中学時代の松岡容疑者
「きゃーっ、助けてー」
「外に出たとき、携帯電話を持っていませんでした。女性は悲鳴を上げ続けていたので早いほうがいいだろうと思って、ちょうどその場で郵便局員も騒動の様子を目撃していたので、携帯持っていますか? と聞いて110番通報してもらいました」
現場から逃げる男を目撃
「ベランダの窓ガラスの一部が壊されている状況があります。クレセント部分を壊し、侵入した。遺体は発見時、あお向けの状態でした。被害者の財布は被害者の使っていたバッグ内に残っていて、現金も入っていました。
凶器は現場の包丁。司法解剖の結果、死因は刺し傷による失血死。致命的なのは背中左の傷による失血死だと思われます」
「(悠々と?)そうですね。ひとり、でした」
「まったく聞いたことはないですね。わりと静かな町ですからね」
「ここ1~2年くらいだと思いますけどね」
「壁やドアをドンドン叩いたり、大声で“うるせぇ、開けろ!”と怒鳴ったり、インターホンを何回も鳴らされました」
昔は穏やかな顔をしていた
「ベランダの仕切りが甘いので、少し顔を出せば見えるのですが、まぁ、汚いですよね。ベランダにゴミが散乱してるのが見えますから。室内からもゴミがはみ出していますからね」
「あそこの家は、昭和の初めごろからあって、このあたりではいちばんしっかりした、何事にもきちんとした家で、(家族の)みなさん人柄も朗らかなんです。彼も逮捕されたときはあんな顔ですけど、昔は穏やかな顔をしていました」
《同じ職場の職員が被疑者として逮捕されたことで、私どもは再び強い衝撃を受けました。(中略)今回の事態は痛恨の極みです》と悲しみの深さを文書で伝えた。
「アパートの屋根から被害者宅のベランダに下り、窓ガラスをバーナーなどで焼いて何らかの工具で割る手口で侵入しているところは、まるでプロの空き巣の手口だった」
「だが、捕まったのは同僚だった。照井さんが不在ということは知っているわけですから、慌てずに窓を壊せる。帰宅までクローゼットで待機していて、非常に計画的に侵入したにもかかわらず、なぜか凶器は持っていないというアンバランス。それがどういうことなのか」(同・記者)