新井浩文
「一言でいうなら、コンプライアンスです。映画会社も、映画製作に出資している会社も上場している企業が多いですから、性犯罪者が出演するということがコンプライアンス上、好ましくないんですね。
さらに、シネコンなど商業施設に入っている映画館などでは、ポスターを貼ることができませんし、テレビでも予告編を流せず、雑誌に広告を載せることも難しいです。いっさい宣伝ができず、公開しても集客が見込めないからです」
「現在公開が延期になっている草なぎ剛さん主演の『台風家族』はまだお蔵入りと決まったわけではありません。なんとか公開できる方法を模索しているみたいです。“全国公開は無理でも、単館でいいから上映したい”と関係者は語っていました」
「本人も“犯罪者をやらせたら日本一”と言っていたくらいで、悪役、嫌われ役、汚れ役をやらせたら、ぴったりはまるんです。好人物だって演じられます。そんな役者は最近少なくなりました。
彼は役者としてのポテンシャルが高いし、俳優仲間からもスタッフからも好かれていますしね。罪を償った後に、“ほとぼりが冷めたら俺が使う”という監督もいます」(映画プロデューサー)
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。