先日発売されたAirPods Pro(エアポッズ プロ)でも話題を呼んだ「Apple(アップル)」であるが、iPhoneの端末機を定額で利用できる“定期購読”的サービスの導入を計画している情報が浮上した。
年会費を払うことで様々な特典を提供している「Amazon(アマゾン)」の“Amazon Prime”に類似していることから、現段階で“Apple Prime”とも呼ばれる同サブスクリプション。会員登録と共に毎月定額の料金を支払っていくことで、iPhone、MacBook、Apple Watchといった同社の最新ハードウェア製品を継続的に利用できるだけでなく、様々なプライム会員限定の特典が受けられる。そのお得なプランには、無償の修理/交換サポートのAppleCareはもちろんのこと、データをクラウド上に保存および共有できるiCloud、音楽ストリーミングサービスのApple Music、映像配信サービスのApple TV+、様々な分野の最新ニュースを届けるApple News+、そして100タイトル以上のゲームが定額で楽しめるApple Arcadeといったサービスが含まれており、これが実現すると史上最強のバンドルが誕生することになる。
最新機種へと頻繁に買い換えることで通信キャリアとの契約から抜けられず、そのため残債返済の支払いが滞ることの多い既存客へのアピールを狙ったこの計画。先日「Apple」が発表したレポートによると、同社は2019年第4四半期(7月〜9月)決算で、前年同期比2%増大した640億4,000万ドル(約7兆円)の売上高を記録。iPhoneの売り上げが9%も減少したものの、Apple WatchやAirPodsといったウェアラブルな端末(54%増)や前述の下取りプログラムといったサービス部門(18%)で好調を見せており、同社はこの新しい戦略を打ち出した模様。
「Apple」の最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook(ティム・クック)は「我々は新製品に買い替える際に、このような分割支払いプランを多くの利用者たちが望んでいることを認識している」とコメント。同社は、まず2019年8月から米国内で展開開始となったクレジットカードApple Cardのユーザーに向けてこのプランをテスト実行を行い、“Apple Prime”の実現に向けて土台作りに取り組んでいることを示唆している。この夢のサブスクリプションに関する詳しい情報は、まだ「Apple」から明らかに表明されていないので、今後のアナウンスに引き続き注目して欲しい。
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