天然とんこつラーメン専門店「一蘭」が10日、中央区の銀座に「銀座一蘭」をオープンする。国内外に出店する「一蘭」の83店舗目、東京都内で17店舗目の店舗となる。ホリエモンこと実業家の堀江貴文がYouTubeで言及するなど、固定ファンが多いことでも知られる「一蘭」。新店舗では「一蘭」が培ったラーメン作りの技術の粋を集め、他店では味わえない“特別な一杯”を提供する。
銀座のコリドー街からほど近いビルの地下にある新店舗。歴史を大切にしつつも最先端の流行を発信する銀座の特性を活かし、「一蘭」創業の昭和35年を彷彿させるレンガやエイジング加工を施したガラスを使用、高架下をイメージした落ち着いた内装だ。
提供するラーメンにも、銀座ならではのこだわりを見せる。まず、器には有田焼の専属窯元で作られた特製の重箱どんぶりを使用。「ハレの日」の象徴でもある重箱をかたどったどんぶりは、どっしりした重みがあり蓋を開ける際の特別感を演出できる。さらに「銀座一蘭」のためにまったく新しい麺と焼豚を開発した。中心に近い部分まで磨きをかけた小麦から作る小麦粉に、純米大吟醸酒の酒粕を練り込み、フルーティな香りとなめらかな口当たりの「大吟醸麺」。そして自社工場「糸島一蘭の森」の職人が上質な豚バラ肉を丁寧に巻きつけ、特製だれでしっかり煮込んだ厚みのある「手巻き焼豚」だ。
注文方法は従来の店舗同様、オーダー用紙に好みの味や麺の硬さ、追加トッピングなどを記入。しばらくすると早速「天然とんこつラーメン(銀座重箱)」が運ばれてきた。蓋を開けると湯気とともにふんわりとスープの香りが漂い、つやつやと輝くような麺と厚めの焼豚が顔を覗かせる。麺を口に運ぶと、馥郁(ふくいく)とした香りが鼻を抜け、箸が止まらない。天然とんこつスープと「赤い秘伝のたれ」は変わらないそうだが、麺の香りと焼豚の脂身の甘みがスープに溶け出すと、ここまで全体の味わいが変化するとは……。ちなみに「一蘭」担当者のおすすめは、にんにく多めにして途中「オスカランの酸味」で味変することだとか。
今回の銀座出店でインバウンド需要のほか、コリドー街や新橋で飲むサラリーマン需要を見込んでおり、他店にはない「玉乃光」の大吟醸酒も提供する予定だ。銀座ならではのプレミアムな天然とんこつラーメンが愉しめる「銀座一蘭」は、10日10時からオープン。
「銀座一蘭」
【住所】東京都中央区銀座8-3-11 和垣ビルB1
【席数】24席(味集中カウンター)
【営業時間】10〜翌3時
【URL】https://ichiran.com/shop/tokyo/ginza/
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