カーリングの藤澤五月選手(写真/共同通信)
金メダルこそ逃したものの、史上初となる銅メダル獲得という快挙を果たした日本女子カーリング。中でも一躍ヒロインとなったのが、スキップの藤澤五月だ。
「プレーはもちろんですが、今大会では試合中の笑顔がかわいいと話題になっているんです。韓国メディアでは、『“男心を撃つ”平昌をとりこにする美女選手たち』と題した特集に、1番手で取り上げられるほど人気を集めています」(スポーツ紙記者)
そんな藤澤だが、その柔らかい笑顔とは対照的に「負けず嫌いな性格」だと、彼女の姉、汐里さんは言う。
「子どものころから負けん気がすごくて、家族でトランプをしていても“私が1番じゃないとイヤ!”と言って、泣き出すくらいでした。カーリングの選手だった父の影響で、兄も私も選手でしたが、私たちに負けたくなくてのめり込んでいったんだと思います」
高校1年で世界選手権に出場し、卒業すると強豪の中部電力に入社した。しかし、'14年のソチ五輪の代表決定戦に敗退し、挫折を味わった。
「妹は内気な性格で、友達とうまくやっていくことも苦手でした。だから、環境の違う人と一緒にやるっていうのは本人も厳しかったんだと思います」(汐里さん)
転機となったのは、'15年5月に帰郷し、LS北見に加入したことだった。
「今は周りの方々にうまく支えられている感じです。特に、一歩引いて支えてくれている本橋麻里さんには感謝ですよね」(汐里さん)
ゲーム全体の戦略を決め、チームの司令塔役でもあるスキップを務めるが、汐里さんは言う。
「もともとは団体競技には向かない性格かもしれません。中学校まで部屋が一緒でしたが、“私のものは私のもの。お姉ちゃんのものも私のもの”という意識でしたからね。私が妹のかばんを黙って借りたときには、“一生、口をきかない!”って泣きじゃくっていたのに、私のものは平気で勝手に使っていましたから(笑)。
妹はひとりで突っ走るタイプだったので、今のチームに入って、ひとりだけじゃ勝てないってことに気づいたんだと思います」
意外にも“ジャイアン気質”だった藤澤。
でも、最高の仲間がいれば、大丈夫だよね〜!