ドリカム、左から吉田美和、中村正人
「7月7日にこのお店に来ることは、ドリカムファンにとってステータスなんです!」(来店していた女性ファン)
「『スミレ トーキョー』はDREAMS COME TRUE(以下、ドリカム)の事務所が経営するレストランで、全国からファンが訪れます。またヒット曲『7月7日、晴れ』にちなみ、'16年に“ドリカムの日”として日本記念日協会により認定・登録されたこともあり、この日はメンバーにとってもファンにとっても特別な日。店内では毎年、記念メニューが提供されるとあり、予約が殺到するそうです」(スポーツ紙記者)
「7月3日に日本テレビ系で放送された『THE MUSIC DAY』の中でドリカムの知られざる秘話を描いた再現ドラマが放送されたのですが、
そこで元メンバーの西川隆宏さん役の俳優が登場したんです。彼の存在は“黒歴史”化していただけに、テレビで解禁されて驚きました」(日本テレビ関係者)
「サウンドは松任谷由実さんなどのニューミュージックの流れを汲んでいますが、吉田美和さんのソウルフルなボーカルスタイルが加わったことで、当時の音楽シーンでは新しい存在でした。MISIAさんなど、後のディーバブームの道筋をつくった先駆者ともいえるでしょう」
海外レーベル移籍で「完全に死んだ」
「'96年にキーボードを担当していた西川さんが車で人身事故を起こしてしまい、活動を自粛することになってしまいました。好感度の高いグループだっただけに、イメージダウンは避けられなかったですね」(前出・スポーツ紙記者)
「彼らには2回転機があるのですが、1度目がこのときの世界進出。アルバム『SING OR DIE』をアメリカで発売したものの、思うような結果は出せませんでした」(大塚さん)
《そこで完全に終わりですよね。やっぱり反逆者ですから。いわゆる“業界の掟”を破ったわけで》
「当時は独立や移籍をした人に圧力をかけるのが当たり前の時代。“ドリカムが干されているらしい”という噂はすぐに業界で広まりました」(テレビ局関係者)
「西川さんの脱退後、自社レーベルを立ち上げてシングルを発売したのですが、西川さんが逮捕されてしまったのは、その直後でした。この事件のせいでまたもやグループのイメージにも大打撃。インディーズなので守ってくれる会社などもなく、メディアではますます扱いづらい存在になってしまいました」(音楽雑誌編集者)
西川さん“解禁”の可能性
「インディーズレーベルを立ち上げたことが2度目の転機ですが、これまでのようなプロモーションができず、あのドリカムでも自社レーベルだと苦労するんだな……と印象に残っています」
「4年に1度行う全国ツアー『ドリカムワンダーランド』を'19年に地元の札幌ドームで行ったのですが、前夜祭のようなイベント『ドリカムディスコ』に西川さんがサプライズゲストで登場したんです。このイベントに参加したのは中村さんのみで吉田さんはいなかったものの、一緒にステージに立つのは脱退以来だったので、涙を流すファンもいましたね」(参加した男性ファン)
「中村さんは北海道に行った際は、西川さんのバーをよく訪れているそうです。
「9月に『ドリカム茶畑オンラインフェス』と称した音楽と伝統文化を掛け合わせたイベントを開催します。そこで北海道のYOSAKOIソーランのパフォーマンスもあるのですが、札幌在住の西川さんにサプライズゲストで登場してほしいという声も上がっています。中継といった形であれば、共演は不可能ではないと思います」(広告代理店関係者)
「昨年はコロナ禍でコンサートができない中、2人をアバター化した“ヴァーチャルドリカム”でオンラインコンサートを行いました。