蒸気で走る、自動車の誕生
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世界初の自動車が誕生したのは1769年です。フランスの軍事技術者ニコラ・ジョセフ・キュニョーが蒸気で走る自動車を発明しました。
この絵は走行実験中にハンドルを切り損ねて壁に激突してしまったクルマで、世界初の交通事故を起こした瞬間です。
ガソリンで走る、自動車の誕生
出典:wikipedia.org Author:不明 パブリック・ドメイン
世界初のガソリン車で、ベンツ1号とも言われているのが「ベンツ・パテント・モートル・ヴァーゲン」です。1886年に作られたベンツ1号は、棒ハンドルで前輪を操向し時速15kmの走行が可能でした。
ベンツ1号が1887年の1月29日に特許を取得したことから、この日は世界初の「ガソリンを動力とする車両」に対する特許交付日であり、また世界初の乗用車が誕生した日とされています。
意外と古い、電気自動車の歴史
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電気自動車の歴史はガソリン車よりも古く、電池は1777年、モーターは1823年に発明されていました。1873年にはイギリスで電気式四輪のトラックが実用化された記録が残っています。
また、史上初の時速100㎞超えを達成したのも電気自動車でした。
ハイブリッドカーも歴史は古い
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1900年のパリ万国博覧会に世界初のハイブリッドカーであるローナーポルシェ「Semper Vivus」がポルシェの創始者であるフェルディナンド・ポルシェにより出展されました。
このクルマは、通常のエンジンに加えてホイールハブに電気モーターを搭載していたそうで、100年以上も前からハイブリッドカーは存在していました。
【未来】これから生まれる、世界初の自動車
日本を代表する自動車メーカー、TOYOTAが創り上げた「ミライ」。世界初の燃料電池車、FCVです。電気自動車が電気で走るように、FCVは水素で走ります。ガソリンスタンドで燃料を補給するように、FCVは水素ステーションで燃料となる水素を補給するんです。
走行時に水しか出さない”究極のエコカー”FCVとは、燃料電池で(酸素と水素の化学反応によって)作り出す電気を使って、モーターを回して走る自動車のことを言います。
まさに「未来」を見据えた究極のエコカー。これからのスタンダードになる日が来るのもそう遠くないかもしれません。
世界初!空飛ぶクルマ
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気分はバックトゥザフューチャーのデロリアン!めちゃめちゃカッコイイですが、全長6メートルあるそうです…駐車場に余裕のある方は、検討してみましょう。
エアロモービルはたったの数秒で自動車から航空機に変わることが可能です。燃料はガソリンを用います。車と航空機用の現存するインフラを使用でき、翼は折りたたんで車のように駐車することができます。
開発&販売中の空飛ぶ車をもっと見る【車まとめ】
遠くない未来に、運転手がいなくなるかも
各自動車メーカーがこぞって力を入れているのが自動運転機能付きのクルマで、アウディが初めて自動運転を中国にて成功させました。
日産のスカイラインなど、制限付きで自動運転機能が使用できる車の市販は始まっており、遠くない未来には全てのクルマが完全自動運転になる日がくると思われます。
自動運転車の開発状況について詳しく見る
日本の国産車第一号は?
1898年にフランス製「パナール・ルバッソール」(ガソリン車)が日本に初めて輸入されました。1907年には東京自動車製作所の技師内山駒之助が国産ガソリンエンジン自動車の第1号となる「タクリー号」を作り出しました。
その後、明治末期から大正時代にかけて自動車の国産化が数多く試みられましたが、当時の日本の工業技術はまだ未熟であったため、国産化は成功しませんでした。このような試みのなかで、のちの自動車工業の確立に少なからず影響を及ぼしたのが快進社と白楊社です。
日本初の本格自動車「オートモ号」
日本初の本格的な自動車生産は白楊社のオートモ号が最初で、1925年に生産を開始し、230台が製造されました。
しかし、欧米との技術の差はまだまだ埋めがたいものがあり、GMとフォードが国内でノックダウン生産(製造国が主要部品を輸出し、現地で生産すること)を始めると、市場は寡占状態になり、快進社、白楊社ともに解散してしまいました。
トヨタ自動車の誕生
1930年代(昭和)に入り、1932年(昭和7年)に日産自動車の前身となる”ダットサン商会”が設立され、翌1933年(昭和8年)にはトヨタ自動車の前身となる”豊田自動織機製作所自動車部”が設立、現在の日産自動車、トヨタ自動車が誕生します。
快進社は巡り巡って、ダットサン商会に引き継がれ、一方、白楊社の主要メンバーは豊田自動織機製作所自動車部に入社しています。
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クルマが誕生して約250年
自動で走るし空も飛ぶようになるなんて、昔の開発者が見たらどう思うのか気になります。そして、この先クルマはどんな進化を遂げるのでしょう。
私たちが思い描いていた未来は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。ただの設計図が、実物となって目の前に現れる日も近いと言えるでしょう。
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