ロンハーマン(RON HERMAN)は2019年2月に、千駄ヶ谷店と二子玉川店のキッズコーナーを拡大リニューアルオープンする。改装後の売り場面積は、千駄ヶ谷店が28平方メートル、二子玉川店が88平方メートル。千駄ヶ谷店はリビングのエリアの一部が、二子玉川店は2階の「レイチェル アシュウェル シャビーシック クチュール(RACHEL ASHWELL SHABBY CHIC COUTURE)」跡で現在はポップアップスペースになっている場所がキッズ売り場になる。
ラインアップするブランドを大幅に増やし、ロンハーマン限定のアイテムやグッズ、おもちゃやケアアイテムなどをそろえる。現在ロンハーマンとRHCロンハーマンを合わせて21店舗中15店舗でキッズウエアの取り扱いがあるが、上記の2店舗以外の店では売り場面積は変わらず、ラインアップを変える。
根岸由香里・事業部長兼ウィメンズ・ディレクターはキッズ拡大の理由を「もともとお客さまからの声があり、タイミングを見ていました。きっかけは私自身が産休で過ごした2か月半のことで、ふと『復帰したらやろう!』と思い立ちました」と振り返る。バイイングはウィメンズに加え、根岸事業部長がキッズもメーンで行う。現在彼女には1歳になる娘がいるが、「娘の洋服をそろえたいという気持ちもあるけれど、そもそも友人の出産祝いなどのプレゼントを買うときにどこに行ったらいいかわからなかった。ネットではなく実際に見て買うとしたらブランドごとの店に行くしかない。また私自身、出産後は、自分の時間がなくなり、自分の服も子どもの服も同時に見られる場所があったらいいな思うようになりました」。
キッズ売り場のコンセプトは“子どもたちのとびっきりの笑顔があふれるように”。ショールームでラインアップを見ると日本での取り扱いがないブランドが多く「『見たことがなくてワクワクするものを』というウィメンズの買い付けの考え方と同じです。子どもが着てかわいいけれど、子ども子どもしない配色やディテールを選んでいます」。サイズは生まれてすぐから140までで、洋服だけでなくおもちゃや自転車、ケア用品までそろえる。また、海外ブランドの買い付けで「輸入するときに子ども服は大人の服に比べ検査項目が多く手間も時間もかかります。ウィメンズウエアは、素敵なものが登場するとあっという間に広がりますがキッズが広がらない理由が分かった気がしました」と子ども服輸入の難しさも語る。
オリジナルも定番のTシャツやレギンスなど5型程度から再スタートする。デザインは「RHヴィンテージ(RH VINTAGE)」や「ロンハーマン(RON HERMAN)」のディレクターで5歳児のママでもあるデザイナーが手掛ける。価格帯は未定だが「定番使いできる価格にします。肌触りにこだわり、ガシガシ使える天然素材のアイテムになります」。また、月1回程度親子で楽しめるワークショップを開催する予定だ。
ギフト需要にも応える。「楽しんで買ってもらえる仕入れになりました。夢のようなギフトラッピングも用意し、手描きのカードなどメッセージカードもそろえます」。