事件現場の飯干さん宅では現場検証が続けられた
血に染まった惨殺現場
「これまで無断欠勤はなかった。本人に連絡をしたんですが、音信不通でした。昌大さんの弟(三男)に連絡がついたのでその旨を話し、警察に家に行ってもらったそうです」
「仲裁してくる」という松岡さんの発言から、昌大さん夫婦はケンカしていたとみられる。一部近隣住民は「昌大さんの女性関係、いわゆる不倫が夫婦間のトラブルの原因らしい」と話した。
不倫トラブル説
「父親も奥さんも“行くな”と止めたって聞きました」
「行くな」という理由が、呼び出された時間が夜9時近くと遅かったためか、トラブルが抜き差しならないものだったからなのかは、今のところ不明だ。家族から止められてもなお向かうほどの事情とはどのようなものだったのだろうか。
「急にキレだす人ではなかった」(小・中学校時代の同窓生40代女性)
「保生さんは穏やかな人で働き者。トラブルもない。実穂子さんは宮崎の洋裁学校出身で、手先が器用。地域活動にも積極的で、いつもニコニコしていました」
「会社の飲み会に奥さんが一緒に来たり、迎えに来たりしていました。仕事が終わると“家族との時間を過ごしたい”と、いつもさっさと帰っていました」
「熊本・阿蘇にある温泉旅館に行きました。いつも一緒に行動し、食事のときも3人で並んで座っていました。帰りがけには“楽しかったね”“来年も来たいね”と唯ちゃんと奥さんは話していました。昌大さんはその様子をニコニコ見ていました。解散は25日の午後3時ごろでした……」(前出・同僚女性)
溺愛する娘まで……
「昌大さんは“息子に彼女がいるとよ”とうれしそうに話してくれたことがありました。“早くじいちゃんになるね”と言うと“困りますよ”と言いつつも、はにかんでいました。
唯ちゃんも可愛くてしかたない感じで溺愛していましたね。道連れにしたのであれば残された先のことを考えたのかもしれません」
「先月の祭りでは初めて奥さんを連れて来て、とても仲睦まじい様子でした」
「両親も喜んでいました。おまけに集落を担っていく、中心になる人だとみんなで話していました」(前出・知人女性)。幸せ絶頂のところでかわいそう、と目を潤ませる。
「この辺りは年寄りが1人か2人で生活している家ばかりなので、三世代で同居は珍しい。息子さん夫婦と孫に囲まれて生活している保生さんはうらやましいなと思っていました」(前出・親戚の女性)
「唯ちゃんの掲示物や荷物は担任が少しずつ片づけています。一気にやるとみんなショックを受けますからね。みんなひどく悲しんでいます」