎えてエンディング。こんな時代でも、新しい一日はやってくるのは変わらない。日常を感じさせつつ、希望も抱かせる、壮大ではないものの心地よいドリスらしい演出でした。

海洋問題をコレクションを通して発信

川井:「ボッター(BOTTER)」は今回、海洋問題に対する主張とカリブ海のサンゴ礁の保全活動からショーを始めました。ルアーを全体にあしらったコートや、フィッシングベストの要素を取り入れたジャケット、サンゴを模したネックレス、ブイ(浮き輪)のバッグなど随所に海に関するアイテムを盛り込んでいます。ファッション業界においてもサステナビリティは最重要課題の一つですが、コレクションを通じて社会問題を提起するのは、素晴らしい姿勢で姿勢ですよね。

村上:ルアー付きのジャケットは、なんだか“釣られちゃってる”感じで居心地が悪そうな気がします(苦笑)。それ以外を除くと、今シーズンは標榜していたクチュール的プレタポルテ感が薄れたかな?立ち位置の模索は続く、っていう感じかな?

初の国内ショーは持ち味を十二分に発揮

川井:「カラー(KOLOR)」がランウエイショーを行うのは、パリで開催した2017-18年秋冬コレクション以来、約4年振りです。今回のショーは日本国内での発表、しかも「カラー」にとって国内でのランウエイショーは初の試みです。僕はライブ配信を見ていましたが、かなりのルック数でした。要さんは現地でご覧になったんですよね?いかがでしたか?

村上:いやぁ〜、サイコー。今シーズンも欲しいものいっぱい(笑)。メンズは、生来の渋さと心地よさ、モード感が今シーズンもちょうど良いバランス。パリメンズでの発表会を展示会形式に改めた頃に“吹っ切れて、手に入れた”印象の迷いなきパッチワーク&ハイブリッドは今シーズンも潔く、ランウエイショーの迫力という意味ではパリメンズ時代より何倍もパワーアップしている印象です。ウィメンズなんか、ほとんど工作。DIYですよ(笑)。「阿部さんの頭の中は、こんな風にいろんなことが渦巻いているんだろうなぁ」なんて感じてしまいます。潔く、大胆な感じは、ここ数年の継続路線。だから去年や半年前の洋服も自然に加えることができそうです。ジョナサンが話していた「Reinforce Wardrobe」という言葉を思い出しました。来週の「カラー」の展示会で、僕も自分の「Reinforce Wardrobe」を考えたいと思います!

音楽的要素を感じるスタッズやベルト使い

川井:「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)は前回同様、モデルがランウエイを歩く様子をメインに、所々に商品説明の画像を差し込んだ映像でした。スタッズをあしらったレザージャケットやピタッとしたパンツ、たくさんのベルトを施したコートなど、どこか音楽的なムードを感じました。

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ネトフリの新リアリティーショー「きらめく帝国」 リッチなアジア人にスポット

2021年1月23日 20:00 WWDジャパン

 ネットフリックス(NETFLIX)は、新リアリティーシリーズ「きらめく帝国〜超リッチなアジア系セレブたち〜(Bling Empire)」の配信を1月15日にスタートした。同番組はシンガポールを舞台にリッチなアジア人の様子を描いた映画「クレイジー・リッチ!(Crazy Rich Asians)」と、ビバリーヒルズを舞台にしたリアリティー番組「ザ リアル ハウスワイブス(The Real Housewives)」を掛け合わせたような作品で、撮影は新型コロナウイルスのパンデミック以前に行われた。

 同番組ではロサンゼルス在住の超富裕層のアジア系アメリカ人にスポットを当て、伝統的な家柄ゆえの価値観や重圧に対する葛藤、恋愛、アイデンティティー、そして不妊症に至るまで、出演者たちが心の内をさらけ出し、時にはディナーパーティーで「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のネックレスがほかの出席者と被ってしまう恐怖に怯えたりもする様子が映し出されている。

 公式な提携はしていないが、同作には「ピアジェ(PIAGET)」「ブシュロン(BOUCHERON)」

「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「シャネル(CHANEL)」「バカラ(BACCARAT)」といった多くの有名ブランドのアイテムも登場する。また、パリでのプライベートショッピングやクチュールショー、LAのビバリー・ウィルシャー・ア・フォーシーズンズ・ホテル(Beverly Wilshire A Four Seasons Hotel)での優雅なシーンや出演者の豪華な家の様子なども垣間見ることができる。

 現在「ルイ・ヴィトン」「ディオール(DIOR)」「モンクレール(MONCLER)」といったラグジュアリーブランドは、パンデミックによる市場の低迷からいち早く回復して成長を続けている中国を中心としたアジア市場にターゲットをシフトしているが、時を同じくして番組の配信がスタートすることとなった。

 主な出演者には、台北生まれの慈善活動家でクチュールのコレクターでもあるクリスティン・チュウ(Christine Chiu)や、ビバリーヒルズで整形外科医として働くクリスティンの夫、ガブリエル・チュウ(Gabriel Chiu)がおり、2人の息子のベイビーG(Baby G)は初めての誕生日パーティーに100万ドル(約1億円)を費やされるという甘やかされっぷりだ。

 ほかにも、シンガポールの海運業の後継者ケイン・リム(Kane Lim)は30万ドル(約3000万円)のスニーカーコレクションが自慢であったり、レインボーヘアを専門に活躍するスタイリストのガイ・タン(Guy Tang)や、北京のテクノロジー業界で億万長者になった父を持つ馬術師のジェイミー・シェ(Jaime Xie)は「シャネル」が大好きであったりと、全ての出演者がインパクトに事欠かない。ちなみにジェイミーの馬はエミレーツ航空(Emirates Airlines)を利用しているが、豪華な厩舎に関してはスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の娘で馬術にも長けているイブ・ジョブス(Eve Jobs)に奪われてしまったという。

 ブランドン・パナリガン(Brandon Panaligan)と共同で同番組の製作総指揮を取ったジェフ・ジェンキンス(Jeff Jenkins)は、「ケビン・クワン(Kevin Kwan)原作の映画『クレイジー・リッチ!』が大ヒットしたこともあり、キャスト全員がアジア人、またはアジア系アメリカ人の作品には需要があると考えた。映画だけでなくテレビ番組も必要だし、成功すると思った。それに、女性だけでなく男性のファッションリーダーにも焦点を当てているリアリティー番組は珍しい」とコメントした。

 ジェンキンスはこれまでに、リアリティー番組の「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ(Keeping Up With the Kardashians)」「シャーズ オブ サンセット(Shahs of Sunset)」「シンプル ライフ(The Simple Life)」なども手掛けている。

 パリ、ミラノ、LAのファッション界の上顧客で、エピソード1では旧正月のチャリティーイベントのためにロデオドライブを閉鎖してしまうほどの影響力を見せつけたクリスティンにとっては、今回の番組出演がハリウッド進出のチャンスとなることも魅力的であったという。

 番組のプロデューサーも務めたクリスティンは、「ディオール」と「シャネル」のファインジュエリーを輝かせながら、「番組はアジア文化のほんの一片を映し出したに過ぎないけど、アジア人にスポットを当てているだけでなく、キャストのバックグラウンドが中国、台湾、日本、韓国、ベトナムなど多様性に富んでいるのも刺激的だわ。アジア人は普通はあまり人前に出たがらないから、この番組はある意味ユニークでもある。アジアではセラピーは推奨されていないし、他人に弱さを見せることもない」とコメントした。

 出演者の1人で筋金入りの中国的価値観の下で育てられたLA出身のシェリー・チャン(Cherie Chan)は2人の子どもを持つ母親で、番組では妊娠、出産後の苦労、そして伝統的な中国の健康療法について語っている。シェリーは「ミュウミュウ(MIU MIU)」を着用した姿でラスベガスからのビデオ通話に応じ、「感情をあまり表に出さないように育てられたこともあり、番組で気持ちを吐露するのがとても難しかった。でも、外に出て誰かに助けを求めることを学んだわ」と話した。

 クリスティンは「今は私たちアジア人にとって素晴らしい時よ。『ティファニー(TIFFANY & CO.)』は私が支持する6つのチャリティー団体に寄付している。アジアは長年にわたってラグジュアリーブランドを支えてきた。そうしたブランドがアジア市場に重きを置いて投資してくれることに感謝している。番組ではラグジュアリーブランドとアジア人顧客との互恵関係やリスペクト、サポートにも触れている。私は26歳の時にクチュールを集め始めた。以前はただ可愛いものを購入していたけど、今は『ディオール』2019-20秋冬オートクチュール・コレクションのラストを飾った“ゴールドハウスのドレス”といった意味のあるものを選ぶようにしている」とコメントした。

 

 もちろん同番組はファッションだけでなく個性、人間ドラマ、敵対心といったリアリティー番組に求められる要素も満載だ。クリスティンはアンナ・シャイ(Anna Shay)と敵対する一方で、ランウエイショーで知り合ったシェリーとは本物の友情を育んでもいる。

 また、リアリティー番組への出演はキャリアの出発点になりうることでも知られている。整形外科医の夫と20年に渡って医院を営んできたクリスティンには、すでに夫と専門家チームの協力を得た美容関連の事業計画があるという。クリスティンにローンチの時期を尋ねると、「未定だけど、おそらくセカンドシーズンの頃かしら」との答えが返ってきた。

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Whatからhowへのシフト エディターズレター(2020年11月12日配信分)

2021年1月23日 18:00 WWDジャパン



※この記事は2020年11月12日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから


Whatからhowへのシフト

 今週発売の「WWDジャパン」に伴う、MUJI特集担当記者の座談会を面白く拝読しました。一番「そうだねぇ」と思ったのは、ビューティを担当する中村記者の「普段、化粧品の取材をする際は『商品開発にあたってどのようにマーケティングしたか』『どうトレンドを取り入れたか』『それをどう宣伝するか』といったことを聞きますが、今回の取材では『本当に生活に必要なものだから化粧水を開発しました』といった話で、取材がいつものように進まなかったんですよ」の箇所。コレMUJIに限らず、最近のブランドやクリエイターに下手な質問をすると返ってきてしまう「ありがちな答え」な気がしています。決してMUJIが特別ではありません。

 「必要だから、作った」。当たり前の話で、それ以上でも、それ以下でもありません。だから「なぜ、作ったんですか?」って聞いちゃうと、中村記者が戸惑うような答えになっちゃう。そこで私は最近、「なぜ、作ったんですか?」ではなく、「なぜ、必要だと思ったのですか?」「その意思は、モノづくりの中でどう反映を?」とか「その想いに共感してくれるのは、どんな人?」、そして「共感してもらうため、どう伝えている?」などを聞くようにしています。結果返ってくるのは、「なぜ作る?」や「どのようにマーケティング?」「どう宣伝?」と投げかけがちな我々が期待する回答に近づき、記事として、ちゃんと成立するんです。

 こんな時に大事なのは、「what(何を?)からhow(どうやって?)にシフトしているのかな?」と思います。そして、もし、このシフトが本当に進んでいるのだとしたら、「what」の事ばかり考えてきたファッション&ビューティ業界にとって大きなチャレンジです。もちろん「what」は大事。いや「what」が完璧だからこそ「how」の議論ができるとか、「how」を積み重ねたからこそ完璧な「what」が誕生するというワケですが、「how」ありきの「what」、もしくは「what」の背景にある「how」のコミュニケーションが大事です(この1文、難易度高いですねw)。「how」で共感してくれた消費者は、「what」を盲目的に信じる気もします。

 「how」へのシフトは、大変です。「what」なら伝え方はある程度画一的でOKかもしれませんが、「how」の伝え方はさまざま。相手によって、タイミングによって、メディアやチャネルによって、伝える人によって変わるでしょう。めんどくさいですねぇ(苦笑)。でも、楽しそうでもありますねぇ(笑)。1人で「how」の伝え方を数多く考えるのは、大変かもしれません。そう考えると、「how」の伝え方をたくさん考えるには、大勢が薄~く参画するチーム作りが望ましいのか?思考は、そんな組織論にさえ及んでいます。



SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。



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