広瀬すず 撮影/伊藤和幸
「1週間のスケジュール表には、なつの“な”の文字が“なななななな”って並んでいて。それを見ると“私、本当に朝ドラをやっているんだ……”と、改めて実感します」
広瀬すずを救ってくれた言葉
「ドラマのテーマであり、セリフにもよく出てくる“開拓”という言葉は、北海道の開拓精神に触れて育ったからこそ、上京してもなつの中にはずっとあって。夢をかなえるために、自分で道を切り開いて、どれだけ踏ん張れるかというたくましさや、粘り強さを持っている女の子だと思っています」
「私も、もともと負けず嫌いで、完璧主義な部分があって。なつのように、悔しさがバネになってもっと頑張ろうって思えるし、何事もちゃんとやり遂げるまで気がすまない性格なんです。そういった男っぽい部分が、なつと少し似ているかなと思います」
「こういったタイミングで、とても素敵な作品に巡りあわせていただけて、とてもうれしいのと同時に、こんな私で申し訳ないという気持ちが大きくて。でも以前、ドラマで同じように不安でいっぱいだったとき、共演させていただいた先輩から“せっかくだから楽しんだほうがいいんじゃない?”ってアドバイスをいただけて、とても心が軽くなったんです。その言葉を今も自分に言い聞かせて、運よく巡りあえたこの作品を、心から楽しみたいと思っています」
「人って必ず、頑張りすぎると疲れてしまうときがあると思うんです。それを吹き飛ばすくらいのパワーを持っている方が、今までヒロインを演じられてきたのかなって。『わろてんか』のヒロイン・葵わかなちゃんは同い年なんですが、出演していた姉(広瀬アリス)が“現場での気遣いとか、本当に偉いと思った。だからヒロインなんだね”って話していて。
「普段、仕事の話はしないんですが、ヒロインに決まったときは“ヒロインじゃない私でも大変だった。朝ドラヒロインは大変!”ってわざわざメールが来ました(笑)。共演者の方も“大丈夫? 寝れてる?”ってすごく心配してくださるんです。でも、私は現場が楽しくてしかたがないんです!」
新たな“流行語”誕生なるか!?
「実は、これといった口癖がなつにはなくて。だから朝ドラ『半分、青い。』の“やってまった”とかすごくうらやましいです……(笑)。でも、なつたちが話す北海道弁はとてもかわいくて。
息抜きはやっぱり……?
「ごはんと運動です。基本ずっとスタジオにいるので、いま外が晴れているのか、雨が降っているのかもわからず、時計しか時間の流れを知る頼りがなくて。だから、たまに外を散歩すると“私、いま外で風を感じている……!”と、ビックリしてます(笑)」
◆福ちゃんからなっちゃんへの“お願い”とは……?
『まんぷく』で福子を演じた安藤サクラから、『なつぞら』でなつを演じる広瀬すずへ、恒例の“ヒロインバトンタッチ”が行われた。安藤は「通行人とかでいいから出たいな~!」と広瀬に懇願。ヒロイン同士の共演に、期待してもいいですか?