聴覚や視覚への刺激によって快感を得る現象“ASMR”に注目した日本初のオリジナル番組「ヨルヨミ」(dTVチャンネルのひかりTVチャンネル+で配信中)。同番組では、360度録音可能のバイノーラルマイクを駆使し、毎週異なる俳優が文豪たちの名作を読み聞かせて視聴者の目と耳を癒やしている。4月は、5日(金)に廣瀬大介、12日(金)に大平峻也、19日(金)に伊万里有、26(金)に松島庄汰が登場。今回、4月5日(金)配信回で高村光太郎の「智恵子抄」を朗読する廣瀬にインタビューを行い、収録の感想や自身にとっての“癒やし”などについて聞いた。
初めての経験に試行錯誤しながらも新鮮さを感じた収録
――収録の感想は?
普段の声の収録はカメラが回っていないので、居心地の悪さというかムズムズする感覚があったんですけど、スタッフさんから「いい出来だと思うよ」という良いお言葉をいただけたので、僕自身も配信を楽しみにしつつ、皆さんにも楽しみにしてもらえたらと思います!
――キャラクターを演じるのではなく、自身の声で朗読するということについては?
ナレーションとも違って“語り”の要素が強いんじゃないかと思ったので、読み聞かせるような感覚で臨みました。ただ、「マイクにこんなに近づいて、こんなにささやくようなニュアンスでOKが出るんだ」というのがすごく新鮮でしたね。感情を入れ過ぎても良くないしストーリー性が失われてもいけないので、音の強弱をちょうどいい塩梅にするのに苦労しました。僕自身、どう音が載っているのか全く想像できないのですが、「眠りの導入に適する」という番組のコンセプトに沿って皆さんの眠りの妨げにならなければいいかなって(笑)。
〝愛〟があふれてオープニングから涙!?
――“ASMR”動画はご覧になりますか?
見たことないんですよ。テレビで特集されているのを見かけたくらいで。ただ、個人的にはオルゴールの音がすごく好きです。マイナスイオンが出てません?(笑) アッパーな曲でもオルゴールになるとすごく癒やされるんですよね。ちょっとカリカリしていたり疲れている時なんかは、そのままの音源ではなくオルゴールの音源をよく聴いています。
――普段の生活の中で、一番の“癒やし”は?
ゲームですね。「テイルズ」っていう好きなシリーズがあるのですが、オープニング映像を見たら泣けるんですよ。“テイルズ愛”が強過ぎるのか、映像を見ていると新作に出合えた喜びと共に「スタッフさんたちの愛が詰まってるな」みたいなよく分からない感情が生まれてしまって…(苦笑)。例えるなら、憧れの人に会って泣いてしまう女の子の感情ですね。あれのゲーム版!(笑)
――では、休みの日はゲーム三昧?
そうですね。ゲームをするかおいしい物を食べて過ごすかという感じです。出不精なんですよ。以前はお酒を飲むことが好きだったのですが、最近太ってしまってお酒をやめました! 今は付き合い程度で飲むことはあっても、家で独りで飲むということはなくなりました。
恥ずかしい〝黒歴史〟を赤裸々告白!
――普段、詩に触れることはありますか?
仕事で原作となっている小説を読むくらいなので、詩は全く触れてこなかったんですよ。でも、このお仕事をさせていただいて「詩も触れないと」と思いました。やっぱり仕事柄、さまざまな時代だったり、さまざまな人物、さまざまな世界観が関わってくるので、そんな思いにさせていただけて僕自身すごくためになりました。
――思春期にポエムを書いた経験は?
ポエムとか日記は書いたことはないですけど、「前略プロフィール」っていうのをやっていました。当時はすごく流行っていて、今でいうフェイスブック、ツイッター、インスタみたいな感じだったんですけど、今では若干の“黒歴史”なんじゃないかという…(笑)。
――今思えば恥ずかしいというエピソードは?
小学生の頃に漫画研究部に入っていまして、自分で漫画を描いてました。小学生なので、好きな漫画を模写するレベルの盗作に近い感じのやつ。それをあたかも自分で描いたかのようにして…(恥)。当時、「烈火の炎」が大好きで、それに影響されて自分の漫画でもとりあえず竜巻を出したくて、やたら竜巻を描いていました。あとは、壁を通り抜ける能力のある主人公が出てくる漫画「海の闇、月の影」の影響で、壁を通り抜ける場面が水面を通るような表現で描かれていたので、いつもお風呂に入っている時に「壁を通り抜けている」と思いながら湯船の水面に手を入れて楽しんでいました。
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!
スタッフさん曰く「より良いヘッドホンで聴いていただけると、より世界観に入り込めてこの番組の良さをより感じていただける」そうなので、初めてご視聴される方は見る下準備として、ヘッドホンもしくはイヤホンなど、直接耳に音が届く環境で聴いていただけると良さが伝わると思います。最後までぜひご視聴していただけたら幸いです。
ひろせ・だいすけ●6月3日生まれ、東京都出身。声優として「王室教師ハイネ」「終電後、カプセルホテルで、上司に微熱伝わる夜。-通常版-」などに出演。俳優としてもミュージカル「ヘタリア」「手紙」などに出演している。
(ザテレビジョン)