このほどアメリカで行われた裁判で、3人の幼い息子を殺害した母親に実刑が下った。今回の裁判で次々と明るみに出た真実の中で、母親の殺害理由が息子に対する嫉妬だったことが判明した。『WSYX』『Metro』などが伝えている。
オハイオ州ローガン郡で2014年7月から2015年8月の間に3人の幼い息子を殺害したブリタニー・ピルキントン(Brittany Pilkington、27)が、今月19日に行われた裁判で37年の刑を言い渡された。
ブリタニーは2014年7月に生後3か月だったニール君(Niall)、2015年4月に4歳のギャビン君(Gavin)の顔に毛布をかけて窒息死させた。さらにその4か月後の8月、今度は生後3か月のノア君(Noah)に手をかけた。警察は当初、ブリタニーがニール君とギャビン君を殺害した証拠を見つけられなかったが、ノア君が死亡したことでブリタニーの取り調べを行うこととなった。
ブリタニーは息子3人の殺害を認めたが、『PEOPLE.com』によれば彼女は殺害理由について「夫が3人の息子にしか関心がなく、自分と上の娘に同じように接してくれないため嫉妬した」と話したという。
裁判では検察側が死刑を求めたが、ブリタニーは最後まで無罪を主張し、ブリタニーの弁護側も彼女には精神的な欠陥があると訴えた。そして最終的には罪を認めたことで、検察側との司法取引によって死刑を免れた形になった。
『WSYX』によるとブリタニーの夫であるジョセフ・ピルキントン(Joseph Pilkington)は、実はブリタニーの母親の元恋人だった。しかしジョセフはブリタニーが9歳の時から性的虐待を繰り返し、彼女が17歳の時に妊娠したことで結婚することになったようだ。今回のブリタニーの事件がきっかけでジョセフの性的虐待が発覚し、有罪判決を受けて刑に服している。
またブリタニーの弁護側からは精神的な問題が生じた要因として、性的虐待で苦しんだことに加え、幼い頃に鉛中毒にかかったことで脳に問題が生じたことを挙げた。地元メディア『Springfield News-Sun』によると、ブリタニーのIQは71程度で供述したことを理解する能力を持っていないと主張があったとのことだ。
その結果、ブリタニーは2件の殺人罪で30年、過失致死罪で7年という計37年の禁固刑が言い渡された。
なおブリタニーの8歳になる娘は養護施設で過ごしているが、母親が出所するのは彼女が45歳になった時である。
画像は『Metro 2019年11月20日付「Jealous mom smothered 3 young sons because she envied the attention her husband gave them」(Picture: WDTN/ABC)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)