大竹しのぶ&明石家さんま
1位はさんま&しのぶ。あなたの記憶に残るのは?
「離婚会見での×印が印象的」(37歳・会社員)、「こんなに円満な離婚はなかなかない」(44歳・パート)、「離婚後も共演NGでないのは初めて見た」(37歳・主婦)など、円満離婚で今もいい関係を築いているのが堂々1位の要因のようだ。
「このふたりが1位なのは、アメリカ映画でありがちな設定の“元夫婦”みたいに、別れても仲がいい理想の離婚スタイルなんでしょう。ただし、そんな仲よしの元夫婦なんて幻想。アメリカにもいないよってデーブ・スペクターも言ってましたよ(笑)」(芸能ジャーナリスト・佐々木博之さん)
「妻側の過激な行動が、自身の株式投資などで築き上げた資産を守ったとも言えます。つまり『とにかく離婚できたらお金も何もいらない』と夫側に言わせるようにもっていった、妻側が一枚上手のアッパレな離婚ともとれます」
「年の差婚は年齢の低い側が成長して気持ちに変化が起きるのは、ままあること。7位の磯野貴理子さんの離婚も同じです。離婚理由の『子どもが欲しい』に対して、最初からわかっていたのに、と感じる人も多いようですが、年を重ねるごとに気持ちが変化するのは当然。年下と年の差婚をするなら覚悟が必要です。
その点、貴理子さんがスパッと諦め、別れを受け入れた潔さは立派でした。周囲の同情は不要だと思います」(岡野さん)
たけしはどうしても別れたかった?
「熟年離婚の典型。一般の男性でも不倫関係にあった女性と人生をやり直そうと熟年離婚をする人が増えています。たけしさんが財産のほとんどを元奥様に渡したという報道に驚きました。
一般論ですが、とてもよい離婚条件でさえ財産の半分プラス自宅くらいが相場。たけしさんは最後に男気を見せたとも言えます。スゴイ! ただ、元奥様目線からすれば“そこまでして自分と別れたかったのか”ともとれるので、おつらいとは思います」(岡野さん)
「もちろん病気で妻が苦しんでいる最中の不倫など言語道断! とはいえ、世界のケン・ワタナベ。許しも請うていたことだし、いくらでもやり直す機会はあったのでは? 南さんのプライドが邪魔したのでしょうね」(岡野さん)
「一般的に言えば離婚はしなくてもいいケース。もともと別居婚だったようですから、このまま別居を続ければよく離婚する理由がはっきり見えません。仮に元親方側の収入が確保できない、借金があるといったお金に関する何らかの問題があって、景子さんがお金を確保するための離婚ということであれば、ありうるケースです」(岡野さん)
「予想については、なぜか、われわれ芸能記者よりも一般の芸能好きの女性たちのほうが当たる(笑)。“このふたりは離婚するね”と言われた夫婦は90%が離婚したのでは? そういう意味では危ないかもしれませんね」
「一般人でもそうですが、別れても女性ひとりでやっていける場合の離婚が多い。だからよく、結婚して家庭に入り、しばらく仕事していなかった女性芸能人が急にテレビに出だしたりすると、離婚が近いんじゃないかと思われるんですね。実際、芸能界の歴史を見ても、そんなケースは多いですから」(佐々木さん)
別れる理由をリサーチ!
「以前にはあまり見られなかったのが妻側の暴力や異性関係。異性関係は、30代~50代に増えていて、これは妻が働くケースが増えていることに起因します。また、ランク外ですが妻がお酒を飲みすぎるというのも同様に増加傾向です。ママ友との飲み会で酔っ払い、帰宅後、オラオラ系に豹変して夫に暴言を吐いたり、あたったりする“アルハラ”妻なども増えているようです」(岡野さん、以下同)
「男性側の“同居に応じない”は、夫の両親との同居を拒むケースもありますが、母子密着の顕著なケースも。自分の実家にいりびたりがちな妻に多く、里帰り出産して、そのまま実家を離れないことも。また、子どもの学校や受験などを理由に夫の転勤に帯同しない30代、40代の妻も多いようです」
「妻が出産で大変なときに浮気をしたなどはもってのほかですが、手伝ってくれない、気遣ってくれないという妻の憤りは恨みに変わることも。熟年離婚の根源は産後の夫の態度・行動にあり、それを長年、恨みとして持ち続けていたという話もよく聞きます」
「度重なるDVや家計を維持できないほどの膨大な借金など、明らかに離婚という解決策しかない事案以外は、まずは離婚以外の策をすすめます。実際の割合でいうと相談者の約3分の2が後者です」
「まずは結婚生活を否定から入らないこと。夫婦でともに過ごした時間でよかったこと、嫌だったこと、受け入れられなかったことなどを冷静に話し合うことが大切。慰謝料などのお金については、法律の範囲を超える要求は関係を悪化させるので欲張りすぎはダメ。いろいろと思うところはあるでしょうが、相手を誹謗中傷しないことも円満離婚に導くための重要なポイントでしょう。
《PROFILE》
岡野あつこさん ◎離婚カウンセラー・夫婦問題研究家。自らの離婚経験を活かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。現在「離婚カウンセラー養成スクール」を開校し後進の育成にも取り組む。
佐々木博之さん 芸能ジャーナリスト。宮城県仙台市出身、中央大学理工学部卒業。元フライデー記者、芸能レポーター。現在も週刊誌などで取材活動を続けておりテレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。