鈴木伸之 撮影/廣瀬靖士
「2017年は“あなそれ”に出演したことで、見ていただいた方に僕のことを知ってもらえたのが大きかったです。“あのときのクズだ”とか僕に対するイメージを持ってくださる方も増えて(笑)。あとは大好きな作品『東京喰種トーキョーグール』の映画に出演できたこと。この2本は僕にとってとても大きいものになりました」
身長185センチ、鍛え抜かれたボディに、どこか少年らしさが残るあどけない笑顔で魅了する爽やかイケメン・鈴木伸之(25)。
不倫夫を演じたドラマ『あなたのことはそれほど』でブレイクを果たしたが、
「これからやってみたいのはレスキュー隊みたいな役。なんせこれまでは悪役やクズな役が多かったので……(笑)。来年は人命をテーマにした『海猿』のような作品にも挑戦してみたいです!」
そんな抱負を明かしてくれた鈴木だが、今年最後の出演作となる映画『リベンジgirl』では、“実はあまりやったことがないんです”という胸キュン恋愛ムービーに挑戦!
とはいっても、桐谷美玲演じるヒロイン・宝石美輝が大失恋をきっかけにまさかの政界進出(!!)を果たすというリベンジから始まる恋物語。鈴木はそんな彼女を支える政治秘書・門脇俊也を演じている。
「美輝はものすごく美人ですが、強くて生意気だから、どうしても周りから嫌われてしまう。でもウソがつけなくてピュアでまっすぐなところは、女性として素敵だと思います」
と話しつつも、実際に美輝みたいな子がいたら声をかけるか聞いてみると“かけません(笑)”と即答!
「俺ね、強い人が苦手なんです(笑)。優しい雰囲気をまとった、見るからに“優しい人!”が好きで。意外と繊細なタイプなので、あんまり女の人から強く言われると、くじけちゃいます(笑)」
俳優になるきっかけは
ボーカルオーディション
劇中では“ゴーイングマイウェイ”な美輝に徐々に惹かれ恋に落ちていくが、今回演じた俊也との意外な共通点とは――?
「トンカツが好きなところ。僕も勝負ごとの前は必ずトンカツっていうくらい好きで。あんなにキレイな人(美輝)をトンカツ屋に連れていく俊也も面白いですよね。もっとオシャレな懐石料理やカウンターとかあるじゃないですか。でもそれで喜んでいる彼女もカワイイと思います」
恋の“リベンジ”のために総理大臣を目指していくヒロイン。同じような経験ってある?
「僕は好き嫌いがハッキリしているので。失恋したから相手を見返してやろうとか、そういうのはありません」
でも俳優業のきっかけは、まさに“リベンジ”だったそう。
「もともと歌手になりたくてボーカルオーディションを受けたんですけど、落ちてしまって。でも、それがきっかけでHIROさんに声をかけていただいて、いま俳優として活動できているんです。夢の挫折がなかったら、今の自分はいないと思います」
思わぬ縁でつながった俳優への道。新しい作品へは過去の自分を見返す気持ちで挑んでいる。
「もっとああすればよかったとか、必ず“後悔”がつきまとう仕事だと思っていて。だから常に前回と同じ失敗はしないぞ、という気持ちを大事にしています」
現在25歳。今後はどう年を重ねていきたい?
「“常に昔が恥ずかしい大人”でありたいな。昔はセリフもない作品ですごく怒られたりしたこともあったんですが、今となってはいい思い出。“よくあんなことしてくれたよな”って自分に思えるくらいの勢いで、何ごとにも挑戦していきたいです」
クリスマスの思い出を教えて!
「昔、当時お付き合いしていた彼女とクリスマスイブにイルミネーションを見に行ったんですけど、めちゃめちゃ混んでいたせいでケンカになって別れてしまったんです(苦笑)。近年はクリスマスディズニーに憧れているので、機会があったらぜひ行ってみたいです。
子どものころはイブの夜から目を覚ますと枕元にプレゼントが置いてあって、うれしかったなぁ。サンタさんからはプレステとかをもらったんですけど、おばあちゃんは“はい伸くん、クリスマスプレゼント”ってお金渡してきましたからね。サンタも夢もない!(笑)」
<出演情報>
映画『リベンジgirl』
12月23日(祝・土)全国公開