美 少年
「平成から令和への改元。世の中が大きく盛り上がるタイミングに合わせたかのようでな発表でしたね。まさにジャニーさんらしい仕掛け方です。しかも今、特に注目している『美 少年』ということで、どうしてもこのタイミングに発表したかった、という強い思いを感じます」
「初代『ジャニーズ』も本格的なダンスレッスンをするために渡米していますし、アメリカ修行はジャニーズタレントの恒例行事。『美 少年』のメンバーたちに“ユーたち、パスポート持ってる?”という切り出し方をしたようですが、それがまた嵐のハワイでのデビュー発表を彷彿させ、期待度や熱の入り方がうかがえます」(同)
ハロプロも大きな発表を
「『BEYOOOOONDS』は、『CHICA#TETSU』 という4人組ユニットと『雨ノ森 川海』という5人組ユニット、さらにオーディションで選ばれた3人を加えた12人組のユニットです。
単に歌って踊るだけでなく演劇要素を加えるなど、これまでのアイドルとは違ったアプローチをしていくグループを目指しています。ハロプロもジャニーズと同じく、改元という時代の変わり目を狙ったタイミングでの発表となりました。“新時代を担うグループ”という印象付をしたかったのかもしれませんね」
「Jr.にも多くのユニットがあるのですが、『美 少年』はJr.を指導するタッキーのラインとはおそらく違い、ジャニーさんが自ら指揮をとる存在だと思います。昨年、タッキーがまとめるJr.の2019年度の年間スケジュール資料の流出騒動がありました。真偽は不明ですが『美 少年』の欄だけ空白だったんです。これでジャニーさんの直轄であることを印象付けましたよね。
ジャニーズはジャニーさんの、ハロプロもアップフロントの会長の、次世代にかかる個人的な思いがあふれていると感じます。
「個人色の強い、独自の世界観を真面目にパフォーマンスするというところは、よく似ています。それも、Jr.や研修生時代にしっかり身につけた実力なので、基本的にクオリティが高い。パフォーマンス力があるからこそ、その世界観を楽しめるというところはあります」
<取材・文/渋谷恭太郎>