宮迫博之
吉本も“容認”!?
予期せぬ状況で記者が突然現れ、カメラマンがストロボを焚くと、芸能人に関わらず、動揺しない人はいないだろう。とっさのことで、どう答えたらいいか考えがまとまらないうちに、不祥事・悪事の場合は、とりあえず否定してしまう気持ちはわかる。きっと“保身”が頭に浮かんだはずだ。
「吉本はギャラ配分が9:1と言われていて、芸人の取り分が非常に少ない事務所ということもあり、なかなか生活ができない芸人がたくさんいます。なので、吉本もある意味そのような活動を甘くみていた部分もあるのかもしれません。
だから芸人たちもバラエティー番組などで“事務所を通さない営業”についてネタにしていますし、それが放送されてもいるわけです」(芸能プロ関係者)
今回のケースで宮迫は、はじめから「お金はもらいましたが、彼らが詐欺グループだとは知りませんでした」という答えるのがベストだったのかもしれない。仮に直撃時にはとっさに否定してしまったとしても、翌日にでも「あのときは動揺したから否定してしまった」とすぐに訂正すればよかったのだ。
嘘をついたために第2弾、第3弾と週刊誌の“追撃報道”が出ることになったというのもあるだろう。過去にいくつもこうした事例があるのに、なぜ考えが及ばなかったのだろうか──。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌などで取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。