事件の2週間前の嶋田さん。天真爛漫で口が悪いところもあったが憎めない性格だった
「悲惨な顔になっとるから、見んといてほしい……」
「暴行している」と通報があった
「17日の深夜、嶋田さんや上田容疑者の知人から“上田容疑者や少年たちが嶋田さんを暴行している”という通報が、彦根署にありました。警察が捜査していたところ、18日の午後10時半ごろ、滋賀県多賀町のサービスエリアで少年らが乗っていたレンタカーを発見して、逮捕したというわけです」
「脳挫滅は生きたまま、およそ20メートルの崖から転落して、岩に頭を強く打ちつけて死亡したことによるもの。また、遺体には複数の打撲痕があって、これは暴行によって残ったものと思われます」(捜査関係者)
警察ざたの過去も
「もしかしたら、仲間割れかもしれません。嶋ちゃんは昔から顔が広く、いろいろなグループと付き合いがあります。“ワルとは付き合うなよ”と僕が注意すると、“わかったよ”とは言っていましたけど。
「コンビニの前で、嶋ちゃんから、おっさんたちにケンカを売ったみたいなんです。ところが、彼は逆にボコボコにされてしまって、仲間が警察を呼んだ。
でも、嶋ちゃんは見知らぬ人にケンカをふっかけるやつじゃないので、おっさんたちとは初対面ではなかったと思う。以前に、からかわれたとか、そういうことがあったんやないかと……」
「15年ぐらい前、嶋田さんのお母さんが離婚して、子ども2人を連れてここに引っ越してきました。当初は母子手当や、生活保護も受けていたみたい。介護の仕事をしながら、女手ひとつで育てていたね。長男はまじめやけども、友輝くんは、やんちゃやったね」
主犯格は19歳らしい
「週に1~2日でひとり親方という形で働いてもらったけれど、アルバイトという形。朝が早い仕事だけど、7時でも8時でもきちんと来るし、性格も穏やかだから、なんでこんなんになったんか、俺もわからんのよ」
「報道で上田は1人だけ名前が出とって、年も離れとるから、主犯格に見えるけど、実は主犯格は19歳らしい。その子と上田は親戚か知人で、頼まれたのではないかと。その主犯格と被害者は同じとびの会社で働いていたとも聞いたよ」(同・関係者)
「嶋ちゃんは神出鬼没という言葉がピッタリで、変なところもあるけど、面白くて、友達思いのいいやつ。友達が落ち込んでると、次の日に仕事があっても家に来て、朝方まで元気づけてくれてね。
「これから東尋坊へ行ってみようぜ!」
「嶋ちゃんの死に顔を見ていないので、まだ死の実感がないんです。神出鬼没の嶋ちゃんだから、年末の集まりにはひょっこり顔を出すんやないかという気がしてるんです」