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《青梅強盗殺人》“実行役”の知人が告白、被告の過去

2020年1月28日 05:00 週刊女性PRIME

野村俊希被告(本人のFacebookより)

「トシキはもともと、人なんか殺せるような人やないと思う。もし本当にやったとしても、それは上の人に指図されて、断り切れなかったからやと思う。私は彼の罪が少しでも軽くなればと考えて、証言しようと思ったんです」

 週刊女性の取材にそう重い口を開いたのは、週刊女性1月21日号で報じた東京の資産家強盗殺人事件で逮捕された野村俊希被告(25)の知人。

母親からも捨てられて


 昨年12月に青梅市の小川和男さん(享年67)が殺害された事件で、1月24日、新たに橘健吾容疑者(26)と簗瀬(やなせ)誠容疑者(23)が逮捕された。

 野村被告はハン・イルイン被告(31)とともに12月27日にすでに逮捕されていて、今年になって強盗致死と住居侵入の罪で起訴されていた。

 当初は「強盗殺人」で逮捕されたが、殺意があったことは認定できないとして「強盗致死」となったが、知人も野村被告が簡単に殺人までするような男ではなかったと証言する。

トシキはもともと大阪府の出身で、中学校のころに両親が離婚。兄と姉は父親に引き取られ、彼は母親に引き取られた。その後、傷害事件か何かを起こして警察ざたになったため、母親からも捨てられてしまったんです。私にはそんな凶暴な様子はまったく見せなくて、普通の男。可愛いやつなんですけどね」

 傷害事件の後、野村被告は京都の建設会社で働くようになり、そこで出会ったのがハン被告だった。

「確か、建設会社ではトシキの上司だったはずです。でも、トシキはちゃんと会社員として働いていたと思う。20歳前後のとき、いったんは京都の女性と結婚して、子どもも1人生まれています。でも、結局は長続きしないで、離婚していますけど」(同・知人)

 しかし、2015年に野村被告は富山市で強盗致傷事件を起こしてしまう。市内の公園で男性に殴る蹴るなどの暴行を加えて、現金を強奪。地元の大工とともに逮捕され、執行猶予つきの判決が言い渡されていた。

“使いっ走り”だったと思う


 今回の事件は、その猶予中の犯行と見られるが、そこまで困窮していたのだろうか。

「私にはトシキが金に困っていたようには見えなかったんやけど、ほかの仲間には“金がない、金がない”とこぼしとったようです。もしかしたら、富山も今回の事件と同じで、金のある人を狙っていたのかも」(同)

 これまでの報道によれば、被害者の小川さんと野村容疑者らは面識のない間柄と伝えられていたが知人は、

「私が直接、聞いたわけではないんやけど、どうやら仲間には“一度、青梅市には下見に行っていた。被害者とも一度、会って話をしている”と話しとったようです」

 と下調べをしたうえでの計画的な犯行だった可能性があると指摘して、こう続ける。

「遠方まで出かけていって強盗するというやり方ですが、彼はまだ若いので、いわば“使いっ走り”だったと思う。誰かもっと悪い連中がバックにいて、その連中が指示して、トシキみたいな下っ端のやつを実行犯として雇ったという手口やないかと思う」

 確かに、野村被告とハン被告は実行役で、今回捕まった橘容疑者は監視役、簗瀬容疑者は車の運手役を務めていたとされ、さらに情報提供者がいるとの説もある。

「最初は物盗りに入ったんやけど、金を見つけられなくて、被害者に顔を見られて逃げてきた。そうしたら、“それはマズい。もう一度、引き返して殺してこいよ”と上の人に命令された。それを断り切れないで、トシキはやったんじゃないか」

 そう言ってまでかばう仲間のためにも、野村被告は裁判で事件の真相を明らかにして、罪を償う必要がある。殺意がなかったとしても、人を殺(あや)めたことに変わりはないはずだ。

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熊田曜子、孫に会いたい義母を110番通報していた

2021年9月27日 21:00 週刊女性PRIME

9月下旬、周囲を警戒しつつ長女を見送りに出る熊田曜子

《明日は敬老の日 贈り物は子供達がイラストを描いたお皿(中略)めちゃくちゃ可愛いお皿が出来た》

 9月19日に、自身のSNSでこのように投稿したのは熊田曜子。一見、微笑ましい家族との日常のように見えるが、彼女はいまだ“ドロ沼離婚劇”の真っただ中にいる。

「今年5月、会社経営者の夫・Aさんから暴行を受けたと警察へ通報。離婚に向け、3人の娘を連れて自宅のすぐ近くで別居を始めました。逮捕されたAさんは、釈放後に暴行していないとメディアを通して主張。併せて、彼女の不倫を疑って以前から集めていた音声データの存在を明かしました」(スポーツ紙記者)

 7月には景品表示法に触れるハーブ茶の広告塔を務めていたことが発覚。イメージダウンで仕事は激減し、8月には別居後に住んでいた高級マンションからの転居を余儀なくされる。廉価なマンションに、母親とともに引っ越すことになった。

「一連の騒動で熊田さんはいまだにテレビには出演できていませんが、ファッションショーの仕事など徐々に芸能活動を再開。止まっていたSNS投稿も、活発になりつつあります」(同・スポーツ紙記者)

夫の両親を110番通報していた


 しかし冒頭の“敬老の日”投稿の裏では、新たなトラブルが起きていたようだ。

「実は、あの投稿の数日前に、熊田さんが、近所に住むAさんの両親を110番通報していたそうなんです。何があったのか定かではないのですが、親族でもある義理の両親を通報するというのは、よほどのことですよね」(熊田の知人)

 いったい何があったのか。Aさんの代理人弁護士に問い合わせてみると、通報の事実を認めたうえで、次のように語った。

「Aさんのご両親は、事件後に会えなくなったお孫さんのことをずっと心配していました。そして、9月中旬のその日、Aさんのお父さんの誕生日が近いということもあり、少しでも孫の顔を見られればと思ったおふたりは、近所にある上の娘さんが通う塾へ向かった。すると、上の娘さんがちょうど帰ろうと出てきたため、少しだけお話しできたようです」

 願いどおり、少しの時間ではあったものの、塾帰りの長女と約4か月ぶりの会話をすることができた。するとその2日後、義父の携帯に最寄りの警察署の生活課から電話がかかってきた。

警察官からは“お孫さんを待ち伏せしているとの通報を受けて連絡しましたが、もし事実なら気をつけてほしい”との注意を受けたそうです。Aさんのご両親と上の娘さんが話したことを熊田さんが知り、警察に通報したようです」(Aさんの代理人弁護士)

 “娘たちがさらわれてしまう”とネガティブに解釈したのだろうか。しかし、Aさんの代理人弁護士はそうではないと言う。


「最初の通報から10日後の夕方、Aさんのお母さんが買い物中に、偶然道端で上の娘さんに会ったそうなんです。声をかけようとすると、後方にいた熊田さんの母親が駆け寄ってきて、娘さんの手を引き、足早にその場から去っていきました。数時間後、再び警察署の生活課から注意の電話がAさんのお母さんの携帯に入ったとのことです」(同・Aさんの代理人弁護士)

熊田を実の娘のように思ってきた


 義理の娘に2度も通報されてしまったAさんの両親。Aさんも戸惑いを隠せない。

「母が言うには、上の娘は笑顔も見せず、もはや他人と話すような態度だったそうです。以前は学校や習いごとの送迎、食事の準備を母がしていたので、娘もすごく慕っていたのですが。母も“声をかけただけなのに、どうして……。曜子ちゃんを実の娘だと思って接してきただけに、悲しい”と嘆いています」

 今回の通報の意図について、熊田の代理人弁護士に質問状を送ったが、期日までに返答はなかった。

 9月下旬の早朝、学校へ行く長女を見送るために、自宅マンションから出てきた熊田を目撃した。顔には少し疲れが見え、長女も心なしか元気がなさそうに見える。

「熊田さんは娘たちに“Aさんや彼の両親と話をしてはいけない”と言っているそうですが、小学生の長女は本当に信じていいのか悩んでいるらしいです。同級生にも相談しているようなので、周囲は熊田さんにもお子さんにも、どのように接したらいいのか複雑な思いを抱えています」(長女が通う小学校の保護者)

 熊田が本当に耳を傾けなければならないのは、子どもたちの声なのかもしれない。

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《熊本県》不倫疑惑の市議を直撃!飛び出した“苦しい言い訳”

2021年9月27日 17:00 週刊女性PRIME

花畑で有名な地元の観光スポットでA子さんとデートする松本憲二議員

「コロナ禍で市議会議員が不貞行為にふけっている」

 そんな文言が記された「怪文書ビラ」が流布して騒動となっているとの情報を『週刊女性PRIME』は独自にキャッチした。

 そのビラで不倫を告発され、“主人公”となったのは熊本県玉名市の松本憲二市議(53)。

 ミニトマトの生産量が日本一という玉名市で農業を営みながら議員活動を続けている松本市議。彼は妻子持ちで、市内にある実家に母親らとともに暮らしながら、現在、2期目を務めている。

大雨警報時も不倫相手の自宅へ


「松本市議と逢瀬を重ねていたのは市内にある建設会社の美人令嬢、A子さん(50代、独身)です。

 2人の関係は2年ほど前から密かにウワサになっていたのですが、今年6月ごろに2人の不倫関係を暴露した怪文書と証拠写真が、玉名市内の一部にばらまかれたんです」

 そう話すのは、玉名市民の1人。玉名市では昨年10月に当時の市議会議長だった中尾嘉男氏が賄賂罪で逮捕されたことから(その後、略式起訴され罰金刑が確定)、不祥事に敏感な状況。

 そんな中、今度は市議会議員の不倫疑惑が持ち上がっていたのだ。事情を知る玉名市関係者が不倫疑惑の詳細を明かす。


「2人がホテルに行ったのは5月中旬です。その日2人は新玉名駅で合流してから、A子さんの所有する車に乗って阿蘇山の近くにある花畑までドライブし、仲よく散歩を楽しんだそうです。その後、A子さんの車で付近のラブホテルまで移動し、1時間ほど滞在したんだとか……。

 このとき以外にも松本市議は度々、A子さんの自宅に通っていました。さらに許せないのは、5月20日の県下全域に大雨洪水警報が発令されていた日にも、彼女の自宅に行き逢瀬を重ねていたことです」

 市民の代表である市議会議員の不倫となれば由々しき事態だが、この不倫疑惑に市議はどう釈明するのか――。

 9月中旬、松本市議は玉名市内で取材に応じてくれた。

「相談に乗っていただけ」


「ビラは私の自宅には届いておらず、うちの近所や議会宛てに送付されていました。誰が出しているのかわからないため、警察や弁護士に相談しています」

 不貞行為については、


「ビラの写真は確かに私です。しかし、A子さんとの不貞行為は事実ではありません。私も結婚していますし、(周囲に誤解を招かないよう)相手の立場を考慮しなければいけないと思い、人目を避ける行動をとっていました」(松本市議、以下同)

 ホテルに2人で入った日の行動については、

「A子さんは以前から知り合いで、度々、個人的に相談事を受けるなどの間柄でした。この日はたまたまミヤネキリシマ(花の名前)が綺麗だということで、一緒に行ってみようという話になり出かけたんです」

 相談の内容は言えないとのことだが、あくまで“男女の関係”はないと断言する松本市議。

確かにホテルに一緒に入りましたが、中では相談に乗っていただけです。屋外では話せないような相談事ってありますよね。それでほかに場所がなくて、手短に個室のあるホテルで話そう、ということになったんです。ホテルに行ったのはこの一回きりです。

 A子さんは2つ年上で、お姉さん的な感じで接していました。私的な相談なので、彼女の実家の建設会社や議員活動とはまったく無関係です」

 だが、結果的にビラが撒かれたことで、さまざまな影響が生じている。

「妻や家族もショックを受けていました。今後はこのような軽率な行動はしないと誓いました。8月には議会内でもこの件が問題視され、任意の話し合いで議会の信頼を損ねたことについて謝罪しました」


 一方で市民に釈明をする予定はないようで、

「議会の会期中の出来事ではなかったこと、プライベートな時間に会っていたことなので、あえて公に何かをするつもりはありません」

 さらに、

「今年の10月には市議会議員選挙があります。このタイミングでビラが撒かれたことについては政治的な意図があるのではないかと勘繰りたくなりますね。

 いずれにせよ、市民のみなさまに投票していただけるのか、いただけないのか。結局は選挙で、私に対する審判が下されるのだと思います」

 そう胸を張る松本市議。

 一連の騒動に政治的な陰謀が絡んでいるのかどうかは不明だが、ラブホ密会を「何もなかった」で突きとおすのはあまりにも苦しい言い訳……。

 来るべき選挙で、玉名市民はどう判断するのか――。

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cat_oa-shujoprime_issue_bc3844ace923 oa-shujoprime_0_f3397db03b1b_NHK「紅白歌合戦」出場濃厚歌手をズバリ予想! f3397db03b1b f3397db03b1b NHK「紅白歌合戦」出場濃厚歌手をズバリ予想! oa-shujoprime

NHK「紅白歌合戦」出場濃厚歌手をズバリ予想!

2021年9月27日 16:00 週刊女性PRIME

今年の紅白出場が予想される、MISIA、郷ひろみ、山崎育三郎、松平健、Ado(Ado画像はTwitterより)

 気づけば2021年も残りいよいよ100日を切った。

 少し気が早いが、毎年年末に向けて注目されるのが、大晦日のNHK紅白歌合戦。

 昨年放送の『第71回NHK紅白歌合戦』は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ホールでの公開生放送番組となって以来、初めての無観客開催となった。

Adoの“顔出し”はあるか?


 昨年の大きな話題は、グループ活動休止前、最後のテレビ出演となった、嵐のパフォーマンス。ラストライブ会場からの中継で、お茶の間にしばらく見られない5人の姿を焼きつけた。

 デビューを飾ったNiziUにSixTONESといった顔ぶれに加え、Tik Tokで火がついて爆発的にヒットした瑛人の『香水』、映画『鬼滅の刃』大ヒットのLiSA、さらには初出場のYOASOBIにBABYMETALと、バラエティーに富んだ顔ぶれが、大御所歌手などとともに、番組を盛り上げた。

 さて毎年秋ごろになると話題になるのが、今年の出場歌手だ。ある芸能ジャーナリストが「なんといってもAdoの『うっせぇわ』が強い」と予想する。

CD売り上げよりも、配信やSNSでの人気が重視されるのは昨今の流れのひとつです。Adoはこれまで歌番組などにも出演していますし、初出場の可能性は濃厚です。しかし、昨年のYOASOBIのような顔出し解禁は、今のところありませんので、どのような形で出場するのかが気になります。昨年、覆面グループのGReeeeNが朝ドラ主題歌を特別企画枠で歌いましたが、CGによるバーチャル出演でした。Adoもそのような形での出演になる可能性は高いですね」

 今年も無観客開催となれば、そういった出演も行いやすいだろう。

 Adoのほかに優里の『ドライフラワー』も有力候補だというが、それ以外は誰もがよく聞いたと言える曲は思い当たらないと言う。

 一方で「山崎育三郎の白組での初出演は濃厚なのでは」というのはテレビ局スタッフだ。その理由について、

「朝ドラ『エール』での活躍、そして昨年は企画枠として『栄冠は君に輝く』を歌唱しました。今年の夏の高校野球の開会式でも歌い、大河ドラマ『青天を衝け』にも出演中で、NHKへの貢献度も高い。歌唱する曲は、2年連続ですが『栄冠は〜』になる可能性が高いですね」


 誰もが知る楽曲のインパクトという意味では薄れるが、2021年の象徴という意味では東京五輪の存在を忘れてはいけない。

「昨年大トリを務め、オリンピックの開会式で国歌を斉唱したMISIAは、今年の出場もあると思います。またゲスト審査員にメダリストが出演する可能性がありますので、NHK2020のテーマ曲『カイト』を歌った嵐のメンバーが、重要なポジションで出演するかもしれませんね」(前出・芸能ジャーナリスト)

 さらに続けて、

「昨年は、ヤバいTシャツ屋さん、BiSH、岡崎体育の出場も有力視されていましたが、叶いませんでした。3組とも今年も精力的に活動しており、岡崎体育はいじめ問題で辞任した小山田圭吾の代わりに、五輪開会式の楽曲担当に立候補したことも話題になりました。

 また、ルックスや演出も注目を集める氷川きよし、デビュー50周年の郷ひろみの出場は確実でしょう。BTSも韓国からの中継でなら実現しやすいはずです。オリンピックでなぜか待望論が起きた、松平健の『マツケンサンバ』も不安な世の中を明るくしてくれるという意味で、可能性は十分ありそうです

毎年話題の“ジャニーズ枠”の行方


 そして毎年、賛否あるのが大量の“ジャニーズ枠”だ。昨年は、嵐、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、King&Prince、SixTONES、Snow Man(メンバーの新型コロナウイルス感染により出場辞退)、そしてHey! Say! JUMPの7組の出場した。

 嵐以外の6組の出演は濃厚だが、嵐の枠をジャニーズが埋めることになるのだろうか。

「そこはない気がします。ジャニーズ出場枠は、KinKi KidsやV6などのメモリアル的特別出演はありますが、意外とあまり大きく動かすことはないんです。嵐を除いた、昨年と同じ顔ぶれがそのまま出場するのではないでしょうか。また11月にCDデビューが決まっているなにわ男子は、さすがに選考対象外になるのでは。ワンチャンあるとしたら、プロデュースを手がける大倉忠義のいる関ジャニのバックを務めることはあるかもしれませんね」(スポーツ紙記者)

 NHKの紅白出場歌手の選定基準は、「今年の活躍」、「世論の支持」、「番組の企画・演出」という要素により行われる。

 大晦日の名物番組『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)の終了が発表されたばかりだが、紅白は今年も変わらず歌とともに1年を締めくくってくれそうだ。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉

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cat_oa-shujoprime_issue_bc3844ace923 oa-shujoprime_0_3efdb7121336_本場中国で人気の“フワちゃん”パンダ 3efdb7121336 3efdb7121336 本場中国で人気の“フワちゃん”パンダ oa-shujoprime

本場中国で人気の“フワちゃん”パンダ

2021年9月27日 11:00 週刊女性PRIME

※写真はイメージです

 2021年6月、上野動物園で4年ぶりにジャイアントパンダの赤ちゃんが生まれた。母親はシンシン。漢字では真真と書く、中国生まれのパンダだ。日本ではもちろん、本場中国でもその人気は高い。ただ普通のパンダは見飽きているようで、中国では風変わりなパンダが人気を博しているようでーー。

◆     ◆     ◆

ふでぶてしい態度が人気!? 中国最新パンダ事情


 何かと政治的な軋轢が生じがちな中国だが、非常に強力な外交カードのひとつがパンダだろう。

 日本でのパンダ人気は説明不要だけれど、中国とは常に政治的な緊張関係にある台湾でさえ、台北市立動物園にパンダがおり、地下鉄の構内ビジョンで「今日のパンダの様子」を報道していたこともあるくらいで、人気の高さがうかがい知れる。

 パンダは動物でありながら、中国のイメージ向上に相当な貢献をしていると言えるだろう。


 そんな中国で今、話題になっているパンダは、四川省・成都の『成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地』にいる金宝(ジンバオ)(2019年8月9日生まれの雄)だろう。普通のパンダより耳が大きくボサボサかつフワフワしており見た目はキュートなのだが、その反面ふてぶてしく見える態度が大人気なのだ。

 中国国内からは「耳がお団子ヘアーみたいで可愛い!」「パンダの耳ってこうだっけ?」等々と注目されているものの、その態度も相まって、日本人としてみれば、YouTuberでお笑いタレントのフワちゃんを彷彿させるものがある。

 金宝が母親と暮らしている成都の『パンダ研究基地』では、パンダの情報を中国語だけでなく、英語・日本語でも発信しており、それによると金宝はわんぱくで食いしん坊とのこと。

「パンダとふれあう」本場ならではのサービス


 パンダは見ているだけで幸せな気持ちになれるものだが、実際に愛くるしい彼らとふれあってみたい読者もおられることだろう。

 四川省だけでも6つのパンダ基地があり、都江堰(とこうえん)パンダ保護公園では実は一般人でもボランティア体験によって、パンダの食事のお世話といったふれあいも可能だ。

 この施設では、1日20人限定ではあるものの、1800元(約3万円)を寄付することによって、パンダとのツーショットも可能だ。

 残念ながら筆者はまだパンダ基地には訪問していないが、中国でレッサーパンダを30元(約480円)、ホワイトタイガーの赤ちゃんを50元(約800円)で抱っこ・ツーショットを撮影してもらった経験がある。ジャイアントパンダとは分類は違うけれど、レッサーパンダを抱っこした感触を述べると、体毛はフワフワではなく、デッキブラシのようにゴワゴワとした野生を感じたことから、ジャイアントパンダの体毛も似たようなものだと推測される。

 だが、ジャイアントパンダは漢字で大熊猫と書くように、クマ科の仲間なので、意外と凶暴な一面もあるということも忘れてはいけない。

文責・関上武司(せきがみ・たけし)●1977年、愛知県生まれ。愛知大学経営学部卒。中国で留学や駐在員としての勤務経験あり。中国遊園地の取材で中国の全省、全自治区、全直轄市を訪問。『中国遊園地大図鑑』(パブリブ刊)シリーズを執筆し、各メディアで話題。

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cat_oa-shujoprime_issue_bc3844ace923 oa-shujoprime_0_ad4cfcf7f4e6_不倫ドラマなのに「最後まで身体の関係なし」で終わるのか ad4cfcf7f4e6 ad4cfcf7f4e6 不倫ドラマなのに「最後まで身体の関係なし」で終わるのか oa-shujoprime

不倫ドラマなのに「最後まで身体の関係なし」で終わるのか

2021年9月27日 08:00 週刊女性PRIME

『うきわ-友達以上、不倫未満-』で主演を務める門脇麦

 日本中を熱狂させた「東京オリンピックの閉会式翌日」というエアポケットのような日にスタートしてから8週間。女性視聴者たちを中心にジワジワと支持を集めてきた『うきわ -友達以上、不倫未満-』(テレビ東京系)が27日の夜、最終話を迎える。

 振り返ると今夏のドラマは不倫をテーマに扱ったものが多かった。『にぶんのいち夫婦』(テレビ東京系)、『サレタガワのブルー』(MBS・TBS系)、『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京系)、そして『うきわ』の計4作。それぞれ深夜帯の放送だけあって、生々しいベッドシーンなど扇情的な描写が見られた中、『うきわ』だけはプラトニックな世界観を貫き通してきた。

 同作の中心人物は、同じ社宅に住むパート主婦の中山麻衣子(門脇麦)と二葉一(森山直太朗)。麻衣子の夫・拓也(大東駿介)は同僚の福田歩(蓮佛美沙子)と、二葉の妻・聖(西田尚美)は陶芸教室の講師・田宮悠(田中樹)と「浮気を重ねている」という共通点を持っていた。

 隣室に住む2人は、ベランダの防火扉をはさんでの会話で距離を縮め、ゴミ出しの日だけは顔を見て話せるようになり、第4話でようやく秘密の食事デートを実行。しかし、帰り道に少し手をつないだだけで終わり、関係にまったく進展はなかった。

我慢するほど背徳感が増していく


 第5話で麻衣子は勇気を出してベランダの壁を強引に乗り越え、一に気持ちを伝えようとするが未遂に終わる。第6話でも2人は隣り合わせの壁を叩き合って会話するピュアさを見せ、最終話目前の第7話でも早朝のスローランニングで会話するだけというプラトニックな関係を続行。

 さらに拓也と聖がそれぞれ不倫相手と別れたことで、この関係すら清算させたほうがいいというムードが漂いはじめる。しかも麻衣子は「自分ばかり救ってもらっていた」ことに気づき、「自分も一を救うために夫婦の応援をする」ことを決意した。

 このように不倫された者同士であり、何も悪いことをしていないのにもかかわらず、距離を取り続ける2人の姿が視聴者を引きつけている。肉体的な接触を我慢している分だけ精神的な思いは深くなっていき、むしろ他作以上に不倫の背徳感を感じている視聴者は多いのではないか。

 特筆すべきは、2人の深層心理を描いた演出。たとえば「海でおぼれている麻衣子が投げ込まれたうきわに助けられる」などの描写が何度となく挿入されている。この演出が「いかに2人が精神的に支え合い、抑制的な関係を保とうとしている」ことを感じさせ、視聴者の感情移入を加速しているのだ。

 原作漫画では夫の浮気を嘆いた麻衣子が、「うちはもう二葉さんと一緒になりたーわ」とぼやくカットがあったが、ドラマ版では見られない。こんなところにドラマ版の作り手たちの、「どこまでもプラトニックな不倫を追求している」という姿勢を感じさせられる。

結ばれたら“よくある”不倫に


 そして最終話は、どんな結末を迎えるのか。一に福岡転勤の辞令が出たことで、麻衣子との関係性は崩れるのは間違いない。

 また、麻衣子と拓也の離婚は、ほぼ確定と言っていいだろう。実際、第7話では、麻衣子がスマホで慰謝料請求の検索をしながら「1人でやってけちゃう」とつぶやくシーンがあった。そのほかでも、一に「私は元どおりには頑張れそうもないです」「夫に傷つけられても、もう傷つけてやりたいとも思えなくて」と打ち明けるシーンもあり、視聴者感情を考えても「離婚して新たな人生を踏み出す」ことが推察される。

 じゃあ麻衣子は一と結ばれるのか……といえば、こちらは疑問符がつく。ここまでプラトニックを貫いてきた2人の魅力的な関係性が、結ばれることで“よくあるもの”になってしまうからだ。たとえば、「いったん別れるが数年後に再会して結ばれる」という連ドラでよく見る形も、この作品ではチープな印象を残してしまうリスクが高い。

 いずれにしても、最後まで2人がプラトニックのまま終わる可能性は高いのではないか。このままほぼ肉体的な接触がないままラストシーンを迎えたら、「コロナ禍にフィットするソーシャルディスタンスな不倫ドラマ」として、より印象に残る作品になるかもしれない。

 さらに言えば、距離感を保ちながら、視聴者に色気を感じさせ、背徳感を抱かせたのは、作り手たちの技術によるところが大きい。とりわけ昨年、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)を手がけた風間太樹監督の演出は、視聴者の想像力をかき立てるような見応えがあった。

俳優・森山直太朗の才能が開花


 最後にこの作品を語る上で、もうひとつふれておきたいのが、“俳優・森山直太朗”について。

 門脇麦の力はすでに各所で認められてきたが、今作では森山直太朗の演技に、より称賛の声が集まっている。森山が演じる二葉一は、さえない中年男でありながら、少年のような繊細さを持ち、それでいて慈愛を感じさせるキャラクター。さらに表情や所作の1つ1つから、枯れた色気のようなものを漂わせていて、それが「部下の妻に慕われる」という説得力につながっている。


 森山の俳優デビュー作は、2014年の『HERO』(フジテレビ系)。当時13年ぶりの続編で世間の注目が集まる中、いきなり重要な第1話の犯人役を演じた。主演の木村拓哉が「『ホントに演技は初めて?』と驚いた」というエピソードが才能の片鱗を感じさせる。

 そこから6年の月日が流れた昨年、『心の傷を癒すということ』(NHK)と『エール』(NHK)の2作に出演。ともにNHKらしい技量優先のキャストに混じって好演したが、いずれも主要キャストではなく、「森山にどこまで力があるのか」は未知数だった。現在45歳であり、俳優業への熱は本人にしかわからないが、今作を機にオファーが増えるのは間違いないだろう。

木村隆志(コラムニスト、テレビ解説者)

ウェブを中心に月30本前後のコラムを提供し、年間約1億PVを記録するほか、『週刊フジテレビ批評』などの番組にも出演。各番組に情報提供を行うほか、取材歴2000人超の著名人専門インタビュアーでもある。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

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胸キュンした歴代朝ドラ男子たち

2021年9月27日 06:00 週刊女性PRIME

(左から)綾野剛、吉沢亮、中村友也、松下洸平

 放送開始から4か月、朝ドラ『おかえりモネ』の菅波先生(坂口健太郎)の人気がここに来て、グイグイと高まっている。

 東京で再会したモネこと百音(清原果耶)とゆっくりと、そして確実に紡がれていく恋模様。偏屈で堅物、とにかくそっけなかった菅波先生が、少しずつ変わっていく。

 モネが震災時に島にいなかった罪の意識を打ち明けて涙した際には、その痛みに寄り添いたいのに、伸ばした手は背中に触れられず。渡したプレゼントが“なわとび”だったりするなど、ちょっとズレているところも愛らしい。

 そしてついにはプロポーズ。菅波先生がその不器用なやさしさを見せるほどに、女性たちの心は……キュン。放送後のSNSには“#俺たちの菅波”が吹き荒れている。

 さすが、朝ドラ男子は期待を裏切らないと思わされると同時に、過去の名作の、菅波先生の素敵っぷりに勝るとも劣らない面々も思い出されてくる。

 朝ドラは全作品を視聴し、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)などの著書もある田幸和歌子さんに、歴代でも屈指の朝ドラ人気男子を振り返ってもらった。

「家事はしなくていい。2人で一緒に強くなろう」


『ふたりっ子』森山史郎(内野聖陽)

「『おかえりモネ』ではモネの父親として登場している内野聖陽さん(53)ですが、たぶん『JIN-仁-』(TBS系)の坂本龍馬役や『臨場』(テレビ朝日系)など、男臭いイメージを持っている人が多かった中、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)でのケンジ役が素晴らしく、今、改めて内野さんの評価が高まっていると思います。


 そんな中、ぜひ見てほしいのが『ふたりっ子』。内野さんという俳優がまだあまり知られていなかった頃で、演じた森山史郎の“インテリメガネ野郎”が、すごくカッコよかったんですよね」(田幸さん、以下同)

『ふたりっ子』('96~'97年)は双子の麗子(菊池麻衣子)と香子(岩崎ひろみ)というWヒロイン。麗子は主婦、香子は女性初のプロ棋士の道を歩み、最高視聴率は31.9%。

「初登場シーンの森山史郎はかなり感じが悪くて。ヒロインが自信満々で対局に挑むも、完膚なきまでに打ちのめされてしまって。それがプロの棋士を志すきっかけとなったというのもいいですよね。“自分をボロ負けさせた相手を打ち破りたい”と本気で将棋に打ち込み、のちに恋心になっていく。

 森山史郎は、知的で冷静沈着。そして、ちょっとイヤミな性格で。2人は一度は結婚するんですが、そのときのプロポーズが“一切家事はしなくてもいい。2人で一緒に強くなろう”。すごくいいですよね。たぶん、放送当時よりも今の女性のほうがこのセリフ、響くんじゃないかなと思います」

 朝ドラ初の同業夫婦だったが、2人は離婚という道を選択した。

ずっと味方、ずっと愛してくれる“沼”の先駆者


『あぐり』望月エイスケ(野村萬斎)

ずっと語り継がれている朝ドラ男子といえば、やっぱり『あぐり』のエイスケさん(野村萬斎・55)。つかみどころのない不思議なキャラで、狂言という別の畑からキャストを引っ張ってくるのはNHKならでは。いい意味での異物感、浮き立つ魅力がありました」

 '97年に放送された『あぐり』。作家・吉行淳之介と女優・吉行和子の母である美容師、吉行あぐりがモデルで、ヒロインのあぐりは田中美里が演じた。最高視聴率は31.5%。

「もともとは“他校の男子学生へ恋文を渡してほしい”とヒロインが頼まれて。それがエイスケさんなんですが、初対面の態度がなかなか嫌な感じで。しかも、小麦色の肌のヒロインを“闇夜のカラスちゃん”と挑発したり。今の時代だと問題視されそうですけど(笑)。

 結婚後も放浪癖があったり、浮気性だったり。どうしようもないところが多々あるんだけど、たまにやさしい顔をするからホロッとなっちゃう(笑)。

 愛人作って、借金残して、ダメなところだらけなんだけど、やさしくて。ずっと味方でいてくれて。ずっと愛してくれる人の魅力、という感じですね」

 そんなエイスケさんは女子のハートをわしづかみ、爆発的人気に。死期が近づいてくると“もっと生かして”“死なせないで”との延命嘆願がNHKに殺到した。

ネットが普及していない時代ですから電話やFAX、手紙で。SNSでつぶやくよりも手間がかかる分、情熱を感じますよね。今で言うところの“〇〇沼”の先駆けだと思います

自分からは言わない。そのズルさも素敵なんだから!


『カーネーション』周防龍一(綾野剛)

朝ドラで不倫を描くことがそもそも画期的で、すごく話題になりました。綾野剛さん(39)演じた不倫相手である周防さんは、魅力のポイントだらけでした


 『カーネーション』('11年~'12年)は、デザイナーであるコシノ三姉妹(コシノヒロコ・ジュンコ・ミチコ)の母親・小篠綾子をモデルにした物語。情熱的なヒロイン・糸子を尾野真千子が演じ、最高視聴率は25%。

「出会いは繊維組合の宴席。むさくるしいおっちゃんたちの中で、周防さんには明らかな輝きが。三味線を弾く姿だけでも、とても色気がありました。

 テーラー職人としての腕の確かさがあり、時には手作りのゼリーを持ってきてくれたり。女性が好きな要素がたくさんある男性ですね。それでいて、自分からはせまって来ない。

 ヒロインに“好きでした”って言わせたのち、去り際に“おいも好いとった、ずっと”と言う。この後出し感! お互いに気持ちが高まっているのがわかっていながら、相手に言わせるズルさ。別れるときもやっぱりヒロインに言わせる。そんなところも魅力でした

 『カーネーション』の2年前、綾野は『Mother』(日本テレビ系)で衝撃的な幼児虐待男を演じている。そののちの周防さん役とあり、振り子は大きく振れ、たった3週の出演とは思えぬほどの印象を残した。

何度生まれ変わってもプロポーズされたい


『芋たこなんきん』徳永健次郎(國村隼)

朝ドラの胸キュン男子にはなかなか出てこないというか、世の中の女性が“キャー!”となる人ではないんですが、個人的にはベストだと思っているのが『芋たこなんきん』の健次郎さん。国村隼さん(65)が演じました

 '06~'07年放送の『芋たこなんきん』。作家・田辺聖子の半生がモデルで、ヒロインの町子には藤山直美が抜擢された。最高視聴率は20.3%。

「健次郎さんは“カモカのおっちゃん”と呼ばれるバツイチ開業医で、5人の子持ち。ヒロインと出会うシーンでは“女が小説家なんて”と馬鹿にする感じだったのが、だんだん口ゲンカする仲となり、プロポーズする。


 その言葉が“僕と結婚したら面白い小説、ようさん書けるよ”。最初は小説を書くヒロインを認めていなかったのに、“小説の題材になるよ”という口説き。女性の仕事を尊重していて素敵です。

 あと、夫婦2人のシーンは、お茶の間でおしゃべりしながらお酒を飲んでいて。ヒロインの話を“あんたアホやなぁ”って健次郎さんはずっと笑いながら聞いている。そんなふうに月日を重ねる夫婦像、すごくいいです」

 健次郎さんは病気で先立ってしまうが、ヒロインはその遺影の前でお酒を飲みながら、こうつぶやく。

“この先何度生まれ変わっても、必ずプロポーズしてくださいね”。それだけで泣いてしまいそう。めちゃくちゃ素敵な夫婦です

一緒にいても幸せにならない……けど、惹かれる


『半分、青い。』朝井正人(中村倫也)

『半分、青い。』は佐藤健さんが演じた律くんもナイーブで美しくて、好きな人も多いと思うんですけど。やっぱり、マアくん(中村倫也・34)はとてつもなく不思議なキャラで、面白かったですよね

 ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が少女漫画家をへて、発明をなしとげるまでの物語『半分、青い。』('18年)。最高視聴率は24.5%。

「初登場シーンでは、マアくんはいきなりネコを肩にのせていて(笑)。これは中村倫也さん自身のアイデアだったそうです。

 当時“ゆるふわ男子”と呼ばれましたが、ゆるふわどころじゃなく、本当にふわっふわ! つかみどころがまるでない。彼女が何人もいるという設定なんですが、その理由を“新しい犬が来ても、前の犬は捨てないでしょ?”という感じで説明し、律から“人間と犬が一緒はマズい”とツッコまれる。

 するとマアくんは“でも両方に愛あるよ、俺”と言うわけです。振り回しているつもりもなく、等しくみんな好き。それが真実なんだろうな、と思わされてしまう(笑)

 それでいて、律が想いを寄せるヒロインとは付き合えない、と意外にも友情を大事にするところも。そのプライオリティのわからなさなど、マアくんにはなかなか読めないところがあって。

 付き合っても幸せにはならないけれど、でも絶対惹かれる。そんな新しいキャラクターでしたよね

朝ドラ史上、少女漫画度ナンバーワン!


『なつぞら』山田天陽(吉沢亮)

天陽くん(吉沢亮・27)は若くして亡くなってしまうことも含めて、朝ドラの中でこれほどまでに少女漫画感を丸出しにしたキャラは過去、いなかったんじゃないかと思います」 


『なつぞら』('19年)は戦災孤児だったヒロイン・なつ(広瀬すず)が、アニメーションの世界へと飛び込む物語。最高視聴率は23.8%。

「天陽くんはとにかく輝いていましたね。出てくるだけで、画面の雰囲気がパッと変わるというか。ただ出演シーンはそれほど多くないので、天陽くんが出演しない回は“ワイプでいいから映して!”という声があったくらい(笑)みんなが“天陽待ち”だったんですよね(笑)

 出演回はもちろんSNSのトレンド入り。出なきゃ出ないでトレンド入り。

「ものすごくSNSを騒がせたキャラで。もともとは、クラスで仲間外れにされていたヒロインを、最初から偏見なく付き合ってくれた幼馴染でもあって。

 そして、絵にひたすらに打ち込む姿も魅力。“絵を描きたいということと、便所に行きたいってことは同じ”と語る素朴さと本能。そんなところも素敵でした」

 アニメーションという夢のために北海道から東京に行くヒロインを、

“俺はなっちゃんが好きだ。それはこれからも変わらない”って言いながら、送り出す。けど、自分はさっくり結婚してしまう(笑)

 結婚後、再会した天陽くんは髪が若干ボサボサで、緩んだ感じが出ていて。今の結婚生活が幸せなんだな、と複雑な思いにさせてくれる。

 朝ドラの中で、互いに想い合っていた人の結婚後の姿を見ることってあまりないので。そのあたりも、面白かったですね」

素朴かと思いきや、突然見せる“男”にズブズブ


『スカーレット』十代田(川原)八郎(松下洸平)

八郎さん(松下洸平・34)はすごく素朴で控え目で、おとなしくて。最初のころはヒロインとの距離を守っていて。“付きおうてもない女の人、呼び捨てに出来ひん”と、ヒロインを頑なに“川原さん”と呼び続けるなど、とてもウブな真面目な人だったんですけど


 女性陶芸家・神山清子をモデルとした物語『スカーレット』('19~'20年)。ヒロイン・貴美子を戸田恵梨香が演じ、最高視聴率は22.4%。

「いざ近づいてみると意外と肉食で(笑)。まさにギャップですよね。見ていたみんなは“まさかの?”“びっくり!”という(笑)。SNSには“#八郎沼”なる言葉が誕生し、多くの女性がその沼にハマりました

 八郎さんの影響で、ヒロインも陶芸家の道を歩み始めるとメキメキ才能を発揮。

「八郎さんに嫉妬が生まれ、“穴窯”に取りつかれるヒロインを置いて家を出てしまう。同業夫婦の難しさを描くと同時に、男性の嫉妬や不甲斐なさのようなものも、そのまま見せています。

 朝ドラの中で、こういった男性の弱さを真正面から描いた作品ってあまりなかったと思うんです。夫婦としては破綻したけど、新しい家族の形を見せてくれた。そんな描き方を含め、八郎さんの存在はやはり大きいと思います

自分&自分の大切な人を大事にしてくれる


『あさが来た』白岡新次郎(玉木宏)

『あさが来た』だとたぶん、五代様(ディーン・フジオカ)っていう人も多いと思うんですが、やっぱり新次郎さん(玉木宏・41)の献身ぶりにはグッとくるな、と。ぐいぐい引っ張ってくれる人ではないけど、いつでも助けてくれる人

 '15~'16年放送の『あさが来た』は企業経営者として、銀行や生命保険会社、そして日本初の女子大学を作った広岡浅子がモデル。ヒロイン・あさを波瑠が好演した。最高視聴率は27.2%。

「新次郎さんは年齢差のある許嫁で、まだ子どもだったヒロインが押し入れに立てこもったところ“ゆっくり大人になるまで考えればいい”とそろばん……“パチパチはん”をくれるところも素敵。

 大人になったヒロインは気が強くて、行動力もあり、暴走しがち。反抗的な炭鉱夫たちがピストルを構えたらおとなしくなったと自慢げに話すと、“力づくで男の真似せんかて、あんたなりのやり方があるのと違いますか? あんたの武器は、このやらかい大福もちだす”と頬を触る。女性の持つ柔らかさが強みだと教えてくれる人でもあって

 ぼんぼんゆえに新次郎さんは働かず、フラフラしがち。ヒロインが浮気を疑うと

「“今から一緒に会いに行こか”と連れ出された先は、行方不明になっていた姉・はつ(宮崎あおい)の家。ヒロインには何も言わずに探してくれていた。さらには、はつが泣く泣く手放した琴も探し回って買い戻してくれて。

 自分自身に何かをしてくれること以上に、自分が大事にしている人やもののために献身的に動いてくれる。そこにグッときた人、多いんじゃないかなと思います。

 自分のやりたいことを応援してくれて、何も言わずに助けてくれる。まさに名サポーター。当然“新次郎さんみたいな夫が欲しい”ってなりますよね(笑)

 あなたのお気に入りの朝ドラ男子、出てきましたか?

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『学校へ行こう』名物キャラが語る「V6と再会」の夢

2021年9月26日 21:00 週刊女性PRIME

尾崎豆

 1997年からTBS系で放送されていた『学校へ行こう!』。みのもんたやV6が出演して、学生を応援する人気コーナーが多数あった。中でも、2002年から始まった、出演者がオリジナルのラップや替え歌を披露し、V6がそれを見守るコーナー『B‐RAP HIGH SCHOOL』は、当時の学生たちの間で大きな話題を呼んだ。

『軟式globe』や『Co.慶応』などの数多(あまた)の名物キャラの中で、ひときわインパクトがあったのが、尾崎豊のヒット曲の替え歌を披露していた尾崎豆(まめ)。オーディションをきっかけに出演することになったが、その経緯というのが……。

「当時、今みたいにインターネットでの受付がなくて、応募するにはハガキを書かないといけなくて。それが面倒くさかったので、TBSの苦情センターに電話をかけました。“苦情なんですが、『学校へ行こう!』のスタッフルームにつないでもらえますか?”と頼んで取り次いでもらって、オーディションを受けたいことを伝えました

 手を抜いたように聞こえるが、意外な近道だったようで、翌日のオーディションへ参加することに。

「フリップネタと、尾崎豊さんの替え歌を披露しました。フリップネタはディレクターさんにウケなかったのですが、替え歌になると、急に真剣な表情に変わったのを覚えています」

君の名前は今日から「尾崎豆」


 なんとも気になる反応だったが、結果はその場では伝えられず。TBSから帰ろうとしたときに転機が訪れる。

「スタッフさんが追いかけてきて“土曜日、空いていますか? 収録が夜から始まるので来てください!”と声をかけていただきました。後から聞かされましたが、もともと“尾崎豊のミニ版”をできる人を探していたらしくて。それで“君の名前は今日から尾崎豆”と言われ、ジーパンと白いTシャツを持ってくるように指示されました」

 晴れて2003年4月に『B‐RAP』への初登場を果たす。

「最初は不安でしたね。尾崎豊さんのファンから、苦情が来るんじゃないかと……」

 そんな不安をよそに、瞬く間に人気者になっていった尾崎。「盗んだバイクを買わされた」など、印象的なフレーズの多い替え歌の作詞はどうやっていたのか。

「最初の3~4曲は、自分でつくっていました。その後は、週に1曲のペースでつくらないといけなかったので、とてもじゃないけど無理で……。結局、作家さんをつけていただきました。尾崎豊さんのどの曲で替え歌をするのかも、スタッフさんから指示がありました」

 曲をつくるだけでなく、覚えるのにも苦労したという。

「僕は物覚えが悪かったので、作家さんが書いてくださった歌詞をなかなか覚えられなくて……。カメラの横にずっと歌詞のカンペを出してもらっていましたが、NGがすごく多かった。ほかの出演者よりも、断然多かったですね」

 収録は、丸1日かけて行われていた。『B‐RAP』の出演者たちは、大部屋の楽屋に集められた。


「土曜の夜から日曜の夜でしたが、僕は何テイクも撮り直して、みなさんに迷惑をかけていたので、ほかの人の撮影が終わるのを待っていました。当時の僕は体重が4kg、体脂肪率2%のガリガリだったので、スタジオはすごく寒く感じたことを覚えています。放送では手元はあまり映っていませんが、震えながら歌っていました

 歌う前、意気込みや曲のテーマなどをモニター越しのV6メンバーとやりとりするのもコーナーの定番。尾崎のキャラクターに爆笑していたV6が印象的だったが、これも何テイクも収録していた。

「ディレクターに、だいたいの流れを書いた紙を渡されましたが、そのとおりにはならなかったですね。ディレクターが気に入らないと止められて、何テイクも撮り直しました」

 それでも『B‐RAPリクエストアワード』という投票企画で1位を獲得するほどの人気だった尾崎は、歌以外にも出番が与えられた。V6の坂本昌行、井ノ原快彦とのミニコントに、MISIAをもじった名前で個性的なキャラのMUSIA(ムーシャ)とともに参加した。

「コントの内容は、おそらく、坂本さんと井ノ原さんはスタッフさんと打ち合わせをしていたと思いますが、僕たちはアドリブでした」

坂本から「頑張っているな!」


 尾崎の“アドリブ演技”にはV6からも褒め言葉がかけられた。

坂本さんに“ちゃんと演技してるな! 頑張っているのが見えるよ”と褒めていただけてうれしかったです。“おい、MUSIA! 豆はもうちゃんと演技に入ってるよ!”と、MUSIAをイジるようなことも言っていましたね」

 夏休みをとるみのもんたの、代理MCにも抜擢された。

「MCをやると聞いたときはすごく嬉しかった。でも、“次のコーナーはこのコーナーです!”と言う以外、あまり喋らせてもらえなくて寂しかったですね。せっかくの機会なので、喋りたかったです」

 悔しさを滲ませるも、この収録をきっかけに、突如ギャラがアップしたという。

最初は1万円でしたが、代理MCのときから急に3万円になり、その後ずっと3万円でした。特にお知らせなどはなく、いつの間にか振り込まれる金額が増えていたんです」

 増えたのはギャラだけでなく……。

秋のSPで「V6と再会」の夢


「収録を終えてTBSの外に出ると、女の子たちがたくさん待っていたんです。V6さんの出待ちだろうと思っていたら、僕の出待ちでビックリしました。東京駅まで一緒に電車で帰ることにしたら、日曜日だったのに僕のいる車両だけ満員になって……。近くにいたおじさんが“日曜日なのにどうして混んでいるんだ!”と言っていて、あのときの経験はまるで夢みたいでしたね」

 そんな夢の時間は儚く、告知のないまま『B‐RAP』は突如、終わりを迎えた。


「『B‐RAP』のコーナーが終わることは聞かされていませんでした。“今回の収録が最後です”といった話もなく、いま思えば扱いが雑ですよね(笑)。現場で泣いているADがいたので、違和感はありましたが……」

 この秋には『学校へ行こう!』3時間スペシャルが放送される。

「秋の復活は、まだお話はいただいていないですね。同窓会みたいなものがあったらうれしいですけどね。せっかくならV6さんと再会したいです」

 今でも連絡を取り合うこともあるという『B‐RAP』のメンバーたち。まさしく、そこは彼らにとっての学校だった。

尾崎豆 『B-RAP』以降は、吉本興業に所属。ルミネTheよしもとで、新喜劇に出演していた。現在はフリーの芸人として各種イベントに出演しながら、YouTuberとしても活動。代表曲の『15の昼』は70万回以上再生されている。

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“クズ夫”が逮捕! 離婚を決めた妻が養育費をもぎ取るまで

2021年9月26日 20:00 週刊女性PRIME

 行政書士・ファイナンシャルプランナーをしながら男女問題研究家としてトラブル相談を受けている露木幸彦さん。今回は、酒癖の悪い夫に愛想を尽かした妻が離婚を決意、養育費確保のためにとった秘策を紹介します。

※写真はイメージです

相性最悪の配偶者でも「いたほうがマシ」


 突然ですが、質問です。新型コロナウイルスの影響で離婚は増えたでしょうか? 減ったでしょうか? 正解は「減った」です。まずは論より証拠。8月24日に公表された統計(厚生労働省の人口動態統計)によると、コロナが発生する前の2019年の離婚は20.8万組。一方、コロナが発生した後の2020年は19.3万組。

 もちろん、減少の理由はウイルスのまん延だけとは言いきれないでしょう。しかし、想像してください。もしウイルスに感染し、重症化し、高熱にうなされ、呼吸が苦しく、立ち上がれない状態になったとき、配偶者と離婚してひとり暮らしだとしたら……病院に連れて行ってもらうことも、薬局で解熱剤を買ってきてもらうことも、そして119番をしてもらうこともできないので絶望的です。

 しかも8月以降、自宅療養中の現役世代(20~50代)が亡くなったというショッキングなニュースが相次いでいます。そんな報を耳にしたら、どうでしょうか?

 もし、気に食わないことだらけ、口を開けば不満ばかり、ついつい外で悪口を愚痴ってしまうような相性最悪の配偶者でも「まだ、いたほうがマシ」でしょう。そんなふうに夫婦が不仲なのに、思いとどまった「離婚待機組」が統計に反映されているのではないでしょうか。それでも離婚に踏み切ろうとするのは「よほど」の事情があるに違いありませんが、今回の相談者・祥子さんはそんな1人です。「あいつはいないほうがマシなんです!」と声を荒らげます。

<登場人物(年齢などは相談時点、名前はすべて仮名)>

夫:信也(38歳・会社員・年収750万円)

妻:祥子(36歳・会社員・専業主婦)☆今回の相談者

長女:麗美(10歳)信也と祥子との間の子ども

長男:玲央(8歳)信也と祥子との間の子ども

夫の父:光男(75歳・年金生活)

「本当はもっと早く、先生に相談したかったんですが、主人がコロナにかかって、家族が濃厚接触者になっちゃって……」

 相談に訪れた祥子さんの第一声は謝罪だったのですが、夫が感染したのは1か月前。同居中の祥子さん、小学生の娘さん、息子さんは保健所から濃厚接触者に認定され、外出の自粛を強く求められたため、不要不急ではない筆者への相談のタイミングが遅れたのです。

「死ぬほど嫌でした!」と祥子さんは振り返りますが、例えば、夫のためにお粥を作ったり、夫が用を足したトイレを消毒したり、夫が所望するバナナやプリン、アイス枕を買いに行ったり……。日々の家事、育児に看病が上乗せされるのだから祥子さんが「地獄でした」と言うのも納得です。

 コロナの看病を通して家族のありがたみを実感し、夫婦の結びつきが復活するケースもあるので、筆者が「二人の絆を再確認したんじゃないですか?」と尋ねると祥子さんは首を横に振ります。「主人が感染しようとしまいと離婚するつもりでした」と。そのため、縁を切りたいほど嫌っている相手の世話をさせられたことが苦痛で仕方なかったようです。なぜ、ここまで夫のことを憎んでいるのでしょうか?

トラブルメーカーとの11年間の結婚生活


「主人が逮捕されたんです!」

 祥子さんは離婚を決断した理由を挙げてくれましたが、これは2年前の出来事。酔っぱらった夫はたまたま施錠されていなかった他人の家に侵入。勝手に風呂に入り、シャワーを浴び、全裸のままリビングで爆睡したのですが、そこに家主が帰ってきたので大変。当然のごとく110番をされ、駆けつけた警察官におんぶされ、そのまま留置所へ。そして夜中の4時、祥子さんの携帯に警察からの着信が。急いで家を出て、警察署へ向かったそう。祥子さんは深々と頭を下げ、釈放された夫の身柄を引き取ると、そそくさと帰宅したのです。

 祥子さん夫婦は結婚11年目。筆者は「今回が初めてなんですか?」と聞くと、祥子さんは「トラブルは多々ありましたが、『警察沙汰』は初めてです」と答えます。こんなトラブルメーカーと11年間も結婚生活を続けてきたのは、夫がその都度、反省し、謝罪し、改心すると誓うから。

 例えば夫婦に第一子が生まれたころ、泥酔して帰ってきた際は「もう煙草は吸わないし、酒も飲まない。門限までに帰るし、お前らに迷惑をかけない」と謝罪したと言います。しかも口約束ではなく、一筆を書いてくれたので、まんまと信じてしまった模様。「守れたら守る」という軽い気持ちではなく、必ず守るという強い気持ちがあるのだと。「主人と結婚したとき、まだ20代だったし、私も純粋でした」と祥子さんは回顧しますが、夫の「本性」を知りませんでした。

 残念ながら、祥子さんが安心できたのは一時だけ。約束からわずか1か月後、夫は泥酔して帰宅したのです。「仕事で疲れているから」「いろいろストレスが溜まっているんだ」「眠れないからしょうがないだろう」などと言い訳を並べるのですが、夫の意志が弱いのは明らかです。夫があれだけ「守る」と言い切った約束がまんまと破られたことに、祥子さんは大きなショックを受けました。

 その後も不毛な展開を何度も繰り返していたのですが、結婚11年でついに警察沙汰という超えてはいけない一線を超えたのです。「怒りを通り越し、あきらめの気持ちが湧いてきたんです。もう無理だって」と振り返りますが、祥子さんも我慢の限界に達したようです。

 そんな中、発生したのが新型コロナウイルスのまん延。子どもたちが通う小学校は大混乱で、一斉休校やリモート授業、そして生徒の感染判明等に振り回される日々。祥子さんは「あのときは心身ともに全く余裕がなく、離婚を切り出すタイミングを逃してしまいました」と後悔します。

 一方の夫はどうでしょうか。警察に世話になって以降も、相も変わらずという様子。一例を挙げると夫が酩酊状態で寝室のエアコンを操作。真冬にリモコンの冷房ボタンを押したため、夫だけでなく祥子さんも風邪を引いたそうです。そして夫が千鳥足で帰宅すると、玄関前のフローリングを寝室のベッドと間違えて朝までスヤスヤ。そして自粛期間中は家で飲むので程度をわきまえるかと思いきや、やはり飲み過ぎてしまい、トイレで爆睡。祥子さんが夫をトイレから引っ張り、寝室まで連れて行こうとすると「うるさいわ!」と絡んできたので喧嘩に発展。

夫への離婚の切り出し方


 そんなふうに祥子さんが夫に振り回されるという日々は変わりませんでした。そしてコロナ禍が1年半に達した今年8月。ついに祥子さんは離婚を切り出す決意をしたのですが、問題は「何をどう切り出すのか」。まずは「何を」です。

 夫は誰をどのように傷つけているのかわからないほど無神経な性格。そして自分さえよければいい身勝手な性分。さらに何が良くて悪いのか区別がつかない非常識な思考の持ち主。このような「普通ではない」相手を本当に説得できるのか、祥子さんは心配していました。まず祥子さんは夫婦間で決めるべき内容を「親権」と「養育費」の2つに絞りました。

 筆者は「ほかにも慰謝料や財産分与もありますが……」と投げかけたのですが、慰謝料は精神的苦痛の対価。祥子さんは長年、夫に悩まされ、苦しめられ、傷つけられてきたのだから、その代償として慰謝料をもらいたい気持ちはありますが、夫は悪いと思っていません。そのため、「慰謝料? なぜ!?」という反応をするのは目に見えています。

 そして財産分与ですが、夫は夫婦の貯金を酒代に使いつくし、カードローンにまで手を染める始末。ない財産を分与することはできません。祥子さんは2つに絞りたかっただけではなく、絞るしかなかったというのが現実です。

 次に「どう切り出すか」です。夫のようなタイプは実は二面性の持ち主で、素面では気弱で心配性、シャイで無口なことが多いです。そこで筆者は「昼間は反応が鈍いのではないでしょうか?」とアドバイス。夫は物事を慎重に判断しようと身構えることが予想されます。一方、夜中ならアルコールの力を借り、気が大きくなり、大胆な判断をしやすくなります。筆者は「もちろん、飲酒後はリスク(暴言や暴力、モラハラ)はあります。録音を忘れないでください」と提案したところ、祥子さんは快諾。夫が缶ビールを5杯、飲み干した時点で離婚届を突きつけたのです。

 しかし、いざ話を切り出してみると拍子抜けするほど簡単だったようです。「離婚はむしろ、こっちが望むところだ。お前みたいな役立たずはこっちから願い下げだよ。ああ、男に二言はないよ。お前こそ、後で後悔して泣きついてくるなよ」──表現の汚さはともかく、そんなふうにあっさりと離婚を承諾。

 次は子どもの親権ですが、これも夫は異論をはさみませんでした。「俺は知らないぞ! お前が責任をもって育てろよ!」と。そして子どもの養育費ですが、家庭裁判所が公表している養育費算定表に夫の年収(750万円)を当てはめると子2人で月13万円が妥当な金額。「金、金って、お前は金のことしか考えてないだろ。養育費を払わないダメ男って陰口を叩かれるのはシャクだ!」と夫は二つ返事で受け入れたのです。

 とはいえ、あまりにも事が上手くいきすぎです。祥子さんは嫌な予感がしたそうです。夫はできるかどうかをきちんと考えず、ノリと勢いで安請け合いする気質。実際のところ、今まで何度も禁酒宣言を破ってきた前科があります。「守る、守ると言いながら、本当は守るつもりがないのか?」と疑った回数は数知れません。夫は意志が弱いのは明らかです。最初は威勢のいいことを言っておいて、途中で「できない理由」を並べ、最後は踏み倒すのではないか……。せっかく決めた養育費ですが、完済する前に不払いが発生することが懸念されます。

疎遠になっていた義父に相談に行くと


 そこで筆者は「いろいろお話を聞くと、旦那さんの酒癖の悪さは相当根が深いのでは? かなり若いころから、こんな感じだったのではないですか? お父さんに相談すれば、味方になってくれるかもしれませんよ」と助言。

 しかし、夫と父親(=義父)がもともと疎遠だったこともあり、祥子さんは夫の実家とは接点が薄く、しかもコロナの影響で盆や正月など長期の連休を含め、2年近く、顔を合わせていない状況。祥子さんはかろうじて知っていた義父のメールアドレスに「お話があります」と送信。翌週に会う約束をすると、久しぶりに義実家の門をくぐったのです。義父の第一声は謝罪。「息子のことで祥子さんには迷惑をかけっぱなしだったこと。お察しします。愚かな息子で本当に申し訳ございません」と。

 義父いわく、夫は子どものころ、目立った悪さはしなかったものの、我慢ができない子で、自分の思いどおりにならないと癇癪を起こすこともあったそうです。「息子が酒に手を出したのは高校のとき。アルバイトのお給金で遊び歩くことが増え、私が注意しても聞こうとしませんでした」と義父は核心に踏み込みます。大学生のときはあおるような飲み方で救急車で運ばれたこともあるそう。義父が夫に何か言おうとすると「ぶっ殺すぞ!」と叫ぶのです。「私は怖くなって何も言えなくなりました」と義父は懺悔します。

「あんまりじゃありませんか! お義父さんは結婚するとき、何も言ってくれませんでしたよね? もし、あのときにに反対してくれれば……」

 祥子さんは涙ながらに訴えたそうですが、義父は「あんな息子ですが、祥子さんと結婚して子どもが産まれれば、少しは改心すると信じていたんですが……やはり、ですか」とため息をこぼします。義父の話によると今の夫の姿ができあがったのは両親が甘やかしたからです。「すべて私たちのせいです。息子の未熟さは躾がなっていなかったからです。祥子さんが望むことは何でもして差し上げます」と義父は言いますが、何を頼めばいいのでしょうか?

 筆者と祥子さんの事前の打ち合わせで、もし、義父が協力してくれる場合、「何をしてもらうのか」を決めておきました。その際、祥子さんは「それならお義父さんに養育費を立て替えてほしいです!」と言いましたが、2人の子の22歳までの養育費の合計は概算で1,700万円。義父は現役時代、各中学校の校長を歴任した人物とはいえ、養育費は本来、夫本人が支払うべきです。さすがに義父に全額を肩代わりさせるのは度が過ぎるでしょう。尻ぬぐいの範囲が大きすぎます。そこで筆者は連帯保証を提案。もし、夫が約束どおりに支払わなかった場合、義父へ請求できるという制度です。

 そのことを踏まえた上で祥子さんは当日、義父にこう切り出したのです。「信也さん(夫)にもしものことがあったら、お義父さんが保証してくれますか?」と。すると義父はすぐに承諾。

 祥子さんが「そろそろ失礼します」と去る際、義父は最後の言葉をかけてくれたそうです。「覚えていますか? 3年前、私が玄関で転び、骨を折って、入院したときのことです」義父の知らないところで夫が病院の窓口に来たようで、このまま退院させず、施設に入れてほしいと頼んだようなのです。「入院中、息子は1回も見舞いに来なかったくせに! 息子にとって私は邪魔者でしかないのでしょう。安心してください。私たちは祥子さんの味方ですよ」と義父は誓ってくれました。

ようやく夫という存在からから解放された


 そして後日、筆者は離婚、親権、養育費、さらに連帯保証を盛り込んだ公正証書を作成しました。(文例は以下のとおり)。3名(夫、祥子さん、義父)の署名は無事に終わり、離婚届を提出し、ようやく祥子さんは夫という存在からから解放されたのです。


  ◇   ◇   ◇  


■公正証書の文例



離婚給付契約公正証書(案)



**信也(以下、甲という)と**祥子(以下、乙という)は離婚について以下のとおり、合意した。



第1条 甲と乙は協議離婚することに合意した。



第2条 甲乙間の未成年の子・**麗美(平成23年9月9日生まれ、以下、丙という)の親権者を乙とする。



第3条 甲乙間の未成年の子・**玲央(平成25年1月10日生まれ、以下、丁という)の親権者を乙とする。



第4条 甲は乙に対し丙の養育費として令和3年9月から丙が満22歳に達する翌年の3月まで毎月25日に金65,000円を次に掲げる丙名義の金融機関の口座へ振込入金にて支払う。



<振込口座>

*****銀行 *****支店 普通預金 *****

**麗美(**レミ)



第5条 甲は乙に対し丁の養育費として令和3年9月から丁が満22歳に達する年の3月まで毎月25日に金65,000円を第4条に掲げる金融機関の口座へ振込入金にて支払う。



第6条 戊は第4,5条の債務について保証し、甲が第4,5条の弁済条件を履行しない場合は、甲と連帯して履行の責任を負うこととする。



第7条 甲・戊は本書の金銭債務の支払いが遅延した場合は強制執行を受けることを承諾した。





令和3年8月31日

甲 横浜市神奈川区**************

会社員 **信也



乙 横浜市神奈川区**************

無職 **祥子



戊 川崎市幸区**************

無職 **光男


  ◇   ◇   ◇  


 今まで筆者が養育費に保証人をつけたケースを扱った中で、保証人を引き受けてくれたのは夫の両親もしくは兄弟姉妹です。もともと祖父や祖母、おじ・おばには孫やおい・めいを扶養する義務はありません。夫が人様に迷惑をかけても、すでに立派な大人なのだから、その責任を親戚が負うのは筋違いですが、夫の悪態があまりにもひどい場合は別で、両親や兄弟姉妹が見るに見かねて手を貸してくれることもあります。

 どうしても夫の言葉が信用できず、書面を交わしても、まだ不安が残る場合、試しに夫の親戚を頼ってみるのも1つの手です。


露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

1980年12月24日生まれ。國學院大學法学部卒。行政書士、ファイナンシャルプランナー。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化して、行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界で最大規模に成長させる。新聞やウェブメディアで執筆多数。著書に『男の離婚ケイカク クソ嫁からは逃げたもん勝ち なる早で! ! ! ! ! 慰謝料・親権・養育費・財産分与・不倫・調停』(主婦と生活社)など。

公式サイト http://www.tuyuki-office.jp/

外部リンク

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伝説のお化け番組『ザ・ベストテン』の舞台裏

2021年9月26日 16:00 週刊女性PRIME

松下さんが見せてくれた『ザ・ベストテン』当時の写真

 最高視聴率41.9%――。

 1978年1月から1989年9月まで、およそ600回の放送の平均視聴率はなんと20%越え! 日本の音楽番組……いや、テレビ番組史上に金字塔を打ち立てたであろう『ザ・ベストテン』。「思い出に残っている音楽番組は?」と問われて、この名番組を挙げる人も、きっと多いはず。

当時は、アナウンス部もスポーツ局も僕がベストテンをやることに大反対でしたが、1時間の生番組はスポーツの実況と同じようなものですし、やってみることに決めたんです。何よりも黒柳徹子さんとご一緒できたのは財産になりました。彼女の頭の回転スピードについていくことが仕事でしたね

『ザ・ベストテン』の裏話


 そう振り返るのは、黒柳徹子さんとともに、1986年10月から約2年半にわたり司会を務めた元TBSアナウンサー・松下賢次さん。生放送ゆえにベストテンの中継はハプニングが多く、スリリングだったと明かす。

「とにかく忙しい番組。1時間の生放送の間に、スタジオだけでなく中継もある。一人(一組)4~5分×10曲を、絶対に1時間に収めなければいけない。番組冒頭、僕が『こんばんは松下賢次です』とあいさつした途端に、フロアディレクターから巻きのサインがでるような番組。早すぎるだろって(笑)」(松下さん、以下同)

 伝説と言われる、“松田聖子が飛行機のタラップを降りて歌う回”では、こんな裏話があったそうだ。

飛行機が飛ばなかったら? 飛行機が遅延したら? 早めに到着したら? あらゆる事態を想定し、100通りの演出プランを考えたと聞きます。松田聖子さんの着陸いかんによって、前後に登場するアーティストのタイムスケジュールも変わってしまう……たった5分のズレが命取りになってしまう

 毎週、そんな生放送をしていたものですから、タイムキープをしなければいけない僕やフロアディレクターはもうヘトヘトになる。ところが、その様子を見て黒柳さんはケタケタ笑っている!(笑)

 黒柳さんは生放送に慣れているし、テレビの黎明期を知っている方。ですから、普通にやっても面白くない、アクシデントこそが面白いと楽しんじゃう人なんですね

 やってみたら本当にスポーツの現場に似ていた――。スポーツで養った経験がベストテンの司会でいきたと笑う。

「スポーツは、実況の隣に解説者がいる。その解説者に何を語らせるかが、実況をするアナウンサーの腕の見せ所。黒柳さんにどう楽しくしゃべってもらうか……まさに黒柳さんが解説者、僕が実況アナという役割で、すんなりいけたんです」

 その上で、前任者である久米宏さんへのリスペクトも口にする。

久米宏のアナウンス力に驚愕



黒柳さんはもちろんですが、久米さんの10秒の中に入れる言葉の密度、情報の密度ってすさまじいものがある。

 先述したように信じられないくらいタイトなスケジュールですから、久米さんも早口になる。

 コマーシャルに行く前の残りの5秒で、何を伝えるのか、どんなオチを付けるのか、その判断力がすごい。まるでフェンシングの攻防みたいな感じですよね。どこまで僕ができていたかはわからないけど、結果的にものすごくアナウンサーとして鍛えられた2年半だった」

 ちなみに、黒柳さんとの間で決まりのようなものはあったのですか? と聞くと、「特にはなかったかな」と前置きした上で、「黒柳さんから言われたのは、『松下さんはものすごく態度が大きい。でも、それが逆にやりやすかった』って」と豪快に笑う。さすがは、“世界の松下”だ。

たしかに、調子に乗りやすいところはあったと思う。一度、田原俊彦さんが玉乗りをしながら歌うという回があったんだけど、僕にもできそうだなって思ったから、『簡単なもんだねぇ』って言っちゃったんですよ。そしたら、『松下さんもやってみます?』って言われて、やってみたの。そしたら、見事に転んで大変なことになった(苦笑)

 さらには、玉置浩二を怒らせてしまった(!!)こともあったと打ちあける。

「別のスタジオで演奏する安全地帯を紹介する回だったんだけど、いつもの調子で紹介したら、メインのスタジオではないため“ランキングボード”がない! 別スタジオであることを思い出したときには、時すでに遅し。ボードがあるていで紹介しているから、タイミングが合わず安全地帯との掛け合いが噛み合わない。

 生放送なのにやり直しすることになり、なんとも締まらない曲紹介になってしまった。歌ってくれたものの、玉置さんは演奏が終わると怒ってすぐに帰ってしまって。申し訳ないことをしたと反省しきりです

 たしかにスリリングすぎる! 生放送ならではのドキドキ感があったからこそ、『ザ・ベストテン』は高視聴率を連発することができた。だが、それだけではないと松下さんは続ける。

『ザ・ベストテン』は音楽番組でありながら、情報番組でもありました。時代性やニ
ュース性を織り交ぜながら、どうしてその曲が流行っているのか――そういったことを加味しながら、スタッフも番組を作っていた


『ザ・ベストテン』は、レコード売り上げ、有線放送リクエスト、ラジオ放送のリクエ

ストチャート、番組に寄せられたはがきのリクエストの合計ポイントによって、毎週独自のトップ10(=ベスト10)を選定していた。

生みの親と呼ばれるプロデューサーの意思


 視聴者が求めるリアルなランキングを届ける情報性……言わば、“視聴者ファースト”を徹底したことが、人気の要因だと語る。

 ランキングだからこそ、選ばれたアーティストを追うため、地方のライブ会場まで押しかける。“追いかけます、お出かけならばどこまでも”を売りにした中継は、『ザ・ベストテン』の名物の一つになったほどだ。

ベストテンは少数精鋭で作っていた。どんな中継先でも、基本的にディレクターは一人。そのディレクターが現地のスタッフ、つまり全国各地のTBS系26局ネットのスタッフとタッグを組んで、アーティストを追いかけていた。TBS系列のネットワークを駆使して、毎週生放送でお伝えしていたわけですから、構造的には情報番組や報道番組と同じなんです

 ときには、冬期休暇中の黒柳さんを追うためにニューヨークへと飛んだ。「TBS の音楽番組で衛星中継を最初に行ったのはベストテン」と松下さんが語るように、『ザ・ベストテン』は視聴者のための流汗淋漓(りゅうかんりんり)をいとわない番組だった。


 そういった姿勢は、『ザ・ベストテン』の生みの親と呼ばれるプロデューサー、故・山田修爾さんの存在が大きかったという。

記念すべき第一回目放送の際、当時絶大な人気を誇っていた山口百恵さんが、集計の結果、トップ10外になりました。『山口百恵を登場させない新番組の歌番組があるか』と局内でも大きな議論を呼んだと聞きます。

 しかし、山田さんはインチキはしないと譲らなかった。また、山田さんはベストテンを始める際にゴルフを辞めたと仰っていた。芸能プロダクションに誘われてゴルフをすると私情が入ってしまったり、特別な関係になってしまう……あるいはそういう噂を立てられるからとゴルフを断った。

 黒柳さんは、そういった番組の姿勢や方針を気に入って司会を引き受けてくださった

 それゆえ、「口パクの類も一切なかった!」と松下さんは断言する。

「アイドルの皆さんも真剣でした。実は、番組を担当する前まではチャラチャラした若者なんじゃないかと邪推していた(笑)。ところが、接するうちに、真剣さが伝わってきて、スポーツ選手のようなひたむきさを感じるようになりました」

 忖度なしの姿勢が視聴者に刺さった。テレビに勢いがあったとは言え、最高視聴率41.9%には理由があるのだ。

 '80年代後半になると、テレビ出演に消極的なアーティストが増え、それとともにランクインしても出演を辞退するケースが増えた。「ベストテンなのに5曲くらいしか歌われない収録が目立つようになり、番組も勢いを失っていきました」。松下さん自身も、岐路に立った。


「降板したいと、僭越ながら申し伝えました。スポーツアナウンサーとして順調に歩んでいれば、'88年のソウルオリンピックは、僕がオリンピックアナウンサーとして派遣される予定でした。

 しかし、ベストテンの司会をしていたためできなかった。『'92年のバルセロナは松下、お前の番だぞ』とスポーツ局の上司に言われていたこともあり、どうしてもバルセロナは自らの手で伝えたかったんですね。

 スポーツから始まったアナウンサー人生ですから、元の道に戻ろうと。でも、もしあのときスポーツをやらないで、情報番組やバラエティ番組のアナウンサーとして自立できていたら、今頃ものすごく稼ぐフリーアナウンサーになったのかもしれない!」

 すかさず「冗談だよ!」と笑い飛ばす。

久米さんの後を継いで、あの『ザ・ベストテン』、しかも黒柳さんと一緒に司会をさせていただいた。こんな贅沢な経験をしたアナウンサーはそうそういない。芸の幅を広げていただいた番組。財産です

PROFILE●松下賢次(まつした・けんじ)●1953年東京都出身。慶應義塾大学卒業後、TBSに入社。35年間アナウンス部に所属し、野球、ゴルフ、サッカー、陸上などスポーツ実況を中心に担当。『ザ・ベストテン』など音楽番組の司会も行う。定年後はフリーとなり、イベントの司会や講演を行う。

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