草なぎ剛 撮影/伊藤和幸
難易度の高いセリフに大苦戦
「演出の白井晃さんとは以前、『バリーターク』という舞台でご一緒して、今回が2回目になります。そのとき、実は台本を読んでもよくわからない内容だったんですけど(笑)、やってみたらすごく面白くて。
「もうね、まったく意味がわからなくて、“私は誰、ここはどこ?”状態(笑)。でもわからなければわからないほど、未知の自分に出会える。セリフ量も膨大なんですが、お客さんにはそのセリフ量を楽しんでほしいですね。
人生賭けてやります!
「今回もまた、挑戦なんだと思います。人生賭けてやりますよ。そうでもしないと、つまらないものになってしまうので、フルスロットルで! そうすることで観客のみなさんにも伝わることがあるんじゃないかな」
「うちの母親がめちゃくちゃポジティブで。だから血筋もあるかと(笑)。でも、それってコントロールできると思うんです」
「それは、やめたほうがいい。人生、損してるよ! もったいない、もったいない。ネガティブに考えても何かが変わるわけじゃない。だったら、今日からその考え方はやめたほうがいい。まだ、間に合うから!(笑)」
「“会”かな。注目していただいたり、応援してくれるファンの方とか。この仕事をしていると、そういった方とお会いできることが原動力になるんです。僕にとっては、なくてはならないもの。
役作りで一番大事なことは?
「僕にとって、役作りでいちばん大事なのは、睡眠なんです。それはこの仕事を何十年とやってきた中で見いだしたこと。疲れてると余計なことを考えたり気になっちゃったりするじゃないですか。でも朝になったらたいてい忘れてる。寝る前に考えごとをしてしまう方には、まずは寝ることをオススメします(笑)」
●Information●
『アルトゥロ・ウイの興隆』1月11日(土)~2月2日(日)KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉
ヒトラーが独裁者としてのぼり詰めていく過程を、シカゴのギャングの世界に置き換えて表現した問題作。ジェームス・ブラウンの楽曲など、生バンド演奏によるファンクミュージックをちりばめた音楽劇で、斬新な演出が見どころ! 共演には、松尾諭、渡部豪太、古谷一行ほか。