cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_6945ad7b1782_東京とマスメディアが作り上げてきた「恋愛文化」はいったいどこへ行く? 令和の今こそ考える 6945ad7b1782

東京とマスメディアが作り上げてきた「恋愛文化」はいったいどこへ行く? 令和の今こそ考える

2019年8月21日 19:30 アーバン ライフ メトロ

恋愛というゆらぎのゲーム


 一般的に恋愛は「する」ものであり、「語る」のは野暮とされています。しかし、

愛とは?
恋とは?
恋愛と結婚は違う?
友達と恋人の境界線は?

などの「語り」を生み出しがちです。

 筆者(田中大介。日本女子大学准教授)には、これらの理由を答える能力はありません。ただ、こういう考えがしぶといのは、恋愛の「定義」があいまい、もしくは共有されてないからではないでしょうか。

東京の恋愛のイメージ(画像:写真AC)

 人間はこれまで、恋愛のマッチングにさまざまな「手続き」や「装置」を介在させ、それを文化的・社会的な儀式や儀礼としてきました。古くは歌垣や懸想文(けそうぶみ。恋文)に始まり、かつてのお見合いもそうした伝統的な手続きのひとつでした。

 そうした手続きを逸脱した人は、社会から「不潔」「不粋」「ケダモノ」などのレッテルを張られます。不法行為になることさえもあります。

 また恋愛がややこしいのは、「理屈じゃない」「こういう愛もある」などといった、「ルールではないルール」が語られるからです。

 いずれにしても恋愛は皆が納得できるような定義が難しく、「どういう関係が恋人なのか」もはっきりしていません。結婚なら「入籍した」、同級生なら「学籍がある」、社員なら「契約している」という制度的な裏付けとは異なるのです。

 恋愛したからといって、どこかに届けを出すことはありません。恋人・恋人ではないという境界線もあいまいです。また、「友だち」や「友情」というカテゴリーも輪をかけてあいまいですから、恋愛には「告白」という儀式めいた手続きが重要なのです。

 恋愛が興味深いのは相手にやきもきしたり、相手を試したりして気持ちが高まるところです。恋愛は双方の関係の「境界」を人為的につくったり、ずらしたりするゲームといえるでしょう。

 では、具体的にどのようになったら恋人で、恋愛をしているといえるのでしょうか。そのことを公的に学べる学校や教科書はありません。ですから、どうやって出会い、どうやって関係を深めるかというマッチングの手続きを学び、気持ちを高め合うシナリオや舞台、装置が必要になるのです。

消費文化をけん引したバブル世代


 1980年代後半のバブル期には、東京やその近郊を舞台にした「トレンディドラマ」と呼ばれる恋愛物語が盛んに放送されました。都市情報誌やファッション誌はそのような物語をなぞるデートコースやマニュアルを特集し、都市は当時、恋愛の格好の舞台でした。

バブル期のイメージ(画像:写真AC)

 この時期に発刊された「Hanako」や1990年代に流行した「東京ウォーカー」は、東京や首都圏の最新スポットやイベント、旬の食べ物や流行のエンターテインメントを繰り返し紹介しています。

 特に東京ウォーカーに使われていた写真は、その多くが若い男女のペアモデルで、デートの手引きとして紹介されていたことがわかります。たくさんの人が恋愛物語にあこがれ、親密さを深めるために都市情報誌を読み、街へ出かけ、お金を使う――。20世紀後半以降、恋愛を起爆剤とした消費文化が、マスメディアを介して都市を活性化させていたのです。

 国立社会保障・人口問題研究所(千代田区内幸町)の「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」を読むと、「異性の交際相手」のいない未婚者の割合で、バブル期に20歳前半を過ごした世代がもっとも低いことがわかります。つまりその世代は、30代にかけて活発に異性と交際し、都市的な消費文化をけん引していました。

 なお、18~34歳の時期に婚約者と恋人のいる割合が男性で25%、女性で35%を超えていたのは、1992(平成4)年から2005(平成17)年までの間だけです。平成前期の日本社会は、かなりあけすけな「恋愛の時代」だったといえます。

恋するメディアと都市


 21世紀に入ってから、どのように変化したのでしょうか。マスメディアが作る恋愛物語は今でも恋愛のシナリオを提供していますが、その一方でインターネット上には大量の恋愛マニュアルが散見されます。今やデートコースを調べるのも、インターネット情報を参考にする時代です。

 では、恋人に「なる」ための舞台はどうでしょうか。20世紀後半はナンパが今よりもポピュラーで、都市の街路や消費・娯楽施設が出会いの舞台となっていました。また「ダイヤルQ2」や「テレクラ」という電話メディアも、アンダーグラウンドに使われていました。

マッチングアプリ利用のイメージ(画像:写真AC)

 それらと比較して、現在のインターネットやスマートフォンを利用した出会い系サービスは規模が大きく、また効率的に見えます。そのような出会いが、かつてのいかがわしさを残しつつも、もう少し出会いをカジュアルなものにしています。

 利用しているアプリやSNS、またそこでの発言や活動、写真、マナー、タイミング、プロフィールなどが相手を惹きつけ、遠ざける自己呈示(ていじ)の要素になります。いつでもどこでもつながれる関係だからこそ、その距離感やタイミングには念入りなマナーが必要です。情報の選択や加工が容易にできるがゆえの印象操作にも、いろいろと気を遣います。

 ひるがえって、「スマートフォン時代の都市」という舞台はどうでしょうか。いつでもどこでも記録・加工・発信できるスマートフォンは、日常のささいな出来事をイベント化する装置といえます。「盛る」装置といってもいいでしょう。

 また、恋愛を盛り上げる非日常的なイベントやスポットも必要です。都市部にはSNS映えし、恋愛をさらに高揚させるイベントやスポットが多くあります。企業や自治体もそれをビジネス・チャンスととらえているのが現状です。2000年代以降に増えた「イルミネーション」などのイベントや、2010年代に活発化した「街コン」などはそのわかりやすい実例といえるでしょう。

 次は、異性の友人の減少や恋愛文化のゆくえについて解説します。

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cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_f572e9f4fdd9_「年金2000万円問題」で高まる投資熱、超初心者は何をすればいい? f572e9f4fdd9

「年金2000万円問題」で高まる投資熱、超初心者は何をすればいい?

2019年8月21日 17:30 アーバン ライフ メトロ

「止めておこう」「続かなかった」の壁を超えるために


 老後に2000万円が必要といわれる現代。投資がこれから必要とわかっていても、不安でまだ手を出してない人もいるでしょう。

 確かに投資は手続きが面倒そうですし、何よりもリスクを避けたいですよね。それでも実際に投資を始めてみたら、「意外と簡単」「もう少し早く始めてみればよかった」という声も。

 投資は、やってみないとわからない「百聞は一見に如かず」なものです。そんななか、筆者が投資の超初心者に紹介したいのが「月1000円の積み立て」です。

1000円投資信託のイメージ(画像:写真AC)

 投資に興味のない人は経済や国際情勢のニュースを見る機会が少なく、またニュースに出てくる関連用語や実際の売買方法もまったくわからないでしょう。この状態でいきなり投資を始めても、結局「止めておこう」となってしまいます。

「まず本や新聞を読んで勉強してから」と考える人も多いですが、大切なのは続けることです。人間は何事も継続する理由がなければ、1か月も経たないうちに止めてしまうもの。結局、こちらも「続かなかった」ということになるのです。

 そこでおすすめしたいのが、まず月1000円の積み立てです。

投資「感覚」が身に付けよう


 月1000円、年にすると1万2千円です。あなたはこの金額をどう感じるでしょうか。「決して高くない」「これなら投資しても良い」と思う人も多いはずです。

1000円投資信託のイメージ(画像:写真AC)

 1年投資して、すべてなくなってもわずか1万2千円です。しかし私の経験上、すべてなくなるようなことはほぼありません。もちろん、投資リスクの低い先を選ぶことも重要です。

 これからは興味がなくても、「投資が当たり前」な時代へ変わっていくでしょう。そういった意味では、家事のようなものになるのかもしれません。だからこそ、月1000円でも「始める」ことに意味があるのです。

 投資を始めてもっとも大きな利益は、投資「感覚」が身に付くことです。いくらであっても実際に投資すれば世の中の経済情勢が気になり始めるため、経済ニュースを見る習慣がつくようになります。経済の知識もつきますし、自分の「好み」も出てきます。

 損得はそのときの相場によりますが、投資感覚や知識が身に付くことは、今後の長い投資生活にとって大きな利益となるのです。

「つみたてNISA」で「全世界株式」の投資信託を


 投資を始めるにはつみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)を使って、月1000円ずつ投資信託を購入することがおすすめです。積み立て型は毎月コツコツと購入するため、1回で購入するのに比べてリスクが抑えられます。20年間は運用益非課税だったり、口座開設や管理手数料が無料だったりするメリットもあります。

1000円投資信託のイメージ(画像:写真AC)

 注目したいのは手数料です。投資信託はプロが自分の代わりに投資するため、購入時・保有中・売却時に手数料がかかります。この金額は種類によって異なります。なお、「ノーロード」という購入手数料がかからない投資信託もあります。

 何を買えばいいのかわからない人にオススメしたいのが、「全世界株式」の投資信託です。全世界の株式に分散して投資できるため、リスクを抑えられます。

 日興アセットマネジメント(港区赤坂)のウェブサイトに連載されている「WE LOVE ETF セミナー実況中継」の第11回「2時間目:大切なのは『大ざっぱで楽観的』でいる努力 人に欲がある限り、経済は右肩上がり」の「世界の名目GDPと株価の推移」をみると、1988(昭和63)年以降、世界のGDPが増えていくのに伴い、世界株価指数も上がっているのがわかります。

 タイミングや国、銘柄によって上がり下がりはあれど、長い目で見れば、経済が成長するとともに株価は上がっていきます。とはいえ投資にリスクが付き物で、損をする可能性もあります。しかし、投資の超初心者が始めやすいのは「全世界株式」の投資信託でしょう。投資に二の足を踏んでいる人は、参考のひとつにしてみてください。

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cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_a64fd05523de_多い?少ない? 6歳未満の子どもの3割「チャイルドシート未使用」 2019年最新調査で明らかに a64fd05523de

多い?少ない? 6歳未満の子どもの3割「チャイルドシート未使用」 2019年最新調査で明らかに

2019年8月21日 11:37 アーバン ライフ メトロ

5歳の使用率は依然として5割未満


 JAF(日本自動車連盟)と警察庁が自動車乗車中の全国6歳未満の子ども約1万3000人を対象に行った「チャイルドシートの使用状況」などに関する調査で、使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、およそ3割が依然としてチャイルドシートを使用していない実態が明らかになりました。

自動車乗車中のチャイルドシートのイメージ(画像:写真AC)

 調査は、全国99か所で2019年6月1日(土)から6月16日(日)まで実施。2年連続で上昇し、前年比4.3ポイント増となる70.5%と過去最高に。その一方、29.5%はいまだ未使用です。

 また、1歳未満(88.0%)と1歳~4歳(72.4%)、5歳(48.0%)の使用率もそれぞれ過去最高に。しかし5歳の使用率は依然として5割未満で、子どもの年齢が高くなるにつれて使用率が低下する傾向は例年と変わりませんでした。

「チャイルドシート取付け状況調査」では、取扱説明書通り正しく取付けられていたチャイルドシートは、乳児用・幼児用シート全体で47.6%でした。なお、ミスユースでは乳児用72.3%、幼児用69.7%がチャイルドシートを固定するための「腰ベルト(シートベルト)の締付け不足」でした。

 続けて「チャイルドシート着座状況調査」では、取扱説明書通り正しく着座していた子どもは、乳児用・幼児用・学童用シート全体で42.2%でした。乳児用・幼児用シートのミスユースの多くは「ハーネス(チャイルドシートの子ども用ベルト)の高さ調節と締付けの不適正」、学童用シートは装置に対する使用時期が早すぎる「体格不適合」となりました。

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cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_019d9997dd69_出産後、夫に対する小言が10倍以上増えた女性が共同生活の難しさと奥深さに気づいた漫画「お互いのこと、まだ知らない」 019d9997dd69

出産後、夫に対する小言が10倍以上増えた女性が共同生活の難しさと奥深さに気づいた漫画「お互いのこと、まだ知らない」

2019年8月21日 07:00 アーバン ライフ メトロ

「5年以上一緒に暮らしているのに」


 どらミーさん(ペンネーム)は東京在住15年、ビジネス雑誌のマンガなどを手掛けているイラストレーターです。現在は「比較的都心」に住んでいますが、かつては都内のさまざまな街を移り住んでいたといいます。そんなどらミーさんが描くアーバンライフメトロ・オリジナル4コマ漫画。今回のテーマは「自分のルール」です。

どらミーさん自身の体験を描いた漫画のカット(どらミーさん制作)

――どらミーさん、今回の作品を作った背景を教えてください。

 子どもが産まれてから育児や家事、仕事と日々忙しく、私は気持ちの余裕が無くなっていました。結果として、夫に小言を言う機会が増え、いろいろと考えることがあったので描きました。

――小言を言う機会は出産前と比べて、どのくらい増えたのでしょうか。

 出産前を1とすれば、今は10以上です。小言を言ってるときの私は「口うるさいおばさん」になっているので、本当に嫌だと自分自身で感じています。

――部屋の整理整頓に限らず、共同生活における「ルールのチューニング」にもっとも必要なものは何でしょうか。

 お互い話し合って、ルールの折り合いをつけていくことだと思います。夫とは5年以上一緒に暮らしていますが、お互い意外と知らないことは多いですね。

――読者にひと言お願いします。

 相手に小言を言うとき、自分のルールに基づくとイライラしすぎてしまいます。気をつけたいものですね。

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cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_990a317f4bc1_表参道に低糖質ピザ専門店がオープン 全種類試食が可能、人気イタリアンシェフがプロデュース 990a317f4bc1

表参道に低糖質ピザ専門店がオープン 全種類試食が可能、人気イタリアンシェフがプロデュース

2019年8月20日 19:30 アーバン ライフ メトロ

国際的に活躍するイタリアンのシェフが監修


 表参道に2019年8月8日(木)、低糖質ピザ専門店「SONOBON(ソノボン)」1号店がグランドオープンしました。

「SONOBON」の低糖質ピザ(画像:SONOBON)

 常時10種類以上揃えているピザはすべて「低糖質」。生地にイタリア直輸入のビール小麦を使用することで、1枚(ひと切れ)あたりの糖質量が約9gのピザを実現しました。

 低糖質やギルトフリーを謳う食品を、「あまりおいしくない」と感じた経験のある人は少なくないことでしょう。SONOBONのピザはおいしさにもこだわり、国際的に活躍するイタリアンのシェフ、奥野義幸さんがプロデュース。奥野さんは、イタリアのリグーリア州やピエモンテ州など、8州の星付きレストランで研鑽を積み、現在、人気店3店舗のオーナーシェフを務めています。

 同店を訪れてみると、ショーケースのなかにずらりと「四角いピザ」が並んでいて、彩りの美しさも目を引きました。ピザの価格はひと切れ600〜800円。複数購入のセット割引も設定されています。

 嬉しいことに、まだオープンして間もないためか、全種類の試食用ピザがケースの上に置かれていました。最初に「マルゲリータ」を試食してみると、普通のピザ生地と味わいが異なることに少々違和感を覚えましたが、たっぷりチーズやトマトソースの味わいといい具合にマッチ。

 次に、サーモン、ディル、アボカドソースがのった「サルモネ」を試食すると、トッピングがボリューミーながら、後味に生地の存在感がしっかり残るいいバランス感覚。ほぼすべてを試食してみて、どれも食材の相性や主張具合を計算して作られた、「味」への確かなこだわりが感じられました。

 購入したピザは、その場で温めてもらって、スタンディングでのイートインも可能でしたが、記者はテイクアウト。店員さんが、温め方の書いた紙を袋に一緒に入れてくれました。

よりおいしくなる温め方は、フライパンで下面だけ!


 温め方は、熱したフライパンで油をひかず、下面のみ温めるとよりおいしく食べられるとのことでした。オーブンでの温めを推奨する商品名も3つ書いてありましたが、記者が購入したものに該当しなかったので、フライパンで温めることに。

「SONOBON」のピザは、長方形にカットして売られている(画像:SONOBON)

 試食時は冷たかった生地が、フライパンで温めると芳ばしい香りが漂い、おいしさが増してペロリと平らげました。店で購入を迷ったピザたちが頭に浮かび、それらも温かい状態で食べてみたい、と即座に思ったほど。

 この味わいで糖質量9gは、嬉しいギルトフリーといえるでしょう。ビール小麦の苦味がビールや赤ワインを誘いそうなので要注意。ピザは季節ごとにメニューが変更されるそうで、季節食材を使った新商品も楽しみです。

 同店での支払いは、クレジットカードや各種ペイメントサービスのみに対応した「完全キャッシュレス」を導入。また、Uber Eatsでの注文・配達も可能です。

●SONOBON 店舗概要
・住所:東京都渋谷区神宮前3-4-3 パークサイド表参道 1階
・時間:11:00〜20:00
・定休日:無休
・アクセス:各線「表参道駅」から徒歩5分、銀座線「外苑前駅」から徒歩約5分

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cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_7f3947558eda_夫婦喧嘩の必殺フレーズ「仕事より育児のほうが大変」は、何の解決策も生まない不毛な言葉だ 7f3947558eda

夫婦喧嘩の必殺フレーズ「仕事より育児のほうが大変」は、何の解決策も生まない不毛な言葉だ

2019年8月20日 17:30 アーバン ライフ メトロ

「二項対立」は問題解決につながらない


 子どもがいる共働き夫婦にとって、家事育児と仕事の両立は簡単なものではありません。さまざまな方法を試したり話し合いを重ねたりして、自分たちなりの正解を探し続けていることでしょう。

夫婦喧嘩のイメージ(画像:写真AC)

 多くの場合、専業主婦であろうと兼業主婦であろうと、家事育児をメインで行っているのは妻であり、夫は仕事に集中できる状態です。そんな「家のことを何もしない」夫への憤りから、「家事育児より仕事の方が楽」と、家事育児と仕事を比較する声も少なくありません。

 しかし筆者は、このように家事育児と仕事を「二項対立」で語ることは、問題の根本的な解決にならないと感じています。筆者自身の経験も含めてお話します。

「どのくらい苦労しているのか」の比較は不毛


 日本は他国に比べても、夫が家事育児をしない国だと言われています。実際に総務省が発表した「平成28年社会生活基本調査」によると、6歳未満の子どもがいる夫婦における1日の家事育児(買い物や介護等も含む)の時間は夫が1.23時間、妻が7.34時間。共働き世帯のみを対象とした調査を見ても、夫は0.46時間なのに対して、妻は4.54時間となっています。

 この数字だけを見ると、「夫は家事育児に非協力的である」と結論付けたくなります。しかし、一生懸命に仕事をして稼いだお金でベビーシッターや家事代行などで外注することも、立派な家事育児と言えるはずです。

 子育て世帯と言っても事情は人それぞれ。家庭によっては、勤務時間上どうしても家にいる時間が短くなってしまう人や、体調や諸事情によって仕事や家事育児に十分な時間が取れない人もいるでしょう。

 そうしたケースを鑑みず、物理的に何時間家庭内で家事育児をこなしたかを夫婦で比較することは、「どのくらい苦労しているのか」の比較にすり替わっている場合が往々にしてあるように感じられます。

「どれだけ大変か」を夫婦間で競った先にあるもの


 仕事と家事育児で、楽なのはどちらか。その答えを導き出そうとする先にあるのは、決して前向きなものではありません。

夫婦喧嘩のイメージ(画像:写真AC)

 まず、仕事でも家事育児でも大変さを競うことは、「どのくらい家庭に貢献したか」がその人の価値基準になる怖さがあります。どちらが何をどのくらい分担しているにせよ、夫婦の役割を家庭への貢献度だけで計っていけば、たとえば病気になって働けなくなったり、家事育児を十分に行えなくなったりしたらどうなるか。きっと、簡単に家庭は崩壊するでしょう。

 また、「あなたの仕事と私の家事育児、どちらが大変なのか」というマウンティングは「より大変な思いをして、苦しんでいる方が偉い」という考え方に行き着きます。この考えの行きつくところは、ズバリ「死」です。苦労や不幸を競い合えば、最終的に死という最たる苦しみを味わった方が偉いという結論に至ってしまう可能性も、ゼロとは言い切れません。

「こっちの方が大変」は「あなたは楽している」と同じ


 そうは言っても、仕事に追い詰められて家事育児をする余裕がなかったり、相手にもっと家事育児をして欲しいと苦しい思いを抱えていたりする人も多いのが現実です。「仕事と家事育児、どちらが大変か」という議論の根本には、「自分の苦労を共感してほしい」「少しでいいから協力してほしい」といったささやかな願望があることがほとんどでしょう。

夫婦喧嘩のイメージ(画像:写真AC)

 筆者は現在、1歳の子どもを保育園に預けて仕事をしていますが、夫は仕事が忙しいため、平日土日問わずほぼワンオペ育児。子どもが生後半年くらいで、まだ保育園に預けていなかった頃はすでに仕事復帰をしていたこともあり、精神的にも肉体的にもボロボロでした。

 そんなとき、最も身近にいる夫にSOSを投げた際に「こっちも仕事が大変だから」と言われたことで、つい「就業時間もなく、自分のペースでこなせない家事育児の方がよっぽど大変だよ」と言ってしまったことがあります。

「自分は苦労している、だから少しは協力して欲しい」という気持ちで言ったこの言葉で、夫は自分の仕事を軽く見られたように感じ、逆に夫の家事育児へのやる気を遠のかせてしまったことがあります。筆者はこのとき、「私の方が大変」と相手に言うことは「あなたは楽している」と言うことと同義なのだと気付きました。

感謝と労い、歩み寄りが必要


「こっちの方が大変」「そっちは楽」と、自分の主観で仕事と家事育児の大変さを対立させても、議論は平行線のまま。仕事も家事育児もその人自身の力量や感じ方、業務内容や子どもの状況などによって多様に変化するものなので、どちらが大変かを語ることにはあまり意味がないように思えます。

夫婦喧嘩のイメージ(画像:写真AC)

 そして家事育児の分担が上手くいかないとき、自分の「苦労アピール」をすれば良い解決策に繋がるわけでもありません。耳にたこができるほど言われていることですが、結局、円満な家庭生活には相手への感謝や労いを第一に、具体的に話し合いやすり合わせを重ねていくことが遠いようで一番の近道なのでしょう。

 仕事も家事育児もどちらも大変。ふたつを比べて優劣をつけることなく、その前提を夫婦で共通認識として持つことは、実はとても重要なのではないでしょうか。

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婚活する人の4割以上「知人に隠してる」 2019年夏調査、あなただったらどうする?

2019年8月20日 11:40 アーバン ライフ メトロ

出会いアプリの仕様にも現れる「隠したい」の本心


 婚活パーティー情報サイトを運営するオミカレ(杉並区高円寺北)が全国の婚活パーティー参加予定者673人を対象に行ったインターネット調査で、4割以上の人が自身の婚活を同僚や友人に「隠している」と答えていたことが分かりました。

婚活のイメージ(画像:写真AC)

 調査結果は「隠している」が287人で約43%、「隠していない」が386人で約57%となりました。

 2018年改訂の広辞苑に掲載されるほど、日本語として浸透してきた「婚活」。しかし一方で、マッチングアプリなどにおいて、SNSでつながる知人たちに自身のプロフィールが表示させない仕様もあるほど、プライベートを知られたくないという考えはいまだ根強いようです。

 婚活中の人は同僚や友人からの遊びの誘いがあっても、活動日と重なった場合は理由をつけて断らなければなりません。また、婚活は数日で終わるような簡単なものではないため、誘いを断り続けていると疎遠になってしまう可能性も否めません。

 そのような人間関係のデメリットがあっても、4割を超える人が「隠している」のが現状です。

 オミカレは今回の結果を受けて、

「婚活中を同僚や友人に伝えておくことで、周囲からの理解や協力を得ることができます。また、『実は私も婚活中』という告白を受け、婚活仲間を増やすこともできるでしょう。今の時代、婚活に対する考え方は人それぞれですが、婚活中を公言したところでプラスはあってもマイナスは無いのではないでしょうか」

とのコメントを寄せています。

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cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_b82b613e6436_こんなに暑くて五輪開催できる? 灼熱都市「東京」を冷やす都の秘策に迫る b82b613e6436

こんなに暑くて五輪開催できる? 灼熱都市「東京」を冷やす都の秘策に迫る

2019年8月20日 07:00 アーバン ライフ メトロ

都市の緑化は「一挙両得」の政策


 35度を超える猛暑日が続く中、甲子園球場では今年も高校球児たちが熱戦を繰り広げています。その一方で近年、地球温暖化やヒートアイランド現象から昼間の屋外での運動を控えるよう配慮の声が上がっています。

 そうした世間の流れを受け、甲子園大会では給水タイムや休養日が設定されるようになり、もっとも気温が上がる時間帯には、試合をせずに昼休みにあてるといった措置なども講じられるようになりました。将来が有望な高校球児の身体を酷使させない心遣いは、時代の流れといえます。

ヒートアイランド現象に見舞われた東京のイメージ(画像:写真AC)

 しかし2020年に開催される東京五輪は「アスリートファースト」を謳いながらも、炎天下の競技への配慮が欠けていると指摘されています。もっとも心配されているマラソン競技は、早朝スタートで対応するようです。

 また、競技者と一緒に大会を盛り上げる観戦者は、冷房設備がない灼熱のスタジアムで応援することになります。東京五輪の暑さ対策は、後手に回っていると言わざるを得ません。

 東京都や国土交通省、環境省は少しでもヒートアイランド現象を緩和しようと、これまで対策を講じてきました。緩和策のひとつとして、特に力を入れているのが「緑化」です。

 アスファルトやコンクリートで覆われている面積が広い東京は、太陽の熱がこもりやすく、それが気温を上昇させる原因となっています。緑や土を増やすことで、ヒートアイランドの緩和効果が生まれるのです。

 東京ではアスファルト舗装の道路を土へと戻すことは、道路交通の観点や砂埃による被害が出るため非現実的です。その代替案として緑化が推進されるわけですが、都市の緑化は気温を下げる以外に、副次的な効果も見込めます。そのため、一挙両得の政策として行政は積極的に緑化に取り組むようになりました。

「公開空地」という魔法のような制度


 緑化推進の初手は、なによりも緑地を拡大させることです。しかし、東京都心部は高層ビルが立ち並び、新たな公園をつくる余地が少ないのが最大の悩みとなっていました。

広い公開空地がある2014年オープンの虎ノ門ヒルズ(画像:写真AC)

 公園は整備費や維持費がかかる一方、公園ができることで事務所や工場といった「税金を納めてくれる企業」が誘致できなくなります。行政にとって公園をつくる・広げることは贅沢な施策であり、「金食い虫」でもあるのです。

 公園は容易に増やせないものの、緑地は増やしたい――。そんな相反する悩みを抱える東京都に、魔法のような制度が生まれます。それが、「公開空地」と呼ばれる制度です。

 公開空地は民間の建物・敷地の一部を、誰もが使用できるように開放したオープンスペースです。民有地であるために「公」園ではありませんが、公園に準じるオープンスペースとして広く地域住民に活用されることが期待されました。

 公開空地を地域住民が使えるオープンスペースとして開放しただけでは、土地・建物の所有者は管理コスト・手間といった負担が増大するだけです。そこで、公開空地を設けると建物の「容積率」を緩和できるインセンティブを与えられました。

 容積率とは平たく言えば、建物を高くできる上限値です。容積率が緩和されれば、ビルをもっと高くできるようになります。不動産価値が高まれば、それは賃料にも反映されます。公開空地を設けることは、建物・土地の所有者にもメリットを得られるのです。

 公開空地による容積率ボーナスを想定して設計された高層ビルは、次々に誕生しています。2014年にオープンした虎ノ門ヒルズ(港区虎ノ門)は広い公開空地があり、そこには多くの緑が植栽され、ベンチが置かれています。

 現在では、近隣オフィスで働く人たちがランチタイムにやってきて、お弁当を広げたり、コーヒー片手に談笑したりする光景を目にできます。虎ノ門ヒルズを建設した森ビルは、特に緑化に力を入れていることでも知られています。

約20年前から始まった都内の屋上緑化


 公開空地が制度化されたのは、最近の話ではありません。しかし、2007(平成19)年に東京都が「公開空地等みどりの指針」を策定したことで、東京都心部の公開空地が加速的に増加しました。

 こうして、ヒートアイランド・東京でも緑化に取り組み、都市を冷やそうとする試みが進んでいます。しかし、公開空地によって緑地を多く捻出しても、まったく足りていないのです。

 そこで、国土交通省が着目したのは、ビルの屋上です。従来、高層ビルの屋上は室外機などの空調機器、給水タンクなどが設置されています。また、超高層ビルではヘリポートとして活用されるケースも見られます。

高層ビルの屋上緑化のイメージ(画像:写真AC)

 そうした屋上の活用事例はありますが、概して屋上は常時活用されていません。そうした状況を踏まえ、2000(平成12)年頃から国土交通省が推進役になって東京都内における建物の屋上を緑化する政策が奨励されました。

 当時、屋上緑化の総面積は全国で約13万5000平方メートルしかありませんでした。国交省が入る合同庁舎3号館には、屋上に庭園を開設。屋上緑化の普及啓発を目指しました。また、地方自治体レベルでも、屋上緑化するための補助金を創設し、個々の家の屋上でも緑化促進を図りました。

 屋上緑化と一口に言っても、家の上に土を盛り植物を植えるわけですから、屋根の耐荷重が必要です。また、定期的に散水することになりますから、それなりの排水設備も整えなければなりません。

 そうしたハード面の整備もさることながら当時は屋上緑化が少なかったこともあり、「屋上緑化に適した樹種は何か」といったことも手探りでした。

求められる中長期的な視点


 試行錯誤を繰り返した結果、2016年には単年で約27万6000平方メートル、累計で約471万9000平方メートルもの屋上緑化が創出されるまでに漕ぎつけました。それでもヒートアイランド現象を解消するまでには至りません。そこで、さらに繰り出されたのが壁面緑化です。

 屋上に比べれば壁の面積は圧倒的に広く、それらが緑化されれば屋上緑化以上の効果が得られます。2017年から、国土交通省は東京・千代田区の日比谷公園内で壁面緑化の実験を繰り返しました。同実験では「壁面緑化に適している樹種は何か」といったことや、壁面緑化の最新設備などが試されています。

日比谷公園では、緑化によるヒートアイランド緩和策の実証実験がおこなわれた(画像:小川裕夫)

 緑化によって下げられる気温は、研究結果から2~3度程度と試算されています。数字で見ると微々たる差に思えますが、2~3度の違いはアスリートの身体に大きな影響を及ぼします。これらの実験は東京五輪までに、東京のヒートアイランド現象を少しでも緩和することを目標にしています。

 ヒートアイランド・東京を冷やす施策には、中長期的な視点が必要です。五輪を目標に緑化の研究を進めることは、拙速と言われても仕方がない面もあります。それでも緑化の取り組みを急ぐのは、酷暑で五輪を開催すると選手たちのパフォーマンスが低下するからです。高気温が原因で選手が体調不良を起こし、最高のパフォーマンスを発揮できなければ、せっかくのスポーツの祭典が台無しになってしまうのです。

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cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_5959a4bd16d4_新宿百人町に日本初「多様性」極めたホテル 全従業員がLGBTフレンドリー、充実したアメニティー 中庭や屋上テラスも 5959a4bd16d4

新宿百人町に日本初「多様性」極めたホテル 全従業員がLGBTフレンドリー、充実したアメニティー 中庭や屋上テラスも

2019年8月19日 17:30 アーバン ライフ メトロ

全従業員がLGBT研修を受講


 混沌とした新大久保駅界隈。かつては韓国人の多く暮らす街として知られましたが、今は「多国籍人街」になったことを、道ゆく人々を見て感じます。駅そばのマクドナルドの店員は、ふたりともインド・ネパール系の外国人でした。

 駅前の喧騒に少し疲れながら、向かった先は「CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ」。2019年7月20日(土)にオープンした、新しいホテルです。

この7月にオープンした「CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ」(画像:レジデンストーキョー)

 駅から徒歩でおよそ5分。路地裏に入り込んですぐに、そこが同ホテルとわかるほど、異彩を放っていました。ヨーロッパ的とも、ニューヨーク的ともいえる、スタイリッシュモダンな佇まいです。

 アーチ型のゲートを入ってすぐのところに、陽の降り注ぐ中庭があり、座り心地の良さそうなソファーが置かれています。静かで、駅前大通りの喧騒とは別世界。通り側にカフェが併設されていて、中庭を挟んでホテルエントランスがありました。

 この新生ホテルを訪れた理由は、「日本初のダイバーシティホテル」と謳っていたから。「ダイバーシティーホテル」とは何か、またそのようなホテルを経営するに至った理由、どんな客室構造なのかについて、ホテルを運営するレジデンストーキョー(渋谷区代々木)代表取締役CEOの野坂幸司さんにお会いして話を聞きました。

「ここで働く全従業員がLGBT研修を受講し、マイノリティーの方に配慮したサービスを提供しています。コンセプト設計にLGBTのデザイナーの方を起用し、また、外国人やLGBTの従業員の積極的な採用も行っています」

 ここが「ダイバーシティーホテル」であることについて、野坂さんはそう説明。LGBTへの配慮については、「だれでもトイレ」を設置するといったハード面に加え、アメニティーの配慮、同性のふたりが泊まりにきても「ダブルの部屋しかない」といった応対をしない、「ミスター」「ミセス」をつけて呼ばないといったソフト面のサービスを徹底しているそうです。

 宗教についても、カフェではハラルやビーガンの食事提供が難しいため、界隈でこれらの食事ができる場所を把握して、案内できるようにしているそうです。新大久保から新宿にかけては、これらの食事を提供している店が少なからずあるのも、立地の強みといいます。

 それにしても、なぜこういったことをコンセプトに掲げたホテルにしたのでしょうか。

コンセプトは地名の「百人町」からインスピレーション


「どういったホテルにしようかと考えたとき、いちばんに『百人町』という住所がキーワードとして響きました。かつて、大名の家来が100人ここに住んでいたことが地名の由来なのだそうですが、ならば百人百様の生き方、時間の過ごし方、そうしたものに寄り添うホテルを作りたいと思いました。ホテル名の『CEN』はラテン語で100を意味する言葉『Centum』の略です。新大久保という土地柄も、それにピッタリだと思いました」(野坂さん)

客室イメージ(画像:レジデンス トーキョー)

 またダイバーシティーというコンセプトとは別に、「ありきたりのホテルは作りたくなかった」とも。「44室というコンパクトさゆえのアットホームさ、落ち着きと心地よさを気に入ってリピーターになってくれるコアなファンを作りたい。そのために、中庭を作ったり、屋上にテラスを設けたりして、部屋以外の場所でもくつろげるスペースを作りました」と語ります。

 そのこだわりを見せてもらうべく、ホテル内を案内してもらいました。

 館内はスタイリッシュで、黒、ダークオーク、白を基調としたシックな色合い。客室の壁は、コンクリート打ちっ放しで高級感があります。いちばん狭い部屋は11平方メートルですが、バスルームの壁がガラス張りになっているため閉塞感がなく、ブティックホテルと呼ぶにふさわしいお洒落感です。

 テラスのある最上階には、共用ランドリーと共用バス(バスタブ付き)の設置された部屋。その先に、椅子席とソファー席が設けられたウッドデッキのテラスがあり、のんびりとここで飲み物片手に本でも読みたくなるような、空間が広がっていました。

 この規模のホテルで、これだけゆったりとした共有スペースやカフェがあるのは、珍しいといえます。その利便性と快適性の高さを思うと、1室1万円前後というのはかなり手頃。開業より2週間で、宿泊率が平日のいちばん少ない時でも7割、週末は9割というのが頷けます。

ホテルの過剰供給、東京オリンピック後をどう乗り切る?


「カフェは宿泊客だけでなく、近隣の方々にもちょっと静かに時間を過ごしたい時なんかに、利用してもらいたいです」と野坂さん。

ホテルの中庭。左側がカフェ、右側が客室のある建物(画像:レジデンストーキョー)

 カフェメニューはパスタやピザ、ハンバーガー、ケーキ、スペシャルティコーヒー等。お酒も提供しています。新大久保にはホテルがたくさんありますが、この規模で軽食を取ったりお酒が飲めるようなカフェが併設されているのはまずないとのこと。朝は宿泊客の朝食利用だけで、一般向けには11時から22時まで営業しています。

「できるだけ多くの人たちに利用していただきたいですが、マイノリティーの人たちにまた来たいと思ってもらえる安心感を与えられるホテルが目標です。ホテル供給が過剰になってきて、東京オリンピック後は大丈夫かと言われたりもしますが、こういったリピーターの方々が増えたら、心配はいらないと思っています」

 マイノリティーに心地いいホテル。即ちそれは、マジョリティーにとっての心地良さにもつながっていくことといえます。インバウンドだけでなく、日本人にも人気のホテルとなっていきそうです。

●CEN DIVERSITY HOTEL & CAFÉ
・住所:東京都新宿区百人町1丁目5番19号
・カフェの営業時間:11:00〜22:00
・アクセス:西武新宿線「西武新宿駅」から徒歩3分、JR「新大久保駅」から徒歩5分

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cat_oa-rp96488_issue_6945ad7b1782 oa-rp96488_0_b8d4319e5272_第3次「飲茶」ブーム到来? 1990年代からその変遷を振り返る b8d4319e5272

第3次「飲茶」ブーム到来? 1990年代からその変遷を振り返る

2019年8月19日 11:59 アーバン ライフ メトロ

第1次ブームは1990年代


 インターネット通販事業を手掛ける味とサイエンス(中央区銀座)が、点心に関する最新動向を発表しました。

「第3次飲茶ブーム」で提供される点心のイメージ(画像:味とサイエンス)

 点心とは肉まんや、ギョーザ、シューマイ、小籠包、ワンタンなどといった中国料理の軽食のこと。点心はコンビニエンスストアや中華系ファミリーレストラン、家庭用冷凍食品などでリーズナブルに食べられることから、日本人の食生活で定番の存在となっています。

 さらに、ここ2~3年で本格的な飲茶(中国茶を飲みながら、点心を食べること)を提供するレストランが急増し、「第3次飲茶ブーム」と呼ばれ、点心のメニューの幅が広がっています。

 味とサイエンスによると、第1次飲茶ブームは1990年代だといいます。

「1997(平成9)年の中国返還に伴う日本人の香港への関心の高まりもあり、香港への旅行者は激増。最高時の1996年には、日本から香港への旅行者は238万人を超えました。パック旅行には必ずと言っていいほど飲茶が付いており、『飲茶 = 香港料理』という印象が定着しました。

 同時にこの時期、香港の本格的な飲茶が食べられる都内のお店も注目されはじめます。代表的なのは、新橋で230席を収容した大型店で、香港のマキシム・グループ経営の『翠園酒家』(1977年開店)です。それに追従するように、飲茶を提供するお店は日本全国の至るところに出現し、その数は100店舗以上にのぼりました」(味とサイエンス)

 第2次ブームは2000年代。香港から点心師を招へいし高価格で提供する店が多かった第1次ブームに比べ、食べ放題形式のカジュアルな飲茶レストランが現れたといいます。

「約100種ものメニューを揃え、ワゴンスタイルで提供するお店が主流となり、価格もぐんとリーズナブルになります。代表例は西麻布に店を構えた『香港ガーデン』。平日ランチで大人ひとり3000円、時間制限無しという低価格です。色々な点心を少しずつ食べたいという客のニーズに合致し、飲茶食べ放題スタイルのブームをけん引しました」(同)

アジアンフード全体が盛り上がっている


 そして第3次ブームが到来しました。

「第3次飲茶ブーム」で提供される点心のイメージ(画像:味とサイエンス)

「2018年後半から現時点で、飲茶を提供するお店は東京だけで26店舗が新たにオープン(食べログ調べ)。ニューヨーク、オーストリア、アジア各国で話題の『モダン点心』を中心に、ワインとのペアリングブームやタピオカドリンクの爆発的大ヒットもプラスされ、にわかにアジアンフード全体が盛り上がりを見せています」(味とサイエンス)

 第3次ブームの代表的な店は、フォーシーズンズホテル香港の広東料理店の点心師が創業した専門店「添好運(ティム・ホー・ワン)」(千代田区有楽町、渋谷区代々木)や、ロンドンの有名店「ハッカサン」などを手がけた世界的プロデューサーALAN YAU氏による点心専門レストラン「YAUMAY(ヤウメイ)」(千代田区丸の内)です。

 サンフランシスコに本店を構える「ダンプリングタイム 餃子時間」(渋谷区渋谷)なども人気で、同社では2020年の東京オリンピックを前に、東京でもますます飲茶点心ブームが広まることが予想されるとしています。

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