「被害者は、メンバー全員がポエムを朗読するというコンセプトで活動するグループに所属する二十歳のアイドル。この4月にデビューしたばかりの新進グループですが、容疑者はイベントには必ず一番で予約する“TO”(トップヲタ)だったそうです。被害者は1日の夜にSHOWROOM配信をする予定でしたが《携帯の不具合でお休み》と発表。しかし実際にはその時点で事件に巻き込まれていたわけで、やるせない気持ちにさせられます。運営サイドでは6日に体調不良とライブへの不参加を発表。13日には回復の見込みが見えないために完治するまで休養すると発表していました。でも実情は自分のファンに襲われたうえ、女性にとっての命である顔に傷をつけられており、精神的なショックは計り知れないでしょう。一日も早い回復を祈りたいものです」(アイドル誌ライター)
「ネット掲示板やSNSには、『アイドルなんかやってるからそういう目に遭うんだ』などと、被害者にも責任があるかのような論調も見受けられます。こういった意見は的外れなだけではなく、女性蔑視にもつながりかねません。現実にはアイドルなど芸能活動を行う女性のみならず、数多くの女性がつきまといやわいせつ行為の被害に遭っているのが現実。もし彼女がアイドルではなく、発表会に出演する音大生だったとしたら『人前でピアノなんか弾くから被害に遭うんだ』などと言えるでしょうか? 直接的な加害は言語道断ですが、ネット上での根拠ない批判もまた、許されるものではないことを、もっと世間全体で周知徹底していくべきでしょう」(前出・アイドル誌ライター)
(金田麻有)=写真はイメージ=