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川口春奈、清原果耶、松本穂香に高須院長「生き残るのは…」

2018年7月15日 12:00 週刊女性PRIME

(左から)清原果耶、川口春奈、松本穂香

 松本穂香(21)が主演するTBS日曜劇場『この世界の片隅に』がスタートする。のん(旧芸名:能年玲奈)が主人公の声優を務め、第40回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、高い評価を得たアニメ版を経てのドラマ化となる。のんのイメージが強かった一部視聴者からは、ヒロインの松本を「華がない」「鼻に目がいってしまう」となかなか受け入れられない様子だ。

 また、女子からの人気が高く、女性誌の表紙も数多く飾り、“どの角度から見ても美人”という評価で人気急上昇中の川口春奈(23)は、テレビ朝日の土曜ナイトドラマ『ヒモメン』の主演に。

 さらに、累計325万部超えの沖田×華の人気マンガをドラマ化したNHKドラマ10『透明なゆりかご』でドラマ初主演を務める清原果耶(16)は、透明感が光る正統派として活躍が期待される。

 次世代を担うニューヒロイン3人は、果たして芸能界で大ブレイクする顔なのか? 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。

――川口さん以外はネットでは「かわいいような、かわいくないような」との声も多い夏ドラマのニューヒロインたちですが、川口さん、清原さん、松本さんの顔をそれぞれ分析するといかがですか?

高須「みんなかわいい。でもみんな欠点があるね」

――“どの角度から見ても美人”の川口さんもですか!? 今CMや雑誌でも引っ張りだこなんですが……。

高須「だって、涙袋は大きすぎるし、目も奥二重だし、輪郭もあごも長いよ! どちらかというとかわいい雰囲気作りがうまい、表情美人だと思うけどな」

――そうなんですか~。では、「AKB48ゆきりん(編集部注:柏木由紀)以来のブス鼻」とネットで話題の松本さんは?

高須「ゆきりんタイプのデカ鼻じゃなく、松本さんは高橋真麻鼻! 鼻の形というより、鼻の穴に目がいってしまうタイプだね。でも他のパーツはイイし、真麻さんと同じく『愛され欠点』なんじゃない! アクセントになっていいと思うよ」

――しかし、ドラマの主演も松本さんではなく、アニメ版同様にのんがよかった、という意見も多いですが、顔面的にのんさんと比べるといかがでしょうか?

高須「のんさんは確かにすっきりとした万人受けする顔で、バランスがいいきれいさだね。しかもあの超ヒットドラマ『あまちゃん』主演で、お茶の間に馴染みもある。でも、ドラマはやはりオンエアされないとわからない。合わないと思ったキャスティングが、実際に観るとすごくハマっていることもあるものだから」

――確かに、それで逆に話題を呼ぶこともありますね。ところで清原さんは3人の中ではまだ実績がありませんが、人気が出そうな顔でしょうか?

高須「実際のところ、顔面だけのジャッジだとヒロイン顔ではない!」

――清らかな雰囲気が役にマッチしそうですが、どの部分がヒロインっぽくないですか?

高須「まず輪郭。エラが張っている。そして鼻。鼻根が太くて団子鼻。そして目が小さい! ボク的に泉ピン子さんっぽさを感じる顔」

――なんだか、パーツを書き出すと強そうなタイプに感じますね。しかもピン子さん似!

高須「雰囲気というのは体つきや髪型、メイクで感じさせるものなのですよ。逆に雰囲気や表情を演出することで、顔とは違うタイプになれるのはいいことでもあるね」

どこか欠点があったほうが人に印象を与える


――では、この3人の中で一番のヒロイン顔を選ぶなら誰でしょうか?

高須「全員横並びだよね~。だって、今、第一線の石原さとみさんや北川景子さんのほうが絶対きれいだもの」

――新人戦線、なんだか厳しそうですね……。アラサー女優陣のポジションを奪うのはまだ先、といった感じで。

高須「でもね、全体が優等生的に整ったお人形さん顔よりも、どこか欠点があったほうが人に印象を与える。それってドラマや映画ではインパクトに繋がる。そういう意味では松本さんが一番強そうな顔なので、生き残るかも!」

――松本さんですか! 人気アニメのドラマ化で世界観が壊れないかという意見と、のん支持派とのW勢力でなかなかの炎上対象になってますよ。

高須「今や炎上は注目されているということ。彼女は炎の中から生き延びるふてぶてしさを感じますよ(笑)」

――強い・ふてぶてしいという、人気が勝負の職業からは遠いワードがちらついてますが!

高須「アイドルなら、かわいく媚び媚びしないとダメだけど、女優は自己主張してナンボでしょ! スターになるような人はみんな、自己主張の塊ですよ。そういった意味では清原さんは少し主張が弱そうかな~」

――芸能人も立場によっていろいろなんですね! つい、きれいなら売れそう、と思いがちです。

高須「例えば先程の松本さんの鼻なんかは、『小鼻縮小術』で簡単にバランスの取れた鼻になって美人度は上がるけど、女優度は上がるかどうかはわからないよね。ボクがよく言う言葉だけど、美人ならすっきりバランスの良い『忘れ鼻(※)』がイイ、でも女優はある程度のリアリティがある顔のほうが演技に凄みが増す。だから女優は『主張鼻』がいいんですよ!」

※「忘れ鼻」を解説した記事はコチラ「北川景子vs沢尻エリカvs吉高由里子の劣化予想に高須院長「“忘れ鼻”が美を制す!」


<プロフィール>

高須克弥(たかすかつや):

1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。

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cat_oa-shujoprime_issue_2acf1f9045da oa-shujoprime_0_d7a9426feae6_沢尻エリカ、クラブでガン踊り動画がネット流出! 疑いを向けられる“親友” d7a9426feae6

沢尻エリカ、クラブでガン踊り動画がネット流出! 疑いを向けられる“親友”

2019年11月19日 06:00 週刊女性PRIME

クラブで電子タバコのようなものを吸引する沢尻エリカ(YouTubeより)

「悲しくて、ショックで、なんで?……驚きと、もう本当に渦巻いていて。私はそのときに一緒にいることはなかったんですけれども、これだけ近くにいて何も知らなかったというのは本当に悲しいし……なんかこう、裏切られた気持ち」

 これは朝の情報番組『シューイチ』で中山秀征とともにメインMCを務める片瀬那奈が、麻薬取締法違反の疑いで逮捕された沢尻エリカ容疑者へのコメントを求められて発した言葉だ。10年以上前から(合成麻薬の)MDMAやLSD、大麻、コカインを使用していたというだけに、スタジオの空気も重い。

 彼女は続けて「近くにいたからこそ言えなかったのか。近かったからこそ私は言ってほしかったし、近かったからこそ怒りたかったし……」と目を赤くした。

 年齢は5つ離れているというふたりだが、沢尻が10代だったころからの“大親友”だと互いにかねがね公言していただけに、放送前日からネットでは片瀬がどんな発言をするのかと話題になっていた。しかし、彼女の言動にネットユーザーの注目が集まったのには“親友だから”という以外にも理由がある。今、SNSを中心に拡散されている1本の動画のせいだ。

片瀬那奈に降りかかる“疑惑”


 それはとあるクラブイベントのDJプレイをYouTubeで配信した動画。カメラが映し出すのは音にノリながら器用に機材をいじっているDJ……ではなく、そのすぐそばで人目も気にせず無心に踊る沢尻エリカの姿だった。まさかのシチュエーションにカメラは完全にDJそっちのけで彼女の動きをアップにしたり、下から上へとカメラを振ったりしているのである。撮影者(男性だろうか)のカメラワークさえも惑わせてしまうあたり、さすがエリカ様といったところか。

 しかし、ドリンクの入ったプラスチックカップ片手に電子タバコのようなものから何らかの煙を吸引したり、奇妙な動きのダンスをを踊ってみせたりと、逮捕された後だとどれもが薬でキマった人間のアクションにみえてくるから不思議だ。この動画は逮捕後まもなく削除されたが、すでにネットでは拡散されてしまっている。

 でもって、片瀬である。

 その動画には沢尻の隣でノリノリになっている彼女もバッチリ写り込んでしまっているのだ。興奮しながらマイクを持ってDJを紹介する姿が大写し。最前列で音に合わせてノリノリ。きわめつけはDJプレイのすぐ側で肩をゆらしながら、左手に持ったスナック菓子『ばかうけ』を貪る奇行(?)までもが放送されている。クラブのDJイベントという空間から最も遠い存在なんじゃないかというくらい浮いている『ばかうけ』のパッケージ。しかも、袋によく目を凝らすと『ペヤングソースやきそば風味』とある。こんなコラボ商品が発売されていたことを片瀬那奈により認知するというチンプンカンプン。

 さらに驚くことに、再び彼女が映ったかと思えば、今度は『堅あげポテト うすしお味』をバリバリとやっているのである。人気女優がこんな庶民的なお菓子を立て続けに食べるんか、と謎の親近感さえ沸いてしまう。

 しかし、この動画をみた人は色々と感じてしまう部分があるのか、SNSで片瀬の薬物疑惑を疑う声が散見されてるのも事実。《何度も海外旅行やクラブに行っている大親友が知らないわけない》と、逮捕されるまで気づいてやれなかった彼女を責めるコメントも少なくない。

 かつて片瀬は『シューイチ』で沢尻について「私にとっては親友ではあるんだけど、それよりも本当の家族に近い。完全に妹だと思っている。(中略)好き嫌いの領域じゃない」とまで語っていた。

 “家族”にあらぬ疑いをかけることになった沢尻の罪は、やはり重い。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉

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cat_oa-shujoprime_issue_2acf1f9045da oa-shujoprime_0_a88a2cb28e14_沢尻エリカ、夢の“結婚&マイホーム計画”も白紙に a88a2cb28e14

沢尻エリカ、夢の“結婚&マイホーム計画”も白紙に

2019年11月19日 05:00 週刊女性PRIME

沢尻エリカ

 女優の沢尻エリカ(33)が、合成麻薬MDMAを所持していたとして、麻薬取締法違反の容疑で逮捕された事件。沢尻容疑者は警視庁の取り調べに対し、10年以上前から複数の違法薬物を使用していたことを認めているという。

「自宅で見つかったMDMAも自身のものと認め、さらに10年以上前から大麻やMDMA、コカイン、LSDを使用していたことも認めています。また、“有名人が薬物事件で逮捕されるたびに、私も危ないんじゃないかと注意していました”などと供述しており、長期間、常習的に薬物を使用していた疑いが濃厚になっています」(スポーツ紙記者)

『麒麟がくる』が終わったら結婚・子ども・一戸建て


「沢尻エリカの集大成をここで」と涙ぐみながら初の大河ドラマ出演の意気込みを語っていた彼女が、なぜ容疑者になってしまったのか。

「NHK大河ドラマ『麒麟がくる』への出演が決まってからは、いつも上機嫌でした。6月にクランクインしてからも、主演の長谷川(博己)さんにさりげなく話しかけては笑わせたり、スタッフ全員に言葉をかけたりと、ムードメーカー的存在でした」(NHK関係者)

 一部週刊誌も、「大河ドラマに集中するために恋人との別れを選んだ」と報じ、文字通り女優・沢尻エリカのすべてを捧げる覚悟だったはずだった。

 その一方で、「“大河ドラマの撮影が終わったら結婚して、子どもが欲しい。大きな庭付きの一戸建てで、みんなで暮らすのが夢なの”と、親しい関係者に打ち明けていたそうです」(女性誌記者)

「恋人のデザイナーA氏とは、沢尻自身も“腐れ縁”と言っているように、別れては復縁して、の繰り返し。でも、そのぶん、離れがたい関係になったのでしょう、“結婚するなら彼しかいない”と話していたそうです」(同前)

 別のスポーツ紙記者も、

「A氏との結婚に向けて、庭付き一戸建ての物件を実際に探し始めていたといいます。早ければ大河ドラマの放送が始まる直前か、あるいはクランクアップのタイミングでは? なんて、具体的なスケジュールまでささやかれていました

 所属事務所は素行に気をつけるよう沢尻に言い聞かせていたようで、

「とにかく“大河ドラマの最中にいろいろ問題になっては困る”と、事務所関係者はA氏との結婚のみならず、日ごろの言動においても気を引き締めておくよう彼女に伝えていたのですが、それが逆効果になってしまったのか……」(同)

 将来のマイホームを夢見る一方で、「私も危ないんじゃないか──」という恐怖を抱きながも、逮捕されるまで使い続けてしまうのが、薬物の本当の恐ろしさだ。

(取材・文/小窪 誠子)

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cat_oa-shujoprime_issue_2acf1f9045da oa-shujoprime_0_e1c0945443ad_《福岡エアガン虐待》友人が語る、逮捕された夫婦の「密約」 e1c0945443ad

《福岡エアガン虐待》友人が語る、逮捕された夫婦の「密約」

2019年11月19日 04:00 週刊女性PRIME

地域の祭りなどにも積極的に参加し、明るい性格だったという雅則容疑者(右)と藍容疑者 

「3年前に次男が亡くなったときには夫婦ともに泣きじゃくっとったのに、去年の三男の葬式のときには2人とも笑っとった。“頭がおかしいんじゃないか”“クスリでもやっているんじゃないか”と、みんなゆうとった」

 と容疑者夫婦の友人は1年前の2人の様子を証言する。

まじめな青年ではなかった


 その三男の唯雅ちゃん(当時1)をエアガンのBB弾で何十発も撃ちまくった傷害の疑いで11月6日、福岡県警は同県田川市の常慶雅則容疑者(24)と、妻の藍容疑者(24)を逮捕した。

 唯雅ちゃんはすでに昨年12月に肺感染症で死亡しているが、その身体にエアガンで撃ったと思われる傷痕が無数にあったため捜査は水面下で進んでいた。

 雅則容疑者は「長男が遊んで撃ったもの」と主張していたが、複数所持していたエアガンの重さは1キロ~5キロ。引き金も重くて、とても3歳(当時)の長男が扱えるシロモノではなかった。

 唯雅ちゃんの死因は肺感染症なので、今回の容疑との因果関係は不明だが、捜査はそこまで及ぶのだろうか─。

 福岡市の中心地から2時間ほどの元炭鉱町の公営住宅に住む常慶一家の評判は、決してよくない。もともと雅則容疑者の両親が住んでいた。

「父親は市役所の土木関係の仕事を個人で請け負っとった。でも、20年前に両親が離婚。母親は雅則の姉を連れて出ていきよったと。雅則は高校のときだったか、何かをやらかして停学になったと聞いとるけど、決してまじめな青年じゃなかった」(団地の住人)

 シングルファーザーに育てられた雅則容疑者は高校を出たあと、地元の私立大学に入学。そのころ自動車学校で出会ったのが、介護士をしていた藍容疑者だった。やがて2人は隣町で同棲を始めるが、すぐに長男が生まれた。

「デキ婚だったので、2人は雅則容疑者の父親が住む団地に転がり込み、雅則容疑者は大学を中退。お父さんの仕事を一緒にするようになったとよ」(先の藍容疑者の友人)

 夫婦には計5人の子どもが次々と生まれたが、3年前に次男が窒息死、2年前には雅則容疑者の父親が病死すると、容疑者は仕事への意欲を失ったようだ。

「子どもさんが、冬でも半袖、半ズボンでね。服も買えないほど金に困っていたのかも。お父さんが大型バイクで出かけるのを長男が見送ったまま、ずーっと半袖、半ズボンでそこで待っとってね。“寒いから中に入らんね?”と言うと、“ここで待ってる”って」

 と近所の主婦。生活面のことを市の子育て支援課に問い合わせると、

「生活保護は支給していません。でも、出産のときの一時祝い金や、児童手当などは出ていますが、金額はプライバシーに関わることなので」

衝撃的なツイート


 先の藍容疑者の友人は、こうあきれ顔だ。

「もしかしたら、父親の保険金が入ってたのかもしれんが、金には苦労してたようです。でも、夫婦そろって酒が好きで、1人1日にビールを6~7本飲んでた。

 それに、子どもを毎年のようにつくっとるし、わけがわからん。藍は“ピルを買いたいけど、産婦人科に行くにも金がいる”と結局そのまま」

 そんな一家だったせいか、行政からの見守り対象になっていたという。

 雅則容疑者の暴力もひどかった、と話すのは友人。

「ダンナは付き合い始めたころから、藍を殴る、蹴る、引きずるなどのDV(家庭内暴力)があって、それが加速していったと。殴られて家を飛び出すけど、ダンナが迎えにくると、すぐ帰るけんね」

 子どもをよそに預けていて、夫婦で迎えにくるとき、藍容疑者はボコボコに殴られて歩けない状態だったことも。それで雅則容疑者が妻をおぶって来ることもあったとか。

「でも、藍もスーパーで子どもをカートに入れて押しているときにわざとひっくり返して、子どもを叩いている姿を目撃した友達もおると。子どもが道をトロトロ歩きよって、それを蹴りつけよったところも見られとる」(同・友人)

 別の友人は衝撃的な話を持ち出した。

「彼女のツイッターは現在、閉鎖されとるとですが、そこに飼っとるハムスターのことを書いとった。“雄が雌の顔を半分喰ってしまった。酷いけど、もっと人間のほうが酷いのかも”って。自分たちがやった虐待のことだと思ったですよ」

指をミルクがわりに


 藍容疑者の生い立ちをたどると、雅則容疑者同様に、小さいころに父親と母親が離婚。

 父親は仕事で忙しかったため、祖父母と曾祖母に育てられたそう。

「曾祖母が認知症で、その世話もやっとった。そんな環境で育ってきたから、彼女は中学校を出たあと介護士になったとです。そういう、ホントに優しい子だから」(同級生)

 このことは、先の友人たちも一様に認める。ところが、雅則容疑者との出会いで、変わってしまったようだ。

「私たちが“DVするようなやつとは別れなよ”と言うと、黙るようになった。そして、私たちのほうから遠ざかっていったんです。藍の父親に助けを求めればよかったんでしょうが、ケンカっ早い父親はダンナを半殺しにしかねないから、言えんかった」(別の友人)

 次男が亡くなったときも、「寝返りがうてんかったから、窒息死した」と言っていたという藍容疑者だが─。

「死に顔は鼻がつぶれとって、もう見られんやった。生後数か月の子どもは、首も据わっとらんし、寝返りうてんのは当然たい。親がやってやらんと。酒を飲んで、そういうのもせんかったんやないかと。“ミルクのかわりに指をなめさせとる”なんて話しとったよ」(同・友人)

 そんな藍容疑者について別の友人は、こう結論づける。

「藍は子どもを持っても母親じゃなくて、女のままやったとです。結局、ダンナがイケメンやし、藍のほうが惚れとったから。だから、DVにも耐え、洗脳、依存みたいになってね。男で道を間違えた。たぶん、こんなことになっても、離婚はせんでしょう」

 冒頭の友人は、夫婦間にはある“密約”が存在していたとの証言をする。

「唯雅ちゃんの虐待のことがバレた場合、“すべて藍ひとりでやったことにする”という約束だったんです」

 藍容疑者は、このままその約束を守り通すつもりなのだろうか……。

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cat_oa-shujoprime_issue_2acf1f9045da oa-shujoprime_0_e3549ac3f090_岡田眞澄さんの息子、異母妹に「岡田を名乗る資格はない」 e3549ac3f090

岡田眞澄さんの息子、異母妹に「岡田を名乗る資格はない」

2019年11月18日 21:00 週刊女性PRIME

岡田眞澄さんの3番目の妻との子である岡田朋峰(左)と、2番目の妻と長男・岡田眞善(右)

 選ばれるのは、美しさのみならず、聡明さと品性を兼ね備えた女性。そして何より、深い愛をもって社会に貢献することができる“心の美しさ”を持った女性かどうか─。11月12日、都内で開催されたのは、世界で最も美しい女性が決まる『2019ミス・インターナショナル世界大会』だ。

「'60年に始まり、今年で59回を迎える歴史ある大会です。今回は、世界各地から予選を勝ち抜いた82人が出場しました。国際社会に貢献しようとする志の高い女性たちが“美と平和の親善大使”として集い、互いに交流を深めることを目的としています」(テレビ局関係者)

活躍に眉をひそめる義兄


 今年の日本代表として出場したのは、'06年に亡くなった俳優の岡田眞澄さんの娘である岡田朋峰。

「彼女は眞澄さんが3度目の結婚のすえに、26歳年下の女性との間に生まれました。普段は都内の大学に通いながら、テレビ局でアルバイトをしているとか。“夢はキャスターになって報道に携わること”と話していたので、将来のための勉強なのでしょう」(スポーツ紙記者)

 ミス・インターナショナルは、過去に眞澄さんが長年、司会を務めていたこともあり、娘の朋峰にとっても縁のある大会。彼女にとって、偉大な父に続くための第一歩というところだろうか。しかしファイナリストの15人を絞る段階で、彼女は落選。それでも気落ちした様子はなく、大会後のインタビューでは、愛する亡き父のことを語っていた。

「日本代表に選んでいただき、父に会えると思い、進んできました。これから私の進む道は父の背中を見てではなく、父が見ることのできなかった道を進んでいきたいと思います」

 優雅な振る舞いで、まさに“ミス日本”にふさわしい彼女。しかし、この活躍に眉をひそめている人物がいる。彼女の義兄・岡田眞善だ。

「彼は眞澄さんの2番目の妻である、藤田みどりさんとの間に生まれました。栃木のラジオ番組『水曜B・E・A・T』などを担当する人気ラジオDJです」(ワイドショー関係者)

 昨年、朋峰がミス・インターナショナル日本代表に選ばれた際に、眞善はひどく動揺していたという。

「今年に入っても、世界大会の開催が近づくにつれて、朋峰さんが再びテレビに露出し始めると“見るに堪えない”と周囲に話していました」(同・ワイドショー関係者)

 眞善がこれほどまで怒りをあらわにするのは、眞澄さんと眞善の母親との離婚時に、ある“嘘”が関係しているという。真相を確かめるため眞善を直撃すると、当時のことを少しずつ思い出しながら、ゆっくりと話し始めた。

弟の死に関わる真澄さん


「父は“映画を撮るために離婚したい。失敗したら莫大な借金を抱えてしまうから”と言ったんです。映画はお金がかかるから、慰謝料も養育費もいっさい求めないでほしいと言われ、母は応じる約束を交わしました。それなのに、一部の人たちには離婚の理由を“妻が出ていった”と話していたこともあったんです」

 父の嘘にも我慢していたがすぐに新しい女性と結婚。眞善たち一家と縁を切るため、相手の女性の婿養子に入り、姓も“鑓田(やりた)”に変えたのだ。

「それでも母は“私たちはもう岡田なんだから、この姓を守っていくしかない”と言って、僕たちを守り続けてくれました」(眞善、以下同)

 彼には2人の弟がいたが、いちばん下の弟は他界している。その弟の死にも、眞澄さんが関わっているという。

「弟が初めてプロデューサーを務める舞台に出演すると約束していたのに、父は直前になって“娘の運動会があるから出ない”と言いだした。弟は数億円もの負債を抱え、どうしようもなくなって自殺に追い込まれてしまったんです。“お母さんには何もしてあげられなかったけど、僕の遺族年金を使ってください。僕にできる最大の親孝行です”という遺書を残していました」

 父親である眞澄さんだけではなく、その怒りが朋峰の活動にも向けられるのは、いったいなぜなのだろうか。朋峰が出場した世界大会の結果を伝えると、次のように語った。

「落選して当然だと思いますよ。これで選ばれたら、ミス・インターナショナルの選考基準を疑ってしまいます。彼女は配慮に欠けるし、自分の行いが他人に及ぼす影響力というものをまったく理解できていません」

「なんで岡田姓を名乗れるの?」


 眞善は、朋峰が岡田姓を名乗って大会に出場し、“岡田朋峰”として表舞台に立つことに悲痛な思いを抱えていた。

「僕ら一家の心をどれだけ踏みにじればいいのかという話です。都合のいいときだけ“岡田”を名乗る彼女の神経は本当に理解しかねます。彼女に岡田を名乗る資格はいっさいないんですから」

 彼女が表舞台に出ることを否定するわけではないという。

「芸能界で活躍したいという夢があるのなら、僕がそれを止める権利はない。でも“鑓田朋峰”という名で、自分自身の実力で闘っていくべきだと思います。“子どもに罪はない”と言う人もいますが、人はある程度、宿命を背負って生まれてくるものです。それをまったく気にとめず、自分のやりたいように好き勝手生きている人は誰ひとりとしていないと思いますよ

 朋峰の行動は、眞善たち一家を傷つけているというのだ。

「母は、彼女がミス・インターナショナル日本代表として選ばれたとき、心の底から怒りと悔しさをにじませていました。夫に裏切られ、自分の息子を亡くしているんですから当然です。“なんで岡田をやすやすと名乗れるの?”と信じられない様子でしたね。事情を知らないラジオのリスナーさんから“妹さん、出場おめでとう”なんてコメントが来たこともありました。彼女が“岡田”を名乗って活動すれば、そういった声を避けては通れないんですよ」

 眞善は最後に、声を絞り出すかのようにこう言った。

「彼女が、なぜ岡田姓で出場することに決めたのかを、僕は本当に聞きたいんです」

 朋峰の所属先になっている一般社団法人 国際文化協会に今回の経緯を伝え、岡田姓で出場した理由を聞くと、

「ノーコメントです」

 との回答だった。娘が“岡田朋峰”として活躍すればするほど、息子との溝は深くなるばかり。眞澄さんは天国で何を思うのだろうか……。

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沢尻エリカ、薬物女優の烙印

2019年11月18日 18:30 週刊女性PRIME

沢尻エリカ

 女優の沢尻エリカ(33)が逮捕された。11月16日、都内の自宅で違法薬物の合成麻薬MDMAを所持していたことについて、

私のものに間違いない

 と容疑を認めたのち、「彼氏から預かった」と一部新聞が報じた。

エリカ様となるまでの“道のり”


 覚せい剤と似た効果が得られるMDMAについては、'09年に起きた押尾学の事件を思い出す人もいるだろう。知人のホステスとこれを服用して性交を行い、女性は死亡。押尾は保護責任者遺棄の罪で懲役刑に服した。

 そのとばっちりを受けたのが、当時、妻だった矢田亜希子だ。事件から5日後に離婚したものの、押尾との結婚で清純派のイメージが崩れ、かつてのような役柄ではなく悪女や犯罪者を演じることが多くなったように思う。

 沢尻の場合、過去の振る舞いなどから清純派のイメージはなく、そこまで変わることはないだろうが、こちらは事件の当事者であるため、復帰への道は容易ではない。ただ、彼女はこれまでにいくつもの逆境を乗り越えてきた。まずは、'07年の「別に」騒動だ。

 主演映画『クローズド・ノート』での舞台あいさつで不機嫌モードを貫き、質問にもまともに答えず、司会者をにらみつけたりしたことから、バッシングを浴びた。'05年の映画『パッチギ!』、ドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ系)以来、よくも悪くも“エリカ様”などと言われ、順調だった女優人生に初めて訪れた挫折である。

 '09年にはハイパーメディアクリエイターの高城剛と結婚したものの、所属事務所から契約を解除されてしまう。それでも翌年、個人事務所を設立。エステのCMに出演して、再注目された。

 ただし、この事務所設立の際、メディアに対して沢尻の情報を正確に伝えることや、私生活を報じないことなど、6か条の誓約を強要したことでまた批判されることに。のちに彼女は「私のしたことではない。夫の考えです」と釈明し、その直後、離婚の意思を示した('13年に離婚成立)。

 とまあ、試行錯誤が続いたが、'12年の主演映画『ヘルタースケルター』では演技派としての高い評価を獲得。その後は目立つトラブルはなく、来年にはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』への出演が決定していた。発表会見では、

「たくさん失敗もしたし、挫折もして学んで、ここまで成長してやってくることができました。(略)沢尻エリカの集大成をここで……、これが本当に自分の集大成だと思っています」

 と、意気込みを語っていたものだ。

 にもかかわらず、なぜこのタイミングでと考えてしまうが、逮捕翌日の『シューイチ』(日本テレビ系)では、精神科医の名越康文氏がこんな指摘をしていた。

世間的には、大復活を遂げようとしている矢先なんですが、基底が弱い、性格の基盤が非常に弱い人は、不安でいっぱいになるんです。成功を非常に恐れる。自分はからっぽなのに、こんなに成功していっていいのか、大きな転倒をするんじゃないか、っていうような、予期不安に打ちひしがれるんです

 順調なときほど生じやすいというその不安が、かつての「別に」騒動や今回の事件につながっているというわけだ。とはいえ「基底が弱いからこそ、何にでも没入できて、その役になりきれる」とも。役にハマれることとヤク(薬)にハマってしまうこととはある意味、表裏一体なのだろう。

女優・沢尻エリカの本質とは……


 ちなみに、沢尻はひとつの役に取り組むとプライベートでもその人格が抜けなくなるほどの「憑依(ひょうい)型」として知られる。つまり、女優としての適性は十分なのだから、問題は人間としてのバランスのとり方だ。

 沢尻は'12年に『週刊文春』で大麻疑惑を報じられた。周囲には「やめられない。これが私のライフスタイル」と話していたという。

 そこで気になるのは、'10年に米国・CNNの取材で発した同じような言葉だ。「別に」騒動のあと、謝罪したことについて彼女は「あれは間違いでした」と語った。

「前の事務所が謝罪しなくてはいけないと言ったけれど、ずっと断っていたんです。 絶対したくなかった。これが私のやり方なんだから、と。 結局、私が折れて。でも間違ってた」

 この取材ではほかにも「才能ある人たちの行動を制限することは、日本の芸能界の最大の問題点」「そうした状況は変えていかなくちゃいけない」などと持論を主張していた。その後「別に」騒動については「ユーチューブで見返したら、自分でも引いちゃって、本当に反省しております」('14年)と、また軌道修正したが、世の中、特に芸能界に対する不満はまだまだ彼女のなかにくすぶっていて「私のやり方」を通したくてうずうずしていたのかもしれない。

 これまでいくつも逆境を乗り越えてきたとはいえ、今回の騒動からの復帰は容易ではない。問われているのは女優としての資質ではなく、人間・沢尻エリカの生き方なのだから。

PROFILE

●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に「平成の死」「平成『一発屋』見聞録」「文春ムック あのアイドルがなぜヌードに」などがある。

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沢尻エリカ、一瞬にして崩れ落ちた女優キャリア

2019年11月18日 16:00 週刊女性PRIME

映画『クローズド・ノート』舞台挨拶での沢尻エリカ

自分が持っているものすべてをこの作品に捧げたい。私の集大成をここで見せたい

 3月に行われた来年1月放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の会見で、そう語っていた沢尻エリカ(33)。だが、その願いは叶わなかった。11月16日、沢尻は合成麻薬MDMAを所持していたとして麻薬取締法違反の容疑で緊急逮捕されたのだ。

小学6年生で芸能界デビューし、'05年の映画『パッチギ!』で数多くの映画賞を受賞します。すると、次々と映画やドラマの主演が決まるようになり、いつしか周囲から“エリカ様”と持ち上げられるように」(スポーツ紙記者)

 勘違いした彼女が、あの騒動を起こしてしまう。

'07年、沢尻さん主演の映画の舞台挨拶で終始、不機嫌そうな態度をとり、司会者から質問されても“別に”しか言わなかった。これによって猛バッシングを浴びて以来、仕事は激減して女優としての活動ができなくなってしまいます」(同・スポーツ紙記者)

撮影現場で隠した素顔


 '09年には、周囲の反対を押し切ってハイパーメディアクリエイター・高城剛氏と結婚して数年で離婚するなど迷走が続く──。そんな中、'12年に主演を務めた映画『へルタースケルター』で過激な濡れ場を披露し、女優として再び評価を得ることに。

業界では、演技がよくても“めんどくさい女優”は使いたくないもの。彼女はその最高峰にいて干されていたわけですから、リカバリーにはそうとう努力したと思います。現場でも言いたいことは言わずにおとなしく猫をかぶっていたはず」(芸能プロ関係者)

 その歪みからなのか、こんな話も。同作品の撮影後に、

“役に入り込みすぎてオチている”という理由で、しばらく仕事を断っていた。そのころから、西麻布や六本木の会員制のバーで夜遅くまで飲み歩くことが多くなっていました。ガラの悪い飲み仲間もいて、1年前くらいから警視庁の組対5課にマークされていたとか。今回も前日に渋谷のクラブで飲んでいて、翌朝に自宅に戻ったところを逮捕されました」(同・芸能プロ関係者)

 逮捕前日から新バージョンが放送されていた求人情報サイトのCMも1日でお蔵入りに。大河の差し替えやCMの打ち切りにかかる賠償金を考えると今後の沢尻に必要なのは“求人情報”なのかも。

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現役医師に聞いてみた「地方の医療は遅れているのか?」の答え

2019年11月17日 17:00 週刊女性PRIME

※写真はイメージ

 大学病院から開業医まで全国を渡り歩き、10万人以上の患者と向き合ってきた現役医師・平松類氏。平松医師は著書『知ってはいけない 医者の正体』(SBクリエイティブ)で、「患者の見た目や地位で、医者は行動を変えるのか?」「ヤブ医者はどうすればわかるの?」「病院図鑑や病院比較サイトは信じていいの?」など、多くの患者が抱く疑問を出発点に医者や病院の真相を暴き出し、話題になっています。ここでは「地域によって医者や病院のレベルは変わるのか?」という疑問に答えます。


  ◇   ◇   ◇  


 地方で暮らすKさんはめまいがあり、地元の耳鼻科に通っています。Kさんの地元は人口10万人、それなりの人口はいるものの都会とはいえず医者不足です。そのため耳鼻科の医者も開業医が1人と、病院へパートで来ている医者が少しいるだけです。開業医に診てもらいましたが、

「大丈夫だから心配しないで」

 と薬を渡されました。薬を使ってもさっぱり症状はよくなりません。

 さすがに他の医者に診てもらおうかと思うものの、「パートの医者に診てもらうのもな……」と思います。そこで、隣町の耳鼻科の医者に診てもらうことにしました。

「これは大丈夫ですよ。このままの薬でいいですよ」

 と言われ、詳しい説明もありません。

 やっぱり地方だとダメなのかなと、都会に出て治療を受けることを検討しています。

医者の数の多さは西高東低の傾向がある


 自分が住んでいる地域、医療は充実しているでしょうか。都市部であると医者が多いというイメージがありますが、一定の人口当たりの医者の数となると、例えば関東では平均以上なのは東京都だけです(※1)。

 全国的に見ると西高東低の傾向があり、関西圏のほうが医療は充実しています。医者の数を見ると、東北はすべて平均以下、北海道がかろうじて平均以下です。中部では石川、富山、福井は平均以上ですが、それ以外はすべて平均以下。関西では兵庫、奈良はほぼ平均。三重、滋賀だけが平均以下です。九州(宮崎以外は)・四国・中国地方と沖縄はすべて平均以上です。関西以西では、平均以下なのは三重と滋賀だけなのです。

 ここで少し意外なのは、愛知は人口が比較的多いのに、平均以下であること。秋田、山形よりも少ない。まず自分の都道府県(以下では「県」で統一)の医者の数が、平均以下なのか平均以上なのかを知っておくべきです。平均以下であれば、他県にて治療を受けるというのも選択肢に入れるべきです。

大学病院の影響力が強い県と弱い県がある


 大学病院の力も、どこの地域かによって注意が必要です。大学病院の力が強い県と弱い県があります。

 関東でいうと、大学病院が強い県は群馬県です。大学病院が強い県ですと、県内どこに行っても大学病院の息がかかっています。だから他の医者に意見を聞こうと思って他の病院に行ったのに、意味がないということがあります。

 大学病院の力が弱い県ですと埼玉県です。例えば私が勤務していた大宮では、埼玉医科大学病院など埼玉県の大学病院によって支えられている病院はわずかです。東京大学や東京女子医大、帝京大学など多くの大学病院から医者が来ています。そういう場合は、同じ県内の他の医者に意見を聞いても意味があります。

 実際に、大学病院の影響が強い県で、病院にかかっていた患者さんがこう言いました。「他の病院に相談に行っても全員、同じ大学を卒業した先生だから、前の先生の意見と同じことしか言わない」。

 もちろん、医者同士がかばい合っているということもありますが、それ以上に「ずっと同じ釜の飯を食って教育を受けていたので、考え方が同じ」ということが多いです。私は出身大学以外の大学病院の先生にいろいろと指導を受ける機会がたまたまありました。すると同じ病気でも、治療方針が前に聞いたのと違うことが多かったのです。

「そんなことがあるなんて、とんでもない」「ガイドラインはないの?」と思うかもしれませんが、ガイドラインに載るような基本的なことはどこの病院でも変わらない一方で、ちょっとしたことが病院によって違うのです。手術ひとつにしても、A大学は傷口を縦につくるけど、B大学は傷口を横につくるというようにやり方が違います。ですから、どこに行っても同じ大学病院出身の先生がいる場合は、県をまたいで他の大学医局の先生に一度、意見を聞いてみたほうがいいのです。

都市部に比べて地方は「総合力が劣る」


 地方では残念ながら、医療が遅れていますから、他の県に意見を聞きに行ったほうがいいです。「地方も遅れていない」という医者もいますが、実際に地方に住んでみると満足な治療を受けられないことはよくあります。なぜでしょうか? 地方には情報が入ってこない、ということではありません。今の時代、ネットがありますし、論文もどこでも見られますから。

 そうではなく、総合力の問題なのです。現在は治療が細分化しています。すると専門というのが各大学でまちまちなのです。例えば眼科でいうと「〇〇県の大学病院は緑内障が専門だ」となると、目の腫瘍、網膜剥離(もうまくはくり)などは得意ではありません。とはいっても地元の患者さんをどうにかしなければいけない。だから得意ではないけれども、誰かが治療をします。

 一方で東京や大阪のような都市部だと、「自分の大学病院は緑内障が専門だから、目の腫瘍は他の大学病院にお願いしよう」ということができます。近くの大学病院まで30分で行けたりするからです。ですから、「一人一人の医者の能力が、地方では低い」のではなく、「医者が少ないから総合力が劣る」となるのです。

 それから、地方の場合は医者が偉そうにしているということが増えます。医者の数が少ないために、相対的に医者が偉そうにしやすいのです。とっても腹が立ちますが、なぜかというと「態度が悪くても患者は減らない」と思っているからです。忙しすぎて、「態度が悪くて患者が減るなら、むしろ好都合」とまで考える医者もいます。

 一方、都会の場合はすぐ近くに病院があるため、態度が悪くなるとすぐつぶれます。ですから「接遇が大切」という精神が根づいています(とはいっても総合病院に勤めている医者の場合は、「病院がつぶれようがどうでもいい」という考えの医者も多いので、態度が悪い人は多いです)。ですから、大学病院のほうが総合病院より、総合病院のほうが診療所より医者は態度が悪くなりがちです。

地方のよい点は「たらい回しにされない」


 しかし、地方にいることで医療のいい点もあります。最大のいい点は、たらい回しがないこと。地方になると、たらい回す先がないからです。

 医者は自分が断れば、次にどの先生に救急車が行くのかがわかります。山形で私が救急を担当したとき、私が断れば「平松のやつ、断ったな」ということがすぐに他の医者に伝わります。「今は学会でいない」「単身赴任で、週末は家に帰っている」という詳しい個人情報まで知られています。

 ですから、自分の病院に空きのベッドがなかろうが、忙しくて大変だろうが、寝てなかろうが、自分が診るしかないと思います。山形にいたときは3日に1回は救急当番をしていましたが、断ることはありませんでした。

 一方で都会ですと、自分が診なくても誰かが診てくれます。「ベッドがいっぱいだったらもういいか」「もうすでに緊急患者が来ているから、もし引き受けて手いっぱいになったらよくないな」と思い、断ることへの抵抗感が小さくなります。

 ですから都会は、たらい回しがありえます。特に宮城、茨城、栃木、埼玉、千葉、東京、三重、大阪、兵庫、奈良は要注意(※2)です。特に気をつけないといけないのは、妊娠していたり、持病がずっとあったりする(例えば、精神的な病気、脳疾患、心臓疾患、透析などの腎臓系の病気)場合です。

 なぜならば、新しく生じた病気を診る専門医だけでなく、もとの疾患を診られる専門医も必要になるからです。だから、大きな病院でかかりつけをつくっておく必要があります。

 例えば、もともと腎臓の状態がかなり悪く、新たに脳出血の疑いがあったとします。都会でしたら、脳出血の有無を診られる病院は多いでしょう。緊急手術が必要なら、脳神経外科の先生が対応してくれることもある。しかし腎臓が悪いとなると、「腎臓が悪いとどの薬を使えるのか難しいな。腎臓の先生は今日お休みだし。だったら腎臓の専門の先生もいるところに行ってもらったほうがいいかも」と思って断ることもあります。

 ただ、「あなたの病院のかかりつけの患者です」となると、「腎臓の先生は今日はお休みだけど、もともと診ていた患者さんか。なら夜に電話して、相談しても対応してくれるかもな。じゃあ、受けようかな」となります。

地方では主治医をきっちりつくることが大切


 それから地方の医者は、地元に対する思いがすごく強いです。職員もそうです。ふまじめになりにくいです。例えば、さぼってパチンコやゴルフに行っていたら、地元のみんなにバレてしまいますから。本を買って勉強していたら、それもみんなに知れ渡ります。

 また、患者さんはみんな近所の人なので、偉そうにしていても冷たいわけではありません。一生診ていくという気持ちが強いです。職員も都会だと、家に帰ったら患者さんは周りにいない。だから医療の現場と普段の生活が分離しています。でも患者さんが隣の家の人だったら、態度がよくなるというのがわかると思います。

 ですから地方にいるのであれば、主治医をきっちりとつくると、本当にしっかりやってくれます。家族ぐるみで心配してくれますし、生活習慣も考えてくれます。

 以上のように都会と地方には、それぞれメリット・デメリットがあります。自分が住んでいる都道府県では医者の数が多いのか、少ないのか。救急患者の受け入れ体制はどうか。状況を調べておくことが安心して医療を受けるために必要なことと言えます。

※1)平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況 厚生労働省

※2)平成28年中の救急搬送における医療機関の受入れ状況等実態調査の結果 厚生労働省 平成26年のデータを使用


平松類(ひらまつ・るい)

医師/医学博士/昭和大学兼任講師。愛知県田原市生まれ、東京の多摩地区育ち。昭和大学医学部卒業。全国を渡り歩き、大学病院から町の小さな診療所まで、全国各地の病院に勤務し、病院の裏側も膨大に見てきている。現在は、二本松眼科病院、彩の国東大宮メディカルセンター、三友堂病院で眼科医として勤務。専門知識がなくてもわかる歯切れのよい解説が好評で、テレビ、雑誌など連日メディア出演が絶えない。著書は、15万部突破の『老人の取扱説明書』『認知症の取扱説明書』(SBクリエイティブ)、『老眼のウソ』『その白内障手術、待った!』『緑内障の最新治療』(時事通信社)など多数。

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中高年の髪の悩みにカリスマ美容師がお答え!

2019年11月17日 16:00 週刊女性PRIME

近藤サト

 週刊女性では、40〜60代の女性200人に対し、髪にまつわるアンケートを実施した。回答の中で多かった加齢ヘアの悩みを、1年間で約3800人以上の髪をカットする“美容界のマドンナ”、MAYUMI先生が解決! 

Q 白髪に悩んでいます。いっそ流行のグレイヘアにしたほうがいい?(40代 O・Rさん)

A グレイヘアは似合う人を選ぶカラーです

「最近、白髪をあえて染めない“グレイヘア”が一部で流行しています。ただし、誰にでも似合うわけではありません」(MAYUMIさん、以下同)

 ヘアカラーはファッション同様、肌の色や瞳の色などを考慮して顔映りがよく見える最適なカラーを選ぶのが鉄則だそう。

グレイヘアが似合うのは、ダークな茶色や黒い瞳の人。瞳が明るい茶色の人は明るいヘアカラーが似合うタイプです。また、イエロー系の肌の人がグレイヘアにすると、肌がくすんで見えるため、おすすめしません」

Q ペタンとなってしまう髪のボリューム自宅でできることは?(50代 M・Rさん)

A ドライヤーと朝シャン、育毛剤で改善を

「自宅でできることはたくさんあります。まずは髪の毛を頭皮の根元から立ち上げるため、ドライヤーでの乾かし方を見直してください。髪の根元部分の頭皮にドライヤーを当て、下から空気を入れてふんわりと髪の毛を立たせるとボリュームはある程度、復活します

 ただし、ブラシやコームで毛を逆立てるのは逆効果。キューティクルの流れに逆らって髪をとかすことになるためボロボロに髪が傷つき、髪が弱る原因に。

「朝のシャンプーもおすすめ。朝シャンをすると頭皮がすっきり清潔になり、髪の根元が立ち上がりやすい」

 朝のシャンプーやドライヤーで復活したボリュームが、夕方に再びぺたんこになって、ベトベトしてきたら、頭皮に皮脂汚れがたまっているサイン。ベトつきは石油系の安いシャンプーやトリートメントが原因の場合も多いそう。

「そして、みなさんに1日でも早く育毛剤を朝晩、使うことをおすすめします」

 また、前髪の間からおでこが透けて見える『シースルーバング』が若い女性を中心に流行中だが、

年齢を重ねた女性がやると、前髪が薄くなっていると勘違いされる可能性が。特に全体のボリュームが気になる人は避けて」

Q いつもひっつめ髪にしてしまい、老けて見られます。(40代 Y・Kさん)

A ひっつめ髪はNG! ふんわりとまとめて

 年齢を重ねた女性に似合うまとめ髪のポイントは2つ、「ひっつめ髪にしない」「ふんわりまとめる」。

後ろでビシッとひとつ結びにするひっつめ髪は年齢を重ねた大人世代は原則禁止! 顔まわりの髪の毛をすべてまとめてしまうと、たるんだ顔がダイレクトに見えて隠せません。結ぶ位置が高くても低くても、顔まわりに髪がない状態なら大きな違いはありません」

 オトナ世代の女性には、顔まわりにボリュームを出すことが大事なので、

束ねるときはふんわりと。ねじりながら束ねるのもOK。おすすめのアレンジは、その結んだ毛先をまとめて内側に差し込んだスタイル。髪が落ちてきそうならピンで数か所とめます」

 このアレンジは正面からはボブのように見えるので、顔のたるみをうまく隠すことができる。ボリュームが出やすくなり、きちんとした印象も。

「日中は内巻きでまとめてボブっぽく、夜には自然な内巻きカールができるので、昼と夜で2パターンのスタイルが楽しめます」

 直毛や髪が太い人は、毛先にパーマをかければ、ふんわりしたまとめ髪が作りやすくなるとか!


《PROFILE》

MISS ESSENCE MAYUMI(みすえっせんす・まゆみ) ◎岐阜県出身。1989年に名古屋「MISS ESSENCE」、1995年に同・東京青山店をオープン。2016年から早稲田大学招聘研究員として、カットによるアクティブ・エイジングを研究。美容師歴約40年で延べ100万人の顧客にカットや美容の知識を提供。10年連続年間個人売り上げ1億円超えが話題に。著書に『綺麗をかなえる法則』『MAYUMI CUT』(髪書房)、近著『加齢を華麗に変える! MAYUMI美髪メソッド』(ハーパーコリンズ・ジャパン)も好評発売中の奇跡の60歳

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レディース総長、傷害罪、覚せい剤をオープンにして「見えた景色」

2019年11月17日 13:00 週刊女性PRIME

少女らの質問に対して、会話を交わしながら答えていくすえこさん 撮影/齋藤周造

「うちのお父さん、すごいの。夫婦喧嘩してお母さんが車で逃げると、原付バイクで追いかけて車のフロントガラスに飛び乗っちゃうんだよ(笑)」

 ざっくばらんな口調で、中村すえこさん(43)が生い立ちを話すと、身じろぎもせず真剣に聞き入っていた少年たちから笑いが起こった。

最年少総長と2度の逮捕の経験から


 宮城県仙台市にある東北少年院でのひとコマだ。そこでは窃盗や傷害、詐欺などの罪を犯した少年32人が生活を送っており、さまざまな矯正教育が行われている。

 すえこさんは『出院者の体験談を聞く』という単元の講師として呼ばれ、神奈川県横浜市から来た。自分が何をして少年院に入り、どうやって更生していったかをテンポよく話していく。

 中学入学後すぐ不良グループに入り、万引きや窃盗を繰り返した。中学2年でレディースと呼ばれる女子暴走族に入り、中学卒業後には最年少で総長になった。ほかの暴走族に殴り込みをかけ、相手に大ケガをさせて逮捕。16歳で少年院に入った。

 出院すると、唯一の居場所だった暴走族を破門されていた。「自分なんかどうなってもいい」と自棄になって覚せい剤を使用。半年後に再び逮捕され、拘置中に妊娠がわかった。面会に来た母に、命を守る責任を説かれ、初めて「変わりたい」と涙した。

 2度の結婚で4人の母になり、その後、離婚。働きながらひとりで子育てをし、教師を目指して勉強している。

 最後に、少年たちにこんなエールを送った。

「私は40歳で大学に入ったけど、君たちには私にないもの、若さと時間がある。何かになりたいと思ったとき、私もそうだったけど、できない理由とか言い訳ばっかり言ってないで、できる方法を探してほしい。あとは自分との戦いです」

 東北少年院での講話を終えると、隣接する女子の少年院・青葉女子学園に向かった。

 すえこさんは出院が近い2人の少女と対面し、さまざまな質問を受けた。

「少年院を出たら偏見の目で見られますか?」

「あるよ。特に私は地元で有名だったから。理解がなければ雇ってもらえないし。脅しじゃないけど、本当に偏見はあるから、必要がなければ少年院にいたことは言わなければいいと思う。それは自分で決めればいいこと」

 少年院では出院後、昔の非行仲間とは付き合わないように指導される。

「悪い友達とは、どういう友達ですか?」

 ストレートな質問に、すえこさんはしばらく考え込んだ。

「難しいね……。相手の幸せを望んでくれない友達かな。蹴落としてやろうとか、裏切ってやろうとかして。ひとりで覚せい剤をやるのが寂しいから一緒にやろうぜと言うのはいい友達じゃないよね」

 すえこさんは約10年間、NPO法人『セカンドチャンス!』の一員として、少年院出院者の支援を続けている。自分の更生体験を話すほか、出院者同士の交流会を定期的に開き、居場所作りをしている団体だ。

 どう社会に溶け込んでいけばいいのか。すえこさん自身も、かつて悩んでいただけに、出院後を不安に思う少女たちの気持ちがわかる。

説得力のある言葉


 友達に関する質問に、すえこさんは丁寧に答えていく。

「新しい友達はどうやって作ればいいですか?」

「私はずっと過去を隠して生きてきたから、なかなか信じられる友達はできなかったな。それが偽りの自分のようで嫌だったこともあるし、今はオープンにしてます。今も『内省の時間』ってある? 私のときは正座で内省してた。今はベッドの上で、“相手に怒りや感情をぶつけてしまった”とか、今日あったことを振り返って考えるのね。そうやって自分が変わると、自然といい友達が集まってくるというのは最近、感じる

「理解してくれる人って、どういう人ですか?」

私が少年院出院者だ、元暴走族総長だって聞いても、付き合ってくれる人。過去も全部ひっくるめて、中村すえこと付き合ってくれる人が、理解してくれる人だと思う。割合は少ないけど、理解してくれる人は絶対にいるから。

 セカンドチャンスって、何度でもやり直せるという意味なの。失敗しても、もう1度前を向いて、進んでいってもらいたいと思います」

 すえこさんのような少年院出院者が来て話をしてくれることを、青葉女子学園の小國万里子園長は「すごくありがたい」と強調する。

「私たちがいくら出院後のことを言ってもあまり響かないけど、すえこさんが言うと説得力があるし、ここを出てからの将来像も、より現実的に見えてくると思います」

 特に女子の場合、少年院に入ってくる数は年々減っているが、対応が難しい子どもが目立つようになったという。

「親に虐待を受けている子が増えています。最近うちに入ってきた子をみると、逆に虐待を受けていない子のほうが珍しいくらいです」

 これまでの小國さんの経験では、親から暴力を受けて育ち、他人を傷つけることを「当たり前じゃん」と言い放つ子。性的虐待をされて「自分の身体は汚い」と感じ援助交際をしていた子。育児放棄され、少年院で初めてご飯を3食たべたという子もいたという。

 虐待をされた子どもには共通する傾向があると説明する。

「愛着障がいを起こしやすく感情のコントロールがなかなかできなくて、他人との関係をつくるのが難しい。自傷や摂食障がいという形で出てくる子もいます。精神的なケアもしていますが、大変なのは出院後に帰る場所がなかなか見つからないことですね」

 虐待をしていた親のもとには帰せない。まず更生保護施設に打診するが、空きがなかったり、難しいケースということで断られることもある。全国にある自立援助ホームに職員が電話をかけたり、保護観察所の協力を得たりして、受け入れ先を懸命に探す。

 出院者からも頻繁に電話がかかってくる。近況報告や悩みを聞いてもらいたいだけの子もいるが、泣きながらかけてきたり、深刻な相談をする子もいる。働いて得たお金を親に搾取されると訴える子は支援組織につないだ。

罪を犯した少女たちの実態


 2009年に『セカンドチャンス!』の設立に参加して以来、すえこさんは各地の少年院を訪ね歩いている。虐待だけでなく貧困家庭やひとり親家庭も多い。実態を見聞きするにつれ、ある思いに突き動かされるようになった。

「少女たちは罪を犯した加害者だけど、実は被害者でもある。“幸せになってもいいんですか”と言う子もいました。虐待する親をケアするとか、もっと根本から社会を変えたいと考えたとき、思いついたのが映画を作って現状を知ってもらうことでした」

 もちろん、映画作りに関しては、ずぶの素人だ。映画製作会社、法務省、文化庁、保護司の集まりなど、いろいろなところに足を運んだ。

「企画を話すとみんな“いいんじゃない。でも、お金はないよ”と。ああ現実って、こういうことなんだと感じたけど、私は自分のお金を持ち出してでも絶対に作ろうと」

 クラウドファンディングで製作資金を集め、ドキュメンタリー映画『記憶 少年院の少女たちの未来への軌跡』が今年7月に完成。構想から8年かかった。

 撮影は法務省の協力を得てかつて、すえこさんがいた群馬県の少年院・榛名女子学園で1年間かけて行った。すえこさんは監督兼インタビュアーとして、在院中の少女たちの本音を引き出していった。

 美人局で逮捕された遥香(17=仮名)は親に2度見捨てられている。母が再婚し、新しい父に認めてもらいたくて難関中学に合格した。だが、父の転勤で両親と弟たちは県外に行き、遥香は学校を理由に祖母に預けられた。

「本当は一緒に暮らしたかったけど、言えなかった。逆らっちゃいけないんだって、自分の中で勝手に思って」

 寂しさから彼氏にすがりつくとDVを受けた。中学3年で家族と同居したが、友人とトラブルを起こして学校を退学に。疲弊した母が倒れ、父から「家に帰るな」と言われて、夜の街をさまよった。

「(美人局の)誘いに乗れば共犯の中に居場所はある。毎日、誰かしらと一緒にいたかったんです」

 少年院には家族全員で面会に来てくれた。家族の温かみに触れ、初めて家に居場所があると感じられた。

 窃盗で逮捕された沙羅(20=仮名)は2人暮らしの母と共依存のような関係にあった。中学生のころ母が薬におぼれ、沙羅も興味本位で飲むように。生活費を稼ぐため援助交際をしたり、食べ物を万引きして、母に渡していた。

「気づいたときにはお母さんのだらしなさが当たり前になってたし、私が悪いことをしても責めたり怒らなくなった。私は楽なほうに流されやすかったので、ちゃんと怒ってくれたほうがよかった」

 少年院の中で母との関係性を考えるようになり、出院後は父との生活を選んだ。

 母親に育児放棄された佳奈(18=仮名)は2歳から16歳まで施設で育ち、17歳のとき覚せい剤で逮捕された。

「少年院で初めて甘えられた」

 出院式では教官と抱き合って泣いた。大阪で少年院出院者の自立を支援する社長のもとで働くことになり、寮に入った。だが、大変なのはそれからだった。

初めて信頼できる大人との出会い


 すえこさんは佳奈のその後を追い大阪に向かう。仕事はいいかげん。部屋はぐちゃぐちゃ。門限を破るなど約束を守れない。結局、佳奈は寮を出されてしまう─。

 顔にはぼかしが入り、声も変えられているが、少女たちの葛藤や心の揺らぎが痛いほど伝わってくる。

 すえこさんは映画の狙いをこう語る。

「彼女たちが口をそろえて言っていたのは、“少年院の中で初めて信頼できる大人に会った”と。女子の場合、少年院に入ったことで、救われたケースがすごく多いんです。少年院を出たと聞くと、社会からは“すごく悪いやつ”という目で見られるけど、そういう現状をまず知ってほしいです」

 静岡県立大学教授で犯罪学が専門の津富宏さん(59)は、「これだけのクオリティーで、子どもたちの生の声を映像で伝えたのは初めて」だと評価する。

「少年院の子どもたちと日々接している法務省は、個人情報保護を気にするあまり、子どもたちの本当の姿を世間に知らせていなかった。NHKが以前、男子少年院を撮った番組でも、焦点が、子どもの声を伝えることより、職員の仕事ぶりに当たっていました。

 すえこさんの映画が公開されることで、犯罪歴のある人の受け皿が急に増えることはないとしても、この映画は長期的には意味がある。かつて“見えない化”されていた障がいや貧困の問題と一緒で、真実を知らせる人がいることで、社会は揺さぶられていくので」

 津富さんは元法務官僚で、『セカンドチャンス!』を設立し、初代の理事長を務めた。10年前、すえこさんに声をかけたのも津富さんだ。

「すえこさんが自伝を出した直後で、ちょっと、目立ちたがりの人かなと思った(笑)。『セカンドチャンス!』で活動したり、映画を作るためにいろいろな人の力を借りたりする中で、彼女自身がすごく成長したんだと思います」

寂しかった幼少時代


 すえこさんは1975年、埼玉県東松山市で生まれた。父は自称、大工。ほとんど働かず、昼間から酒を飲んでは暴れた。母は16歳で19歳の父と結婚。祖母の食堂を手伝い生活を支えていた。すえこさんの上に11歳、8歳、4歳離れた姉がいる。末っ子だから、すえこと名づけられた。

「小学校に入って、ほかのお父さんは昼間働いて家にはいないと知って、“あ、うちは普通じゃないんだ”と。お母さんはぶたれたりしていたので、夫婦喧嘩の内容はわからなくても、お父さんがおかしい、嫌だなと思っていました」

 授業中に手を挙げることもできない恥ずかしがり屋だったというすえこさん。小学3年生のとき、母がスナックを始めて生活が一変した。

 姉たちはアルバイトや勉強で忙しい。すえこさんはひとりで夕飯を食べ、お風呂に入って、寝た。

「初めはテレビも見放題だし、ラッキーと。でも、1週間もすると、もういい。泣いちゃったときもあります。風がすごく強い日とか、お布団に入って目をつぶっても怖い。だけど、うちは母が働かないといけないからしかたないと納得もしていたんです」

 母の高橋敏子さん(72)は仕事を終え毎日深夜に帰宅。すえこさんの隣に敷かれた布団に疲れ切ってもぐりこんだ。

「私の気配を感じるのか、すえこがクルッと私のほうを向いて、こうやって私の胸に手を入れてね。で、おっぱいにあたると安心して、また寝るの。かわいそうだなと思った。夕方、仕事に行くときはね。用はないのに“お母さーん、お母さーん”って呼ぶの。でも、行かないでとは言わなかった。寂しかったのね。私もつらくて振り返ることはできなかったな。やだなー。思い出しちゃうと……」

 敏子さんは言葉を切ると、そっと涙をふいた。

 '87年、小学6年生のとき、敏子さんは居酒屋を開き、ますます忙しくなった。すえこさんが“ボタンのかけ違い”と呼ぶ出来事があったのは、その少し前だ。

 姉の脱色剤を使って、髪の一部を金色にしてしまう。「自分を見て」というアピールだったのだが、母は気がついてくれず、「自分は愛されてないんだ」と傷ついたのだという。

 敏子さんに確認すると記憶があいまいだ。

「う~ん、次の日に理髪店に引っ張っていって、金髪を切ってもらったことは1回あるけど、それかなぁ」

 今となってはこれ以上、確かめるすべはないが、「愛されていない」という思い込みが、幼いすえこさんの心をむしばんでいったことは確かだ。

万引き、喫煙、シンナーに溺れた中学時代


 中学入学前に、住んでいた市営住宅が老朽化で立ち退きになり、市内の県営住宅に移った。通う中学に友達はいない。すえこさんは、アニメや映画にもなった漫画『ビー・バップ・ハイスクール』が大好きで、主人公の不良たちをまねして、金髪に長いスカートで入学式に臨んだ。

 すぐに先輩不良グループに目をつけられ仲間になった。ちゃんと登校していたのは中学1年の1学期までだ。

「友達がひとり増えると悪いこともひとつ覚えられるのね。万引きがすごくうまいやつ。バイクを秒で盗めるやつ。はじめはドキドキしたけど、だんだんマヒしてきて、移動手段がないからバイクを盗む、タバコを吸いたいから万引きする。当時はシンナーも流行っていて、吸うとボーッとしてテンションが高くなって、それが気持ちよかった」

 警察に補導され、敏子さんは何度も引き取りにいった。自分の顔を見ると、すえこさんがすごくうれしそうな顔をしたのを覚えている。

 中学2年の春、地元にできたレディースに入った。チーム名は紫優嬢(しゆうじょう)。サラシに紫の特攻服を着た10数人のメンバーは、みんなカッコよくて、憧れた。

「かわいがってくれる先輩がいて、居心地がよかった。みんなといると、寂しく感じることもなかったし」

 深夜まで親がいないすえこさんの家がたまり場になった。すえこさんに誘われて紫優嬢に入った1年後輩の女性(42)は“おしるこ”とあだ名をつけられ、よく声をかけてもらったそうだ。

「私は家庭環境がよくなくて、学校も居場所がなかったし、紫優嬢には似たような境遇の人たちが集まっていたように思います。すえこさんの家に行くと、お母さんは嫌な顔ひとつしないで、ご飯も用意してくれて。みんなでシンナーを吸っていると怒られたけど、すえこさんは“うるせぇ!”と反抗していました。お母さんは忙しそうでしたが、すごく心配してくれて、“こんなにあったかいお母さんがそばにいるのに、何で?”と内心は感じていました

 中学3年のとき、母の敏子さんが家を出た。すえこさんが家に帰ると畳が血だらけだった。接客業の母にやきもちを焼いた父が、母の髪を切ろうとして頭を切ってしまったのだ。敏子さんはこのままでは殺されると思ったという。

「男はやさしいだけじゃダメなんだよね。子どもができて生活するなかで、稼ぎのない男はダメなんだと。お酒飲んで寝ているとき、首を絞めちゃおうかと何回も思ったよ。でも、子どもたちが人殺しの子になっちゃうと思ったら、できなかったね」

 しばらくして母から連絡があった。一緒に暮らそうと言われ、すえこさんが母のアパートに行くと、母の恋人らしい男性がいた。

最年少総長になり傷害で逮捕


 中学を卒業すると高校には行かず、15歳で4代目の総長になった。男の暴走族のバイクや車に乗せてもらい、暴走族の集会にも出た。

 総長になってすぐ、レディース暴走族雑誌『ティーンズロード』に大きく取り上げられた。当時、編集長だった比嘉健二さん(63)に聞くと、暴走族の全盛期は'78年から'80年代初頭。すえこさんが活動していた'90年前後には数は減っていたが、紫優嬢は目立つ存在だったという。

「総長インタビューをしたら、自信たっぷりで頭の回転が速い。男の暴走族は喧嘩上等とか粗暴なことしか言わないけど、すえこちゃんは自分たちのチームをどうしたいと、ちゃんと自分の言葉で話していたので、すごく印象に残っています。彼女は全国のレディースの中でも3本の指に入る人気でしたから、毎号のように取り上げました」

 世間はバブル景気に浮かれていた。一般誌やテレビも取材に来て、アイドルのように扱われた。だが、それがその後、思わぬ事態を招く─。

 すえこさんが目指したのは関東制覇だ。埼玉近郊のレディース10チームで連合を組み、敵対するチームをつぶしては連合に入れていった。

「私、喧嘩は強かったです(笑)。髪をつかんだり、引っかいたり、取っ組みあったり。10分もかからない。非行に走ったきっかけはボタンのかけ違いだったけど、走り出したら、もう止まらない。上へ、上へ。やればやるほど認められる気がして。私が天下を取るためには、人を傷つけてもしかたないと考えていました」

 あるとき、つぶし合いの喧嘩で相手チームの1人に大ケガをさせてしまう。誰がやったのか不明だったが、総長のすえこさんが傷害容疑で逮捕された。

 家庭裁判所の審判で、少年院に送致されると、今より格段に多い120人ほどがいた。1年2か月の少年院生活で得たものは多かった。

「ワープロ3級の資格を取ったんですが、一生懸命、練習して結果が出せた。そういう経験ってあまりなかったので、うれしかったですね。規則正しい生活でご飯はおいしいし、いろいろ教えてくれる先生たちに感謝の気持ちを素直に伝えることもできました。

 ただ、自分のやったことへの反省はまったくしていなくて、暴走族に戻ってもうひと花咲かせるつもりでした

 ところが、出院したすえこさんを待っていたのは、紫優嬢の破門という現実。信頼して留守を託した親友に裏切られたのだ。メンバーから呼び出され、ケジメだと全員にひどく殴られた。

「私だけ目立っていたのを嫉妬していたみたいです。そのとき初めて、殴られる側の恐怖心や暴力の怖さがわかりました。

 本当につらかったのは、そこからです。不良の世界しか知らないから、どう生きていいかわからない。自分なんかどうなってもいいと感じているときに、昔の不良仲間にすすめられたのが覚せい剤でした。今の自分にぴったりだと迷わず打ちました」

2度の結婚


 出院から半年後に現行犯逮捕。拘置中に妊娠がわかった。

「何しているの! お腹にいる命は、お母さんになるお前にしか守れない命なのよ!」

 面会に来た母の敏子さんに厳しく叱責され、すえこさんは「このままじゃ、人の心を失っちゃう。非道な人間にはなりたくない」と恐怖心にかられた。「変わりたい」と思ったのは、そのときだ。

 敏子さんは「人として当たり前のことを言っただけなんだけどね」と笑う。

「それまでも何も言わなかったわけじゃないんだけど、聞く耳は持たなかった。すえこは自分の思い立ったことはやりたいんだよ。よかろうが悪かろうが、何でも。あの子の人生はあの子のものだから、しょうがない。そう思うしかなかったよね。ただ、どんなに踏みつぶされても立ち上がる子だから、そういう面では安心してたかな

 すえこさんが心から反省している様子を見て、審判で「今の君なら大丈夫」と言われ、保護観察処分になった。だが、覚せい剤の影響も考慮し、赤ちゃんはあきらめた。

 19歳で結婚し女の子を出産した。夫は自営で塗装の仕事をしていた。会ってすぐ意気投合したのだが夫の浮気が絶えず、23歳で離婚した。

 母に甘えたくなかったので、実家には戻らなかった。夜は子どものそばにいるため、水商売もしないと決めた。

 だが、中卒で、しかも地元で有名人のすえこさんは、面接で落とされてしまう。伝手を頼って仕事を見つけた。運送会社の事務員、弁当の配達、コンビニ……。懸命に働き、ひとりで娘を育てた。

 2度目の結婚は27歳のときだ。夫は18歳年上で新聞販売店を経営していた。夫にも娘が1人おり、いつも子連れでデートした。

 長男が生まれてまもなく、夫が保証人になっていた知人の会社が倒産。従業員の横領などが続き、借金が膨れ上がった。北海道、千葉県と移り住んで借金を返した。次男が生まれ、東京都調布市で新聞販売店を始める。すえこさんは4人の母として忙しい毎日を送った。

 自伝『紫の青春~恋と喧嘩と特攻服~』を出版したのは2008年。すえこさんは32歳、末っ子が2歳だった。

 すすめたのは10数年ぶりに再会した比嘉さんだ。

「自分の作った雑誌が原因で妬まれて、リンチをくらってやめさせられたと聞いて、すごくショックでした。会ったときに“悪いことした”と謝ったら、すえこちゃんは“全然気にしていないよ”と。だったら、そういうことも含めて書いてみないかと」

過去をオープンにしたら楽になった


 それまでは過去を封印していた。長男が通う幼稚園のママ友に「いいお母さんね」とほめられるたび、過去を隠していることに胸が痛んだ。娘たちに相談すると「今をちゃんと生きていればいいんじゃない」と言われ、決心した。

「本を読んだママ友たちも、運動会の親子競技で“総長頑張れー!”と(笑)。過去は消せないから、オープンにしたらすごく楽になりました」

 出版からまもなく津富さんから誘われ、『セカンドチャンス!』に参加した。発足時は、少年院出院者が10人弱。支援者も含めて20人ほどの仲間がいた。

 2011年には自伝をもとにした映画『ハードライフ~紫の青春・恋と喧嘩と特攻服~』が公開された。その映画を配給した会社の社長が、すえこさんが映画を作るとき製作に協力してくれた。

 次男が小学校に上がるタイミングで、借金を重ねる夫と離婚した。長女は独立し、すえこさんは3人の子どもと横浜市に転居。学童保育で働きながら、「学歴がないまま働いてずっと大変だったから」と高校卒業程度認定試験にチャレンジし、合格した。

 4年前に私立高校の職員になった。紹介されて会った学校法人のトップが「やり直しができる社会じゃないといけない」と採用してくれたのだ。経済的にも安定し、通信制大学で学びながら、社会科の教員を目指している。

「中学のときは社会が大っ嫌いだったけど(笑)。今は社会学が面白くて。学校に行ってないから知識が足りないことが課題ですね。教育実習でほめられたのは、声がでかいことと生徒に注意ができることくらい。“そこ、何やっているんだー!”って(笑)。今はヤンチャ系生徒を担当していますが事務なので限界がある。教員資格が取れたら担任になれるし、生徒と深くかかわりが持てるかなと」

 自分の子育てではルールをいくつか決めている。子どもを抱きしめる。忙しくてもお弁当に冷凍食品は使わない。ご飯は一緒に食べる……。

 かつて宿した命を失ったことをきっかけに変わったすえこさん。だからこそ、自分なりの覚悟を持って、子育てに全力で向き合っているのだろう。

母として、子どもたちに注ぐ愛情


 そんなお母さんのことが大好きだという次女の彬帆さん(24)は看護師になった。

「学歴がなくて就職が大変だったとか、昔の話をいろいろ聞いていたので、反面教師にして自分は手堅く生きていこうと(笑)。

 家での母ですか? すっごいジャイアンなんですよ。わが家の法律はお母さんが司っている感じで(笑)、強いんですよ。今、何足の草鞋をはいているの? っていう状態でも、やりたいことはやってしまう。大変そうだけど好きなことをやっているから、専業主婦のときより生き生きして楽しそう。私はドラえもんのように慈悲深く生きたいと思っていたのに、母に似てるって、めっちゃ言われますよ(笑)

 彬帆さんは今年6月に結婚。今は高校1年の長男、中学1年の次男と暮らしている。

 3人で晩ご飯を食べる団らんの場が家族会議になることもあると、長男の禎敬君(15)が教えてくれた。

例えば、人間関係で悩んでいることを話すと、お母さんは“状況を変えるにはどうしたらいい?”“次はこうしよう”とか、思考がすごいポジティブなんですよ。ただグチを聞いてほしかっただけなのに、話していると何か動かないといけないなーと。だんだん僕も、その思想に染まってきてますね(笑)。いつも忙しそうにしていますが、愛情を感じるし、寂しいと思ったことはないですね」

 仕事、育児、学生、『セカンドチャンス!』の活動、映画作り。やるべきことに追われてうまく回らなくなると、頭に浮かぶ一節がある。

《あの坂をのぼれば、海が見える》

 中学に入学して最初の国語の授業で習った詩だ。

「ここまでやったのに、あきらめちゃっていいの。あともう一歩なのにって。実際はあと百歩のこともあるけど(笑)。映画を作ったときも“あきらめたかと思った”と何度も言われたけど、私、作るって言ったじゃん。アハハハハ」

 映画の自主上映会を各地で開きながら、次は男子少年院を題材にした映画を作りたいと考えている。

 その坂をのぼったら、どんな景色が見えるのか─。


取材・文/萩原絹代(はぎわらきぬよ) 大学卒業後、週刊誌の記者を経て、フリーのライターになる。'90 年に渡米してニューヨークのビジュアルアート大学を卒業。'95 年に帰国後は社会問題、教育、育児などをテーマに、週刊誌や月刊誌に寄稿。著書に『死ぬまで一人』がある。

 

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