錦戸亮主演で人気漫画をドラマ化した「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系)が1月7日(月)からいよいよスタート。ストーリーは、科捜研の研究員に勤める真野礼二(錦戸亮)が高い鑑定技術の腕前と独自の着眼点で闇に葬られた難事件の真実を見つけていく本格的なサスペンスドラマ。陰惨な過去を持つため、他人に心を開かずどこかミステリアスな空気を放つ真野が、科捜研の新人・沢口ノンナ(新木優子)やたたき上げの暴れん坊ベテラン刑事の虎丸良平(船越英一郎)らと異色のトリオとなって、事件を解決へと導いていく。
今回は、真野が働く科捜研の研究員・水沢英里を演じる岡崎紗絵の撮影現場に密着。科捜研のセット撮影初日のシーンでは、錦戸をはじめとした科捜研の研究員役のキャストが勢ぞろい。岡崎紗絵は「蛍光灯だけしかない、無機質な研究所かと思ったら、すごくきれいでビックリしました」と笑顔。
英里のデスクの前に座る、研究員・相良役の山崎樹範と楽しそうに談笑したり、机の上にあった小道具のマッサージボールを手に握ったり。監督からの細かい指示を一つ一つ確認しながら本番に挑んでいた。初日から和やかな雰囲気で撮影が進んでいるという、「トレース」現場秘話を教えてもらった。
――思いのほか科捜研の研究所フロアはスタイリッシュな空間ですね。
そうですね。もっと乱雑に物がある空間だと思っていたらキレイに整理整頓されていて、ビックリしました。私が演じる英里のデスクはさっぱりしていると思っていたのですが、ピンクのマッサージボールや加湿器、お掃除グッズのハケも2つ置いてあって、小物もかわいいんです。
かっちりした“リケジョ”というキャラクター
――岡崎さんが演じている英里はどんなキャラクターですか?
眼鏡を掛けた理系女子で一見、真面目に見えるんですけど、明るく物怖じしないキャラクターです。緊張してしまう自分とは違って、かなり肝が据わっています(笑)。同じ研究員の相良(山崎)さんや市原(遠山俊也)さんのことを、自分よりも子供っぽいなと思って見ているフシがあって、年上であってもそんなに先輩扱いしていないと思います(笑)。真野さんに対しては、「早く帰りたいのに、面倒な仕事を増やす迷惑な人だなあ」と最初は敵視していて、真野さんのことを知っていくうちにどう変わっていくかのかが気になります。
――衣装の白衣の前のボタンを締めていることからもきっちりした性格がうかがえますね。
シャツのボタンも苦しいくらい上まで留めています(笑)。最初はエプロンをつける予定だったんですが、かっちりした“リケジョ”というキャラクターなので、白衣になりました。基本的には研究所での鑑識が多いですが、たまに事件現場に飛び出すときは、鑑識の服装になります。私は映画「不能犯」(2018年)でも鑑識役を演じたときに着たので、懐かしいという気持ちです(笑)。
――クランクインして、現場の雰囲気はどんな感じなのでしょうか。
私の初日のシーンは、ノンナちゃんの歓迎会のシーンで、居酒屋で撮影しました。狭いところに肩を寄せ合っての撮影だったこともあって、同じ空間にいて居心地いいくらい皆さんとすぐに打ち解けられました。特に新木さんは何を話しても、「うんうん」って笑顔で付き合って下さるので、しゃべり過ぎてしまいました(笑)。初共演なんですが、お互いにモデルのお仕事をしていて、ショーの会場でも顔を合わせることはあったんです。仲良くさせていただきたいですし、いろいろ学びたいです。
船越さんがいらっしゃるだけで、現場が引き締まります
――本日のセットの撮影はいかがでしたか?
船越さん演じる虎丸さんが鑑定結果を知るために刑事たちを引き連れて科捜研にやってくるシーンだったんですが、船越さんがいらっしゃるだけで、現場が引き締まりますね。特に虎丸さんは怒号を飛ばすキャラクターなので、緊張感がピリッと走ります。でも、船越さん自身は、すごく気さくな方ですし、お芝居で引っ張って下さるのでありがたいです。
――錦戸さんは難解な専門用語のせりふがたくさんあって大変そうでしたね。
そうですね。「ゴンフォネイス・ロムビカ」とか「マンガン」とか、聞いたこともないような専門用語がずらっと並ぶせりふもあり、とても難しそうです。そんな大変なときでも現場全体を俯瞰で見て、みんなを包み込んでくださる優しい雰囲気の方だなと思いました。
――刑事役の矢本さんは、船越さんと仲良くモニターチェックをされたり、いじられているようにも見えましたが……。
矢本さんはそのままで本当に面白いんですよ(笑)。話術もすごいですし、いつも笑ってしまいます! どこか親しみやすい雰囲気を持っていらっしゃるので年上の方からは面白がられるキャラなんですけど、実は年下にはお兄ちゃんらしく振るまって下さるし、引っ張ってくれる方なんです。
――そうなんですね。岡崎さんは何度もリケジョを演じているということですが、科捜研というお仕事の魅力をこのドラマでどう伝えていきたいですか?
科捜研は鑑識が持ってきた証拠品を科学的に調べるお仕事。真実をみつけるために小さなものも見逃さないという姿勢は、大変な作業と集中力が必要ですが、導かされる鑑定結果にドラマがありますので、ぜひ注目してほしいです!(ザテレビジョン・取材・文=福田恵子)