良質な睡眠、ちゃんと取れていますか?コロナ下のストレスで睡眠に悪影響が出ている人が少なくないようです。
まして、リモートワークで活動量が減ったり、長時間のPCやスマホの使用で体がガチコチになったり、そうした生活も睡眠の質の低下の原因になっています。
寝ていても疲れがとれない、なかなか寝付けない、途中で目覚めてしまうといったことがよくあるなら、早めに対処することが大切です。
そこで今回は、疲労回復の専門家である福田英宏さんに、ダイソーで買える快眠グッズをお聞きしました。身近なダイソーのグッズなら手に取りやすく試しやすいですね。
快眠&疲労回復アイテム5選
■1 頭皮マッサージグッズ
ストレスを受けると緊張して上半身がコリやすくなります。特に注意したいのが頭皮のコリ。
福田「疲れが溜まったり、睡眠不足になると、頭皮は硬くなっていきます。そこで、睡眠前に頭皮マッサージをしてリラックスさせましょう。
手でマッサージするのは大変!という時にオススメなのが、頭皮ブラシです。ブラシは地肌にしっかりとフィットする、柔らかい素材のものを選びましょう」
写真の『頭皮オシタコ君』は少しの力で揉みほぐせるマッサージアイテム。入浴中にも使えますよ。
■2 骨盤ストレッチまくら
長時間同じ姿勢でいると体が凝ってきます。そのコリが血流を妨げ、睡眠の質の低下につながります。
福田「長時間のデスクワークやスマホ、家事で凝り固まった姿勢を睡眠前にケアすることが大切です。長い時間同じ姿勢が続くと骨盤が歪み、腰痛や冷えを引き起こすだけでなく、寝返りが打ちづらくなる原因に。
日中に溜まったコリは、その日のうちにリセットして眠りましょう」
福田さんのオススメは、『骨盤ストレッチまくら』です。
福田「仰向けになり、腰の下や背骨に沿って入れ、5分程度、体を伸ばします。空気を入れ膨らませているので、硬すぎず、初心者さんにもオススメです。背骨の自律神経にアプローチすることで副交感神経が高まり、リラックス効果も」
『骨盤ストレッチまくら』は、今回は売り切れだったのですが、同じくフィットネスの棚にある『ハンドグリップボール』を試してみました。
テニスボールで体のコリをほぐす方法がありますが、そのような形で肩甲骨や腰回り、脚のコリほぐしに便利です。
椅子に座っているときも背もたれと背中の間に入れて、グリグリ動かしてもいいですし、床におき足の裏のマッサージにもいいです。
■3 レッグウォーマー
これからの季節に足先が冷えすぎて眠れないという人はレッグウォーマーを。
「足先の冷え予防のために靴下をはいて眠る方もいると思いますが、深部体温を下げるために体から熱を放出する際、靴下をはいていると熱が下がりづらく、さらに、放熱時に生じた汗でかえって足が冷えてしまいます。
そこで、睡眠時に履くのは、レッグウォーマーがオススメです。つま先が開いているので、深部体温を下げる邪魔になりません。
足首を温めることで血行が促進され、気になる足先もポカポカに。化学繊維は擦れた時に静電気が起こるため、綿素材がオススメです」
4 ネックピロー
短時間のお昼寝はその後の作業効率を高めることも知られています。けれど夜眠れていないと、日中長い時間寝てしまい、そうするとますます睡眠のサイクルが乱れる原因にもなります。
そんな時はベッドではなく、デスクやソファでの仮眠を。
「飛行機や新幹線などでの移動時のほか、自宅でのちょっとした仮眠時に重宝するのがネックピローです。
睡眠の導入段階は、筋肉が弛緩するので、首しっかりと固定しておかないと、こっくりこっくりと“船を漕ぐ”状態に。そのたびに起きてしまっては、質のいい睡眠が取れません。
首をしっかりと固定してくれるネックピローを使えば、肩や首の負担軽減や、机の上に置いて枕の代わりに!なんて使い方もできるんです」
首を両側からしっかりと固定できるU字タイプで、クッション性のある物がオススメとのこと。
こちらのネックピローは、500円商品ですが、肌触りのいい素材で、アイマスクもセットになっています。
アイマスクで真っ暗な環境下をつくると、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるので入眠も促されるそう。お昼寝時にもアイマスクをつけるといいですよ。
■5 加湿器
今回は買えなかったのですが、ダイソーで人気の加湿器。加湿器も睡眠の質を上げてくれるアイテムです。
湿度は一見、質の良い睡眠には関係がなさそうですが、「エアコンやストーブの使用で湿度が低くなり、空気が乾燥しすぎてしまうと、鼻やノドの粘膜をいためて睡眠の質が悪くなるため、実は湿度はとても重要なんです!」と福田さん。
理想的な湿度は60%前後。
「エアコン暖房に加え、加湿器も上手く使ってみてください。最近の100均は加湿器も豊富。アロマ対応や、USBから電源をとれるもの、水がなくなったら自動的に止まるものなど様々です」
アロマディフューザーにもなる加湿器なら、一石二鳥。就寝前に使用するのは、鎮静作用のあるラベンダーやカモミール。起床時には、すっきりした目覚めを促すジャスミンやペパーミントがいいそうです。
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このような少しの工夫でちゃんと睡眠の質を上げることができます。
よい眠りは疲労回復の基本。ヘルスケアの一つとして日々の眠りの変化も意識しておくといいでしょう。
【取材協力】「アスリート×休養」の専門家 福田 英宏
機能性アパレルのメーカー勤務を経て、休養の普及や啓蒙活動を行う (株)Recovery Adviser を設立、代表取締役に就任。プロアスリートをはじめとするスポーツ選手に「リカバリー理論」を指導するほか、休養や健康関連を展開する企業のコンサルティングを手掛ける 「疲労回復の専門家」として活動中。
これまで指導したスポーツ選手は、プロ野球球団やプロサッカーチームをはじめ、ラグビーやバスケット、バレー、卓球、テニス、ゴルフ、トライアスロンなど多岐にわたる。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士、Wasedaウエルネスネットワーク講師、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、日本スポーツ産業学会 正会員。(庄司 真紀)