【写真】湊先生(山崎賢人)のこのキュートな笑顔ももう見られない…!
山崎賢人主演のドラマ「グッド・ドクター」(13日木曜夜10:00-、フジテレビ系)が13日、最終回を迎える。多くの視聴者に感動を届け、小児外科の世界に光を当ててきた本作に、早くも“湊先生ロス”“グッドドクターロス”の声が広がっている。
湊先生に「かわいすぎる!」「癒される」の声
「グッド・ドクター」は、自閉症スペクトラム障がいでコミュニケーションに難しさを抱える一方、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊(しんどう・みなと=山崎賢人)が、周囲の偏見や困難を乗り越え、小児外科で医師として成長していく姿を描く。
主演の山崎は、医師役、自閉症スペクトラム障がいの役柄ともに、初めての挑戦だった。サヴァン症候群という設定のため、膨大な医療の知識をコンピューターのように早口でよどみなく口にする。さらに、障がいを持っているため口調にも特性が現れる。非常に努力が必要な役どころだ。
そんな湊を演じるにあたり、山崎は撮影前からセリフの言い方やしぐさ、表情までスタッフと細かく話し合いを重ね、入念に役を作っていった。
放送がスタートしてみると、視聴者から「山崎賢人の演技力に驚いた」「湊先生にしか見えない」「表情がかわいすぎる!」の声が上がるなど、“湊先生”は大人気!大好きなおにぎりをもぐもぐするシーンも「かわいい!」「癒される」「ずっと見てられる」と話題になり、最終回を前に、「もう早くも湊先生ロス」「湊先生もう見られないなんてつらすぎる」「続編ぜひお願いします!」といった声も聞こえてくる。
「小児外科医に光を」という使命感
ドラマの舞台となったのは、日本の医師全体の0.3%しかいないという“小児外科”だ。医療ドラマでもなかなか取り上げられることのない領域だが、スタッフ・キャストは「小児医療の最前線で戦う小児外科医にスポットを当てたい」という使命感を胸に、一丸となって作品を作り上げてきた。
“子ども”という存在は、誰かに支えられ、見守られ、愛されなければ生きていくことはできない。「グッド・ドクター」は、患者である子どもたちの物語であると同時に、その“誰か”の物語でもある。
ドラマでは、我が子を失った親の“その後”の物語、闘病するきょうだいのため多くの犠牲を払わなければならない“きょうだい児”など、通常の医療ドラマの枠からはみ出した問題にも真正面から取り組んだ。小児医療の現場ならではの痛みと苦しみ、そして愛情を一つひとつ丁寧に描いた本作に、視聴者からは「毎回泣ける」「考えさせられた」「優しい気持ちになれた」といった声が多く上がっている。
実在の小児外科とコラボ動画制作も
そんな本作は、実際の小児医療の現場にも影響を与えている。
ドラマをきっかけに、広島大学病院とテレビ新広島(フジテレビ系列局)がコラボ動画を制作した。この動画は、入院中の子どもたちやその保護者、看護師、医師らが「グッド・ドクター、見てね!」と元気にタイトルコールするものだ。
入院中の子どもたちにとって、得難い経験となったこのコラボ。同病院の小児外科医・栗原將先生は「小児外科がドラマのテーマとして扱われたことで、入院している子どもたちも、外の世界とつながっているような感覚を持つことができたのではと思います。このドラマを見て、小児外科医を志す人が増えてほしいですね」と期待を寄せる。
先ごろクランクアップした山崎も、「見ている方に、これほどメッセージを伝えられる作品に出させていただいて、俳優という仕事をやっていて本当によかったな、と思います」と振り返った。
エンターテインメントとしてはもちろん、社会的意義もしっかりと果たした「グッド・ドクター」。第9話(9月6日放送)まで9回中、2ケタ視聴率を8回記録するなど、注目度も群を抜いている。
いよいよ最終回を迎える「グッド・ドクター」。湊たちの働く東郷記念病院小児外科は廃止の危機に瀕している。そして、湊をかばい続けた院長・司賀明(柄本明)の病状も深刻なものになっていた…。「すべての子どもを大人にしたい」と願う湊と子どもたちの物語は、どんなエンディングを迎えるのだろうか。
最終回(13日放送)のあらすじは…
湊は、司賀の病室を訪れていた。これまでずっと支えてきてくれた司賀の病状を初めて知り、湊はショックを隠せない。その時、湊のもとに、担当患者・森下伊代(松風理咲)の急変を知らせる連絡が入る。司賀に今心配すべきなのは自分ではなく子どもたちだ、と促された湊は伊代の病室へ急ぐ。
小児外科主任の高山誠司(藤木直人)は、肝臓と小腸の同時移植以外に伊代を助ける方法はないと告げ。だが、東郷記念病院では小腸と肝臓の同時移植が行われたことはなく、高山ですら行ったことがない。そこにER(救急救命室)から、川で溺れた少女・吉本美咲(古川凛)が心肺停止状態で運び込まれたと連絡が入る…。
※山崎賢人の「崎」は正しくは「立さき」(ザテレビジョン)