マネージャーと当面のスケジュールを打ち合わせ。 撮影/佐藤靖彦
NGとか出してられません
「こうやって楽屋ではモニターをまじまじと見てしまうけど、自分も逆に(収録中)出演者さんに見られていると思うと、ものすごく恥ずかしいんですよ。NGとか出してられません。いや、出すけどね(笑)」
藤井隆さんと撮影中の“ほっこり担当”に
「ジャマせんといて。今、役に没頭してるんだから」と、険しい表情を見せたかと思いきや、「というのは冗談で(笑)」と微笑み、こう続けた。
「医療ドラマは専門用語が頻発するから緊張感が漂いがちなんだけど、この作品では僕と藤井隆さんが緩和する役となろうと。ふとほっこりする場面を作ろうと、彼と作戦会議してます」
「あともうひとつの生きがいが、去年から始めたキックボクシングです。毎週、俳優仲間と集まって区民会館でやってるんですけど、大学のとき、空手部だったから身体が覚えていて年齢のわりには動けてます」
「僕は10代でそこそこ不良でしたけど、ほぼ見かけだけで、25歳まで酒もタバコもせえへんかった。今はお酒飲んで、みんなで演技論とか恋愛論とかするのも楽しい。結婚? 僕は結婚したら絶対に離婚したくないから、慎重です。そのへんの話になると、後輩たちに論破されることになるんやけど」
「まあ、またぜひ取材しに来てくださいな」
仕事にプライベートに密着2か月!
WORK編
●ドラマ『アライブ』で、主演の松下奈緒さんとは共演3回目。同じくメインキャストを演じる木村佳乃さんとは、映画で共演したことを機に、親しくしているそう。
●『ミス・ジコチョー』の収録前のメイク。「ほんの少しマッサージをしてもらえるだけで、顔のすっきり感が違うねん。気持ちいいです〜。でも、変な顔は撮らないでくださいね(笑)」
●現場マネージャーと台本やスケジュールのチェック。「『アライブ』は、『昼顔』でも一緒だった高野舞さんが監督を務めるので、それも楽しみ」
衣装姿で昼食をとる阿久津部長
●廊下ですれ違うスタッフみんなにも声をかける。「スタッフがいての僕ですから」
●ランチ中
お昼休憩は、フジテレビ湾岸スタジオの社員食堂でランチ。「若鶏の照焼定食」をチョイス、税込みでなんと500円。これにタバスコをめちゃくちゃかける! 「辛いのが大好きなんで」
●楽屋で発見!
2018年に務めた伏見警察署の1日警察署長。“STOP!暴力!! はい、論破!!”という文字がプリントされたクリアファイルと手帳を今でも使用。
仕事終わりにキックボクシング!
PRIVATE編
●仕事終わりで、区民会館の貸しフロアへ到着。区民であれば無料で使える貸し会議室などを利用して、俳優たちがキックボクシングの練習を2時間行う。この日も仕事終わりで18時半入り。
●1か月半前に左足のふくらはぎを壊し、肉離れ中。なのに、このフォーム! 「学生以来、キックボクシングを再開して3か月目にケガ。運動神経伸び盛りなのに、ずっと休んでるわけにいかんから」
●ストレッチ→筋トレ→基本フォーム→型→ストレッチで、本格的な練習を2時間。この日の参加人数は13人。登録者数60人の中、「今日は少ないほうです。しかも女子がゼロ。いつもはカワイイ女優さんとかいるんですけど……」
あなたたち親衛隊の意味、知ってる?
●キックボクシングの練習のあとは仲間たちと交流会でカンパーイ!
●俳優たちとの雑談で、木下が10代のころにやっていたアイドルの親衛隊(石野真子、松田聖子)の話に。「あなたたち親衛隊の意味、知ってる? 追っかけじゃないの、守るの。だから強面なの」
●お疲れさまでした〜! 礼儀正しく挨拶をして、終電に間に合うように地下鉄へ。「たまに2次会もやりますけど(笑)」
(取材・文/いくしままき)
●Profile●
きのした・ほうか 1964年1月24 日生まれ、大阪府出身。俳優、映画監督、プロデューサー。16歳のときに映画『ガキ帝国』でデビュー、これまで数々のドラマや映画で活躍。ドラマ『田園ボーイズ』(テレビ神奈川、TOKYOMXほか)にも出演中。映画『嘘八百 京町ロワイヤル』が1月31日に公開。