『夜のヒットスタジオ』に出演する中森明菜
“現在の明菜”がいない記念ボックス
「税込4万8400円という高額商品ですが、売れ行きは好調だと聞きました。いまだに根強いファンがついているのは“さすが歌姫”ですよ」(音楽誌編集者)
「2010年に芸能活動の無期限休業を発表して以来、心身ともに不安定な状況がずっと続いていますよね。2014年の紅白出演は、サプライズゲストという形の事前収録した映像でした。2016年と2017年と2年連続でディナーショーを行い“すわ完全復活か!?”と業界の人間は色めき立ったんですが、結局それが最後に。また、ひきこもってしまい、ほとんど消息不明に近い状態ですからね……」(前出・音楽誌編集者)
「明菜ちゃんの大きな節目だったから“今年こそきっと新曲を出してくれるはず”“せめてディナーショーはやってくれるはず”と期待しているんですけど……」
自信がもてなかった中森明菜
「所属事務所やレコード会社との相次ぐ移籍トラブル、信頼していたスタッフや身内に騙されたりなんてこともありました。もちろんマッチとの大失恋、自殺未遂騒動も大きなダメージだったと思います。もし、あんなことがなかったら明菜さんの歌手人生はだいぶ違っただろうと思いますしね」
「いま思えば、明菜自身にあったんじゃないかという気もします。彼女はレコ大も獲って、どんなに売れても、どこまで人気者になっても、自信が持てなかったんだよね……」(前出・レコード会社関係者)
《目の前の人たちがうれしそうな顔をしているから、私は歌うだけ。(中略)仕事に対してすすんでトライしようとか、才能をどんどん伸ばしていきたいというのがないから》(『JUNON』1992年1月号)
《歌手になりたい! っていう願望じゃなくて、タレントさんになればお金持ちになれると思ったから。小さいころから、みんなが「お歌が上手ネ」っていってくれたから、じゃあ“スタ誕”に出て歌手になって、家族に車を買ってあげようと、そういうことしかなかったの。(中略)後悔はすごいですよ。何で私、歌手になっちゃったんだろうって……》(同)
《結局、女としてっていうより、人間として自信がないのね。いつまでたっても自信が持てないもの、私。“有名になった明菜ちゃん”からは、そんなこと想像できないって言われる。でもホントにダメなのね。もう自信のなさが染みついちゃってる》(『with』1993年11月号)
「“23歳で結婚して25歳でママになったら、今の仕事なんてしたくない”っていつも言っていましたからね。そういう結婚願望……マッチとの恋愛も“自信がなくても歌い続けなくちゃいけない”っていう葛藤から生まれてきたのかもしれません」(前出・レコード会社関係者)
「40周年は、やっぱり本人の姿を見られなさそうで残念ですけど、私たちは待つのには慣れていますから(笑)。きっといつか、また歌ってくれるって」(前出・ファンの女性)