2018年に誕生から20周年を迎えたハロー!プロジェクトをお祝いする記念連載「ハロ!愛(ラブ)」。現在、新メンバーオーディション「モーニング娘。’19 LOVEオーディション」が開催中のモーニング娘。’19。今回は、各メンバーがそれぞれのオーディションを回顧! 全3回の本誌アザーインタビュー集で、こちらは3回目!
LOVEオーディションのように、過去のモーニング娘。の新メンバーオーディションのタイトルを見ると、新メンバーに求められているものが感じられますよね
羽賀朱音「私は一つ前の“12期 未来少女オーディション”で最終審査までいって、該当者なしという結果になったんです。でも、つんく♂さんが『該当者なしと言っているから落選者ではない。落ちたわけではない』っていうのを言ってくださったから、次の“黄金(ゴールデン)オーディション”でモーニング娘。に入ったんですけど、未来少女だという気持ちで頑張ってます!」
野中美希「私はモーニング娘。'14 “黄金(ゴールデン)オーディション”の合宿審査へ行ったとき、ほかにも10人くらいいたんですけど、合宿の参加者からモーニング娘。に加入したのは2人だけだったんです。でも、それ以外のメンバーも今はハロー!プロジェクトのメンバーになっているので、私はこのオーディションの同期を黄金世代って呼んでいます。その世代が今や新人ではなくなり、中堅になっていますけど。(オーディションの意味は)ゴールドの金の原石探しみたいな。そのうち私たちの世代がハロー!プロジェクトの基盤になっていくのかなって思ったらうれしいですよね。私はつんく♂さんに『海外との架け橋になってください』と言われたんです。実際、去年とか海外公演もできているので、もっともっとそういった場を増やしていきたいなと思っています」
森戸知沙希「私も“黄金(ゴールデン)オーディション”だったんですけど、入り方が異例なので…。私は3次審査まで行って、カントリー・ガールズになったんです。なので、オーディションには受かってはない。オーディションを受けて一発で合格っていう人の方が少ないので、ほかの人の気持ちも分かりますね。でも、まさかモーニング娘。に入るとは思ってなかったな」
牧野真莉愛「私は10期さんと11期さんのオーディションを受けました。10期さんは“元気印”で、私も自分のことを元気だと思っていたけど、10期さんの合格発表を見て本当に元気がいい子なんだなって (笑)。テレビで見ていて、これは入ると思ったんです! だから、すごく悔しかったんですけど納得というか、また頑張ろう!って思えました」
そんな10期の皆さんは“元気印”って感じですか?
石田亜佑美「思いますね」
佐藤優樹「眠たいときは眠たいですけどね」
小田さくら「だから、その辺が元気印。もはや、それが元気(笑)」
石田「でも、何か10期がモーニング娘。を引っ掻き回してきたなとは思いますね。ちょっとそれが誇りでもあります」
佐藤「私を一緒にしないで。私は正統派に生きてきたんで!」
石田「それはない」
牧野「私、小田さんが合格した11期メンバー募集の“スッピン歌姫オーディション”も受けました! 最終審査でやっぱり研修生から来ている子がいて、小田さんとも一緒だったんですけど、小田さんの歌がすごくうまくて。そのときに自分のスキルを上げたいなと感じたのでハロプロ研修生に入ったんです。だから自分は、2つともオーディションの名前にはふさわしくないっていうか、まだまだ上の人がいたんだなって。実際に合格した“黄金(ゴールデン)オーディション”のことを考えると、つんく♂さんって、その先のこともきっと考えていると思う。なので、私たちがゴールデンになれるようにっていうのもあるんじゃないかな」
小田「 “スッピン歌姫オーディション”っていうオーディションで合格したので、歌姫っていう肩書きをデビューから背負ったことは本当に大変でした。佐藤「でも、実際スゴかったよ。なんなら、すっぴんで歌えば良かったのに(笑)」
石田「そういうことじゃない!」
小田「それは嫌です! そもそも、すっぴんなのは顔じゃなくて、声質とか、そもそも持っていたものとかっていう意味だと思います」
佐藤「小田が覚えているか分からないですけど、小田が優樹にすごくかっこいい言葉を言ってきたんですよ。歌うことに対して私が悩んでいた時期に、小田に対して「歌割りもらって大嫌い!」みたいなことを言ったら、小田が上からではなく大人っぽく『歌姫オーディションで入った私に歌割りがなかったらおかしいですよ、逆に。だから、がんばります』みたいなことを言ったんです。嫌味じゃなく、自分が追いやられている気持ちを冷静になって私に言ってくるところとかかっこ良くないですか?」
小田「最初はね、大変だったんですよ」
小田さんは同期もいない一人の加入でしたしね
小田「歌姫オーディションっていう名目で入ったからには、へたくそでも歌割りを与えないといけないじゃないですか、最初くらいは。そうなったときに『え?どこが歌姫? 歌姫っていう肩書きがあるから歌割りあげたけど、全然歌姫じゃないね』って思われることが本当に怖かった。歌えなきゃいけないんだっていうのはすごかったので、誰よりも歌に対して時間はかけたかなと思います」
佐藤「今だから分かるけど、そのときは『は~? 何を言ってるのこの人』って思ったんです。けど、今考えたら小田ってよくあのメンタルで私にちゃんと応えてくれたとも思う。あの時期、9期メンバーのやっさん(鞘師里保)もなにか『小田ちゃんに負けないように頑張らなきゃ』って言っていた記憶があるし、なにか『おぉ、かっこいい』ってそのときに感じましたね」
前回のオーディションは、加賀さんと横山さんが加入した“新世紀オーディション”ですよね
加賀楓「うーん…。でも研修生はオーディションのシステムが一般の子とは少し違っていて、普段の研修生の活動を見て選ばれるんですよね。自分がモーニング娘。の新時代を作っていくんだっていう気持ちで挑むというよりは、とにかくそのときの研修生の活動を頑張るっていうことだったので。なので、13期の新世紀オーディションで入ってきた人ですって言われると、そうなの?って思っちゃう(笑)」
横山玲奈「私たちも何で“新世紀オーディション”っていう名前なのか由来が分からないので、私たちが選ばれた理由も正直わかってない。けど、私たちが加入して初めての曲が『BRAND NEW MORNING』っていう、新しい時代の幕開けみたいな曲。13期が入ってきたことによって、新しいモーニング娘。を作りたいんだなっていう気持ちは伝わってはきましたね」
9期はオーディションに名前はついていませんでしたよね
譜久村聖「9期のときは4年ぶりっていうのが大きかったよね」
生田衣梨奈「あと、譜久村聖ちゃんが三次審査で落ちていたにもかかわらず、階段から降りてくるっていう」
譜久村「言い方にとげがある(笑)。普通にサプライズ加入でいいじゃないか!」
生田「落ちてたのに(笑)。合格したから、それがいい感じに一面でとりあげられていて、悔しいですよね。私は落ちてないんですけど(笑)」
譜久村「モーニング娘。にとって新メンバーが珍しい時期だったので、そのときに求めていた人を取ったってつんく♂さんもおっしゃっていたんで、それはうれしかったですね。この4人でモーニング娘。が変わるって言ってくださったので、うれしかったです」
―メンバーが入ってくるたびにグループに改革や変化がある。少し繰り返しになってしまいますが、今回の“LOVEオーディション”で、またグループのカラーを変えるような子が入ってくるといいですね!
生田「そうですね。ガラッとカラーを変えるような子にはいってきて欲しいですね!」
譜久村「でも、TikTok(ティックトック)とかめっちゃやっているような超イマドキの子がはいってきただどうしよう(笑)。リハーサルたいへんだったーって、めっちゃライトな感じでインスタをあげるような子が入ってきたら、ついていけない。私は古い人間なんで(笑)」
生田「私が頑張るよ! でも、楽しみだよね」
譜久村「もちろん! 入ったら入ったで大変なことはあるけど、自分も望みを持ってオーディションを受けた。将来モーニング娘。になりたい!っていう子がたくさん集まってきてくれるので、それはうれしいことですよね」
生田「生田推しの子を待っています!」(ザテレビジョン)