今年の夏、齋藤容疑者と石澤さん(上)は一緒にゲームイベントに参加していた(SNSより)
「11月15日の夜9時少し前でした。外で男の人の大きな怒鳴り声がしたのね。なんて言っているのかは聞き取れなかったんだけど、そのすぐ後に女の人の悲鳴がしたのよ。声のほうに行くと階段の1階と2階の間の踊り場に女の人が倒れていて、お腹のところに包丁が刺さっているのが見えたんですよ。金属だから、キラッと光っていて……」
「彼女を傷つけて俺も死ぬ」
「女性は意識がない状態で、血が周辺にブワーッと広がっていましたよ。“タオル! タオルを持ってきて”って声が聞こえて、うちの店もほかの店もタオルを持ってきて、20枚、30枚があっという間に真っ赤になって……」
「2人は『人狼殺』というオンラインゲームを通じて出会い、1年ほど前から7~8か月間、交際していました」(共通の知人)
『人狼殺』というのは、数名のプレーヤーがゲーム上で村人か人狼(村人を装った狼)かを見抜くゲームのオンライン版のひとつ。互いに正体がわからない中で討論し推理。村人(多数)は人狼をすべて退治できれば勝利。人狼(少数)は村人と人数を同数にできれば勝利となるのが流れ。
「齋藤は直接会うとおとなしいんですが、ネット内の討論中には急に口調が強くなったり、怒鳴りつけることもあった。石澤さんは明るくて、年齢は若くても気遣いができる、社会性のある子でした」
こじれの原因はお金
「彼女がパパ活をやっているんじゃないかと疑い出し、ケンカも増え、齊藤は不満を爆発させてSNS上に彼女とのLINEやプライベート情報をさらしたんです」(同・知人)
《今夜 人狼殺Twitterに爆弾を投下して消えます。僕には許す気がないです》《援助交際並びに交際の証拠》……そんな言葉と一緒に恋人のプライバシーをさらしていたが、
「齋藤は女グセが悪く、石澤さんと付き合っているときも、ほかの女性に声をかけていたそうです」(同・知人)
「石澤さんは“お金のことを言われている”と悩んでいました。男は“あんなにお金を使ったのに何もしてくれない”“返せ”などとしつこく迫ってきたそうです。デート代や旅行代など総額で100万円ほど。最終的に男は“お金だけでも返してほしい”と言っていたようです」
「彼は成功願望が強かったんです。何かでお金儲けをして大物になりたい、とよく言っていました。“年金(保険)を納めても返ってこない”とか“ホストは女の子をだましてお金をもらうけど、そこまでしてほしくない”と言っていた。そして援助交際も毛嫌いしていました」
「お客さんに言ったことが受け入れてもらえない、思ったとおりの返答がないと突然、態度を変えることがあった。お客さんに“なんで来ないんだよ”“こんなにしゃべってやっているのに”と理不尽にキレることもあって正直ヤバイやつだと思ってました」
「ホストを辞めた後は義父が経営する会社で社畜状態だったそうです。小さいころ実の父親を亡くし、母親は再婚したそうですが、義理の父親との関係はあまりよくなかった。自殺願望もあり、精神的にも不安定だった」(前出・友人)
ジュノンボーイに応募
「あまり目立つタイプではなかった。気になったのは、人の言うことに対して反対のことを返してくるんです。天の邪鬼というか……」
「理容関係です。(ヘア)スタイリストとして働きたいと言っていました。気がきいて、いつも明るくてすごくいい子でした。それがこんな形で亡くなるなんて……」