cat_oa-shujoprime_issue_35b2efef8b2a oa-shujoprime_0_35b2efef8b2a_玉木宏&木南晴夏がツーショットを極力避ける“切実な事情” 35b2efef8b2a 35b2efef8b2a 玉木宏&木南晴夏がツーショットを極力避ける“切実な事情” oa-shujoprime

玉木宏&木南晴夏がツーショットを極力避ける“切実な事情”

2019年9月24日 06:00 週刊女性PRIME

(左から)玉木宏と“ひょっとこお面”をかぶる木南晴夏

 9月中旬、都内のとある神社で、毎年恒例の秋祭りが開催されていた。多くの人でにぎわうなか、昭和の風情漂う屋台の前に、ひときわ目を引く玉木宏(39)の姿が──。

玉木さんは、サングラスをかけているだけで、特に変装はしていませんでした。奥さまとお友達と来ていたようで、屋台を見ながら楽しそうに会話をしていましたよ。夜に披露される踊りの時間に合わせて来ていたみたいです」(目撃した女性)

 玉木は昨年、女優の木南晴夏(34)と結婚。'10年に共通の知人を介して知り合ったというふたりは、'17年にドラマ『女の勲章』(フジテレビ系)での共演をきっかけに交際を開始し、結婚に至った。

結婚を機に減ったもの


「今年の1月、玉木さんの思い出の地でもあるニュージーランドで、本当に親しい友人と親族のみを招待し、極秘挙式を行っていたそうです。しかし、本人たちはSNSにもいっさい投稿せず、その様子はベールに包まれていました」(スポーツ紙記者)

 夫婦になってからもツーショットが見られないことで有名なふたり。今回は、貴重なふたりの姿が……と思いきや、

木南さんは、玉木さんの横でずっとひょっとこのお面をつけていましたよ(笑)。完全に顔を隠していて、お互いに微妙な距離感で歩いていました。ベタベタする様子はなかったですね」(前出・目撃した女性)

 玉木が結婚後もプライべートを徹底して守り、“夫婦感”を出さないのは、とある切実な理由があるという。

「7月中旬に、ファンクラブの終了が発表されました。今までファンクラブの目玉だった“旅行イベント”は、一時期は希望者が多すぎて会員でも参加できなかったほど。それなのに、結婚発表直後の昨年9月の旅行は、2次募集が出たんです。結婚を機に、会員数が減っているのは明らかでした」(玉木ファンの女性)

 俳優のなかでも“独身最後の砦”と言われていた玉木は、ファンの間で恋人のようなポジションだった。

「彼はこれを機に、さらにプライベートを守るようになったそうです。結婚したものの、なるべくそれを感じさせないように振る舞うのは、彼なりのファンへの気遣いでしょうね」(芸能プロ関係者)

 人気俳優ゆえの悩み……とはいえ新婚さんらしいツーショットも見てみたい!

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cat_oa-shujoprime_issue_35b2efef8b2a oa-shujoprime_0_60fe78ff0cd5_フジ海老原優香アナに新たな"ステマ疑惑” 60fe78ff0cd5 60fe78ff0cd5 フジ海老原優香アナに新たな"ステマ疑惑” oa-shujoprime

フジ海老原優香アナに新たな"ステマ疑惑”

2021年5月17日 21:00 週刊女性PRIME

"ステマ疑惑”で直撃取材を受ける海老原優香アナ

 4月に『週刊文春』で報じられた、フジテレビ女子アナの“ステマ疑惑”。問題となったのは、三田友梨佳アナや井上清華アナなど、7名のフジテレビ女子アナが美容室やネイルサロンで無料のサービスを受けていたことだった。

「宣伝と気づかれないよう商品に関する口コミを発信するのをステルスマーケティング、略してステマと言います。影響力のある人が企業から利益供与を受け、宣伝行為をするというもの。フジの女子アナ7名は、総計数百万円に及ぶサービスを受けていたとされています」(スポーツ紙記者)

 この7名の1人、海老原優香アナは、'17年の入社1年目から『とくダネ!』に起用されるなど期待の星だった。しかし彼女の怪しい噂は、件の報道だけでなく……。

『週刊文春』で指摘された美容室のほか、都内の一等地にある美容サロンでもサービスを受けていました。90分3万3000円のコースを、無料で提供されていたそうです」(美容ライター)

ステマ疑惑が報じられると「写真を削除して」


 '19年の年末から、知人の紹介でサロンに通うようになったという。

「サロンの公式SNSに写真をアップすることを条件に、無料でサービスを受けていたんです。今年の3月まで、10回ほど通っていたみたいですよ」(同・美容ライター)

 実質的に、広告塔の役割を担っていたことになる。


いわゆる“ウィンウィン”の関係だったわけですが、海老原さんが施術後に写真の撮影を拒んだことがあったそうです。お店の方が抗議したところ、“次からはちゃんと撮影に応じます”と答え、その場は収まったようなんですが……」(同・美容ライター)

 3月下旬にフジテレビ内でステマ疑惑の調査が始まると、事態は急展開を迎える。

サロンに対して突然“これまでの写真を削除してほしい”と連絡。サロン側は“投稿ができていないぶんの施術に関しては、料金を払ってほしい”とやんわり伝えたそうです」(同・美容ライター)

 詳細を尋ねるべく彼女が通っていたサロンの経営者に話を聞くと、事実関係を認めた。

本来、投稿はモデル様側のSNSにもシェアしてもらうんですが、海老原さんはPRはいっさいできないとのことでした。でも店側がアップしたものなら大丈夫だと。一度、肌のコンディションを理由に撮影を拒否。ラフな格好にすっぴんで、そもそも撮影させる気がなかったんでしょうね

 サロンでは、海老原が写った投稿を今も削除していない。

写真をアップできない理由がモデル様のご都合の場合は、通常であれば施術の料金を請求させていただいています。このことも連絡しましたが、支払う気はないようで……現状、削除はお断りしています

お友達付き合いの延長線上


 事実を確認するため、5月中旬に自宅マンションから出てきた海老原を直撃。初めのうちは「広報を通してください」と口を閉ざしていたが、質問を重ねると経緯を語ってくれた。

写真掲載を条件に無料でっていう話ではなくて。知り合いの方から紹介されてオープン時に行ったら、“写真撮らせてもらえませんか?”っていう話に。SNSに載せる際はこちらがチェックするという話だったんですけど、確認の連絡が最初の一度しか来なくて……。こちらとしては、書面とかで正式に“いいですよ”というふうにはお伝えしていなかったんです

 サロン側とは異なる見解のようだ。会社には、すでに報告してあるという。

“SNSに掲載する際に確認の連絡がないので、消してくださいとお願いしてますが、こういう(消してもらえない)状況です”という説明をしています。サロンには、消してもらえるのならお代もお支払いさせていただくんですけど、SNSがブロックされていて連絡が取れないんです……

 海老原自身は、ステマという認識はなかったと話す。

特にSNSを確認もしなかったので……どういう感じなのか見てなくて。知り合いなので、“写真撮っていい?”“いいですよ”っていう、お友達付き合いの延長線上みたいな感じなのかなって

 約30万円ものサービスが、アナウンサーだからこその特別な扱いだとは考えなかったのだろうか。

“無料でやってもらうこと自体、世間知らずなんじゃないか”っていうことに関しては、そのとおりだなと思います……今後は、より気をつけていこうと思っています


 無料でサービスを受けていたことについてフジテレビに問い合わせると、

ご指摘の件は、弁護士などの専門家にも確認のうえ、いわゆるステルスマーケティングには該当しないと考えております

 グレーな“ステマ”の境界線。内面の美しさを磨くには、美容サロンに通うより真摯な反省が大切かも。

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cat_oa-shujoprime_issue_35b2efef8b2a oa-shujoprime_0_71d32454bd4e_アフリカでナイフを突きつけられた女性冒険家が、相手に伝えた言葉 71d32454bd4e 71d32454bd4e アフリカでナイフを突きつけられた女性冒険家が、相手に伝えた言葉 oa-shujoprime

アフリカでナイフを突きつけられた女性冒険家が、相手に伝えた言葉

2021年5月17日 20:00 週刊女性PRIME

眩しい笑顔が素敵!日の丸を広げる、走る冒険家・Ponちゃん

 拳銃を突きつけられて、ホールドアップ。

「命が惜しければ、金を出せ」

 日本では、なかなかない話。でも海外旅行では、国によっては、ありえない話ではありません。そんなとき、いったいどう対処すればいいのでしょうか?

「50ドルが命の値段です!」


 私がかつて、1986年に行われた『第10回アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ系)に参加し、アメリカへ行ったときのこと。

 ハワイのチェックポイントで勝ち抜いてアメリカ本土に飛ぶことが決まった挑戦者たちに対して、番組スタッフから、およそ次のような注意がありました。

「皆さんは、これからアメリカ本土に上陸しますが、本土は観光地のハワイと違って、危険なことがたくさんあります。裏道に入ったら、昼間でも、拳銃を突きつけられてホールドアップされても不思議はありません。皆さんの誰かにもしものことがあったら、この番組は終わります。ですから、財布のなかに最低50ドルくらい入れておいて、いざというときは、財布ごと相手にあげてください。そうすれば、たぶん命は助かります。50ドルが命の値段です!

 この注意が本当のことなのか、本土行きが決まって浮かれている出場者たちの気を引き締めるための「おどかし」だったのかはわかりません。

 でも、この「命の値段が50ドル」というフレーズは、やけに印象に残りました。

生まれて初めての「ホールドアップ」!


 鹿児島に、「走る冒険家」こと、Pon(ぽん)ちゃんという女性がいます。本名は岩元みささんといい、生まれは1993年。

 もともと陸上競技をやっていて、高校を卒業後「私自身が挑戦する姿で、周囲の人を勇気づけたい!」と考え、冒険家になった方です。

 日本で開催されるマラソンだけでなく、世界一過酷と言われる『サハラマラソン』や『イラニアンシルクロードウルトラマラソン』などにも参加されています。2018年の『イラニアンシルクロードウルトラマラソン』では230キロを走破して、日本人初の完走者として話題になったこともあります。

 このPonちゃん。南アフリカのケープタウンで、現地人の男性にナイフをつきつけられて、「money!」とお金を要求されたことがあるそうです。

 治安の悪い国に行くこともある冒険家ですから、「いつかはホールドアップに遭遇するかもしれない」と覚悟はしていました。しかし、実際にそうなってみると、怖い……。冷静を装ったけれど、本当に怖かったそうです。

 おとなしくお金を渡せば、命は助かるかもしれません。しかし、Ponちゃんの頭のなかに、怖いながらも、こんな思いが浮かんできたのです。

(ここで私がお金を渡してしまったら、日本からの旅行者が、また同じ目に遭うかもしれない。そして、この人はこれからも同じ手段で、日本人やアジアの人たちからお金を奪い続けて生きていくことになるかもしれない。それは、どっちも嫌だ!)

 生まれて初めての「ホールドアップ」に恐怖を感じながらも、Ponちゃんはそう考えたのです。

ナイフをつきつける相手に伝えた言葉


 そんなことを考える間も、ナイフはずっと右の脇腹に突きつけられたまま。まさに絶体絶命。そのとき。

(この人は、きっと、愛が足りていない)

 Ponちゃんは、そう感じました。そして、携帯の翻訳機能を使って、こんな言葉を相手に伝えたのです。

「私は日本人です。日本人はアフリカ人のことが大好きです。私は、あなたと友だちになりたい」

 意外な言葉に驚く相手。すぐには受け入れられない様子。

 しかし、その後、何度か言葉をやりとりするうちに、相手は突きつけていたナイフをおろして、携帯にこんな言葉を打ち込んでくれたのです。

「Sorry」

(よかった! 心が通じた!)

 安心したPonちゃんは思いました。

(ここでこのままお別れしたら、この人は、あとから「あのときはうまく言いくるめられてしまった」と思うかもしれない……それも嫌だな……)

 そこで、提案しました。

「友だちになってくれてありがとう。ナイフをおろしてくれてありがとう。友だちになった記念に、一緒に買い物に行きましょう。あなたは、何が欲しいのですか?」

 聞けば、その男性。本当にお金がなくて困っていて、赤ちゃん用のオムツが欲しいと。Ponちゃんは「これは、友だちになった記念だからね」と念押しをしたあと、2人でオムツを買いに行き、仲よくお別れしたそうです。

 なんて素敵なホールドアップの話でしょうか!

 Ponちゃんは言っています。

「相手を脅して奪うのではなく、仲よくなって助け合うという関係性を、地球で生きていくみんなが大切にしていけたら、世界は平和に向かっていくと信じています」

 この話を聞いて思いました。

「本当にお金に困ったときは、人差し指を相手に向けて、ホールドアップのまねをする。それをされた相手は、“好意としてあげられる額”のお金を黙って渡してあげなくてはならない」

 そんな慣習を世界中で「約束ごと」にしたら、世界中から「物騒(ぶっそう)な本物のホールドアップ」がなくなるのではないか?

 ……と、そんな夢のようなことを考えてしまいました。

(取材・文/西沢泰生)


【PROFILE】

走る冒険家Ponちゃん(岩元みさ) ◎1993年7月4日生まれ。鹿児島県出身。『サハラマラソン(237km)』『ナミブレース(251km)』などで完走。2018年『イランシルクロードウルトラマラソン(230km)』では、最高気温63.1℃の中、日本人初完走。モチベーショナルスピーカーとして講演活動もしている。

『走る冒険家Ponちゃん公式チャンネル』→https://m.youtube.com/channel/UCz3Q8RMZ9L2_papwS_ZW0aQ

【著者PROFILE】

にしざわ・やすお ◎作家・ライター・出版プロデューサー。子どものころからの読書好き。『アタック25』『クイズタイムショック』などのクイズ番組に出演し優勝。『第10回アメリカ横断ウルトラクイズ』ではニューヨークまで進み準優勝を果たす。就職後は約20年間、社内報の編集を担当。その間、社長秘書も兼任。現在は作家として独立。主な著書:『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(アスコム)/『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)/『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』(PHP文庫)ほか。

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cat_oa-shujoprime_issue_35b2efef8b2a oa-shujoprime_0_81ad016aaf2b_「月9」ドラマ低視聴率ランキング&高視聴率TOP5 81ad016aaf2b 81ad016aaf2b 「月9」ドラマ低視聴率ランキング&高視聴率TOP5 oa-shujoprime

「月9」ドラマ低視聴率ランキング&高視聴率TOP5

2021年5月17日 17:00 週刊女性PRIME

(左から)西内まりや、木村拓哉、長澤まさみ、篠原涼子

 一時期は、「この時間帯は街に人がいなくなる」とさえ言われたことも。そう、月曜日の午後9時。1987年4月に創設された、フジテレビの看板ドラマ放送枠です。とはいえ近年は、なんだかパワーダウンしているとの声も……。低視聴率の作品を改めて検証。ヒットの法則が見えてくる! かも!?

 刑事裁判官を主人公にする今クールのフジテレビ月9『イチケイのカラス』が、世帯視聴率初回13.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好発進した。第2話こそ10.5%と落ち込んだものの、『流れ星』以来、11年ぶりに月9の主演を務める竹野内豊の話題性、原作が人気マンガという基盤を活かした安定感などもあり、同ドラマへの期待の声は大きい。

 しかし、'10年以降ドラマ視聴率が全体的に低迷する傾向は顕著で、月9ブランドも例に漏れない。かつては、「月曜9時になると街から人がいなくなる」とまでいわれた月9も遠くなりにけり。昨今は平均視聴率が10%を下回る作品も多く、'15年以降で平均視聴率15%を超える月9はなんとゼロ! それどころか、月9ワースト平均視聴率を調べると、そのほとんどが'15年以降の作品に集中しているだけに、好スタートを切った『イチケイのカラス』が、いつ“尻切れトンボ”ならぬ“尻切れカラス”になってもおかしくない……。

 だが、冬の時代はいつか終わりがくると思いたいもの。華やかなりし月9時代が再訪する可能性だってある。そこで本誌では、反面教師にすべき低迷した“反面月9”を振り返りつつ、「月9ドラマはほぼ見ている」と豪語する『OLヴィジュアル系』などのヒット作で知られる漫画家・かなつ久美さん、そしてドラマに一家言を持つドラァグクイーンのパッツィ・ウッチャリーノさんの分析&ツッコミを交えながら、月9復活には何が必要なのか──、勝手に考えます!

視聴率と内容は関係ないのでは?


 栄えある(!?)ワースト1位は、クラゲオタクの倉下月海(芳根京子)と女装男子の鯉淵蔵之介(瀬戸康史)のラブコメディーを描いた『海月姫』。原作マンガの累計発行部数は440万部を超え、'10年にはアニメ化、'14年には映画化も果たす人気作だったが、3匹目のドジョウはいなかった……。

 しかし、識者2人はそろって「ワーストになるような作品とは思えない」と振り返る。特に、女装にこだわりを持つウッチャリーノさんは、「瀬戸さんのメイク姿はとても美しいし、原作のファンも多い作品なのに、それでも月9という土俵では大苦戦するなんて。“原作の発行部数〇〇万部の大ヒット作”とか、そんなワードだけではドラマとして視聴率が稼げない時代なのね」と驚きを隠さない。たしかに、視聴率こそワーストだったが、SNSでは好評で、瀬戸康史ファンからの評価も高い。たまたまワーストになってしまっただけ──という不運なドラマといえるかも。

 続く、第2位にランクインした『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』は、一般主婦の佐藤智子(篠原涼子)が、市議会議員に立候補し、政治の世界を変えていくドラマ。月9ながら「政治」を扱う異色作として話題を集めたが、終わってみれば全話にわたり1ケタ台に止まり最低視聴率にいたっては4.6%という“民衆の敵”ではなく、“民衆が敵”になった超低迷月9だったが、ギャラクシー賞12月度月間賞を受賞するなど、野心にあふれた作品として評価も低くない。

視聴率=評価ではないことを証明した好例。先の『海月姫』もそうですが、視聴率はひとつの指標であることは間違いないけど、ドラマのよしあしを測るものさしにはならない

 と、かなつさんが断言するように、月9ワースト平均視聴率を見ると、「この作品がワーストに?」というドラマがチラホラある。その最たる例が、第7位の『コンフィデンスマンJP』だろう。視聴率こそ振るわなかったが、ダー子(長澤まさみ)・ボクちゃん(東出昌大)・リチャード(小日向文世)が、欲望にまみれた金の亡者や悪党たちから、あらゆる手段で金を騙し取る姿は人気を集め、映画にまで発展。国外からも注目を集め、韓国版『コンフィデンスマンKR』、中国版『コンフィデンスマンCN』の制作も決定しているほどだ。

“ザ・エンターテイメント”という感じでスッキリする。問答無用で面白いドラマだと思う」とかなつさんが太鼓判を押せば、ウッチャリーノさんも「見やすくて大好き。まさか低視聴率のほうにランクインしているなんて思わなかったわ」と、視聴率とドラマの中身が伴っていないことを指摘する。

大抜擢は失敗しやすい?


 一方、同率2位の『突然ですが、明日結婚します』は、「納得の低視聴率月9」と異口同音に言う。結婚し専業主婦になることを夢見る高梨あすか(西内まりや)と、恋愛のトラウマを抱えるイケメンアナウンサー・名波竜(山村隆太)とのラブストーリーを描く、マンガ原作のドラマ─なのだが、「山村隆太」の名を聞いて、「誰?」と思った人も多いはず。実は彼、人気ロックバンド「flumpool」のボーカルを担当するミュージシャン。俳優活動は現在まで片手で数えるほどしか経験していないため、ピンとこないのも当たり前だ。


 同ドラマは、事前に計画されていたドラマが暗礁に乗り上げ、急きょ制作されたことが制作発表で明かされた“いわくつき月9”。西内、山村のキャスティングもドタバタで決まるなど、見切り発車がそのまま低視聴に結びついた正真正銘の反面作品と言っていい。

西内まりやさんは被害者(笑)。当時の彼女は、10代からカリスマ的な人気があって、着実にステップアップしていた。もっとよい作品に巡り合えたら、彼女の現在は違っていたのでは」(かなつさん)

 このドラマの影響なのか、西内は事務所から独立し、しばらく表舞台からも遠ざかることに。月9は、タレント生命すら左右するのかも……。

 山村同様、大抜擢&低迷したのが、吃音症のヒロインの少女(新人の藤原さくら)と、元ミュージシャンで臨床心理士の主人公(福山雅治)のラブストーリー『ラヴソング』だ。

大抜擢なんだろうけど、ドラマをあまり見ない時代に主演クラスの大胆なキャスティングはデメリットのほうが大きいと思う」とかなつさんが気遣うように、“愛想のない子”に映ってしまった藤原には、視聴者から厳しい声も届いた。

ドラマファンとしては、主要キャストにある程度“ザ・俳優”みたいな柱があったほうが見てみようかなと思うんじゃないかしら。山村さんのようなミュージシャンを起用することで、楽しい化学反応も起きるとは思うんだけど、やはり主要キャストの存在は不可欠なんじゃないかな」(ウッチャリーノさん)

 '16年1月の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』を皮切りに、続く『ラヴソング』、『好きな人がいること』、『カインとアベル』、『突然ですが、明日結婚します』、『貴族探偵』──6クール連続でワーストランキングに名を連ねるように、主演クラスを見ると、どこか物足りない感があるのもたしか。『好きな人がいること』は、夏の海でイケメンたちがヒロイン(桐谷美玲)を奪い合う月9の王道路線だったが惨憺たる結果に。2大スターが共演した反町×竹野内の『ビーチボーイズ』と比べるのは酷だけど、やっぱり小粒感は否めない……。

『貴族探偵』の後に始まった山下智久主演の『コード・ブルー』が、平均視聴率14.8%という高視聴率をたたき出したことを考えると、月9の勝利の方程式は物語×スターということも見えてくる。山Pは、患者のみならず暗黒期の月9をも救っていたことに!

月9の主役って、木村拓哉さんを筆頭にスターが務めていたイメージが強い。スターがいるから脇役にどんな人を配置するのか楽しみになる。その脇役が頭角を現して、違うドラマでさらにポジションを上げていく。そういうシステムが月9にはあったと思うけど、今はそれが機能していない」(かなつさん)

「月9」らしさが求められている


 そして、月9にはやはり華やかさが必要と付け加える。

「『極悪がんぼ』は意欲作だったと思うけど、世間の月9に対するイメージとかけ離れすぎ。“あえて”はわかるけど、ドラマを見ている人の多くが昔からのドラマファン。月9らしさは大事だと思う。かといって、スターを使い回すと福山さんの『ラヴソング』のように、年齢差が25歳以上あるけど大丈夫?ってなる(笑)」(かなつさん)


「この人だったら見たい」と思わせるような新しいスターが登場しないことも月9低迷の一因になっているとも。さらに、ウッチャリーノさんは、

そもそもテレビを見る人が減ったことも大きいと思う。テレビの前にじっとしていなくてもスマホから気軽にアクセスできる時代に、ドラマ1話分を集中して見るって、今の時代は難しい。でも、コロナでイエナカ時間が増えているから、家で楽しめる月9を新たに作るチャンスでもあると思うわ

 かつての月9といえば、ラブストーリーが定石。しかし、『好きな人がいること』が惨敗したように恋愛ドラマ自体が求められていないところもある。だからなのか、ここ近年は、医者、刑事、弁護士など職業ドラマが中心になった。

「かつての月9は、視聴者層がはっきりしていたからか、刺さるセリフが多かった。私もマンガを描く際に、セリフにはこだわるのですが、言葉に力があるドラマは面白い。『半沢直樹』も『鬼滅の刃』もセリフがいいから面白い。

 月9からは、たくさん名言が生まれたじゃないですか。言葉に力がある月9に戻れば、また視聴者も戻ってくる……と思いたい!」(かなつさん)

答えてくれたのは……



●かなつ久美さん●1990年、角川書店から漫画家デビュー。趣味は美容と保護犬ボランティア。LINE漫画で『OLヴィジュアル系』、kindleで『緋色』ほか、好評配信中♪ 最新刊は『もしボクにしっぽがなかったら』(みなみ出版刊 1500円+税)。



●パッツィ・ウッチャリーノさん●ドラマだけでなく、大相撲、深夜ラジオ、音楽、塩顔男子をこよなく愛する女装ウエイトレス。

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ペットボトルを別の自販機のリサイクルBOXに捨てるのはアリ?

2021年5月17日 12:00 週刊女性PRIME

 取材のきっかけは読者から寄せられた“素朴な疑問”だった。

 東京都S区に住む男性Aさん(60代)は昨夏、自宅に近い公共施設内の自販機の横にある空容器回収箱の前で、すっ飛んできた警備員にいきなり怒鳴られた。

「ここに捨てちゃダメだよ!」

 Aさんは自宅から持ち込んだ飲料の空容器を6、7本、回収箱に入れたところだった。

 ごみ箱のようなグレーの回収箱には丸い投入口が2つあり、《リサイクル目的に空容器だけを集めています》とステッカーが貼ってあった。

 ステッカーではペットボトルと缶、ビンのイラストが大きく「○」で囲まれ、「飲料空容器」とだけ表記されていた。「×」は「その他のごみ」とされ、コーヒーショップの持ち帰り容器やたばこの吸い殻のイラストにバツ印がついていた。

《混ぜればごみ 分ければ資源》

 の表記もあった。

Aさんが自宅から持ち込んだ空容器を入れて怒鳴られたという公共施設内にある自販機横のリサイクルBOX。「集めています」との表記がある(※画像は一部加工しています)

 Aさんは、リサイクル目的の資源回収に協力したつもりなのに怒鳴られて気分を害し、

「これは資源ごみですよ」

 と反論した。

 しかし、警備員は聞く耳を持たず「ダメだ」の一点張りだったという。

 Aさんが振り返る。

「らちがあかないので管理事務所に行くと、“施設内の自販機で買ったものは入れていい。それ以外はダメ”だと言う。理由を尋ねると“あなたみたいなのが増えると困るので”と言われた。

 納得できず、自販機メーカーのお客様相談室に連絡したら、地区担当の営業所長からすぐ電話がきて“不愉快な思いをさせてすみません。コンビニやスーパーなどどこで買ったとしても、あるいは別のメーカーの商品であっても、捨ててもらってぜんぜん構わないんですよ”と丁寧に答えてくれました。でも、話はそれで終わらなくて……」

 Aさんが空容器を持ち込んだのはシンプルな理由から。

 地区の資源ごみ収集のルールでは缶、びんの回収は週1回、ペットボトルは月2回とされている。特にペットボトルは回収を待っていると自宅にごみがたまってしまう。資源ごみはスーパーの店頭でも回収しており、民間でもリサイクルに取り組んでいるのだから、公共施設ならば尚さら問題ないだろうと思った。

 実際、回収箱を見ると「○」がついており、ここで買ったものしか入れてはいけないとはどこにも書いていない。

公共施設なのにまるで犯罪者扱い


「営業所長からは捨てていいと言われましたが、それ以降しばらくは持ち込むのをやめました。しかし、今年3月下旬、しばらくぶりにペットボトルと缶の計4本を持ち込んだところ、また怒鳴られたんです」

 警備員がすぐ飛んできて、

「おい、コラ! またおまえか。こんなものを持ち込んで」

 と頭ごなしに怒られた。

 管理事務所も強気で「あなたみたいなことをする人が増えると困る」と一歩も引かなかったという。

 Aさんはやりきれない思いを抱えながら、「じゃあ自分で入れたものは持ち帰りますよ」と、入れた空容器を箱の中から拾い出して持ち帰った。

「公共施設なのにまるで犯罪者扱い。区民を区民と思っていない態度にも腹が立ちました。どちらが間違った行動をしているのでしょうか。ほかの地区ではどうなっているんでしょうか」

 とAさん。

 別の機会にAさんが、飲料を補充する自販機業者のスタッフに聞いたところ、「それは申し訳なかったですね。回収容器を置いておくバックヤードが狭くてそうなったのかなあ」と、Aさんと施設の双方に気を使うような言い方をするにとどまったという。

 業者からすれば、Aさんは商品を購入してくれるお客さんだし、施設には自販機を置かせてもらっている立場だから、どっちつかずのそんな言い方になったのかもしれない。

理由は家庭用ごみと産業廃棄物との違い


 Aさんのケースをめぐる判断は後述するとして、私たちが街中でよく目にする容器回収箱に入れていいものはどう規定されているのか。

 関係しそうなのは容器包装リサイクル法。ごみを減らして資源を有効利用する目的で1995年に制定され、2008年には改正法が完全施行されている。

 環境省のリサイクル推進室の担当者はこう話す。

「容器包装リサイクル法で定めているのは家庭から排出されるごみについて。消費者には分別処理を求めています。例えば、飲み終えたペットボトル飲料は、ラベルをはがし、キャップをはずして、中をゆすぎ、つぶしてほかのごみとは区別して出していますよね。収集方法は自治体によって異なりますが、ペットボトルの空容器の回収率はけっこう高い。

 ただ、自販機横の回収ボックスやコンビニのごみ箱に捨てられた空容器については、家庭ごみではなく産業廃棄物になるので扱いが異なるんです」

 容器包装リサイクル法は、リサイクルしやすいよう消費者には分別排出を、市町村には回収を求め、製造・輸入・販売した事業者にはリサイクル義務や排出を減らす取り組みを求めるなど役割分担がはっきりしている。

 個々の飲料メーカーについて言えば、消費者が購入後に家庭に持ち帰って消費した空容器については同法上のリサイクル義務を負う。つまり義務を果たすために必要な応分の金を出している。

 空容器のリサイクルに詳しい関係者が言う。

「家庭から排出される空容器については、関連するさまざまな事業者が売り上げなどに基づき処理費用を公平に負担している。それとは別に、自販機業者やコンビニなどには商売に付随して出たごみを産業廃棄物として、リサイクルを含め適正に処理する責任があり、その費用も出さなくてはいけない。コンビニの店頭にあるごみ箱に“家庭ごみの持ち込みはご遠慮ください”などと注意書きがあるのはそのため

 販売業者からすると、客が自宅に持ち帰って消費するであろう“家庭ごみ”の分は負担済み。それなのに関係のない空容器を持ち込まれ、産業廃棄物扱いとなるごみ箱に捨てられてしまうと、家庭ごみでの役割分担であるリサイクルなどにとどまらず、分別、収集の役割まで果たさなければいけなくなる。

「百歩譲って、その店で売った商品のごみであれば、客が戻ってきて捨てられたら仕方ないかもしれないが、よそで買った商品のごみを捨てられると、運搬を含めたすべての処理費用は“完全持ち出し”になる」(同関係者)

信じられないものが捨てられている


 さて、自販機の横にある空容器回収箱に入れていいものは何なのか。飲料メーカーや販売企業などでつくる一般社団法人「全国清涼飲料連合会(全清飲)」の広報担当者は言う。

「まず、わかっていただきたいのはごみ箱ではないということ。リサイクルBOXなんです。しかし、街中の自販機横のリサイクルBOXには信じられないものが入っている。お弁当の空容器とか飲み残しのタピオカミルクティーなどを入れられると、BOXの中にネズミがいたりするんです。腐ってしまってすごい臭いを発したりもします」

 複数の関係者から聞き取った話によると、コーヒーショップなどで販売するフタ付きのテイクアウト用容器を突っ込まれたり、食べ歩きのごみやたばこの吸い殻なども入れられているという。

 実態を知るために各所で自販機横を見える範囲でチェックしたところ、氷が残っているテイクアウト用容器が無理やり押し込まれてフタが穴をふさいでいたり、ティッシュくずやたばこの空きパッケージ、おにぎりの包装フィルムなど関係のないごみだらけ。

 それどころか、BOXのそばに袋に入ったごみを置き去りにしていたり、なぜかスパム缶詰の空き容器や使い古しのスニーカーまであった。自分勝手に周辺を“ごみ捨て場”と決めつけているかのよう。スパム缶詰は鼻を近づける前から臭い、缶の中にはアリがびっしりはい回っていた。



 再び全清飲の担当者の話。

「リサイクルBOXの中に異物を入れられるとさまざまな問題が発生します。例えば回収する空容器が異物によって汚染され、品質が悪くなる。本来、入るべき空容器が入らなくなってしまい散乱につながる。飲み残しのまま容器を入れられると、それが飲料かどうかわからず処理が難しくなります」

 その液体がガソリンや農薬などの有毒性物質を含んでいない、とは外見上からは言い切れない。ふだんエコバッグを使っていたとしても、軽はずみな行動がリサイクルを邪魔して、地球環境に負荷をかけているかもしれないのだ。

自販機で買って移動したら家に持ち帰る


「自販機横のリサイクルBOXに入れていいものは、基本的にその自販機で購入した飲料の空の容器だけです」(同担当者)

 しかし、例えばペットボトル飲料の場合、多くは500ミリリットル入りだからその場で飲み干すケースは少ないはず。キャップもついているわけだし、移動しながら何回かに分けて飲み、空になったところで手近なリサイクルBOXに入れてはいけないのか。

ペットボトル飲料は持ち運びしやすいため“やめてくれ”とまでは言えないが、お願いはしたいですね。持ち帰って家庭ごみとして出していただけるのがいちばんありがたい。排出事業者責任といって、その自販機を設置して飲料を販売している者が、自らの責任としてコストをかけて空容器を回収していることをご理解いただきたい」(同)

 新型コロナウイルスの影響で飲料自販機の売り上げは落ちているという。外出の機会は減り、リモートワークによってオフィスに設置された自販機などの利用機会も減っている。

 全清飲が加盟する「PETボトルリサイクル推進協議会」にも話を聞いた。

「街中にごみ箱がほとんどないせいか、リサイクルBOXをごみ箱扱いする人が後を断ちません。異物が入り混じった空容器を回収しているのは、多くは飲料を補充するときの業者です。リサイクルするために運搬する手間も費用もかけています。正しく投入されたペットボトルの空容器にしたって、ラベルもキャップもついていますからリサイクルするまでの手間はかかります」

 全清飲によると、ペットボトルの空容器をペットボトルとして再生する高度リサイクル「ボトルtoボトル」の比率を高めるためさまざまな取り組みをしているという。ペットボトルを別の素材にリサイクルするよりも、再びペットボトルにして資源を循環させたほうが環境にやさしい。そこで2019年には12.5パーセントだったボトルtoボトルのリサイクル比率を「30年までに50パーセントにします」と宣言したばかり。リサイクルBOXに捨てられる異物ごみをいかに減らすかが成否のカギを握りそうだ。

空容器を投入する前にステッカーの確認を


 仕組みを理解できたところで話を元に戻そう。

 冒頭のAさんの行動は、異物を入れたわけではないにせよ、なるべく避けてほしいことに該当するだろう。

 しかし、怒鳴られる行為とは思えない。Aさんはそもそも「リサイクルBOX」とわかった上で、資源循環のためによかれと思って投入していた。分別意識も高く、空容器をゆすいでもいた。

 Aさんがためらいなく投入した背景には、リサイクルBOXに貼られたステッカーがある。表記を見る限り、空容器を積極的に集めているようにもとれる。家庭ごみについては収集責任のある自治体の公共施設だからなおさらのことだろう。

 当該施設を持つS区の担当者に話を聞くと、

「ステッカーには小さく『自販機専用リサイクルボックス』との表記もあります。しかし、混乱を避けるために自販機業者のほうで今年4月、新たな注意書きを張り出しました」

 現場を確認すると、リサイクルBOXのそばに次のような張り紙があった。

《このBOXは飲料の空容器を回収するものですが、ご家庭などで出た空容器に関しては、お住まいの地域の回収方法に合わせてお出し下さい。皆様のご理解とご協力をお願い致します》

 これで再発は防げるはず。

 ちなみに、大型スーパーの店頭や一部公共施設などには“家庭からの空容器持ち込みOK”のリサイクルBOXもある。

 前出のリサイクルに詳しい関係者によると、市町村の回収頻度が低いエリアでは、こうしたBOXが随所に設置されているケースが目立つという。実際、S区にある別の公共施設前にはこのBOXがあった。消費者は空容器を投入する前に確認しておきたい。


 再びS区の担当者。

「今後、持ち込みOKのリサイクルBOXをお尋ねの施設に設置するかどうかは、区民の要望などを踏まえて判断することになろうかと思います。可能性はあります。ただ、契約上の問題などがあるため、すぐ、というのは難しいですね。施設の警備員が持ち込みを注意したのは事実で、注意するにしても丁寧に話すようにしたい」(同担当者)

 当該施設からすれば、回収する業者の苦労などを考えて注意したのだろう。そのやさしさをAさんに対してもみせてほしかった。

◎取材・文/渡辺高嗣(フリージャーナリスト)

〈PROFILE〉法曹界の専門紙『法律新聞』記者を経て、夕刊紙『内外タイムス』報道部で事件、政治、行政、流行などを取材。2010年2月より『週刊女性』で社会分野担当記者として取材・執筆する

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「通り魔事件」の犯人家族を待ち受ける”生き地獄”

2021年5月17日 11:00 週刊女性PRIME

中学時代の岡庭容疑者。当時は岡庭吾義土という名前だったが通り魔事件後に改名した

  5月7日、茨城県・境町で2019年9月に小林光則さん(当時48歳)と妻の美和さん(当時50歳)が刃物で殺害され、長男と次女が負傷した事件で、埼玉県三郷市在住の無職・岡庭由征(26歳)が殺人などの疑いで逮捕された。今回の逮捕で、再び注目を集めたのが、岡庭容疑者が過去に起こしていた 2件の“通り魔事件”。当時高校2年生だった岡庭容疑者は、中学3年生のあごを刃物で刺してケガを負わせ、さらに小学2年生の女児の脇腹をナイフで刺し、重傷を負わせている。



 なんら罪のない、見ず知らずの人を襲う「通り魔事件」。もし自分の家族が起こしたらーー。“通り魔”の家族に見る現状を、加害者家族をサポートするNPO法人『World Open Heart』の理事長・阿部恭子さんに聞いた。

兄が事件を起こし、生き地獄に


「兄は、誰でもいいから人を殺したかったそうです。誰でもいいなら、家族を殺してほしかったです……」

 和子(仮名・50代)は、怒りと悔しさに満ちた表情で当時を振り返った。和子は短大卒業後すぐ、親戚の紹介で知り合った男性と結婚し、田舎の名士の家に嫁いだ。ふたりの子どもに恵まれ、専業主婦として何不自由のない生活を送っていたころ、兄が突然、通り魔殺人事件を起こしたのだった。

 報道陣は、和子が暮らす家まで押し寄せた。夫の両親は激怒し、和子にすぐさま家を出ていくようにと怒鳴りつけた。夫はおろおろするばかりで、庇ってくれる様子もない。和子は真夜中に子どもを連れて実家に帰るしかなかった。

 両親が暮らす実家の周りには、報道陣と思われる車が自宅を取り囲むように並んでいる。和子は息を殺すようにして玄関まで辿り着き、真っ暗な家の中に逃げ込んだ。

 朝になると、家の外が騒がしくなり報道陣がチャイムを鳴らし始める。両親は完全に憔悴しきっており、食事もできない状態だった。和子は、親戚中に謝罪をしながら援助を求めたが、責められるばかりで助けてくれる親族はひとりもいなかった。

「実家には嫌がらせや脅迫めいた手紙が届きましたが、それ以上に、親戚中から関わらないでほしいと排除されたことがつらかったです」

 夫が生活費は保障するというので、都市部の縁もゆかりもない町で子どもと3人で生活することになった。事件が周囲に知れ渡ることはなかったが、生活にゆとりはなく、和子はかつて経験したことのない貧しい生活を送らなければならなかった。人付き合いといえば、子どもの学校の行事だけで、長い間、友達はひとりもいなかった。

子どもさえ守ってもらえない過酷な現実


「兄の事で私が責められるのは仕方ありません。それでも、子どもたちに罪はありません。夫の両親は、事件を知った途端、私たち親子と目も合わせなくなりました。子どもたちは内心、深く傷ついていたと思います」

 和子が離婚し家を出てから3年後、夫は再婚した。再婚相手との間に子どもが産まれると、もう生活費の援助はできないと告げられた。子どもたちはまだ中学にも入っていない。この先、どうやって暮らしていけばよいのか。それでも、兄の事件で迷惑をかけているという引け目から、援助を続けてほしいとは言えなかった。

 和子は生活保護を受けて暮らすしかなかった。子どもたちが小さいころ、息子は将来、お医者さん、娘はスチュワーデスになりたいと言っていたが、その夢が叶うことはなかった。

 それでも、今のほうが楽に生きられると考えることもあるという。

「親戚同士の集まりでは、あの子はどこの高校に行ったとか、どこの大学に受かったとか、マウンティングばかりで精神的に疲れることが多かったです。教育なんて、子どものためではなく親の見栄です」

 和子の両親は高学歴で、長男である兄への期待は特に大きく、エリートコースを歩むようにと生活を厳しくコントロールされていたという。兄は、親の望みどおりの大学には合格したが、その先の人生を自分で切り開くことはできず、仕事も家庭も失い、凶悪事件を起こすに至ってしまった。

「『教育虐待』という言葉を知って、両親の兄への教育は虐待だと思いました。それでも、傍から見れば立派な両親で、恵まれた家庭だと思われていたと思います。兄が苦しさを打ち明けられるところはなかったでしょう」

 事件が起きる予兆と思われる出来事について、

「仕事も家庭も上手くいかなくて、『死にたい』と口にしたことがありました。『馬鹿なこと言わないで』と返しましたが、あのときもっと、ちゃんと話を聞いていればよかったと後悔しています」

 私たちは、逮捕報道によって初めて犯人を知る。犯行が異常で猟奇的であればなおさらのこと、犯人を異常者としか見ることができなくなるかもしれない。しかし、犯罪者として生まれてくる者などいない。事件を振り返れば、みな、あるときから誤った方向へと歩き始めているのである。

わが子に「人を殺してみたい」と言われたら


「人を殺してみたい」

「事件を起こして自分も死ぬ」

 子どもの口からこんな言葉が出たらどうすればよいか。嫌なことから逃げているだけ、本気ではないと考える人も少なくないかもしれない。

「成績もいい子だったので、まさか、本気だとは考えませんでした」

「私たちは子どもに手を挙げたことなんて一度もありません。だから、うちの子がまさか人を傷つけることができるなんて考えられなかったのです」

 

 実際、殺人事件を起こした子の親たちの中には、兆候を見過ごしてしまっているケースも多い。もし、子どもがこのような言葉を口にしたなら、叱責することはせずに、「なぜ、そのように思うのか」じっくりと耳を傾けてあげてほしい。行動を正そうとする前に、なぜ、よくない行動を取るのか、その原因を明らかにすることが大きな事件を防ぐことに繋がる。

名士ほど相談に繋がりにくい


 筆者は、これまで200件以上の殺人事件の家族を支援してきたが、そのほとんどが経済的には中流以上の家庭であり、地元の名士というケースも珍しいわけではない。


 経済的に恵まれた環境だからといって、反社会的な行動の原因を「親の甘やかし」と単純に結論付けるべきではない。裕福で名の知れた家庭ほど、親族間の人間関係が複雑であったり、過度に世間体を気にするあまり、子どもへの躾が厳しかったりと、穏やかな環境ではない家庭も決して少なくはない。

 社会的地位のある人ほど、世間体を気にして問題を抱え込む傾向にあり、社会的に孤立していく傾向にある。 

 報道によれば、7日に逮捕された岡庭容疑者の一族も地元では有名な名士だというが、通り魔事件のあと、損害賠償の支払い等で経済的・精神的に追いつめられていたという。このような不安定な家庭環境で、凶悪事件を起こした少年が更生できるはずなどない。社会的孤立は確実に異常行動を悪化させたといえる。

 犯行に至るまで、彼と家族に何が起きていたのかーー。二度と同じような事件が繰り返されないためにも、真相究明が求められる。

阿部恭子(あべ・きょうこ)

NPO法人World Open Heart理事長。日本で初めて犯罪加害者家族を対象とした支援組織を設立。全国の加害者家族からの相談に対応しながら講演や執筆活動を展開。著書『家族という呪い―加害者と暮らし続けるということ』(幻冬舎新書、2019)、『息子が人を殺しました―加害者家族の真実』(幻冬舎新書、2017)など。

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朝ドラ『おかえりモネ』の見どころを先取り“予報”

2021年5月17日 05:00 週刊女性PRIME

5月17日スタート連続テレビ小説『おかえりモネ』NHK総合月曜~土曜朝8時~ほか(C)NHK

 第104作の朝ドラ『おかえりモネ』は、時代劇ではなく現代が舞台。宮城県気仙沼に生まれた“モネ”ことヒロイン・永浦百音が、気象予報士という天気にとことん向かい合う仕事を通して、人々や故郷に幸せな未来を届けようとする希望の物語だ。

 脚本は『リッチマン、プアウーマン』『G線上のあなたと私』などを手がけた安達奈緒子のオリジナル作品。宮城・気仙沼や登米でのロケなど見どころいっぱいの本作。そのポイントを吉永証制作統括に直撃です!

制作統括に直撃(1)

気象予報士にスポットを当てたワケ


「朝ドラっていろんな職業のヒロインが出ていますが、なるべく同じ仕事にはしたくありませんでした。今回、多くの人と関わる、接点がある職業にしようと考えたときに、天気ってみなさんに非常に身近なもの。でも、それをどう仕事や生活に活かせるか、普段から意識しているわけではないと思うんです。そういう部分をヒロインのモネを通して考えたりして、人と人とをつなぐドラマが作れるのではと思い、気象予報士を選びました」

制作統括に直撃(2)

豊かな自然の映像美に注目



「ロケをした時期がそうだったのかもしれませんが、気仙沼の天候か変わりやすく、天気予報は晴れでも急に雲が湧いてきて雨なんてこともよくありました。天気を題材にしたドラマでありながら天気に泣かされるという(笑)。でも、きれいな海や山にかなり行って撮影したものが、すごく期待していただける感じに仕上がっています。豊かな自然の映像美も見どころです」

制作統括に直撃(3)

タイトルに込めたある思い


震災のときに気仙沼にいなかったということが心にひっかかっているモネが、登米や東京に行き故郷に対して何ができるかを模索。やがて成長し帰郷したモネを、みんなが少しずつ迎え入れていく。ご覧いただくとだんだんわかりますが、家族とのちょっとした心のすれ違いや、思いの違いが次第にほぐれていく中で、“おかえり”という気持ちでみんなが再び受け入れるようになっていくんです。そういう意味もありこのタイトルにしました」

こちらもチェック! 先取りストーリー


【第1週】


 '14年春、気仙沼の離島・亀島で育った百音は、高校卒業を機に、内陸の登米の大山主・サヤカの家に下宿。森林組合見習い職員として働き始める。娘が心配な耕治は頻繁に電話をするが、百音は忙しくて連絡がつかない。そんなある日、東京から人気気象キャスターの朝岡が登米を訪れ町は大騒ぎ。実は朝岡はサヤカとある縁があって……。

【第2週】


 森林組合で見習いとして働いていた百音は、努力のかいもあり正式に職員として採用される。同僚に祝福され喜ぶ百音。そこに突然、耕治が娘を連れ戻そうとやって来る。久々に父とゆっくりと会話をするが、林業を学びに来た小学生の体験学習に駆り出され森へ行くことに。初めは天候に恵まれ順調に体験学習は進むが、予期せぬ事態に見舞われる。

これで予習! 人物紹介


永浦百音(清原果耶)



 '95年に生まれ気仙沼で育った。中学時代はアルトサックスに打ち込み、高校卒業と同時に故郷を離れ、登米の森林組合で働き始める。そこで天気予報の魅力を知り、気象予報士を目指すように

【気仙沼】

永浦耕治(内野聖陽)

 地元の銀行に勤める百音の父。性格は陽気で屈託ない。2人の娘が大好きで、登米に暮らす百音のことが心配で仕方がない

永浦亜哉子(鈴木京香)

 きまじめな百音の母。結婚後、島の人々の明るさと温かさに惚れ込み、移り住んだ。登米で自分の将来を見つけようとする百音を応援

永浦龍己(藤竜也)

 牡蠣の養殖名人である百音の祖父。若いころはマグロ漁船に乗っていた。寡黙で頑固だが心優しく、2人の孫娘に海や森の豊かさを伝えた

永浦未知(蒔田彩珠)

 妹で百音の2歳下。家業の養殖をするため、水産高校で勉強を。堅実に先を読んで行動するしっかり者だが、意地っ張りな面も

及川亮(永瀬廉)

 百音とは小さいころからウマが合い、気心知れた仲。高校卒業後に漁師見習いになる。運動神経抜群で性格もよく、とにかくモテる。父親との関係に密かに悩む

及川新次(浅野忠信)

 亮の父で、昔は気仙沼で有名なカリスマ的漁師だった。百音の父・耕治とは親友。震災で自分の船を失ってから、立ち直るきっかけをつかめずにいる

【登米】

新田サヤカ(夏木マリ)

 所有する山林を森林組合に託し、カフェや診療所も経営する登米の資産家。百音の祖父・龍己とは旧知の仲で、登米にやってきた百音を下宿させている

佐々木翔洋(浜野謙太)

 百音が働いている森林組合で課長を務める。百音に林業のことから森林セラピー、ユニークな事業も教える。組合長でもあるサヤカの発案に振り回されることも

菅波光太朗(坂口健太郎)

 サヤカが開設した診療所の医師。東京の大学病院に籍を置き、1週間ごとに診療所へ。常にドライで無愛想で、百音とソリが合わないことも

【東京】

朝岡覚(西島秀俊)

 テレビで有名な気象キャスター。東京の民間気象予報会社で働いている。物腰が柔らかく、百音とは登米を訪れた際に出会い、のちに上京すると上司に

5月17日スタート
連続テレビ小説『おかえりモネ』
NHK総合月曜~土曜朝8時~ほか
(土曜日は1週間の振り返り)

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上野千鶴子が願う、家族も病院も不要の『在宅ひとり死』

2021年5月17日 04:00 週刊女性PRIME

 今年4月に独居だった脚本家・橋田壽賀子さんが自宅で死去。橋田さんへのメッセージとともに、社会学者・上野千鶴子さんが考える理想の“在宅ひとり死”とはなにか、そのためになにをすべきかを伺った。

上野千鶴子さん

ひとりで暮らす高齢者が ひとりで死んで何が悪いのか


 4月4日午前9時13分、脚本家・橋田壽賀子さんが熱海の自宅でひっそりと息を引き取った。享年95。今年2月に入院。

 入院までは元気に過ごし、それから約1か月での旅立ちだった。子どものいない橋田さんは1989年に夫と死別後、独居生活を送っていた。


 超高齢化社会の現在でも、橋田さんのような独居の高齢者が自宅で死を迎えることを「かわいそう」「寂しい」などネガティブなイメージで捉える向きがある。

 また“独居では孤独死するかも”と不安を抱える当事者も多い。

 そんななか“1人で死ぬことは決して不幸なことではない”と語るのは、社会学者で東大名誉教授の上野千鶴子さんだ。

 橋田さんとは、熱海の橋田邸を訪れ死をテーマに対談をした仲。対談中、橋田さんは「人の世話になるのは、私の中では“よく生きている”と思えない」「よく生きたいし、よく生きられなくなったらサヨナラしたい」と語ったという。以下のメッセージで橋田さんをしのびつつ、胸中を明かしてくれた。

「ひとりで暮らす高齢者がひとりで死んで何が悪いのか。それをネガティブなイメージの“孤独死”とは呼ばせたくない。その思いから、“在宅ひとり死”という造語を作りました。ぜひ多くの方に使っていただきたい」(上野さん、以下同)

『在宅ひとり死のススメ』(文春新書)を上梓した上野さんに、慣れ親しんだ自宅で自分らしい幸せな最期を迎える方法を教わった。

今年4月に逝去した橋田壽賀子さんへのメッセージ

「うまく死ねるかどうかはわからないけど、上野さん、見届けてね」と、

橋田さんはおっしゃった。入院はされましたが、それまで元気に過ごされ、

最期はご自宅で……と、まさに橋田さんのご希望どおり。残念ですが“よかったですね”と申し上げたい。ご冥福をお祈りします。

上野千鶴子

「孤独死」から「在宅ひとり死」へ


「いわゆる“孤独死”は中高年男性の問題であり、高齢女性の問題ではないのです」

 世間がいう“孤独死”は圧倒的に男性。年齢は50歳後半~60歳に多い。これらの人々は、命あるうちから孤立した生き方を送っているケースが多いという。

「でもメディアは孤独死=高齢者の独居=社会問題のように扱う。独居と孤立はまったく別物であるし、孤独死防止キャンペーンなどは“孤立生”防止キャンペーンと変えるべき」

 上野さんの提唱する《満足のいく老後の3条件》にも「金持ちより人持ち」と、大事なのは“孤立しないこと”だと挙げている。

2人暮らしの満足度がいちばん低い!


 そもそも独居と孤立は違うのと同様に“同居=安心、幸せ”でもない。

 大阪府門真市のつじかわ耳鼻咽喉科院長・辻川覚志医師が2012~2014年にかけて行った60歳以上の男女約1000人への聞き取り調査によると、家族と同居する人よりも、ひとり暮らしの人のほうが、すべての年齢層で日常生活の満足度が高いことが明らかになった。

 ふたり暮らしの生活満足度はというと男女とも最低だ。さらに言えば、単身男女の満足度はどちらも高いのに、ふたり暮らしでは女性の満足度は男性のそれよりはるかに低い。

 辻川医師はズバリ、「ふたり暮らしは夫だけ満足、妻のひとり負け」と語る。

 これには大きくうなずく週刊女性読者も多いのでは?

「メディアは“おひとりさま”のネガティブな面ばかりでなく、ポジティブなロールモデルを提示すべき。おひとりさまで機嫌よく暮らしている方もたくさんいますので」


満足のいく老後の3条件



●慣れ親しんだ家から離れない



●金持ちより人持ち



●他人に遠慮しないですむ自立した暮らし

病院でなく最後は住み慣れた自宅で


 日本で病院死と在宅死の割合が逆転したのは、およそ50年前だ。現在は病院死の割合が減少に転じ、かわって在宅死と施設看取りが少し増えはじめた。


「日本人の死因からわかることは、大半の死が加齢に伴う疾患からくる死。すなわち予期できる死であり、緩慢な死であるといえます」

 現在、介護保険の要介護認定率は高齢者全体で2割程度だが80代後半では約半数、90代は7割~8割に達する(国立社会保険・人口問題研究所調べ、2012年)。

 要介護認定を受けた高齢者にはケアマネージャーがつき、疾患があれば訪問医と訪問看護につながる。在宅のまま“ゆっくり坂を下って、ある日在宅で亡くなる”ためには医療の介入はいらない、と上野さん。

 だが、容体が急変した際に救急搬送されてしまうと蘇生処置や延命がされ、病院死になることも。

「119番通報する前に、訪問看護ステーションに連絡を。訪ステは24時間対応を義務づけられているので、状況を聞いてどうすればいいか判断してくれます」

 もし訪看ステーションにつながらない場合は主治医、ケアマネージャー、そして訪問看護事業所の緊急対応窓口の順番で電話をかけるとよい。

「本人に余力があれば自分で連絡すればよい。携帯電話のワンタッチダイヤルで1から順番に必要な連絡先を入れておくといいでしょう」

 また、とっさに遠く離れて住む子どもに電話してしまうケースも多いそうだが、電話を受けた子ども側もあわてないように、訪看ステーションから始まる連絡先を親と共有しておくべきだ。

 ここで、やはり気になるのが在宅で死ぬ場合のコスト。表は在宅、認知症、80代単身の上村さん(仮名)が”死ぬ直前の3か月”にかかった経費だ。


 本人負担は合計21万円弱、月にならすと7万円ほどだ。

 一方、病院死の場合、高齢者には高額医療費減免制度があるため自己負担額は軽くなるが、差額ベッド代がかかり、シティホテル並みの金額になる場合も。ホスピスは個室が原則で1日あたりのコストは4万円を超える。

 また、看取りをする施設も増えてきた。個室・特別養護施設である場合、月額利用料14万~15万円のうち、住居費7万~8万円を差し引いた残り程度。

 在宅ひとり死はヘルパー代など費用がかかると思われがちだが、実際は看取り施設と変わらない。それなら住み慣れたわが家で、という人も増えそうだ。

自分の未来のためにも 介護保険を活用!


 読者世代はひとり暮らしの親の介護に悩む人も少なくない。

「子が自分の生活を犠牲にしてまで、親と同居したり自分の家に親を呼び寄せることはない。介護保険制度を使えば、親ひとりでも暮らせます。あとはスマホを持たせ、LINEのビデオ通話で顔を見せてあげればいい。

 つまり介護保険は“子としての安心”と“自分が高齢者になったときの安心”のためにある。この介護保険制度というインフラをしっかり守っていくことが大切です」

 現在、介護保険は利用抑制、自己負担率上昇という改悪が行われている。

「今後もこの改悪が続くことがないよう“介護保険が使えない・在宅で死ねない”世の中にならないよう、われわれ有権者は今後もしっかりと見守らなくてはいけません」

教えて上野先生!! 在宅ひとり死Q&A



Q.子どもに頼ったほうがいいことはありますか?



A.思決定労働はお願いする

「要介護になって地域包括センターに相談をしても、自治体は制度の説明資料と事業者リストをくれるだけ。ケアマネの選択や、どのようにサービスを組み立てるかなど、暮らしと命に関わる意思決定は子どもにお願いしてもかまいません」



Q.PPK(ピンピンコロリ)がやっぱりいいのでは?



A.いわゆる突然死。警察が来るかも

「ピンピン暮らしてコロッと死にたい、とよく聞きますが、これはいわば突然死。かかりつけの医師がいない場合や死因が不明な場合には警察での検死も必要になりますので注意を」



Q.介護保険がもし使えなくなるとどうなる?



A.介護は家族頼み、または自己負担がすごい金額に

「介護保険が縮小されれば、足りないところは、家族に頼ることになります。家族が介護できない、あるいは手が足りない部分は、自己負担で保険外のサービスを利用せざるをえない状況になります。こうした改悪が進むと経済力のない人は介護サービスを受けられなくなります」


上野千鶴子さん ●社会学者。東京大学名誉教授。1948年富山県生まれ。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。女性学のパイオニアで、介護の研究も手がける。『在宅ひとり死のススメ』(文春新書)ほか著書多数。

〈取材・文/松岡理恵〉

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『ドラゴン桜』江口のりこの衣装は“匂わせコーデ”

2021年5月16日 21:05 週刊女性PRIME

映画『事故物件怖い間取り』完成記念イベントでの江口のりこ('20年7月)

 4月からスタートした日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)。第3話の視聴率は12.6%で、1話目、2話目に続いて2ケタを記録し、人気を集めている。ドラマの舞台である龍海学園理事長・龍野久美子を演じるのは注目の実力派女優・江口のりこ(41)。理事長然とした江口の衣装を見ていたら、あれ? どこかで見たような……。

野村沙知代さんも愛したブランド


 自身もモデルとして活躍するファッションコーディネーターの中村康介さんによると、「フランスのファッションブランド、『LEONARD』(レオナール)です。世界でもっとも美しいプリントとされており、上質なシルクに大きな蘭(らん)の花を描いたデザインが特徴です」 

 実はこの『LEONARD』、かつては故・野村沙知代さん(享年85)のお気に入りブランドとして知られ、週刊女性もそのブランドを身につけていた彼女の姿を何度か撮影していた。 


テイストが似たブランドにイタリアの『EMILIO PUCCI』(エミリオ・プッチ)があります。こちらも上質の生地に色鮮やかなプリントを施した服が多く見られます。歴史が長いということもあり『LEONARD』より『EMILIO PUCCI』のほうがメジャーで着る人も多いのですが、“他の人とかぶりたくない”、“ちょっと差をつけたい”という人が『LEONARD』を選ぶ傾向があります」(前出・中村さん以下同)

 そんな『LEONARD』を愛していた野村沙知代さん。生前の沙知代さんと面識のあった人によると、普段から美しい花柄の洋服を好み、『LEONARD』 のワンピースやセットアップを着用することが多かったという。

『LEONARD』と沙知代さんの派手さがうまくマッチして、素敵に着こなしていらっしゃいますよね。野球に例えるならば剛速球という印象です。『LEONARD』はワンピース1着で10万円を超え、高いものだと20万円近くする高級ブランド。品のある大人の女性、すべてを手に入れた女性が似合うブランドですから、沙知代さんが上手に着こなしていたのも納得です

 一方、『ドラゴン桜』出演の江口の着こなしは?

フラワープリントのワンピースの上にシックな黒のジャケットを羽織るなど、前面に派手さが出ないような“匂わせコーデ”をされています。“一瞬分からないけれど実はこれ『LEONARD』なのよ”みたいな、ある種のマウントと言いますか。沙知代さんが剛速球なら、江口さんはカーブという感じですが、ご本人の雰囲気にも合っているし品のある着こなしをされていると思います

『LEONARD』を纏った江口は、さらに強さが増した印象を受けるのは気のせいだろうか?

ナポレオンの言葉で“人はその制服どおりの人間になる”というものがあります。これは、警官の服を着ているうちに、人は警官らしい立ち居振る舞いが身につき、やがて警官らしくなっていくという意味で、着る服によって人の内面が変わるということなんです

 江口のりこの場合も、『LEONARD』を身につけることでパワフルな芯のある龍海学園理事長らしさが高まり、演技にさらに輝きがかかったのかもしれない。実際、主役・桜木建二役の阿部寛との対立シーンは迫力があり、見る人を惹きつけている。

『ドラゴン桜』第3話では桜木(阿部)とのバトルに負けた龍海理事長(江口)。第4話以降もバトルは続くが、『LEONARD』を纏えば、これからも迫力のあるシーンが見られそうだ。

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中森明菜は“悲劇のヒロイン”なのか「本当の魅力」を分析

2021年5月16日 21:00 週刊女性PRIME

中森明菜

 デビュー40周年を記念して、中森明菜のスペシャルサイトが5月1日に開設された。サイトは明菜がワーナーミュージック時代にリリースしたシングルやアルバムの解説や各ストリーミングサイトへのアクセス、YouTube上に公開されている動画、さらに「再生回数順ランキング」や「隠れ名曲」のプレイリストなど充実の内容だ。

 6月9日には、ワーナーから発売された7インチシングル(28枚)と12インチシングル(1枚)、カセットテープ(1本)を収録した全30枚のボックスセットが発売予定で、40周年を機に、中森明菜の魅力があらためて再認識されそうな雰囲気も漂う。

松田聖子とは好対照な存在


「何度も休止と再開を繰り返しながら活動する明菜ですが、2014年『紅白歌合戦』にサプライズ出場し、その後も何枚か新作をリリースしましたが、2017年の全国ディナーショー以来、表立った芸能活動は行っていません。しかし、今も根強い人気を保っているため、第2のちあきなおみ('92年に夫と死別して以降、活動休止をし事実上引退)になりつつある状態です」

 と、ある芸能ジャーナリストは言う。

 表舞台に立たなくなったいまでも作品は作られ、売れ続けている。また、以前交際していた近藤真彦が話題にあがるたびに明菜の存在も注目され、同情の声とともに歌唱力が賞賛されるという、不思議な“露出”を繰り返す。それは明菜にはいまでも魅力がある証拠とも言える。では、多くの人を惹きつけてやまないその魅力とは何なのか。

「なんといっても数々のヒット曲、その多彩な曲調と世界観、そしてそれらを歌いこなす表現力と存在感ですね。ヤンキーブームの中、初期の山口百恵を彷彿させるようなセカンドシングルの『少女A』の衝撃、その直後に出した3枚目は、一転してバラードの名曲『セカンド・ラブ』をリリースし、現在のアラフィフ世代を中心に多くの人の心をつかみました。

 キラキラした永遠の王道アイドル・松田聖子と好対照な存在となったことも大きいですね。当時の十代は男女問わず『聖子派』『明菜派』でその魅力を競い合ったりもしました」(同ジャーナリスト)

『北ウイング』『十戒』『飾りじゃないのよ涙は』『ミ・アモーレ〔Meu amor e・・・〕』『DESIRE-情熱-』『難破船』……多くの人に愛された中森明菜のヒット曲は数多い。

「2000年代に入ってからは松田聖子や山口百恵の曲をカバーし、歌手としての実力を再認識されました。それらを収録したアルバムはシリーズ化されヒット。その後には、パチンコ台にも採用され、これがヒットしたことも、息長く、幅広い層に知られるひとつの理由にもなります」(同前)

 また、あるアイドルウォッチャーは同期である「82年デビュー組」を見わたして、明菜の魅力を力説する。

「小泉今日子やシブがき隊、早見優、堀ちえみ、石川秀美など、中森明菜と同じ82年デビューのアイドルは、その活躍ぶりから“花の82年組”と呼ばれました。明菜はその中でも当時から実力が認められ、ひとつ飛び抜けた存在でした。実際に仲のいい同期のアイドルはいたものの、どこか孤高の存在のように見えたところがあるように感じました」

“悲劇なヒロイン”的な面も魅力的


 明菜の特異性は、歌手としての評価以外にも見受けられた。昨年11月、25歳年下の女性との不倫の末に活動自粛をし、そのまま40年以上在籍していたジャニーズ事務所を退所した近藤真彦との過去の交際だ。

「その交際は常に注目されていました。その後に起こった数々の騒動の衝撃の大きさは、今もなお語り継がれるほどです。その大きさゆえに、自由奔放な芸能活動を送ることができなくなってしまったところもあるかもしれません。しかし、“悲劇のヒロイン”的な面に魅力を感じる人も少なくないと思います」(同前)


 実際、近藤真彦の話題が上がるたびに、明菜をあらためて扱うニュース記事も複数見受けられた。やはり明菜の注目度は今もなお、高いと言える。前出の芸能ジャーナリストが言う。

「いまでも明菜の復活、また歌う姿を実際に見たいというファンはたくさんいると思います。この40周年を機に、配信でもいいから大きなサプライズを期待したいところです」

 明菜の数々のヒット曲に浸り、まずはその魅力に再び触れてみたい。 

〈取材・文/渋谷恭太郎〉

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