cat_oa-shujoprime_issue_0940de56d6d5 oa-shujoprime_0_0940de56d6d5_菜々緒、波瑠、木村文乃に高須院長「仮に彼女が整形だとしたら」 0940de56d6d5

菜々緒、波瑠、木村文乃に高須院長「仮に彼女が整形だとしたら」

2018年4月21日 12:00 週刊女性PRIME

左から波瑠、菜々緒、木村文乃

 NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』のヒロインでブレイクし、主演女優として順調にステップアップしている波瑠(26)。4月スタートの主演ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)は、鈴木京香との美女共演でも話題を集めている。

 また、数多くいるレースクイーンの1人から着実に芸能界の階段を上り、悪女役で女優に開眼した菜々緒(29)もドラマに引っ張りだこ。今クールの『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)では初めてゴールデンタイムの連ドラ主演を張っており、女優としての存在感は揺るぎないものになりつつある。

 さらに、デビュー後は不遇の時期を過ごした木村文乃(30)も、CMや脇役で徐々に実力を発揮し、今やドラマ・映画に欠かせない女優に。4月1日からParaviで配信が始まった主演ドラマ「SPECサーガ完結篇『SICK’S 恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~」も注目を集めている。

 顔も個性もさまざまな同世代女優だが、主演女優として誰が最も美しいのか? 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。

――今や人気、実力ともに文句なしのアラサー人気女優である波瑠さん、菜々緒さん、木村文乃さんですが、みなさんおきれいですよね!(3人の写真を見せる)

高須「木村さんだけは、数年後に美的レースからは脱落するかも」

――美人女優と評されることも多いですが、どの部分がそう予感させるのでしょうか?

高須「人間は太っても、ヤセても、年齢を重ねても、エラと骨格っていうのは変わらないんです。今はまだ30歳で頬の肉もそこそこ残ってるけど、ヤセ型のようだし、このまま加齢で更にヤセたら、頬の肉だけ減り、頬骨だけはそのまま……となると、頬がくぼむんですよ。そうなるとグッと老けるよね。これ以上ヤセずに、せめてエラだけはボトックス注射で対策してほしいな~」

――まさかの老け予告! では、残り2名の老け予想は?

高須「波瑠さん、菜々緒さんの顔は骨っぽくないから、体形には左右されないでしょう。なので、こけた頬など老け顔になる可能性は低めです。それにしてもこの3名、意外にパッと目立つ美人はいないね」

――菜々緒さんは今や“美悪女”の代名詞、波瑠さんは伝説の美人女優・夏目雅子さんに激似と言われるなど、どう見ても美人だと思いますが……?

高須「菜々緒さんは、顔は普通ですよ。目・鼻・口などのパーツに比べて顔も大きいし。ただ、あの圧倒的なスタイルとクールな雰囲気で“美女感”を演出しているんじゃないかな?」

――菜々緒さん、確かに高校時代は普通の雰囲気ですね(と、高校1年生当時に載った雑誌を見せる)。ところで、菜々緒さんはこの10代の頃と顔が違うと、整形疑惑もささやかれています。

高須「う~ん、目をいじってるのか、アイプチでもしてるのか? 整形したとも言えない微妙な変化だね。でも、誰でも10代から20代後半は、顔や雰囲気が劇的に変化するんだよ! 顔も伸びて顎も成長するしね。それと、全体的に整ってるけど派手顔じゃないし、こういうタイプの顔ってメイク映えするんだよ。歌舞伎メイクが決まる系統の顔だね」

――若くてほぼスッピンだった頃と、メイクテクが上がった今では、顔も違って見えるのかもしれませんね。

高須「ちなみに、仮に菜々緒さんが整形だとしたら、今の流行の整形具合ですね。昔は驚くほど変わるのが良しとされていたけど、今は『メイクしている顔とすっぴんの差がない』程度にいじるのが人気で、菜々緒さんみたいな『アレ!? 最近きれいになった?』という微妙な変化こそ、今の整形なら理想的です」

3人を美的ランク付けすると


――メイク感覚でちょっと可愛くするのがトレンドなんですね。ところで、先ほど話題に上がった波瑠さんが夏目雅子さんに似ている説ですが、夏目雅子世代の院長としてはいかがでしょう?

高須「写真によってはハッとするほど似ているね! 特に目と口はかなり近いです。ただ波瑠さんのほうが、鼻があぐらをかいてるな」

――やはり、美容のプロである院長から見ても似ているんですね!

高須「大きくも小さくもない目と口はバランスがちょうど良く、輪郭とパーツのバランスもすごくいい。この3人の中なら、波瑠さんが一番美人でしょう。ただ小鼻が大きいのがちょっと残念かな。ちなみに美的ランキングでは、次点が菜々緒さん、最後に木村さんです」

――先ほど、老化警告が出た木村さんの顔はどんなタイプですか?

高須「男顔!! 京女とか、はんなり弱々しい役柄より、弁護士役とか強めのキャラクターがハマりそうですね」

――確かに、昨シーズンのドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-SEASON II』では弁護士を演じて好評でした! その理由は、やはり骨っぽい顔にエラのせいでしょうか?

高須「そうです。やっぱりエラが張ってると、強情に見えちゃうしね」

――意外でした。一番クセのない顔で、いろいろな役がハマりそうだったので。女優としてのイメージは、菜々緒さんが一番強そう・怖そうなんですが……。

高須「それは、高身長だったり、役柄、それとこのキツネ顔メイクのせいだろうね。目と眉をキッと吊り上げてるメイクだから、そう見えるんでしょう」

――なるほど。3人ともブレイクするまでの下積み時代があり、となると根性があり、強い部分がありそうですが、そういう部分も顔に表れるものなのでしょうか?

高須「悔しい! 負けたくない! と思うと人は歯ぎしりをするし、歯ぎしりばかりしているとエラが発達します。全部のエラがそうではないけど、やっぱり根性があって負けん気が強い方は、エラ顔の方が多いですね」

――そうなんですね! ところで、3人とも今後も更なる活躍が期待されますが、「主演女優にふさわしい顔」というのはどんな顔だと思われますか?

高須「主張する顔であること! 韓流ドラマの女官役なんて、みんなきれいだけど、どなたも同じに見えるじゃないですか。なので、主演を張るなら個性があり、主張する顔であることだね。この3人にはすでにそれぞれ個性があるし、もっと飛躍すると思いますよ!」


<プロフィール>

高須克弥(たかすかつや):

1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)。最新刊は『炎上上等』(扶桑社新書)。

高須クリニック

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cat_oa-shujoprime_issue_0940de56d6d5 oa-shujoprime_0_6be80e76ec53_フィフィ、“戦争発言”丸山議員への辞職勧告に「発言をさせない圧力はいかがなものか」 6be80e76ec53

フィフィ、“戦争発言”丸山議員への辞職勧告に「発言をさせない圧力はいかがなものか」

2019年5月20日 22:00 週刊女性PRIME

丸山穂高議員(丸山ほだか公式HPより)

 北方領土返還問題に関して、「(ロシアと)戦争しないと、どうしょうもなくないですか」と発言をした丸山穂高衆院議員。この国会議員としてあるまじき“論外な言動”を受け、野党6党派は17日、議員辞職勧告決議案を提出したが、自身はこれに反論。辞任を否定する意向を示している。今回の一連の騒動を見つめるなかでフィフィは、日本が“言論統制”する方向にメディアともども傾いているのではないかと危惧する――。

◇◇◇

 飲酒し泥酔状態で北方領土問題について訪問団長に詰め寄ったこと、その態度や酒癖の悪さに対し、“議員としての自覚が足りない”と丸山穂高議員を叱責するならわかります。だけど今回辞任を要求している理由は、自覚うんぬんよりも“発言内容”に重点が置かれている印象を受けますよね。

 もちろん、敗戦を経て多くの傷を負った日本が“戦争”というキーワードに過剰反応する気持ちは十分理解できるし、国会議員が戦争を煽(あお)ると思われるような発言をすれば、当然騒ぎになることも想像はできます。

 ただ、“発言そのものをさせない”という圧力はいかがなものでしょうか。私は、今回の丸山議員の発言を巡る、辞職勧告決議案提出の動きに、何より怖さを感じました。

 発言そのものをさせないーー。つまりこの動きに、民主国家を謳(うた)っている日本が、感情に流され、それが当たり前のことであるかのように“言論の統制”という最も恐ろしい状況を作り出しているのではないかと危惧するんです。

 メディアが世論を誘導し、政党が世間からのマイナスイメージを恐れ、辞任を要求する。この一連の流れに怖さを感じずにはいられません。

議論の場での発言であったなら


《議員として酒癖の悪さでトラブルを起こしてきたのを問われるならまだ分かる。でも発言内容で辞職勧告を決議しようという動きには少し怖さを覚える。私は丸山議員と同じ考え方には無いが、世論に反するからといって辞任を迫るってどうなんだろ。本来であれば選挙の時に国民に判断させるべき事でしょう?》(5月19日)

 私が昨夜、以上のようにツイートしたところ、「丸山議員を擁護しているですね」といった旨の返信がいくつか届いた。私のいいたいことの本質が伝わりづらかったのは、今回の件が懇親会というシチュエーションで起きたという点も大きいです。

 たとえばこれが国会内、ちゃんとした議論の場での発言であったならば、憲法の姿勢に反する発言をしたからという理由で、果たして辞任させて良いものかという議論が巻き起こったことと思います。

 本来、意見というのは色んな方向から出でしかるべきで、それを抑え込んでしまうと、それはもはや議論ではなくなります。たとえそれが憲法や国家の姿勢、世論に反した意見であっても、議論においてはそうした意見も大切にされるべきだと思うんです。

 その点で、今回の発言を巡っては、国益、国民の安全、国防といろんな方面から議論が巻き起こりました。議論を生むという、そのこと自体は本来良いことではあるものの、今後の憲法改正議論に都合よく利用されるのを恐れて、日本維新の会が保身とも取れる対応をせざるを得なかったことは理解できます。

 だけど日ごろ、表現の自由を声高に叫ぶメディアが、丸山議員の発言を叩くことには矛盾を感じます。

 表現の自由がない国々もあるなかで、結局日本もそうした国々と変わらない境遇にあるのではないかと思ってしまいますよね。社会の多様性を目指すと表ではいいながら、右向け右で、世論が誘導して次から次へと辞任させる。

 これを違和感もなく当然のことと考えるなら、それこそ明日は我が身です。ついつい、政治のなかだけで起きていることと思ってしまいがちだけど、こうした事態は自分たちの生きる社会、環境にも反映するのだということを決して忘れてはいけないと思います。

<文/フィフィ>

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橋田壽賀子が振り返る大女優・京マチ子さんへの憧憬

2019年5月20日 22:00 週刊女性PRIME

京マチ子さん

私にとって京さんは『大阪松竹少女歌劇団』にいらっしゃったころから、とても憧れの存在でした

 週刊女性にそう思い出を話してくれたのは、脚本家の橋田壽賀子。“京さん”とは、5月12日に急性心不全でこの世を去った京マチ子さんのこと。

「京さんは12歳で大阪松竹少女歌劇団に入団。その後、'49年に映画会社の『大映』に引き抜かれ、若尾文子さんや山本富士子さんとともに大映の看板女優として活躍しました」(テレビ誌ライター)

 溝口健二、小津安二郎、黒澤明など名監督の作品に数多く出演。

「ベネチア国際映画祭で『羅生門』、カンヌ国際映画祭で『地獄門』と、出演作が次々と海外の映画祭で最高賞を受賞し、“グランプリ女優”と言われていました。日本初の国際的な女優でした」(同・テレビ誌ライター)

少女のような方だった


 橋田にとっても、京さんはまぶしい存在だった。

'79年当時、私が書いたNHK『四季の家』というドラマに出ていただくと決まったときは、“えぇ!  私、京さんと連続ドラマやるんだ”と驚きましたね」(橋田、以下同)

 自分にまったく縁のない人だと思っていたという橋田。

「そのときは天に舞い上がる気持ちで、ついつい会いに行ってしまいました。初めてお会いしたのに、ずっと前からお付き合いしていたように、やさしく接していただいたことを覚えています」

 その後、京さんと何度か仕事をする機会があったが、

「最初に感じた“憧れの大女優と一緒にお仕事するんだ”と知らされたときの衝撃がいちばん思い出されますね」

 京さんのマネージャーを介してプライベートでも付き合うようになると、

いろんな場所に連れて行ってくださったり、ごちそうしていただいたりもしましたね。京さんとお知り合いになってびっくりしたのが、何があっても決して愚痴をこぼしたり、人の悪口を言ったりしないことです。愚痴はこぼすわ、プロデューサーやスタッフへの悪口もしょっちゅうの私とは大違い(笑)

 晩年まで美意識が高かった京さん。

“少女のような方”だったということが、とても印象に残っています。本当に少女のような方だったからこそ、最後まで独身でお過ごしになったのだと思います

 大正、昭和、平成を生きて活躍し、令和で旅立った大女優。

 その美しさは今後も語り継がれる。

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cat_oa-shujoprime_issue_0940de56d6d5 oa-shujoprime_0_74d997b28efe_丸山議員の戦争発言は昨年も!「小僧のような議員」の勇ましい勘違い  74d997b28efe

丸山議員の戦争発言は昨年も!「小僧のような議員」の勇ましい勘違い 

2019年5月20日 21:00 週刊女性PRIME

丸山議員のツイッターより

「酒に酔っていたか酔っていないかは関係ない。まして国会議員のオフィシャルな発言だから許されません。そもそも酒のせいで思ってもいないことなど言うはずがないし、気が大きくなって日ごろから思っている議論を吹っかけたのだろう。全責任を取っていただきたい」

 とジャーナリストの大谷昭宏氏は憤る。

 北方領土を戦争で奪還する賛否を元島民に問うた丸山穂高衆院議員(35=大阪19区選出)が議員辞職を拒んでいる。

 日本維新の会を除名されても、野党6会派から議員辞職勧告決議案を提出されても反省の色はなし。同決議案についてツイッターで〈可決されようがされまいが任期を全うする〉と宣言し、そのくせ国会を休むという始末の悪さだ。

 衆院沖縄北方問題特別委員会委員の丸山氏は11日、ビザなし交流訪問団に顧問として同行し国後島を訪れ、取材を受けていた元島民の団長(89)に酒に酔って絡むと、「戦争でこの島を取り返すのは賛成か反対か」「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと、しつこく食い下がった。

 団長は「戦争なんて言葉は使いたくないです」「戦争するべきではない」などと冷静に対応した。

 丸山氏は帰京後、発言は不適切だったとして謝罪・撤回したが、言うまでもなく憲法9条には戦争放棄が明記されており、国会議員として憲法尊重・擁護義務違反にあたる。戦争体験者である団長に対し、よくもこんな無礼なことを聞けたものだ。

以前も「戦争」という言葉を口に


 国会議事録を調べてみると、丸山氏の勇ましい発言は過去にもあった。昨年5月30日の衆院外務委員会の一般質疑で、「サイバー攻撃」に対処するため平時から準備しておく必要性を訴えている。

「今の戦争はもう完全に物理的よりもまずはサイバー攻撃からだと思います。ここを抑えられてしまったら、いちばん被害がさらに拡大する最初の点ですので、しっかりとこのへん、必要があれば法整備もお願いしたい」

 と、ここでも「戦争」を口にしていた。

 質問の中では、具体的に何を想定しているのか「敵国」「反撃」「有事」などと過激な言葉を並べている。

 別の日にも、サイバー攻撃の防御について「反撃能力がどうかというのは非常に気になるところ」「法律的な部分、確認しておきたいのは、専守防衛等の関係性で恐らくいちゃもんがつけられる可能性が」(いずれも昨年5月11日の同委)と述べている。

 丸山氏は東大経済学部卒の経産省官僚から政治家に転身。ホームページの紹介によると、剣道2段の腕前で、趣味は登山、温泉、座禅。名前の由来については、長野県・北アルプスの穂高岳(標高3190メートルの日本第3位の高峰)からもらったといい、《山は、その高さと美しさで人を魅了すると同時に、自然の厳しさを私たちに教えてくれます》と講釈を垂れている。登山は父親と共通の趣味というが、完全に名前負けだ。

 前出の大谷氏は、丸山発言の背景についてこう読む。

「現政権は、憲法を改正して戦争への道を開こうとしている。そういう政権にすり寄っていきたい気持ちがあったから本音が出たのだろう。令和になって1か月もたっていない。小僧のような国会議員がとんでもないことを言ってくれたものです」

 不見識な政治家はいらない。

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cat_oa-shujoprime_issue_0940de56d6d5 oa-shujoprime_0_1dde2558bcbf_「レンタルなんもしない人」を人びとが必要とする理由 1dde2558bcbf

「レンタルなんもしない人」を人びとが必要とする理由

2019年5月20日 15:00 週刊女性PRIME

レンタルなんもしない人

なんもしない僕を貸し出します

 パーカーにリュック、そしてトレードマークの青いキャップという出で立ちがアイコン化している“レンタルなんもしない人”。そのサービスは交通費と飲食代だけ支払えば「1人で入りにくいお店への同行」「愚痴をただ聞いてほしい」「離婚届の提出を見届ける」など、「ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーン」にいてくれる、というもの。

『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(晶文社)は、そうしたサービスを利用する依頼者との交流で見えてきた物語を描いている。「ただそこに人がいてくれること」を必要とする現代の情景は愉快なものから、シリアスなものまで、圧倒的に多様。ときにおかしく、ときに寂しく、でも、どこか心が温まる不思議なノンフィクション。

 本稿は、そんな“レンタルなんもしない人”に殺到している依頼に同行した、同著の編集者による観察日記です。

なんもできかねます。


 2018年6月2日、Twitterに次のようなツイートが唐突に流れ、謎のサービスが始まった。

『レンタルなんもしない人』というサービスを始めます。1人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください。

国分寺駅からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。ごく簡単なうけこたえ以外なんもできかねます。”(トップに固定されているレンタルさんのtwitterを引用)

 ツイートの主は“レンタルなんもしない人”(@morimotoshoji)さん。サービスの依頼をするには彼に直接DMをして、返事が来たら完了となる(2019年5月1日現在、依頼が殺到しているので、依頼を考えている方はしばらく間をあけたほうがよいかもしれない)。

 アカウント開設時はフォロワーもほとんどなく、依頼もまばらだったが、2019年1月末に『スッキリ』(日本テレビ系)に登場したのをきっかけに、またたく間にフォロワー数が増加し、4月26日放送の『ドキュメント72時間』(NHK)の取材対象となってからはその数を15万人強にまで増やしている。

 TwitterのDMに届く依頼は、「体操服を忘れるな」とコメントしてほしい、といったものから、「引っ越しの見送りをしてほしい」「野球観戦に同行してほしい」「離婚届の提出に付き合ってほしい」など多岐にわたる。そしてそれらどの局面においても、レンタルさんは「ただ1人分の人間の存在」だけを提供している。

 そんなレンタルさんの書籍刊行後の動向について、担当編集者である私が紹介してみようと思う。

【4月9日:写メがはやい】


 昨年末より書籍制作を開始した『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』が無事にできあがった。この間、著者であるレンタルさんには「なんもしない」に徹してもらっていたので、そのぶん、自分をはじめ周りの人間がめっちゃなんかすることで、ようやく書籍ができたといった感じだった。

 とはいえ、実際に本ができあがってみて著者がどのような反応をするのかは編集者にとってなかなか緊張する面もある。基本的には気に入ってもらいたいと思っているので、反応をうかがうのは怖くもあり、楽しみでもあるといったところだ。

 待ち合わせは東京・国分寺の胡桃堂珈琲店。少し早めに到着して待っていると、階段をゆっくり「ユニフォーム」姿のレンタルさんが上がってきた。軽く挨拶をして、できましたと伝え、15冊ごとに包装紙に梱包(こんぽう)された書籍を出そうとしたところ、ものすごいスピードでパシャパシャパシャと写メを撮られた

 あまりのスピードに一瞬たじろいだが、平静を装い、「初めての本、どうですか?」と聞く。すると、満面の笑みで「いやー、本当に本になるんですね。できてみるとうれしいですね」と。

 心から喜んでもらえたのがわかったので、いろいろ頑張ってよかったなと報われた気持ちになった。ともあれ、本にとってはここがスタート地点。

【4月16日:書店まわりでもなんもしない】


 今日は、書店の店頭に本が入荷される日。そこを狙い、レンタルさんと都内の大型書店をまわってご挨拶がてら「なんもしない」をすることに。担当編集としては、その場で購入されレンタルさんに気づいた方だけにはサインするくらいのイメージで、そのほかはなんもさせないもの、と考えていた。

 しかし、最初のお店について、店員さんのアテンドでエレベーターに乗り、事務室のようなところに入っていくと……そこには『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』が数十冊、積み上げられていた。

「え、サインしてもらうなんて聞いてないですよ!」、「なんもしない人になんかさせられないでしょう!?」と店員さんと同行していた弊社の営業部に食ってかかる。

 彼らの視線は冷たく「お前は編集者なのに、本を売りたくないのか」「普通、著者はサインをするもんだ。してもらえるようにお前も頼め」(通常サイン本は返品ができないため、サイン本を置いてくれるということは書店側の多大な厚意でもある)と訴えかけてきているのがありありと感じられる。

 しかし、ここでサインをさせてしまっては、すべてのコンセプトが崩れてしまう。

「……レンタルさん、どうしますか……?」

 ということで、出た結論がこちら(この日、巡った各書店さま、ご理解いただきありがとうございました……)。

書店の方から「サインをしてほしい」とこの状態を用意されていたけど「これはなんかしてる感じがするので」と断ってしまった。サインしてもらえなかったのは東京堂書店さん始まって以来のことらしい”(4月16日、レンタルさんのtwitterを引用)

【4月24日:看取ってください】


 書店の店員さんたちがこぞって奮起してくれたおかげもあり、ありがたいことに売れ行きがが好調だったため、早々に第3刷を決めた。

 そんな中、今日は文化放送にて『大竹まこと ゴールデンラジオ』へのレンタルさん出演に同行している。同番組はかなり書籍(出版文化)に寄り添ってくれている貴重な番組で、事前に出演者(著者)の作品を読み込んだうえで、愛のあるツッコミやコメントを寄せてくれるため、いちリスナーとしても信頼度が高い。

 ふとレンタルさんを見ると、心なしかいつもより表情が硬い。さりげなく話をふってみると、「もともと、将来の夢として、お笑いの道も選択肢にあったから、プロのお笑いをやっている人たちに会うと緊張する」とのこと。それは競ってしまうから? と聞いたところ「そうではなく、リスペクトしているので」と。

 緊張していても、そうでなくても、時間になれば本番が来る。それが生放送だ。スタジオに入ってしまえば、トークを切り開いていくよりほかはない(とはいえ、「簡単な受け答え」に終始するが)。

 案の定、大竹さんはレンタルさんを気遣いつつ、鋭いツッコミを展開し、この日のパートナーの壇蜜さんはそれらをフォローしつつ話を広げてくれる。そしてレンタルさんは短い言葉ながらも的確に返答し、いま思っていること、感じていることを伝えていく。やはりラジオはいい。

 すると終盤、壇蜜さんが突然こう切り出した。

あの、未来の依頼ってできるんですか?

 全員が「未来?」と息をのんだところで、

私、看取ってほしいんです。一人だから。大丈夫ですかね

 レンタルさんの返答は「日にちが確定していたら大丈夫です」(亡くなるまでの間の衣食住の提供があれば、とも返事していた)。

 これでレンタルさんのサービスは(少なくとも)「壇蜜さんの看取り」が完了するまで続くことになった。壇蜜さん、くれぐれも健康で長生きしてほしい……。一方で、レンタルさんは壇蜜さんに「なんかレンタルさんは長生きしそう」と言われていた。


  ◆   ◆   ◆  


 というように、なぜかそこにいるだけで、何かしらの出来事が巻き起こってしまうレンタルさん。彼には不思議な魅力があるように思える。

 依頼が100個あったら100通りの「必要とする理由」がそこにある。そして「なにもしない」という選択肢だけが、それらの理由とささやかな要望をかなえてくれるのではないだろうか。

 このサービスが知れ渡り、「自分だったらどのような依頼をするだろうか」と、みんながふと立ち止まってちょっと考えてみること自体が、社会を見えない部分で揺り動かす力になっていくような気がする。

 そんな希望を抱いて、「シーズン2」の制作に向けて動き出そうと準備を始めている。

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cat_oa-shujoprime_issue_0940de56d6d5 oa-shujoprime_0_0c87a9a3cbf4_山下智久をゾッコンにさせるモフモフの正体 0c87a9a3cbf4

山下智久をゾッコンにさせるモフモフの正体

2019年5月20日 05:00 週刊女性PRIME

山下智久

 次々と発生する難事件を天才科学者が鮮やかに解決していく『インハンド』(TBS系)。主人公の科学者を演じるのは、右手に義手をつけている山下智久(34)だ。

「同名漫画が原作で、ロボットの義手を自在に操るという設定。そのため、山下さんは義手で自然な動きができるように、撮影の合間も練習しています。役者魂を感じますよね」(テレビ誌ライター)

 さらには、左手の使い方にもこだわりを見せている。

「撮影中はずっと右手に義手をつけて、左手で生活するように心がけているみたいです。山下さんはかなり器用で、食事するときも上手に左手で食べていますよ」(同・テレビ誌ライター)

 そんな山下には、ほかにも器用な一面が。

「研究所をセグウェイで移動するシーンがあるのですが、山下さんは乗り方をすぐにマスター。現場でスイスイ乗りこなしています」(制作スタッフ)

 休憩のときも、このセグウェイで遊んでいるようで、

「無愛想で人に対して無関心という役設定のため、撮影中は常にクール。でも、このときばかりは、リラックスした笑顔を見せています」(同・制作スタッフ)

 もうひとつ、山下を笑顔にさせているものがある。

動物に興味津々の山下智久


「山下さんが演じる主人公は寄生虫学者で、自宅兼研究室の植物園の中で引きこもって暮らしています。そのため、撮影現場には犬はもちろん、亀やヘビなど、たくさんの生き物がいるのですが、山下さんは動物たちに興味津々でよく観察していますよ」(TBS関係者)

 中でも、山下がどハマりしている動物がいるという。

「現場には数種類の犬がいるのですが、実は山下さんは犬が大好きなんです。撮影の合間にはよく犬に話しかけたり、一緒に遊んだりしていますよ」(同・TBS関係者)

 特にお気に入りが、1頭100万円もするものもいるという犬種“サモエド”。

「山下さんは、白いモフモフした毛、さらに口元が緩んで笑っているように見える顔のサモエドの『サモン』というタレント犬にヤラれちゃったみたいです。ほかの出演者たちもサモンと遊びたがるので、ときには奪い合いになるんだとか(笑)」(別の制作スタッフ)

 ちなみに、共演の菜々緒も動物好きなようで、

「大蛇を持ち上げるシーンがあったのですが、菜々緒さんは“ヘビは全然ヘーキ!”と言っていました。撮影の合間にヘビの身体をなでていましたから(笑)」(同・別の制作スタッフ)

 動物たちのおかげで、現場も和気あいあいのようだ。

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cat_oa-shujoprime_issue_0940de56d6d5 oa-shujoprime_0_73289db43abb_男性888人が選んだ好きなジャニーズ・嫌いなジャニーズ 73289db43abb

男性888人が選んだ好きなジャニーズ・嫌いなジャニーズ

2019年5月19日 19:00 週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

 毎年恒例となっている『好きなジャニーズ・嫌いなジャニーズ』ランキングの結果が、ついに出そろいました! 回答者の数も年々増えており、'17年は約12000人、'18年は約20000人、そして令和一発目の今回は、約25000人ものみなさんにご協力をいただきました。ありがとうございます!

 女性だけでなく男性も協力してくださったアンケート、今回の男性有効回答数は888件でした。男性が選ぶ好きなジャニーズ・嫌いなジャニーズを、それぞれ5位まで発表します(原則として、アンケート回答のコメントは原文のママ)。

好きなジャニーズ


1位 山田涼介 174票


 男性票でも1位を獲得したのはHey! Say! JUMPの山田涼介。男女ともに高い支持を受けていることがわかった。

「山田くんは演技がうまい。彼のドラマが大好きです」(29歳・販売)

男が憧れる男、山田涼介さん! 山田涼介さんの来年公開映画2本か楽しみです」(17歳・学生)

「THEジャニーズ。ジャニーズに入るために生まれてきたと言っても過言じゃないと思う。顔にしても、ダンスや歌などのパフォーマンスにおいても。中性的で好き嫌いが分かれる顔だと耳にしたことがあるが、男女ともに支持を得られるのはすごいと思う。家族思いで、仕事に対する姿勢はとても尊敬できる」(21歳・美容関連)

 コメントの中には「憧れ」や「尊敬」といった言葉がズラリ。ビジュアルだけではなく、中身を見ての評価といってよさそう。

「男性から見てもカッコいい。イケメン。ちょっとお馬鹿さんなキャラも素晴らしい!」(37歳・自営業)

2位 木村拓哉 158票


 2位の木村拓哉は、昨年と同じ順位に。やはり”キムタク”ブランドは強い!

「いつまでたっても“カッコいい”の象徴だと思う! 一時期、さんざん叩かれたときがあるにもかかわらず、それに負けずやりたいことを貫く志がカッコよすぎる。木村くんはビジュアルも生き方も自分のあり方も、全部、見本にしたいくらいカッコいい。スターという言葉で表したらダメ、もっと上の存在だから!!」(17歳・学生)

「ブレない」(39歳・マスコミ)

 木村より年上の男性からは、こんな意見が。

「いつまでも自分らしさを持ち続けているから」(53歳・クリエイター)

「やっぱりキムタク以上は、出ないよね」(58歳・そのほか)

3位 中島裕翔 102票


「カッコよくてスタイルがよくて、あんなふうになりたいと思う」(20歳・学生)

 木村に続き、Hey! Say! JUMP中島裕翔も昨年と同じ順位をキープしているひとり。ファッション誌『MEN'S NON-NO』でモデルを務めていることもあり、そこから“ジャニーズだったんだ!”と認知する人も多いようだ。

「この背高い子、ジャニーズっぽくないよね。若手イケメン俳優っぽい」(25歳・飲食業)

「スーツが似合っていてジャニーズっぽくないのがいい。素直そうなので、部下にしてみたい」(40歳・教育関連)

「ドラマでたまに見るが、文句なしのイケメンだと思う。清潔感があり、見ていてすがすがしい」(45歳・金融)

 俳優業にも、ますます期待したい。

4位 中島健人 69票


 4位のSexy Zoneの中島健人は、彼特有のキャラクターが評価されている。

「女性に対する意識や行動、考え方がめちゃくちゃカッコいい。憧れ」(15歳・学生)

「表情や仕草などの振る舞い、何をしていてもカッコいい!」(24歳・IT系)

「とにかく顔がキレイ。王子様キャラだけど、ちょっと抜けてて可愛い」(22歳・学生)

 男性からも「王子様キャラ」は定着している模様!

5位 亀梨和也 51票


「野球の解説が聞きやすい。そして選手に対するリスペクトが感じられる」(28歳・医療関連)

「ウソがなく、筋を通すところ。たくさんの人の思いを背負える覚悟と包容力がある。彼の外見と考え方は、男から見ても本当にカッコいい!」(40歳・そのほか)

「妻がファンなので、一緒にテレビなどで見ているうちに性格の良さが気に入り、応援するようになった」(56歳・IT系)

 男性からの人気も安定しているKAT-TUNの亀梨和也(昨年4位)は、「妻」や「彼女」からの影響という声も上がっていた。

嫌いなジャニーズ


 昨年は集計しませんでしたが、今年は「嫌い」部門もチェック。男性版では結果に変化はあるのでしょうか。1位から5位まで、コメントと一緒に掲載します!

1位 いない 441票


「どの方も個性があり、テレビやステージでキラキラしているので、ジャニーズに嫌いな方はいません」(19歳・学生)

 男性版でもやっぱり、1位は「いない」という結果! 半数の男性が、この回答を選択。

「好みではない人はいるけど、嫌いな人はいない」(26歳・パート)

「申し訳ないが、松潤君のファンになるとジャニーさんをはじめ、タッキーやKinKi Kidsも全員が敬愛の対象であり、生田斗真君などは“息子の大切な親友”という目でしか見えなくなる。みんな頑張れ! と思っている」(61歳・金融)

2位 手越祐也 56票


「シンプルに素行が悪いから」(18歳・学生)

 男性版の2位はNEWSの手越祐也。その理由もシンプルだった。

「30歳を過ぎていつまでもチャラ男なのは嫌だと思う」(24歳・販売)

「あのチャラついたキャラは、見ているだけでうざい」(32歳・美容関連)

 同性のほうが、アイドルを見る目が厳しいのかもしれない。

3位 小山慶一郎 48票


「いつも嫌味な話し方をする人だなーと感じる」(27歳・事務)

フラッとテレビに戻ってきつつある感じが許せない。芸能人という自覚をもっと持つべきなのでは。NEWSは3人でも大丈夫だと思います!」(30歳・自営業)

「キャスターという機会を与えられていながらの自覚のなさに腹が立つ」(48歳・販売)

 3位のNEWSの小山慶一郎は、未成年女性との飲酒事件について、まだ反省が足りないという意見も。アイドルとしての前に、大人の男としての評価を一気に下げた。

4位 大野智 25票


 昨年、男性が選ぶ好きなジャニーズで1位だった嵐の大野智は、嫌いなジャニーズでTOP5に入る結果となってしまった。

「最近やる気がないように見える」(61歳・自営業)

「眠たそうでやる気ない」(45歳・医療関連)

「あまりにも無責任だし、中途半端。残念」(50歳・介護)

 メンバー本人たちが「無責任」に対して言及していたが、その印象はぬぐいきれなかったのかもしれない。

4位 近藤真彦 25票


「カッコつけ。歌下手。人望なさそう」(44歳・自営業)

「無駄に偉そうだから」(34歳・そのほか)

 近藤真彦を選ぶ人は、男性も女性も変わらず“偉そう”という理由が多かった。

 ランキング表では男性版「好きなジャニーズ」「嫌いなジャニーズ」を10位まで発表しています! ご協力ありがとうございました。

 

 

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<40代女性の孤独死現場>日記に残されていた“かなわぬ願い”

2019年5月19日 18:00 週刊女性PRIME

※写真はイメージです

 わが国では、年間孤独死3万人、1000万人が孤立状態にある──。

 自著『超孤独死社会 特殊清掃現場をたどる』(毎日新聞出版)の取材において数々の特殊清掃現場を取材したが、特に、高齢者と違って地域による見守りなどがない60代以下の現役世代の孤独死は深刻だ。

 孤独死の8割はセルフネグレクト(自己放任)だと言われている。ゴミ屋敷に代表されるような、自分で自分の首をジワジワと絞めていく、いわば自らを殺すような緩やかな自殺行為だ。

ある40代女性の悲しき孤独死


 今回は、ある40代女性の孤独死の一例をご紹介したい。

 八王子市の一軒家に住む40代の牧田さゆりさん(仮名)は、孤独死して3か月以上も発見されなかった。

 さゆりさんは両親が亡くなった後、実家でひとり暮らし。東方神起の熱狂的なファンで、ポスターが壁の隅々まで飾られていた。部屋のいたるところに、CDやDVDなどの東方神起のグッズがみっちりと詰まった段ボールが山積みになっていた。

 この現場の特殊清掃を手がけた武蔵シンクタンクの塩田卓也氏が、遺品をひとつずつ整理していくと、棚には、ホテルの領収書や新幹線のチケットがバインダーに丁寧に整理されている。どうやら、さゆりさんは、元気なころは熱心に地方公演の遠征をしていたらしい。

 棚にあったアルバムをめくっていくと、ハワイ旅行でピースサインをする無邪気なさゆりさんの姿がそこにはあった。20代後半には、彼氏と思われる男性とともに、満面の笑みを浮かべている。アルバムには、彼氏にあてたラブレターや記念日のカードが挟まれていた。そしてその横には、4冊にもわたる数年分の日記帳がたてかけられていた。

 日記帳によると、さゆりさんに異変が起こったのは、30代の前半だった。肝臓に疾患が見つかり、最愛の彼氏との結婚を断念。そのころから、病弱になり徐々に家に引きこもり、セルフネグレクトに陥っていく。

 さゆりさんの両親はすでに他界していて、兄とも長年疎遠、誰も頼る人はいなかった。そのため、さゆりさんは、たったひとりで病魔に向き合わなくてはならなかった。

 LDKには、かつて思いを寄せた男性を描いたと思われる絵が残されており、さらに男性にプレゼントしようと思ったのか、男物の毛糸のセーターや、マフラーなどの編み物がホコリをかぶっていた。

たったひとりで闘病生活を送っていた


 初期の日記には、彼女の闘病への決意が綴(つづ)られていた。

『病気を乗り越えて、人のためになれるようなボランティア活動をしていきたい。そして、幸せな家庭を築きたい』

 しかし、その思いは日を追うごとにトーンダウンしていく。

『もっと私が元気だったら……生まれ変わったら、今度は、結婚したい』

 さゆりさんのあまりにはかない、そしてささやかな願い──。しかし、それはかなうことはなかった。

 そして、亡くなる1か月前には、自らの病への苦しみや戸惑いを記したものが多くなっていく。

『お腹が痛くて、下痢が止まらず、身動きがとれない……。これからの自分は、どうなってしまうのだろう……』

 日記は死亡推定日時の4日前で途絶えていた。

『今日は、お腹が痛くて、あまりよく寝れなかった。倦怠感もひどい……』

 それは、さゆりさんが力を振り絞ってしたためた最後の文章だった。さゆりさんは、病気のことを誰にも告げずたったひとりで闘病し、最後はトイレの中で崩れ落ちるように息絶えていた。

 直接の死因はトイレで排便中にいきんだことによる、急死。しかし、誰も頼る人がいないという状況が彼女をむしばみ、死期を早めたのは明らかだ。

死後3か月発見されず


 さゆりさんの遺体が見つかったのは、真夏を過ぎて、秋に差しかかったころだった。

 2階の窓から、大量のハエが見えることを心配した近所の住民が、警察に通報して孤独死が発覚。死後3か月が経過していた。ひと夏を過ぎたさゆりさんの体液は、トイレと脱衣所の床一面に染み渡り、大量のウジとハエが発生していた。さらに体液はクッションフロアをとうに突き抜けて、ベニヤや断熱材、建物の基礎部分まで浸透していた。遺体が長期間発見されなかった場合、このように、建物の深部まで体液が浸透するケースも多いのだという。

 塩田氏は、さゆりさんの死について、無念な思いを語る。

さゆりさんが愛していた彼氏と一緒に人生を歩めなかったこと、肉親を頼れなかったことが、病気だけでなく、彼女の精神をむしばみ、死を早めてしまったんだと思います。

 さゆりさんは、40代という若年層ということもあり、地域包括支援センターなどの見守りの対象者ではない。また、戸建て住宅は、賃貸物件と違いプライバシーの問題で、近隣の住民が立ち寄らないことも多い。それがなおさらご遺体の発見を遅くしたんだと思います。ご本人の孤独な境涯が死を早めるんです。心を閉ざして、人生さえ早く幕を閉ざしてしまう。本当に切ないです

 現在、この住宅はリフォームされ、別の住人が住んでいるという。

東京23区では1日あたり約21人が孤独死


 東京都監察医務院では、孤独死を「異常死の内、自宅で死亡した一人暮らしの人」と定義している。通常、人が亡くなった時点で病死と判明している場合は、自然死として処理される。異常死とは、そもそもの死因が不明な遺体のことだ。この異常死に該当すると、解剖などが行われることになる。

 東京都監察医務院は東京23区内で異常死が出た場合に解剖を行う機関だが、そこでは、この「異常死」のうち、自宅で亡くなった数を孤独死としてカウントし、その統計を毎年公表している。この統計が孤独死の数を知る数少ない手がかりとなっている。

 それによると、東京23区において1987年には、男性788人、女性335人であったものが、ほぼ20年後の2006年になると、男性では2362人、女性では1033人となっており、20年前に比べて約3倍にも膨れ上がっている。

 2015年には、男性4995人、女性は2683人とある。1年間に、東京23区において、総数7678人が孤独死しているということになる。東京23区に限定しても、1日あたり約21人が孤独死で亡くなっているのである。

女性の孤立は男性より見抜きづらい


 女性の孤独死の特徴としては、部屋の洋服や紙などの物量が多いという特徴がある。心が雪崩のごとく崩壊し、家の掃除をしなくなり、部屋の中を徐々にゴミが占拠していく。中には、衣類を天井ほどまでためこんだ女性もいた。

 部屋が汚くなると、人を招き入れなくなるという悪循環が起こる。特に現役世代は、健康を害してしまうと誰にも気づかれず、セルフネグレクトに陥り、命を脅かすようになる。身内との縁が切れていたり、近隣住民からも孤立しているという特徴もあり、中にはペットとともに亡くなっているケースもある。行政も捕捉が難しいのが現状だ。

 度重なる遺族や現場の取材から、男性がパワハラや失業などいわば、社会との軋轢(あつれき)から、セルフネグレクトに陥るケースが多いと感じた。しかし、女性の場合は、さゆりさんのように、失恋や離婚の喪失感、病気など、プライベートな出来事をきっかけに、一気にセルフネグレクトに陥りがちだ。また、責任感の強さから、誰にも頼れずゴミ屋敷などのセルフネグレクトになり、孤立してしまう。

 数々のエンディングサポート業務を行っている遠藤英樹氏は、女性の孤独死についてこう語る。

「女性が1度、世間から孤立すると他人が見てもわかりづらいのは確かです。まだ自分は大丈夫だと仮面をかぶるからです。しかし実際は、雨が降ると外に出たくなくなり、身体がだるいと動きたくないという狭間で、そのギャップに苦しむ。そんな自分に嫌悪感を覚えて自己否定が始まり、最後に精神が崩壊する。女性の孤立は、男性の孤立より、見抜きづらいと思います」

 孤独死の現場を目の当たりにすると、筆者自身、同じ女性としていたたまれない思いを抱いてしまう。それは、孤独死は筆者とも無関係ではなく、むしろ、誰の身に起こってもおかしくないという思いを強くするからだ。

 筆者自身も含めて、誰もが人生の些細なつまずきをきっかけとして、孤独死という結末を迎えてしまう。さゆりさんの死は、孤独死は決して他人事ではないということを私たちに突きつけている。


<プロフィール>

菅野久美子(かんの・くみこ)

1982年、宮崎県生まれ。ノンフィクション・ライター。著書に『大島てるが案内人 事故物件めぐりをしてきました』(彩図社)、『孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル』(双葉社)などがある。最新刊は『超孤独死社会 特殊清掃現場をたどる』(毎日新聞出版)。また、さまざまなウェブ媒体で、孤独死や男女の性にまつわる多数の記事を執筆している。

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老いたひとり者は個人として認めない? 日本の厳しい現実

2019年5月19日 17:00 週刊女性PRIME

 1986年『女が家を買うとき』(文藝春秋)での作家デビューから、71歳に至る現在まで、一貫して「ひとりの生き方」を書き続けてきた松原惇子さんが、これから来る“老後ひとりぼっち時代”の生き方を問う不定期連載です。

※写真はイメージ

第13回 70歳過ぎると人間扱いされない!?


 世の中が物騒になってきたので、大事な権利書などは、貸金庫に入れておくほうがいいと思いたち、銀行に行った。今どきは、貸金庫を利用する人も多いだろう。空きはないかもしれないと期待せずに窓口に行くと、「空いている」と言われ喜ぶ。しかし、審査をして通らなければ貸すことはできないと言われ、喜びは吹き飛んだ。

 お金を借りるわけではないのに審査がある? 何の審査? 貸金庫の年間使用料は2万円ほどだ。腑(ふ)に落ちないが申し込むことにした。

 申込用紙が渡され、名前、住所などを記入していると、「代理人」という項目があったので、聞くと、本人に代わる身内の人の名前と連絡先を書け、というのだ。何十年もの長きにわたり、金利ゼロでも預金してあげているのに、身内の代理人を立てないと貸金庫も借りられないとは、どういうことか。安倍政権になったせいか。

 以前、メガバンクで貸金庫を借りたとき、すんなり借りられたのは、わたしが50代という若さだったからなのか。「ひとりでよかった」という生き方をしたい。わたしは、そのように生きてきたつもりだが、ここにきて「それはだめよ」と自分の生き方を否定された気がして悲しかった。

 そこで、代理人の必要性について尋ねると「本人が開けに来られない状況になったときのためです」という。しかも、「契約のときは代理人さまも同伴ください」と言うのには驚いた。えっ、わたしって認知症扱い?

 20代のお人形さんのような顔をした行員は「お子さんのお名前を書いていただければ」と言ったので、「子どもはいません」というと、甥(おい)や姪(めい)でもいいと言うので「甥、姪もいません」と答えると、上司に相談に行った。

 そこで、わたしは「65歳の弟ならいます」と、上司にも聞こえる声で言うと、「若い方でないと……」ですって。ばかにするんじゃないよ。まったく。あなただって若いときは今だけよ。ばあさんになってから気づいても遅いのよ。

 いくら兄弟がいても、60歳以上になったら何の役にも立たないことを、わたしはこのとき初めて思い知らされた。つまり、わたしも、弟の役には立たないということになる。ああ──忙しく日々を送っているうちに、弟も年をとったものだわ。そして、わたしも年をとったものだ。

 しかし、まだ70代なので抵抗力があるが、もっと年をとったらどうだろう。行員も、ただのうるさいばあさんとしてしか扱わないだろう。この国では、老いたひとり者は、社会のゴミになるのか。だったら、自分から姥(うば)捨て山に登ってやるわ。

 何の審査をしたのか知らないが、1週間後に審査にパスしたという連絡があり、代理人の65歳の弟に仕事を休んでもらって一緒に出向いた。まったく、人の時間をなんだと思っているのか。

 後日、違う支店に出向き、代理人要求について質問すると、「代理人はいりません」と即答し「ただし、審査は必要です」とだけ言われた。どうも、支店によって対応が違うようなので、もし貸金庫を借りるときは、事前に確かめたほうがいい。

個人を認めないこの国は“後進国”


 そうか。この国は、18歳未満と70歳以上は一緒の枠で、保護者つきでないと個人として認めないのだ。「結婚しないあんたが悪い。子どもを産まないあんたが悪い」という男尊女卑の声が聞こえてくる。でも、それとこれとは別問題だ。

 

 そういえば、以前、75歳の友人男性が家のリフォームを頼むときに、「あなたの印鑑だけではだめだ。子どもの印鑑が必要だ」と言われ、激怒していたのを思い出した。その人は子どもがいたから激怒だけですんだが、これからは、ひとりの人が過去にないほど増えるというのに、世の中の対応は逆行してはいないか。

 ドイツの知人にこのことを話すと、ドイツではありえないし、考えられない、と笑われた。日本人は自分の国を先進国だと思っているようだが、個人を認めない日本は、後進国だと言われた。

「日本人だけが、わかっていない!」

 わたしもそう思う。サラリーマンで立場が守られている人は感じないだろうが、そこからはずれた人を、この国は、人として見ない傾向がある。人にはそれぞれの生き方があるのに、自分の生き方しか認めない日本人そのものにも、問題はあるだろう。つまり、日本人は人のことを思う想像力が乏しいのだ。

 身内に責任をとらせるこの国のあしき習慣は、即刻、やめるべきだ。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2035年には東京都のひとり暮らし高齢者が高齢世帯の半数に迫ると予測されている。

 野党で、この人権にかかわる問題を積極的に取り上げてくれる人はいないのか。40代の人は、いずれもうすぐ自分のことになるはずだ。問題意識を持ってほしい。


<プロフィール>

松原惇子(まつばら・じゅんこ)

1947年、埼玉県生まれ。昭和女子大学卒業後、ニューヨーク市立クイーンズカレッジ大学院にてカウンセリングで修士課程修了。39歳のとき『女が家を買うとき』(文藝春秋)で作家デビュー。3作目の『クロワッサン症候群』はベストセラーとなり流行語に。一貫して「女性ひとりの生き方」をテーマに執筆、講演活動を行っている。NPO法人SSS(スリーエス)ネットワーク代表理事。著書に『「ひとりの老後」はこわくない』(PHP研究所)、『老後ひとりぼっち』、『長生き地獄』(以上、SBクリエイティブ)など多数。最新刊は『母の老い方観察記録』(海竜社)

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注目の「陶器市」に行ってみたら“まるで楽園”だった

2019年5月19日 13:00 週刊女性PRIME

 全国各地で行われている“陶器市”。普段使いから個性派まで、さまざまな焼きものを求めて全国を飛び回る“陶器女子”が急増中!? 次の朝ドラ『スカーレット』も、戸田恵梨香演じるヒロインが陶芸家を目指す物語ということで、“陶器”への注目度はさらに過熱すること間違いなし! 今回は全国でも有数の産地、栃木県・益子町で毎年行われる『益子陶器市』をご紹介します。

益子陶器市の様子 撮影/山田智絵

『益子陶器市』とは?


 毎年、春のゴールデンウイークと11月上旬の年2回、栃木県・益子町で行われる陶器市。春秋合わせて、約60万人もが訪れるという、まさに“陶器の楽園”。期間中は町全体にテントがひしめき合い、箸置きや花瓶、豆皿など多くの焼きものが並び、食べ物などの出店も充実している。最寄りは真岡鐵道『益子』駅。秋葉原駅~益子駅間には直行バスも出ているなど、アクセスのよさも魅力のひとつ。

 価格帯はテントごとに異なり、数百円のものから数万円と幅広いが、全体を通して500円~2000円がメイン。早めに行けば、さらにお買い得な焼きものがズラリと並び、ついつい買いすぎちゃう……! 大量に買う人は車で来たほうが持ち帰りやすいけど、駐車場は早朝から長蛇の列ができるため要注意。

 テントごとに作り手も違うため、テイストの違う焼きものが並び“あれもかわいい、これもかわいい”と、目移りしすぎて困っちゃう!

 町全体で陶器市が行われているため、町中を散策しながら好みの陶器を探すのも、まるで宝探しのような気分♪ 焼きもの以外にもアンティーク雑貨やアクセサリーなど、豊富なラインアップに、ついつい財布のひももゆるみがち。

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